◆
周囲は炎に包まれていた。
事の起こりは十分と少し程前。刀を手に浜辺へ舞い戻った征十郎の前には誰も居らず。
ギャルの行方を探し求めて移動しようとした矢先。
先の戦闘の爆炎を見てやってきたと思しい人間松明(ヒューマントーチ)に襲われて。
会話も無いまま、征十郎が一方的に追いまくられているという次第。
アメリカで育った征十郎は、即座に襲撃者がフレゼア・フランベルジェだと気付く。
ならば会話を試みる事は無駄だろうと、即座に斬り殺す事を決意した。
◆
人間松明(ヒューマントーチ)ことフレゼア・フランベルジェと、征十郎・H・クラーク。
両者を比すれば征十郎が圧倒的な不利にある。
剣の技量に秀で、ギャルの爆炎すら斬ってみせた征十郎であれば、フレゼアの放つ地獄の業火(ヘルファイア)とて斬り散らせる。過言では無く事実であり、現に征十郎は、フレゼアが征十郎を焼き尽くすべく放った業火の全てを斬り散らしていた。
にも関わらず、征十郎は防戦一方に追い込まれ、フレゼアから徐々に距離を離さざるを得ない始末。
理由は単純、燃え盛るフレゼアが放つ高熱である。
既にフレゼアの周囲10mを超える範囲の大気が、耐え難い高熱を帯びて征十郎が留まる事を妨げ、フレゼアを中心に4m範囲の地面が赤熱化し煮えたぎる事で、征十郎の接近を許さない。
フレゼアに近づくだけで、熱によるダメージを免れ得ない────どころか死ぬ。
ギャルを討つと誓った直後に、こんなバケモノ相手に傷を負う訳には行かず、征十郎は早々に逃げの一手を選んだのだが。
「逃がすか罪人ッ!塵(ゴミ)は此処で此処で燃えて塵(チリ)になれッ!!」
征十郎が距離を取ったところで、当然の様に追ってくる。周囲の万象を焼きながら。
フレゼアが一歩を歩む度に、足元の地面が溶けて燃えて崩れ行く。
フレゼアが一歩を歩む度に、大気は高熱を帯び、生じた乱気流が嵐の如くに荒れ狂う。
フレゼアが一歩を歩む度に、全身を包む焔が燃え上がり、流星のように尾を引いて、征十郎へと火箭が飛ぶ。
「近づく事さえ叶えば」
フレゼアの乱雑な狙いと射撃により放たれる火箭は、当然の事ながら命中率どころか集弾性が低い。
一度に十数発を放ち、征十郎へと向かうのは、精々が五、六発。
半分以下しか征十郎へと向かわぬが、当たれば人体など、瞬時に燃えるどころか、焼き抜く火箭。
無視する事など到底出来ず、或いは斬り払い、或いは躱す征十郎だが、その為に近づく事が全く出来ない。距離を詰めれば、飛翔する火箭に対応する事がそれだけ困難になっていくのだから。
更に外れた火箭は、周囲に着弾し、地面を赤熱化させて、征十郎の動ける領域を奪って行く。
必然的に、距離を取って、動ける場所を確保するしか無かった。
この状態が10分以上継続し、全く疲労を見せないフレゼアは、馬鹿げた出力と言うべきだった。
単純な技量に於いてはフレゼアは征十郎と比較にすらならない。
『旧時代』であったならば、例えフレゼアが刀剣の類を持ち、征十郎が徒手空拳であったとしても、征十郎はフレゼアを仕留め得る。
だが、今は超力(ネオス)横行する新時代
凡そ闘争というものに於いて、秀でているどころか、長けている訳ですら無いフレゼアが、征十郎を一方的に追い込む理不尽が、現在の道理である。
「チョコマカと…鬱陶しい!!」
激昂したフレゼアが、全身を覆う焔を更に烈しく、眩く燃え上がらせた。
フレゼアの怒りは、しかし、征十郎へと向いては居ない。
フレゼアの怒りは、己自身に向けられている。
ジャンヌ・ストラスブールから、戒めを受けていながら、ゴミ(罪人)一つ燃やすのに、こうまで手間取るようでは、ジャンヌに顔向け出来ない。
何よりも、ジャンヌの戒めが無為になってしまう。
「ああ…ジャンヌ!ジャンヌ!!私に導きを!!!」
