大好きな仔猫のことを考えながら歩いてると、大きな建物が目に入ってきた。
「学校かな?」
リアルでは見慣れない風景だけど、VRCにはこういうワールドもある。
ノスタルジックっていうのかな?好きな人は好きなんだろうね。
……ちなみにボクはあんまり好きじゃない。ていうか普通?
ノスタルジックっていうのかな?好きな人は好きなんだろうね。
……ちなみにボクはあんまり好きじゃない。ていうか普通?
まあ仔猫と一緒なら、こういう場所も思い出作りにいいかもしれないけど。
そんな他愛のないことを考えながら、とりあえず学校の方に進むことに決める。
大きな建物は目立つから、人が集まりやすいはず。もしかしたら仔猫があそこに居るかもしれない。
まあボクと仔猫が運命的な再会を果たすにはまだ早い気もするけど。
まあボクと仔猫が運命的な再会を果たすにはまだ早い気もするけど。
でも仔猫じゃなくても、誰か参加者が居る可能性は高い。だからそれだけでも行く価値はある。
……ボクは決めたから。仔猫を取り戻して、他の誰にも渡さないために仔猫以外、全ての参加者を殺すって。
……ボクは決めたから。仔猫を取り戻して、他の誰にも渡さないために仔猫以外、全ての参加者を殺すって。
でも首輪を外さなきゃ主催者を倒せないから、首輪を外せそうな参加者は……殺さない方が良さそう。
「うーん。どうやって見分けようかな?」
首輪を外せそうな参加者なんて、外見だとわからないし。……そこら辺も少しずつ考えなきゃ。
「とりあえずあの学校に、凸!吸血少女☆ひなたちゃんが行くじぇ~!」
〇
勇者リチャード、学校にて不動を貫く。
その間にもしらたまは自身のスキルについてだいぶ慣れてきた。
その間にもしらたまは自身のスキルについてだいぶ慣れてきた。
長時間の特訓に目だけでなく、全身を疲労感が襲うもそれが気持ち良くさえ思える。
リチャードの役に立てることが純粋に嬉しかった。
リチャードの役に立てることが純粋に嬉しかった。
もっともリチャードはしらたまが思うような“優しい人”なんかじゃないのだが。
しらたまも映像としてその一端を見たことのある『女子高生集団輪姦殺人事件』。
彼が素直にティアラを推すことの出来なくなった、あの事件の主犯こそ――リチャードなのだから。
彼が素直にティアラを推すことの出来なくなった、あの事件の主犯こそ――リチャードなのだから。
他者の情報を見抜く優秀なスキルを持っていながら、この愚鈍な狗は凶悪犯に利用されている。
ユーザー名に“勇者”なんて付ける胡散臭さだとか。最悪の場合とはいえ、優勝を目指す危ういプランだとか。
そういう要素を無視して、愚直にしらたまはリチャードを信じている。
そういう要素を無視して、愚直にしらたまはリチャードを信じている。
番犬気取りの哀れな道化が、リチャードに対して笑みを浮かべる。犬の習性が今のアバターにも反映にもされてるのか、連動するように尻尾をフリフリと振る。
なんとも滑稽極まりない光景だ。
そも、リチャードが優勝するプランに対して異を唱えてない時点でどうにかしている。
“その可能性を考えないようにする”なんていうのは現実から目を逸らしているだけで。
そも、リチャードが優勝するプランに対して異を唱えてない時点でどうにかしている。
“その可能性を考えないようにする”なんていうのは現実から目を逸らしているだけで。
結局のところ、番犬を気取っているだけの弱者。家畜だ。
そんな性格だから、虐めの酷さもどんどんと加速したのだろう。
そんな性格だから、虐めの酷さもどんどんと加速したのだろう。
何も逆らえない弱者だから、蜘蛛やゴキブリを口に入れられたのだ。
もしもイジメに対して何らかのリアクションを起こしていたら、ここまで酷いことにはならなかっただろう。
もしもイジメに対して何らかのリアクションを起こしていたら、ここまで酷いことにはならなかっただろう。
