【名前】ドミニカ・マリノフスキ
【性別】女
【年齢】18
【罪状】殺人・建造物損壊罪
【刑期】死刑
【服役】1年
【外見】172cm 74kg 楚々とした佇まいの修道女。
【性格】
物静かで信仰心の篤い慈愛に満ちた敬虔なクリスチャン。宗派はカトリック。正しくなければ生きるに値しないという信念を持っている
趣味は祈りと瞑想。
顔で食っていけるレベルに美人でかつ美声である為に、人に話を聞いて貰いやすい。
【超力】
『限りなき願いを以って 魔女に与える鉄槌を(マレウス・マレフィカールム)』
全身から球形の重力場を生成する超力。発生させた重力場を飛ばす事は出来るが、身体から離れた場所へ重力場を発生させる事は出来ない。
重力場の大きさは直径5cm~30mまで。飛ばせる距離は50mが限度。
この重力場に触れたものは、球形の重力場の中央へと落ちていく。
触れただけでも触れた部分が千切れて『落ちる』為に、完全に回避しなければ傷を負う。
重力の強さは任意で決められるが、重力場の大きさと重力の強さは反比例し、重力場を大きくすると発生させられる重力は弱くなる。
物質に中心に重力場を発生させる事で、分子間結合密度を上げる事で、質量と重量を増すという使い方が可能。
自身に作用する重力の強さを決める事も出来る為、重力場の中心に居て、周囲のものを引き寄せる事や、離れた場所に中心点を設定し、そこに向かって『落ちる』事で高速移動を行なう事が出来る。
割と応用性の高い能力。
【詳細】
信仰心の篤い両親の間に産まれたドミニカは、物心ついた頃から信仰心が篤く、神に使える生涯を送る事を12歳の時に決めていた。
幼少期から他者の為に役立とうと、徹底的に心身を鍛え、弁論術を身につけ、知識を蓄えた。
慈善活動にも熱心に取り組み、両親や周囲から称賛され、信仰心を讃えられたドミニカだが、一つだけ悩みが有った。
自身の超力が明らかに破壊や殺人にしか使えないという事である。
懊悩するドミニカだが、15の時に神の声を聴く。
【お前の力は、世に蔓延る悪や神の敵を殲滅する為に有るのだ】と。
神の啓示を受けたドミニカは、早速行動を開始、誰彼構わず難癖をつけては暴言や暴行を働く男を超力で殺害する。
男が何度も何度も警察の厄介になっていた事も有り、警察はマトモに捜査を行わず、近隣住民は男が死んだ事を感謝した。
この事がドミニカに、おのれが持って生まれた超力が、この世に蔓延る悪を打つ為の神意の具現だと思い込ませ、ドミニカは更に悪を人知れず殺していった。
そして目につく悪を粗方殺し終えた頃、今までに殺して来たどんな悪をも上回る悪がドミニカの前にも現れた。
折りしも『開闢の日』以降、世界の宗教は激動の時を迎えていた。
如何なる宗教の教えにも無い種の革新。万人が得た超力。
混迷を深める世界に於いて、既存の宗教もまた困惑し、世界の変化に対応出来ず、その権威を落としていった。
既存宗教の衰退に追い討ちをかけたのが、『開闢の日』以降、雨後の筍の様に乱立した新興宗教群だった。
変革後の世界と、変革の原因とを、教義に取り込んだ新興宗教群、通称『ヤマオリ・カルト』は、瞬く間に勢力を伸ばし、既存の宗教を脅かしていった。
ドミニカは住んでいる場所の近くに拠点を構えた『ヤマオリ・カルト』の一つを討つべき悪と定め、単身襲撃を掛け、多数の一般信徒及び教主以下幹部連を皆殺しにする。
殺戮の最中に、信徒からの通報を受けた警官隊が駆け付け、投降を呼びかけると、素直に降伏。今までの殺人を全て自供して死刑判決を受けた。
当人としては、討つべき悪で溢れ返っている刑務所へ行くのは望ましい事だったのだが、『アビス』では能力と思想の危険性から、独房に閉じ込められてしまった。
事実としてこの『ヤマオリ・カルト』は、人類に更なる進化を齎すという名目で、自分達で作成したウィルスを散布しようとしていたのだった。
そして当然の事ながらこのウィルスには人類を進化させる事など出来ず、ウィルス感染による大量死を引き起こすだけだった。
結果としてドミニカは世界を救った事になる。
なおドミニカが聞いた神の声は何だったのか、未だに不明である。
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他の受刑者との関係 ※ネタバレ注意 |
※設定上の関係性や本編で言及された面識。
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最終更新:2025年05月07日 00:02