今までの様に、出力に物を言わせて焔を放つだけではこの敵は燃やせ無い。
憤怒と妄執に狂った頭でも、このままでは征十郎を倒せぬと悟り、フレゼアはジャンヌに縋った。
「ああ…あああああ!!」
脳裏に浮かぶのは、先刻見たジャンヌの姿。
激情のままに焔を更に燃え上がらせて、フレゼアは先刻のジャンヌの姿を模倣する。
背に一対の炎の翼を生成し、右腕に執るは焔を凝縮して形成した紅蓮の剣。
実体無き焔を凝縮させる事で実体を持たせた魔剣は、鋼の刃にも引けを取らない。
「これなら…これなら殺せるよね。貴女のように……。見ていて!ジャンヌ!!」
紅蓮剣を一振りすると、背の炎翼からジェット噴射の様に炎を噴出。猛速で征十郎へと飛翔する。
「勝機」
征十郎は熱気を堪え、呼吸を止めて間合いを測る。
灼熱する大地に接近を阻まれ続けたが、高速で近づいて来るならば話は異なる。
冷静に間合いを測り、超力を込めた一刀で決着するまで。
巡り来た勝機を逃すまいと身構える征十郎へと、夜闇を赤く染めながら、地に不吉な凶影を落とし、炎の魔女が飛翔する。
「燃え尽きろおおおおお!!!」
フレゼアの切断された左腕から噴出する炎が伸びる。
6mの長さに伸びた炎を、フレゼアは咎人を打擲する鞭の如くに征十郎へと薙ぎつけた。
対する征十郎は、手にした刀を炎鞭目掛けて振り下ろし、切断。
切り離された炎鞭が、無数の火の粉となって夜闇を彩る中を、フレゼアは猛然と突き進み、炎鞭に対処して隙を晒した征十郎へと襲い掛かる。
右腕一本で振るっているとは思えない剣勢で、真っ向から振り下ろされる紅蓮剣。
征十郎は、刀を振り下ろした際に踏み込みに用いた右脚を軸に身体を右回転させる。
両手で握る刀を左手のみで逆手に持ち、全身の勢いに回転運動の力を加えて、フレゼアの腹を横薙ぎに切り裂いた。
確かな手応えを感じた征十郎だが、直後に傷口から噴き出した業火に焼かれ、急いで距離を取った。
「ゴォアア!!」
獣じみた苦鳴を漏らしたフレゼアは、それでも尚怯む事なく紅蓮剣を振り回す。
既に手負の身で、更に腹を割かれたにも関わらず、その気勢は益々盛んになっていた。
切り裂かれた腹と、失った左腕から炎を吹き出し、左の眼窩は、結晶化した地獄の業火を収めたかのような、凶々しい光を放っている。
つい先刻、征十郎はギャルの事を化生と呼んだが、その称号はこの女にこそ相応しい。
心の中でギャルに詫びて、征十郎は後ろに下がってフレゼアの攻勢を避けると、再度刀を振るい、フレゼアの首を刈り飛ばしに行く。
地面が灼熱化する前に、決着せねばならなかった。
征十郎の攻勢に、猛虎も怯む咆哮を上げて、フレゼアは猛然と紅蓮剣を振るい、征十郎の持つ刀身へと叩き付けた。
勝利を確信し、征十郎が笑みを浮かべる。
焔を凝縮して形成した非条理の剣身といえど、征十郎の超力ならば、薄紙の如くに斬り裂ける。
フレゼアの動きを一才気にすること無く、征十郎は刀を振るい抜き────鋼の刀身と紅蓮の剣身が噛み合った。
フレゼアから見れば狙った結果。征十郎からすれば、理解不能のあり得ざる事態。
意識が極小の間、空白と化した征十郎は、フレゼアに刀身を跳ね上げられ、無防備を晒した隙に、フレゼアの炎鞭が振われる。
されども征十郎・H・クラーク。生涯を剣に捧げて来た剣士。忘我の内にあれども、肉体に刻み込んだ研鑽が身体を動かす。
刀身を撥ね上げられた勢い身を任せ、そのまま仰向けに倒れ込む。
炎鞭が虚しく宙を薙いだと同時に、地面に突いた左手を軸に跳ね飛び、フレゼアと灼熱化し始めた地面から逃れ出る。
着地を決めたと同時、刀を振るい、炎鞭を斬り飛ばした。
剣身の時とは違い、常の様に斬れた事に不審を抱くも、深く考える事を許さぬフレゼアの猛攻。
全身から立ち昇る焔をより一層燃え上がらせ、炎の壁として征十郎へと撃ち放つ。
