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  • クソゲーマーVSプロゲーマー

オリロワVRC @ ウィキ

クソゲーマーVSプロゲーマー

最終更新:2023年01月19日 00:58

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クソゲーマーVSプロゲーマー


※以下のSSには性的表現が含まれます。


ゲームセンターにて獣のように、背中合わせになったゲーム台に向かう二人の獣アバター。

どちらも殺し合いに乗らずゲームを攻略しようとするプレイヤー。

しかし目指す方向性は、ゲームのプレイ内容にも反映されるように違っていた。


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 クソゲーマー メモリーのあくま

      VS

 プロゲーマー みっちゃん

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


アーケードゲームの筐体の前。操作をしやすいポジションに椅子を整える。
身体のサイズがリアルよりかなり小さいから少し難儀するな。
とりあえず座ってみたがレバーとボタンにうまく手が届かない。
椅子の裏面をいじり、高さを最大にまで調節する。よし、丁度よくなった。

尻尾があるせいで、椅子に座ると少し違和感がある。
ワンピースの中を通って下に伸ばしてるから、自然に座ると股の間を通って両足の間を抜けて前に流れていく。
尻尾が曲がる感触も身体の毛同士がフワフワこすれる感覚も、昔から想像してはいたけど実際に感じると新鮮だ。

3年ぶりくらいか。
色々と外に出かけにくい理由はあったし、自分でも家で他にやりたいことがあるしとゲームセンターには疎遠になっていたな。
こういう人間が増えたからか、客の減少で廃業に追い込まれるゲームセンターも増えているという話も時々耳にする。
自分の青春の一幕が消えていくようで寂しさは感じるけれど自分が何かできるわけでもないし、
時代の流れを感じる出来事として感傷をそのたび受けては忘れていくだけ。

だからこういうVRの空間上でも、ゲームセンターというものが残っていくのは良いと思った。
ゲームに関してはVR内で仮想マシンを立ち上げてエミュレータを動かしてるのだろう。VRC内での動画再生システムとかと同じことだ。
この中でゲームを好きなだけして、飽きるまでいくらでも過ごしていたい。
本当にそう思うが……殺し合いから現実逃避をするわけにはいかない。
現実逃避していたいけど、さっき会った相手……すなわち今の対戦相手と会ってからはそれは駄目だと思える程度にはなった。


緊張してしばらく時間をかけてしまったな。
ゲームセンターのカウンターにいた管理NPCから貰ったメダル2枚のうち1枚を、筐体に投入する。

シンプルな格闘ゲーム。バグも不具合も多いけど、それなりに名作とされてる。
子供の頃の俺はこのゲームで地元最強だっと言える。
ゲーセンも少ない田舎で駄菓子屋に置かれたこのゲームに、小中学生みんな集まってた。
俺は家庭用バージョンを親になんとか買ってもらい研究したりパソコン通信を少し使わせて貰ったりして、
永久パターン、全画面投げ、無敵バグ、キャラ消失バグ、リセットバグなど地元でいち早く実戦投入していた。

相手の知らない技で相手をボコボコにするのは本当に楽しかった。
でも自分が面白いと思うことしても周りが面白いとは思わないことも多いってこと、この辺りで強く学んだんだっけ。
金返せって怒鳴られたり、時にはぶん殴られたり。その度にゲームに詳しくない店員に助けられたりしてたなあ。


キャラ選択。
3年ぶりの手慣らしを兼ねて、初心者向けのオールラウンダーでバランスの良いキャラを選択。
初心者向けのキャラというのは強い部分が明確、操作も簡単で初心者でも簡単に動かせすぐに勝ちやすいというタイプと、
様々なテクニックが練習でき初心者がゲーム自体を上手くなるのに向いてるのと2タイプあるが、このキャラは後者。

