逆さまの運命 ◆yXlaa6e0uc
「……どうしてこうなった」
単なる人探し。
……依頼人が片言の中国人のチンピラだったことには目をつぶる。
……依頼人が片言の中国人のチンピラだったことには目をつぶる。
とにかく、久方ぶりの『まともな』依頼だったのだ。
運河が同居人を駆使して目当ての人物を発見するのにそう日数はかからなかった。
珍しく順調な仕事運びに気を良くしたのがいけなかったのか、はたまた最初からそんな運命だったのか……、
運河が同居人を駆使して目当ての人物を発見するのにそう日数はかからなかった。
珍しく順調な仕事運びに気を良くしたのがいけなかったのか、はたまた最初からそんな運命だったのか……、
これである。
運河としてはどちらも選びたくはなく、今の状況が夢であると思いたかったが、そうは問屋が卸さない。
宇宙人にさらわれたなど、笑い話で終わればいい方である。
下手すると黄色い救急車をよばれるはめになる。割と本気で。
宇宙人にさらわれたなど、笑い話で終わればいい方である。
下手すると黄色い救急車をよばれるはめになる。割と本気で。
逆井運河の運の悪さは筋金入りだ。
じゃんけんで勝ったことはおろか、コイントスでの表裏を当てたことすらない。
マークテストを勘だけで行えば前代未聞の零点をたたき出すだろう。
じゃんけんで勝ったことはおろか、コイントスでの表裏を当てたことすらない。
マークテストを勘だけで行えば前代未聞の零点をたたき出すだろう。
そんな彼が曲がりなりにもこれまで五体満足で何でも屋を経営できたのはなぜか、
簡単だ。
「死にたいな……」
逆井運河は死にたがりなのだ。
故に彼は生きている。
故に彼は生きている。
これまで、運河が必死に努力すればするほど見えない邪魔が入り、すべてが台無しになりかける。
そして、諦め、失敗や死を受け入れた瞬間、それまでの努力をあざ笑うかのように成功へと転がり落ちる。
そして、諦め、失敗や死を受け入れた瞬間、それまでの努力をあざ笑うかのように成功へと転がり落ちる。
運命は敵だ。
だが、逆らえない。
逆らえば間違いなく邪魔をされる。
ではどうするか。
そこで思考を中断する。
さしあたって今考える問題は運命ではない。現状の殺し合いだ。
さしあたって今考える問題は運命ではない。現状の殺し合いだ。
正直、逆井運河は迷っている。
殺し合いに乗ろうが乗るまいが運命は自分の邪魔をする。
デイバックに入った武器は確認すらしていない。
自分に支給されたものだ。どうせはずれに決まっている。
デイバックに入った武器は確認すらしていない。
自分に支給されたものだ。どうせはずれに決まっている。
スキルカードにしても同様だ。
『二分の一』。
この技能は不運の申し子の運河にとっては害でしかない。
未確認の武器と同様にデイバックに放り込む。
『二分の一』。
この技能は不運の申し子の運河にとっては害でしかない。
未確認の武器と同様にデイバックに放り込む。
「さて……と」
そして、ようやく運河は重い腰を上げる。
結局、自分のスタンスは決まらず、無為に時間を過ごしてしまった。
結局、自分のスタンスは決まらず、無為に時間を過ごしてしまった。
宇宙人の話ではこの島には30名程度の参加者がいるらしい。
自分がここにいるのだ。おそらく、奇人・変人ばかりであろう。
スタンス決定は彼らに会ってからでも遅くはない。
自分がここにいるのだ。おそらく、奇人・変人ばかりであろう。
スタンス決定は彼らに会ってからでも遅くはない。
逆井運河は歩き出す。
彼の決断が何をもたらすか、知っているのは運命だけだ。
【一日目・深夜/F-6】
【逆井運河】
【状態】健康
【装備】なし
【スキル】なし
【所持品】基本支給品、スキルカード『二分の一』、不明支給品1~2 (未確認)
【思考】
1.ほかの参加者に会う。まずはそれから。
※運河がどこへ向かったかは次の書き手に任せます。
【逆井運河】
【状態】健康
【装備】なし
【スキル】なし
【所持品】基本支給品、スキルカード『二分の一』、不明支給品1~2 (未確認)
【思考】
1.ほかの参加者に会う。まずはそれから。
※運河がどこへ向かったかは次の書き手に任せます。
00:OP:未知との遭遇 | 時系列順 | 02:嵐のような愛を込めて |
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