火箭と異なり、回避する余地など無い面制圧攻撃。
半ば物理的な存在と化した火炎壁は、炎で焼き壁で打撃する二重攻撃。
この攻撃にも征十郎は真っ向から刀を振り下ろし、左右に断割。
二つに割れて、征十郎の左右を突き進んで行く壁の後ろから、炎を噴出させて飛翔するフレゼアが猛襲を掛けた。
飛翔の速度を乗せた全力の斬撃。受けた所で力尽くで押し切られて、刀身を頭にめり込ませて死ぬ事になる。
フレゼアの猛進に、征十郎は冷静に構え直す。
切先を天に向け、大上段の構え。
凶獣の如き咆哮と共に、フレゼアが紅蓮剣を、征十郎の脳天目掛けて振り下ろす。
僅かに遅れて、征十郎も刀を振り下ろす。
フレゼアに後発した一刀が狙うは、フレゼアの体では無く、己の頭へと振り下ろされる紅蓮剣。
刀身が紅蓮剣の切先を捉え、剣身の持つ運動の方向を狂わせ、紅蓮剣は新たに与えられた方向に基づき、征十郎の左側を虚しく過ぎ去っていく。
“切り落とし”と呼ばれる技法により、フレゼアの斬撃を外した征十郎は、紅蓮剣を切り落とした勢いのままに、フレゼアの脳天を斬り割るべく刀を振るう。
絶死の一刀を防いだのは、フレゼアの左腕から噴き零れる地獄の業火(ヘルファイア)。
右手の紅蓮剣の様に、凝縮して形成された剣身が、征十郎の刀身を受け止めていた。
一度ならず、二度までも、超力を込めた斬撃を受け止められて、征十郎は眉を顰める。
フレゼアの焔に通じぬのならば、そういう性質の炎と割り切れる。
だが、通じぬのは“剣”だけなのだ。
征十郎は知らぬ。フレゼアの超力(ネオス) 『憤怒の炎帝(レヴァイア)』 の性質を。
一見すれば炎を出すだけの単純な能力だが、フレゼアの炎は通常の炎と異なり、概念的なものすら焼き尽くす。
火箭や炎鞭の様に密度が低いものであれば、征十郎の超力で斬り裂ける。
だが、焔を凝集させた剣身に対しては、刀身に込めた超力(ネオス)を焼き尽くされ、只の鋼の刃を用いた斬撃へと堕してしまうのだ。
征十郎とフレゼア、両者ともに互いの超力(ネオス)の関係を識らぬ。
唯一わかる事は、炎を斬り散らされ続けてきたフレゼアが、炎剣に限っては斬られないという事を理解したというその一点。
喜悦に顔を歪めたフレゼアが、左右の紅蓮剣を振り回す。
刃筋も通っていない素人丸出しの斬撃だが、その剣身は凝縮された地獄の業火(ヘルファイア)。掠っただけで皮膚が溶け肉が焼ける。
反撃しようにも、頭のネジが外れたとしか思えない速度と身体運用は、付け入る隙を見出せても無理矢理その隙を潰して来る。
攻撃を躱して踏み込もうとした時には,もう一方の腕による斬撃が飛んで来る。
フレゼアが剣を振るう度に、征十郎は後退を余儀無くされ、いつしか港湾の方へと追い込まれていた。
【勝機は唯一。この太刀を以って他に無し】
明らかな窮地にあって、尚も勝機を伺う征十郎。
征十郎にはこの敵を打倒する剣技について心当たりが有る。
だが、それは旧時代からの剣士達の見果てぬ夢。
新時代となっても夢物語と一笑に付される剣技だ。
果たしてこの窮地で為せるものか。
【為せねば死ぬ。それだけよ】
今この時だけは誓いを忘れる。
先の事など考えず、只々剣を振ることのみに注力する。
この剣は、本質を否定する剣。
本質を否定し陵辱する剣技。
この剣を以って、フレゼアの紅蓮剣を斬り破る。
フレゼアの猛攻を凌ぎながら、意を心を体を、一刀の為に収束していく。
血流も呼吸も何もかもを、只一度、唯一振りの為に使い切る。
網膜を焼いて縦横に奔るフレゼアの剣を、躱して躱して躱し続け。
征十郎は、刀をを振るべき“機”を掴む。
「イエエエエエエエエエエエエエッッッ!!!!」
征十郎は、自身の雄叫びを遠く聞いた。
◆
◆
兜割という剣技が有る。
いや、剣技というよりも試し斬りというべきか。