「それじゃあお願いしますっ」
「ああ」

対戦相手……熊の着ぐるみの女の子、プロゲーマー『みっちゃん』もキャラを選択し挨拶、ゲームが始まろうとする。
あ、みっちゃんはさっき言った前者の方の初心者向けキャラだ。技の一つ一つが高性能で簡単に出せて火力があるキャラ。
みっちゃんのこのゲームの経験は1日ほどという初心者。このゲームの初心者が上級者に挑むなら、このキャラ選択は正しい。

ゲーム開始。ラウンド1。
とりあえず遠距離で飛び道具で牽制。よし、コマンドミスなくちゃんとできる。
もう1種類の飛び道具も……よし、問題ない。
みっちゃんはダッシュとガードで接近を選択。
安易にジャンプで跳んで越えて接近してこないあたり、やっぱりある程度わかってるな。
近距離で通常技の打ち合い。
リーチ差でこちらの技がつぶされる。間合い管理がうまい。
なら大ぶりな技を出だしが無敵の技で反撃……やはり間合いが完璧だ、透かされた。
こちらの技後の隙に大火力の技を2連コンボで出される、ダウン。
ダウンからの起き上がりへの攻めは……ジャンプか。ジャンプ攻撃っぽいし冷静にガードして切り返そう。
……違う、何もせず着地。ガードしようと思って動かなかったところを高火力の投げ技。K.O.。
キャラの強みを完全理解してる。これが先輩との付き合いで1日だけ遊んだという初心者の強さかよ。


いやあ思い出すな。昔こいつと戦った時のこと。
みっちゃんが所属するプロゲーマーのチームが主催した企画で対戦したんだ。
PvPゲームの新作が出たときに行われた、プロゲーマーVS配信者ってやつ。
プロゲーマー側が設定で多大ハンデを背負い、そこに配信者が挑んでいく。
さっき俺から少し話に出したけど、向こうは覚えてなかった。俺はすごい覚えてる。

実はその新作、リリース当初はバグがかなり多かった。
だからクソゲーマーでバグの発見能力の高い俺ならバグを使いこなせば勝てる、そう思ってた。
実際はどうか? バグを使う間もなく負け、そしてやっと使っても負け、それで2ラウンド負けで終わり。
こいつガチの天才プロゲーマーだとその時思った。
そして今ので改めて理解した。


2ラウンド目。
このゲームの対戦設定は1ゲーム2ラウンド先取、最大3ラウンド勝負。
くっ、同じ流れだ。
反応速度の差がひどい。こっちの行動に対して見てから最適に反応する割合が高すぎる。
だめだ、1ゲーム目はもう絶対勝てない、どうしようもないな……。

絶望感。でもこの殺し合いに巻き込まれた時ほどじゃない。


最初にこのワールドが実際の殺し合いだと言われたときは思考が追いつかなかった。
そしてスタート地点から転送されて、しばらく考えて理解した。
俺きっとこの世界で死ぬな。

この世界はできたばかりのワールドだから、きっとバグも多いはずだ。それがワールドに入る前に考えてた前提。
でもバグがあって難易度も高いクソゲーを、バグを逆に活かして攻略するってのは今までも散々やってきたことだけど。
それはトライアンドエラーが何回でも許されるって前提があるからできるんだよ。
バグは何が起きるかわからない。
攻略の役に立つものもあるけど、下手にバグらせたらハマって進行不能になったりゲームオーバーになったりもする。

バグで楽しむだけというならそれでもいいんだけど、ここじゃ死んだらそれっきりで終了。
普段やるようなゲームならいくらでもリトライ、再チャレンジできるのに。
絶望だ。下手に行動できない。
何したらいいかわからない。

というかここまで大掛かりなことしてるんだから、
テストプレイもばっちりでバグが潰されてたり、そもそもバグを出さないような天才がプログラム組んでる可能性もある。
そうだったらもっと絶望。