普通の友人や恋愛関係より配信者に投げ銭する方が心地好い――だなんて思っているが、色々とお世話になったしろくママを差し置いてそう考えているのだから、過酷なイジメを受けた影響なのか彼は歪んでいると言わざるを得ない。
危険なプランから目を逸らしつつリチャードをアッサリと信じ、番犬として張り切ろうとするのは、彼の弱さと歪みゆえか。
それといじめられっ子は少し優しくされると、何かと他人を信じる悪癖を持つタイプもいる。もしかしたら、しらたまもそうなのかもしれない。
「お疲れ様、しらたま君」
リチャードはしらたまに労いの言葉を掛ける。
気持ちの悪いくらい、いい笑顔で。
そりゃあ気持ち悪いに決まってる。作った笑顔ほど気色悪いものはない。
だがしらたまは、感情の値とリチャードを信じてるから。心からリチャードが喜んでると、誤解して。
気持ちの悪いくらい、いい笑顔で。
そりゃあ気持ち悪いに決まってる。作った笑顔ほど気色悪いものはない。
だがしらたまは、感情の値とリチャードを信じてるから。心からリチャードが喜んでると、誤解して。
「やっはろー☆気色悪い(きしょい)笑顔してるね?自称勇者く~ん」
――吸血少女ひなたが、二人の前に姿を現した。
「よく来てくれたね。待ってたよ、ひなたちゃん」
「へぇ。私が来るの、わかってたんだ?」
「へぇ。私が来るの、わかってたんだ?」
「窓からチラりと、君の姿が見えた。とりあえず、矛は抑えて話させてくれないかな」
ひなたが紅の剣を創造したのを見て、彼女を静止するようにリチャードが声を掛ける。
この状況にしらたまは焦り、怯えるがリチャードの声は芯の通ったハッキリとしたものだった。
この状況にしらたまは焦り、怯えるがリチャードの声は芯の通ったハッキリとしたものだった。
「ふーん。これを見ても怖くないんだ?」
何ら動じる様子のないリチャードに、ひなたが退屈そうに呟く。
「ああ。僕も武道や格闘技なら、自信はある」
「え~?またそういうタイプ~?もう、ひな……やんなっちゃうな~」
「え~?またそういうタイプ~?もう、ひな……やんなっちゃうな~」
「また……?」
ひなたの発した“また”という言葉をリチャードは聞き逃さない。
相手が好戦的な態度であろうと、言葉は情報源になる。聞き逃すはずもない。
相手が好戦的な態度であろうと、言葉は情報源になる。聞き逃すはずもない。
「そーだよ。でもここで死ぬ胡散臭い勇者くんとワンコには関係ないよねっ」
ひなたがたん、と軽快に床を蹴る。
素人のしらたまでは目で追うだけでも大変な、超人的スピード。
流石のリチャードも生身でこれを受ければ死ぬが――
素人のしらたまでは目で追うだけでも大変な、超人的スピード。
流石のリチャードも生身でこれを受ければ死ぬが――
「変身」
相手が攻撃を仕掛けていることは、わかりきっていたこと。
床を蹴る音と同時にリチャードもまたエターナルエクスカリバーを使用。
その身に黄金の鎧を纏わせた。
床を蹴る音と同時にリチャードもまたエターナルエクスカリバーを使用。
その身に黄金の鎧を纏わせた。
――キィィイイン!
金属音が鳴り響く。
それはひなたの刃が、リチャードの鎧――その右腕部分に命中した音だ。
それはひなたの刃が、リチャードの鎧――その右腕部分に命中した音だ。
「硬っ!ていうか勇者が変身ヒーローなんて、マジ気狂い(あたおか)だよっ!」
吸血少女の一撃を受け、されども黄金の鎧に傷一つなし!
(やはり防御性も高いか。だがこの鎧を過信するわけにはいかないな……)
ヒリ、ヒリと。
ひなたの攻撃を受けた箇所が痛み、痺れる。
切断こそ免れたし、表面上は無傷にも見えるが……鈍器で思いっきり殴られたような痛みがリチャードを襲った!
鎧の硬度は超一流。上の上だが、完璧というわけじゃないらしい。
ひなたの攻撃を受けた箇所が痛み、痺れる。
切断こそ免れたし、表面上は無傷にも見えるが……鈍器で思いっきり殴られたような痛みがリチャードを襲った!