己が一刀を以って鉄の兜を斬断する。
言ってしまえばそれだけだが、鉄兜というものは、刀で斬れぬからこそ兜たり得る。
それを、刀で斬り割るという事は、不可能に挑むという事だ。
それを、成し遂げるという事は、鉄兜の持つ意義を根底から否定するということだ。
本質を否定し、陵辱し尽くすという事だ。
故に只人に為し得る事など能わず。
なれども、為す者が在るとすれば。
それは健の極みに達した者か、或いは人の域を超えた者だろう。
◆
◆
真っ向から振り下ろされる刀を、フレゼアは右手の紅蓮剣を以って受け、左腕の剣で征十郎の胸を貫こうとした。
征十郎の攻撃を受けつつ放つカウンター。
逃げ回る足を止めて反撃した所に振われる絶死の炎剣。これでこのウザったらしい罪人を殺せると、フレゼアは醜悪な笑みを浮かべ────。
気付いた。
刀を受けた感覚が全く無いと。
フレゼアは目線を上に上げた。
なんという事は無い。意識せずに行った行為。
得体の知れない事が起きた際に、人が取る本能的な行動。
その行為の為に、フレゼアは生命を拾う事になった。
鋼の強度を持つ紅蓮剣を斬り割いて、刀身がフレゼア目掛けて落ちて来る。
理解をするよりも早く身体が動き、上体を仰け反らしたフレゼアの顔を、征十郎の刀は正中線に沿って断割した。
「ギィイアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!!」
狂虎も怯えて逃げ出すだろうフレゼアの絶叫。
「仕損じたっ!」
征十郎の無念の声。
振るった刃が、フレゼアの顔に斬線を刻んだだけに終わった事を、征十郎は理解していた。
「アアアアアアアアアアアアオオオオオオッッッッッッ」
フレゼアが燃え盛る火柱と化した。
◆
◆
全方位に放射される火炎を躱し、征十郎は咆哮するフレゼアを観察する。
襲来時から欠落している左腕と左眼だけで無く、征十郎が斬った腹部と顔面からも業火を噴き出すその様は、最早人に非ず人外化生。
奇態な姿の者が横行する新時代にあっても。超人魔人が跋扈するアビスに於いても。
見た者が、怖気を感じるに相応しいものだった。
フレゼアの身体は、燃え盛る火柱に完全に覆われて、姿が見えず。
フレゼアを包んだ火柱は、熱と火勢を強めながら、徐々に直径を増やしつあった。
「最早手に負えぬ」
勝負が成立する相手では無い。征十郎はそう結論づけると、フレゼアが狂乱している隙を突き、一目散に逃げ出した。
「逃がすかアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」
火柱から、数十条の火箭が同時に放たれた。
周囲に着弾し、爆発炎上して、周辺一帯に破壊と火災を振り撒く様は、人の形をした災害そのもの。
何発かは遠く海にまで到達し、着弾。馬鹿げた高熱により海水が瞬時に沸騰を通り越して気化。水蒸気爆発を引き起こす。
轟音が大気を震わせる中、港へ向かっていた征十郎は、向きを変えて森へと走る。
火箭と熱風に追われながら、征十郎は必死に駆け抜けて、何とか森に逃げ込んだ。
哄笑したフレゼアが、炎の壁を放ち、征十郎を森ごと焼き尽くそうとするが、燃焼の具合がどうにも悪い事に気付く。
生木や生草は、乾季でも無い限り、水分を潤沢に含んでいる為に燃え難い。
その事を知っていた征十郎は、森へ逃げる事で、フレゼアを撒けると踏んだのだ。
「逃げるなアアアアア!!!!」
フレゼアの怒声を聞きながら、征十郎は思惑通りに行ったと安堵した。
生木による防炎。樹木による視覚の遮断。この二つの効果により、フレゼアは征十郎を見失った。
後はこのままフレゼアから離れるだけ。
そう、思った矢先、天から眩い光が降り注ぐ。
思わず頭上を振り仰いだ征十郎は、焔を纏い、夜空に浮かぶフレゼアを見た。
────拙い!