さて、誰かに見つかったら殺される可能性がある。恐ろしい。
とはいってもビビったまま何もせずこのまま死を待つだけというのは、考えたけどやっぱり嫌で。
他の奴らから隠れるようにしながらも歩いてたら、何かゲーセンの建物を見つけたんだよ。
俺が子供の頃自転車で通ったような、郊外の鄙びた感じの店だ。
現実逃避するように俺はその中に入った。
そこでみっちゃんと出会った。

最初は相手はプロゲーマーだから優勝を最効率で目指そうとするんじゃないかとビビったりもしたけど。
そんなことない。みっちゃんはこの殺し合いゲームを、どう犠牲を少なく攻略しようか考えてた。
絶望なんか全くしてなかった。

俺が死にたくないし殺したくないって言ったら、それもちゃんと受け止めて助けてくれると言って。
俺がクソゲー実況者であることとそれを元にした創造武具があることを説明し、もしかしたらこれで攻略できるんじゃないかと言ったら、
自分の目指す道とは違うけど面白いしやってみる価値はあるって言ってくれて。
でも大人のプライドが邪魔してカッコつけようとしたせいで、何か賭けゲームの勝負になってしまって。

諦め気味で戦ったせいでだいぶゲーム外に思考が飛んだな。
みっちゃんのキャラの勝利演出が終わった。

「1ゲーム目、ありがとうございました。これで5分間だねメモあくさん」
「ああ。決めたとおりだ」

真剣さは崩さず、賭けの内容を確認するみっちゃんの声。
次は負けられない。精神統一しようとするが、やっぱりプロじゃ無いからか上手くいかないな。
色々なことを考えてしまう。


ゲーセンに来るとやっぱりゲームしながらタバコが吸いたくなる俺は古い人間なんだろうな。
最近はゲーセンでも禁煙のところが多いというのに。

でもなんか違う。今は、タバコに興味が全くない。
いやもっと酷い。
匂いを想像するだけで拒否反応が出てむせそうだ。

かわりに欲しい物がある。


 骨。


VRCにログインしている時にタバコを吸う時、アバター側も何かを咥える動作をさせようと思って考え実装した、骨。
フルダイブしているから、アバターの性質に嗜好が寄ってしまっている。そうとしか考えられない。
みっちゃんと会った後、俺が何か口寂しそうにしてたらそこから骨の話になって。
するとみっちゃんの支給品の中に固く長い骨が数本ほど入っていた。武器などに使えるといえば使える物だろう。

俺が1回勝つごとに骨を1本貰える。
みっちゃんは1回勝つごとに俺の身体を5分間好きなだけモフモフできる。
それで賭けゲームが成立した。
対象となるゲームは、みっちゃんは先輩プロゲーマーとの付き合いで1日だけ遊んだことがあるらしい。
この経験の差も配信者とプロゲーマーのハンデとしては充分な差だと、納得して勝負になった。

でも賭けの本質はそれだけじゃない。
今後一緒に行動する場合のその方針、それにまでこの勝負で勝った方の意見が反映される。
バグを探し出してゲームを攻略するか、正攻法でゲームを攻略するか。
俺はそんな気がした。これは親睦を深める儀式だ。

選んだのは2台のアーケード用筐体が向かい合わせに配置された乱入方式の格闘ゲームの対戦台。
メダルはお互い2枚持っていて片方が使い切るまで、すなわち2ゲーム先取での勝負。


2ゲーム目。キャラ選択。
さっきはだいぶひどく負けてしまったが、自分の操作感覚は昔からそう衰えてない。まあ成長もしてないが。
負けられない。キャラランク最強のキャラで挑むか?
だめだ、永久パターンや無敵化バグも強いキャラだけど、立ち回りが正統派だから読み切られて圧倒されるビジョンしか思いつかない。

ならば……俺が最終的に一番やり込んだキャラを選択。
このキャラのオプションとして着いてきて動き回って助けてくれる動物キャラが可愛くて、俺はこのキャラを使い込んだんだっけな。
キャラランクでは下から数えたほうが早いが、オプションを活かしまくったトリッキーでユニークな戦い方が出来る。
このキャラは永久パターンも持ってるけど、操作難易度が高く実戦向きではなかった。
しかし子供のころに何ヶ月もかけて練習して、俺は実戦でそれを安定して出せるようになったんだ。