鎧の硬度は超一流。上の上だが、完璧というわけじゃないらしい。
それもそのはず。
この鎧の本領は、防御に非ず。身体能力(ステータス)の上昇こそが、秘めたる能力。
この鎧の本領は、防御に非ず。身体能力(ステータス)の上昇こそが、秘めたる能力。
(これ、火力不足かな)
黄金の鎧は真紅の刃を通さない。
こうなってくると、ひなたは不利だ。
まだ創造武具が使いこなせていないこともあり、あまり状況がよろしくない。
こうなってくると、ひなたは不利だ。
まだ創造武具が使いこなせていないこともあり、あまり状況がよろしくない。
「もう一度言う。ひなたちゃん、僕は君と情報交換がしたい」
「なるほどねっ!じゃあ勇者くんはどんな情報を教えてくれるの?」
「なるほどねっ!じゃあ勇者くんはどんな情報を教えてくれるの?」
「僕達の知り合いの情報。……それと、君の好きな子の情報を渡すよ」
「……知ってんの?ひなと子猫の関係性」
「あまり詳しくは知らない。だが君が仔猫さんを探してることは、噂で聞いた」
ひなたというユーザーが仔猫を探していることは、ぼっちの集いの情報を集めてる時に聞いている。なんでも、仔猫の元カノでレズだとか。
それ以外はあまりひなたの情報を握れていないが、この場面で偶然にも役に立った。
それ以外はあまりひなたの情報を握れていないが、この場面で偶然にも役に立った。
「なるほど。それで、何を知ってるの?」
「仔猫さん。女性のような声をしてるが……彼のリアルは男性らしい。いわゆる男の娘だと聞いたことがある」
「仔猫さん。女性のような声をしてるが……彼のリアルは男性らしい。いわゆる男の娘だと聞いたことがある」
「ふむふむ。それで?」
「……驚かないのか?君が女の子だと思ってた子は、男性なんだよ」
「……驚かないのか?君が女の子だと思ってた子は、男性なんだよ」
リチャードとしては、ひなたの反応を楽しみたかった。どんな反応をするのか、期待していた。
だがひなたは何ら動じることなく、その瞳にも曇り一つなし!
だがひなたは何ら動じることなく、その瞳にも曇り一つなし!
しらたまが興味本位にモノクルでひなたの感情値を確認するも――
(!!)
驚愕!
ひなたの感情は、平常心そのものなり!
ひなたの感情は、平常心そのものなり!
「それがどうかしたの?仔猫が男でも、女でも……仔猫は仔猫だし、ひな達の思い出は消えないよ?」
「……そうか。君はレズビアンだと聞いていたが、違ったようだな」
「うん。私は仔猫が好きなだけっ!仔猫が大好きで、愛してるから――他の女(モブ)には興味ないよ?」
ひなたの愛は、永久不変。
現実(リアル)の性別に揺れる心、一切無し
現実(リアル)の性別に揺れる心、一切無し
されども。
「だから――もう二度とレズ(ビッチ共)と一緒にしないでね?」
(か、感情値が……!)
極大の殺意がリチャードに向けられ、怒りの感情値が跳ね上がる。
先程までは波紋1つ立たない静かな心だったというのに、この落差だ。
先程までは波紋1つ立たない静かな心だったというのに、この落差だ。
多少慣れたとはいえ、スキルを得てから初めて目にする凄まじい感情の変化にしらたまの目が痛くなり、頭痛が襲う!
(しらたま君が負担でああなるほどの感情の波か。面白いな)
激痛に頭を抱え込むしらたまをチラりと見た後、リチャードは軽く頭を下げる。
もちろん内心では別に何も悪く思わず、むしろひなたを面白がってるのだが。
もちろん内心では別に何も悪く思わず、むしろひなたを面白がってるのだが。
「悪かった。君は仔猫さんにすごく一途なんだね」
「そーだよ。だから仔猫以外はアウトオブ眼中!」
「そーだよ。だから仔猫以外はアウトオブ眼中!」
殺意がなりを潜め、再び天真爛漫に振る舞う。
あまりにも大きな感情の振れ幅に、リチャードの興味が刺激された。
あまりにも大きな感情の振れ幅に、リチャードの興味が刺激された。
「仔猫さんは幸せ者だな。……さて。こちらは情報を洗いざらいに吐いた。君の知ってる情報も教えてほしい」
「危険人物?」
「うん。好きな人を見せしめにされた可哀想な子だね。きっとあの子は――愛のために、他の参加者を殺すんじゃないかな?」
「なるほど。君の同類かな」
「うん。私も仔猫を誰にも奪わせないために、主催者含めて皆殺しにするぜーっ!」
「うん。私も仔猫を誰にも奪わせないために、主催者含めて皆殺しにするぜーっ!」
軽いノリで皆殺し、などと口をするひなたをリチャードは観察する。
開き直ったような態度だが、それがただ演じてるだけのことはすぐに見抜けた。
開き直ったような態度だが、それがただ演じてるだけのことはすぐに見抜けた。
本当に危険な思想を持つ人物をリアルで見てきたリチャードだからわかる。ひなたはそこまで倫理観が狂っているタイプじゃない。
愛という感情をリチャードは理解出来ないが、納得は出来る。このひなたという吸血少女は、愛のために修羅の道を歩もうとしているのだ。
マーダーとして有能であるがゆえ、ここで殺すのも手だが……それ以上に観察対象としての興味が上回った。
「情報交換、終わりっ!」
ひなたはそう言い終えると同時に、紅の剣を構え――。
