薫桜ノ皇国は
櫻観山の麓に存在する寺院。
後述する理由により『白金閣』とも呼ばれている。
櫻華光道公が晩年よく訪れていた古い山寺を、曾孫である
楽道公が光道の菩提寺とし修繕・改築した物。
だが計画の際に道楽公の側室であった
緋陽が『ただの山寺に参るのは面白くない』と言ったかどうか、本堂の内外全てに白金が葺かれているという奇天烈な装飾が施される事となった。
楼門を含む各所には無数の絢爛豪奢な彫刻が施され、屋上には白金の
陽衣鶴の像が設えられている。
参道には計百八つに及ぶ山門が建ち並び、庭園には後に
白金木犀が植えられた。
それらの装飾に必要な白金を得るべく
白菊山の天狗達と一悶着があったりもしたようだ。
しかし落成した頃には肝心の緋陽は全くと興味を失っており、終ぞ参拝する事はなかったという。
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最終更新:2025年06月10日 11:20