「お願いしますー」
「お願いします」

あ、あれ。俺と同じキャラをみっちゃんは選択。
戸惑ってオウム返ししてしまった。
ちょっと行動に恐ろしさを感じた俺は奥の手を使うことに決めた。

創造武具、オーバーライドポーパッド。アバターの動作速度を×1.5。胸に張り付け。
あ、何か画面の動きがゆっくりに見える。
思考速度も1.5倍になるのか。


ゲーム開始。ラウンド1。

俺はさっそくオプションを相手の近くに動かし展開、本体とオプションの同時攻撃で攻め立てる。
さすがに対応できないのかガードが崩れる。そこにもう一発つなげ、ダウンさせる。有効打だ。
ダウンからの起き上がり攻め。
本体とオプションで裏表攻撃、空中攻撃、地上攻撃を混合させて攻める。
しかしガードが固くて崩すことができない。
でもこのまま攻めてればいつか……あれ、なんでみっちゃん側はオプションを動かさないんだ。
攻められてるから、いや違う。オプションを動かす隙はいくらかあるはずだ。
相手の動きに気を払う余裕が周りが遅く見えるせいで少しあるからわかる。
まさかオプションをほとんど使わない立ち回りをするつもりか?
底知れない。次ガードを崩したら倒しきるつもりで行く。

よし、ガードが崩れた。しかも永久パターンの始動技で。
このままハメ続けてやる!

……………………

みっちゃんお前。なんなんだよ。
15歳にして世間で名の知れた、多分野でトップクラスの実力で活躍するプロゲーマー。
そして詳しくは分からないけど明らかに金にも困っていない、むしろ好きなだけ金を使えることが伺える。
大会の優勝賞金、発展途上国のeスポーツ振興のためとかいって全額寄付しちゃったりとかさ。

なんなんだよ。
所属チームの宣材を見たけど、リアルの見た目も普通にかわいい部類だし。
同じゲーム好きでインドア派の子供時代を送ってきたのに、ここまで差がついて良いのか?
お前と同じくらいの年の頃、俺は必死こいて小遣い貯めてラインナップの乏しい田舎の店でゲームソフトちびちび買ったり、
ゲーセンで使うためにバイトして貯めた金ををガラの悪い不良共に奪われたりしてたんだ。

なんなんだよ。
殺し合いの舞台に立てばみんな平等とか言ってるキャラ、ゲームとかでよく見るけど。
そんなわけないだろ、どんな状況でもスペックは不平等なままだろ。
俺が何とか狭い世界で生きたり、抜け道を作って生きたり必死にやってるのに。
それを全否定する暴力だ。熊が仔犬を潰すみたいな力の差。

なんなんだよ。
きっとお前は人生で手に入らないものなんてないんだろ。
やりたいことがあればすぐに実行して結果を出せるんだろ。
そりゃ天才すぎることによる特有の悩みとか抱いてたりするんだろうけど。
どう見たってプラスの面の方が大きすぎる、絶対に同情とかできないじゃん。

本当なんなのさ、みっちゃんお前さ。


……だけどやっぱり負けたくない。
自キャラの体力が0になる直前、コマンドを入力。

「あれ?」

筐体の画面が暗転。みっちゃんの困惑する声。
そしてタイトル画面に戻る。俺が意図的に起こしたリセットバグだ。
みっちゃん側が俺のキャラの体力を削り切っていなかった。
つまり最後の入力をミスって永パが終わってたら俺がそこから逆転できる可能性もあったはず。
だから最終戦は勝負がついたわけじゃない。