「待ってくれないかな、ひなたちゃん。僕達は、君と戦う気がない」
「どーして?私は皆殺しを狙う危険人物だよ☆」
「どーして?私は皆殺しを狙う危険人物だよ☆」
「……それはわかってる。だけどこのまま戦えば、君はしらたまくんを狙うはずだ」
「そーだね☆」
「そーだね☆」
「だから、ここは……引いてくれないかな。君も僕の鎧に傷付けられないことは、わかったはずだ。その代わり僕達は君の情報を、誰にも与えない」
リチャードの演技は、迫真だった。
それはひなたからしたら、胡散臭いものだが。しらたまには、やはりリチャードの姿が優しく映る。
それはひなたからしたら、胡散臭いものだが。しらたまには、やはりリチャードの姿が優しく映る。
そしてひなたはリチャードのソレが本心じゃないことをなんとなく察しながらも、考える。
撤退(ひ)くか、戦うべきか。
撤退(ひ)くか、戦うべきか。
(うーん。……まあこのまま戦っても、勝てる見込みは薄いよね)
あの鎧は鉄壁だ。
まだ創造武具を使いこなせてない今、戦うべきじゃない相手と判断する。
このまま逃げられるのなら、好都合だ。
まだ創造武具を使いこなせてない今、戦うべきじゃない相手と判断する。
このまま逃げられるのなら、好都合だ。
「いいよ。吸血少女☆ひなたちゃんは優しいからねっ!」
だからここは、撤退する。
もっと強くなってから、この勇者もどきを倒せば良いと考えて。
もっと強くなってから、この勇者もどきを倒せば良いと考えて。
「ありがとう」
リチャードの薄っぺらい感謝の言葉を聞くと同時に、ひなたは学校を去った。
新たな観察対象がどんな動きをするのか――そんな新たな楽しみに期待しつつ、リチャードはしらたまに駆け寄る。
「しらたま君!大丈夫か!?」
「はい。目と頭が、痛いだけです……」
「はい。目と頭が、痛いだけです……」
しらたまのスキルは面白い。こんな序盤で失いたくない。そんな本心を隠しつつ、リチャードはしらたまを心配するような素振りを見せるのだった
【E-4・学校/一日目/早朝】
【勇者リチャード】
[状態]:右腕に打撲痕
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[装備]:創造武具「エターナルエクスカリバー」
[思考・状況]
基本:人々を集めて主催に対抗する。無理なら優勝して全員を生き返られる願いを叶える。
裏:主催者にうまく取り入ることができたら良いんだけど。
1:学校を拠点として仲間を集める。
2:しらたまくんがスキルをまともに使えるようになるまで見守ろう。
3:輪姦事件の関係者とひなたがこのワールドでどんな行動取るのか見物だな。
【勇者リチャード】
[状態]:右腕に打撲痕
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[装備]:創造武具「エターナルエクスカリバー」
[思考・状況]
基本:人々を集めて主催に対抗する。無理なら優勝して全員を生き返られる願いを叶える。
裏:主催者にうまく取り入ることができたら良いんだけど。
1:学校を拠点として仲間を集める。
2:しらたまくんがスキルをまともに使えるようになるまで見守ろう。
3:輪姦事件の関係者とひなたがこのワールドでどんな行動取るのか見物だな。
[備考]
※あずきしらたま、ひなたと情報交換しました。
※あずきしらたま、ひなたと情報交換しました。
【あずきしらたま】
[状態]:頭痛、目に激痛、疲労(小)、ひなたの感情の振れ幅を見たことによる精神的動揺
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[装備]:
[思考・状況]
基本:リチャードの方針に従って、無事に帰還することを目指す。
1:スキルを使いこなせるように鍛える。
2:リチャードを補佐して助けになる存在になりたい。
3:参加者の中のフレンドや、ショウマやつばきが心配。合流したいなあ。
4:吸血姫ティアラ、セイントヴァルキリー・フレイヤ……できれば遭いたくない。
[状態]:頭痛、目に激痛、疲労(小)、ひなたの感情の振れ幅を見たことによる精神的動揺
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[装備]:
[思考・状況]
基本:リチャードの方針に従って、無事に帰還することを目指す。
1:スキルを使いこなせるように鍛える。
2:リチャードを補佐して助けになる存在になりたい。
3:参加者の中のフレンドや、ショウマやつばきが心配。合流したいなあ。
4:吸血姫ティアラ、セイントヴァルキリー・フレイヤ……できれば遭いたくない。
[備考]
勇者リチャード、ひなたと情報交換しました。
勇者リチャード、ひなたと情報交換しました。
〇
――仔猫は、男の娘だったんだね。
今までずっと知らなかったことだし、普通の人なら怒ったり引くかもしれないけど……ボクは引かないよ。怒ったりもしない。
今までずっと知らなかったことだし、普通の人なら怒ったり引くかもしれないけど……ボクは引かないよ。怒ったりもしない。
だって、ボクは――。
ひなは、仔猫が大好きだからっ!