フレゼアを見た瞬間。全力で危機を告げる第六感に従い、全速の疾走を開始した征十郎は、直にに己が直感の正しさを知る。
「この程度で逃げられると思うなあアアアアア!!!!」
フレゼアの纏う炎が、より峻烈に、より烈しく輝き始める。
真昼の様に森を照らす業火の輝き
直後に放たれたのは、炎の雨だった。
フレゼアの全身から放たれ降り注ぐ、数百条の火箭が、悉く守りへと降り注ぎ、火箭と同じ数だけの爆発を生じ、激しく焔が燃え上がる。
只一人を殺す為だけに、この暴挙。
それも、積怨の相手や、何としても斃さねばばらぬ悪だというならば、いざ知らず。
つい先刻会ったばかりの、素性を全く知らない征十郎に、此処までの破壊を伴う大爆撃。
アメリカの地でバケモノと呼ばれ、人々から忌まれ恐れれらた理由を、征十郎は身をもって知る事となった。
◆
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「はあ…はあ………はあ………………」
数分後。燃え盛る森に照らされて、赤く染まった地面に膝をついて蹲るフレゼアの姿が有った。
後先を考えぬ大爆撃は、フレゼアに甚大な疲労を齎し、流石のフレゼアといえども暫くの間動けぬ程に疲労させるものだった。
「悪は……まず……一匹………まだ、まだあ!!」
それでもフレゼアは止まらない。その狂気は治らない。
殺さねばならぬ悪は、まだ多く残っている。
「ジャンヌ…私を……導いて」
傷口から焔を噴き溢しながら、フレゼアは立ち上がると、力強い足取りで歩き出した。
【B-3/平野/1日目・黎明】
【フレゼア・フランベルジェ】
[状態]:左腕欠損、左眼失明、腹部に裂傷、顔面に切り傷(全ての傷口から炎が溢れ出ている)妄執、幻聴 疲労(大)
[道具]:デジタルウォッチ
[恩赦P]:0pt
[方針]
基本.全てを燃やし尽くす
1.手始めに囚人を、その次に看守を、その次にこの世界を。
2.きっとジャンヌは未熟な私を戒めたんだ。なら彼女に認められるよう、もっと殺さなければ。
※ジャンヌの光に当てられたことで妄執が加速し、超力の出力が強化されつつあります。
※B-3の森で大規模な火災が発生しました
※B-の上空でフレゼアが派手に光を放ち、港湾付近の海で数度の水蒸気爆発が発生しました
◆
◆
「………命拾いしたか」
ブラックペンタゴンへと至る道を歩きながら、征十郎は安堵の溜息を漏らす。
剣狂者というべき征十郎をして、二度と会いたくないと思わせる狂人だった。
「奴がアレで死んでいなければ良いが」
ギャルがあの爆撃で死んでいない事を祈りたい。
フレゼアに襲われた事で、ギャルを追う事は不可能となったが、ならばギャルが訪れそうな場所で待ち伏せすれば良い。
そう考えて、征十郎は島の中央にある巨大建造物“ブラックペンタゴンを目指す事にしたのだった。
「鬼が出るか蛇が出るか…」
征十郎は周囲警戒しつつ、黎明の道を歩くのだった。
【C-3/道/一日目・黎明】
【征十郎・H・クラーク】
[状態]:疲労(中)
[道具]:日本刀
[恩赦P]:90pt
[方針]
基本.強者との戦いの為この剣を振るう。
0.ギャルを討つ
1.フレゼアちは二度と会いたく無い
2.ブラックペンタゴンに行ってギャルを待ち受ける
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最終更新:2025年04月04日 22:16