“我らが偉大なる”リーモリス

第三次から第四次魔族侵攻の時代の人物。
結界や空間魔法のエキスパートであり、魔族達からは偉大なる英雄として扱われている。

詳細な資料が少なく、容姿についての情報すら残ってはいない。
だが性格としては非常に思慮深い人物であったようだ。

元々は三代目魔王『“不遜の”ジル』に忠誠を誓う部下であったが、その後を継いだ『魔王リブラグニドゥ』とは反りが合わず離反して行方を眩ませていた模様。
だが第四次魔族侵攻の終局間近に再びその姿を現し、『人間の結界師達に不穏な動きアリ』と連絡を付けてきたのである。

これは即ち、封魔結界の計画を知ったリーモリスがその発動の阻止を期待しての連絡であった。

しかしこの時既に魔王は勇者によって討ち取られており、他の有力な魔族達も我こそが次代の魔王だと名乗りあう混乱の最中であったようだ。
各々が睨みあいと牽制しあう状態であった為、人間程度の矮小な些事に割く余裕は無かった。



暫く様子を見ていたリーモリスであったが、魔族達に動きがない事を知ると単独で行動を開始する。

しかし封魔結界は人類の一大作戦であり、結界師達の位置は高度に秘匿されていた。
その護衛も万全で、リーモリスただ一人でその発動を阻止する事は確実に不可能。

リーモリスはありとあらゆる方向から封魔結界の情報を解析し、その断片的な情報から術式を予測。
そして封魔結界の発動と同時に強引に術式に介入して結界の一部に抜け穴を作ったのである。

結果、代償によってリーモリスは死亡した。
だが封魔結界下での魔界との行き来の方法を魔族達に残す事に成功し、これによって魔族の英雄と称されるようになったのである。


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最終更新:2024年02月23日 21:24