リアルの性別なんてどうでもいい。ていうか、リアルなんてどうでもいいっ!
ひなは、仔猫が大好きだからっ!
リアルの性別なんてどうでもいい。ていうか、リアルなんてどうでもいいっ!
ひなは仔猫を愛してる。
今まで積み重ねてきた思い出も、絆も、愛も――全部が大切!仔猫がネカマでも、その思い出は色褪せないじゃん!
今まで積み重ねてきた思い出も、絆も、愛も――全部が大切!仔猫がネカマでも、その思い出は色褪せないじゃん!
だからね?仔猫。
ひなはずーっと仔猫を愛してるよ。大好きだよ。
この殺し合いで――絶対に仔猫を、取り戻すからねっ!
ひなはずーっと仔猫を愛してるよ。大好きだよ。
この殺し合いで――絶対に仔猫を、取り戻すからねっ!
だから、さ。
ひなと再会するのを楽しみに待っててね!
そしてまた。いっぱいイチャイチャ、あまあましよ?♡
ひなと再会するのを楽しみに待っててね!
そしてまた。いっぱいイチャイチャ、あまあましよ?♡
【E-4/一日目/早朝】
【ひなた】
[状態]:袈裟斬りを受けたことによる出血(かなり回復)、右腕負傷(かなり回復)、吸血魔法少女に変身中、回復中
[装備]:前を見たい、月よ照らして(Bloody Moon)@創造武具
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針:仔猫を手に入れる 。もう二度と離さない
1:『ぼっちの集い』を最優先に仔猫以外の参加者と主催者は皆殺し
2:しみうさの今後が楽しみ!
3:創造武具をもっと使いこなせるようにならなきゃねっ
4:ぼっちの集い、かぁ……。ほんとは仲良くなれたかもしれないのにね
5:仔猫は仔猫だよっ!リアルの性別なんて、どーでもいい!
6:主催者を殺すために首輪を外せる参加者は殺さない方がいいのかな?
[備考]
※仔猫のリアルが男であることを知りました
※勇者リチャード、あずきしらたまと情報交換しました
【ひなた】
[状態]:袈裟斬りを受けたことによる出血(かなり回復)、右腕負傷(かなり回復)、吸血魔法少女に変身中、回復中
[装備]:前を見たい、月よ照らして(Bloody Moon)@創造武具
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針:仔猫を手に入れる 。もう二度と離さない
1:『ぼっちの集い』を最優先に仔猫以外の参加者と主催者は皆殺し
2:しみうさの今後が楽しみ!
3:創造武具をもっと使いこなせるようにならなきゃねっ
4:ぼっちの集い、かぁ……。ほんとは仲良くなれたかもしれないのにね
5:仔猫は仔猫だよっ!リアルの性別なんて、どーでもいい!
6:主催者を殺すために首輪を外せる参加者は殺さない方がいいのかな?
[備考]
※仔猫のリアルが男であることを知りました
※勇者リチャード、あずきしらたまと情報交換しました
前話 | 次話 | |
034:ハズレスキル | 投下順 | 036:静かに、いのりは青い空を見つめる |
034:ハズレスキル | 時系列順 | 037:そして、ひなたは愛に思いを馳せる |
前話 | 登場人物 | 次話 |
データや数値じゃわからないこともある | 勇者リチャード | |
データや数値じゃわからないこともある | あずきしらたま | |
Lunatic delusion -それでも罪人は愛を唄う- | ひなた | そして、ひなたは愛に思いを馳せる |