……苦しすぎるし情けない言い訳だな。

「終わっちゃったね」
「そうだな……」

気が付くとオーバーライドポーパッドの効果も切れていた。
2倍速は異常すぎる値だったので、ワールドを動かすプログラムからの監視により察知されて効果が消されたんだろう。
メダルはみっちゃんが持ってる1枚だけ。
対戦を再開することはできない。

「対戦の途中でリセットがかかるってひどいね。ゲームのバグ、それとも筐体の管理ミス?」
「名作だから、普通はこんなことないんだけどな」
「まあ、こんなことたくさん起きたらクソゲーだものね」

さすがに自分がバグを発動させたことは言えない。
特殊なコマンド入力で、ゲームがリセットされて残りクレジットまで消滅する。
まあマナーを守る客同士ならこんなことは起きないし、故意にリセットバグを出したのがバレたらゲームセンターを出禁になるから普通は使われない。

このバグがあることは俺世代のゲーマーなら周知だが、みっちゃんのような若い世代は知らないだろう。
この部分だけ抜き出してこのゲームをクソゲー認定する人もいたくらい深刻なバグだった。
一つの行動で今までがすべて台無しになるわけだし。


俺の人生もたった一つの行動で台無しになった。
自分の責任とはいえ、たった一度の不祥事でなんにも出演できなくなった。
面白いことをしようとして、まさかああなるなんて。芸人としての俺は終わった。

人生はクソゲーだ。しかもやり直しもできない超クソゲー。

このクソゲーな世界で、わかりやすいクソを娯楽として消費してやる。
ゲーム好きだった俺は、名前を変えてクソゲーを扱う動画配信者になった。

人間が完全に苦手になった。
一方で動物キャラへの憧れや嗜好は、積み重なり高まっていく。
だから俺は獣人の皮を纏った配信者になった。
息抜きやネタ集めとして始めたVRCも、獣人アバターでプレイするようになった。

30代のおっさんがバイトしながら、配信と動画作成を日々繰り返して。
ようやっと軌道に乗って、専業でギリギリ生活できるくらいにはなって。
そんなこともこの子には関係ないし理解もされないんだろうな……。

「勝負、どうしようか?」
「1戦目はみっちゃんの勝ちで2戦目は勝負無しだから。1戦目の分だけモフれる、ってことかな……?」
「いやいや2戦目もほとんど私の勝ちだったでしょ!」
「でも完全に勝負がついてたわけじゃないだろう?」

自分で自分があまりに情けない。でも全力を尽くしてこれだったんだ。
才能のスペックで殴ってくる相手に対して、逃げ道くらい認めさせてくれ。

「仕方のない大人ですね。仕方ないなあ。じゃあ5分だけでいいことにするよ」
「ああ……じゃあそういうことで」

無理やり納得させた。
でもよくよく考えれば、若い女の子に男が体を触られまくるって逆にご褒美になりうるよな?
人間嫌いでケモナーという俺だって、流石に人間の女子に対しての性欲が全く無いわけじゃない。
アバターこそ女子にも可愛いと思われそうな犬獣人の幼女だけど、そこら辺の嗜好までは影響されてないと思う。
いややっぱりプライド的にはモフられるのは嫌なんだけれど。負けた分は仕方がない。


ゲーセンの隅のほうにある長いベンチソファの方へ行って腰掛ける。

「さあ思う存分モフれよ」

上目遣いでみっちゃんに話す。
みっちゃんは……着ぐるみの手袋を外した。まさにやる気満々って感じ。

「じゃあ遠慮なく」

まずは頭をポンポンと叩き、撫でてくる。

「メモあくさんのアバター、本当に可愛いね。
 VRとはいえフルダイブだから、質感もすごいし動きのぎこちなさもないし本当にただただ可愛いよ」

アバターのこととはいえ、やっぱり自分の容姿を褒められると照れる。
ピンと伸びた犬耳も撫でられる。ちょっとくすぐったさがある。

「よせよ、恥ずかしいなぁ」
「あ、ほっぺたが赤くなった。本当に可愛いね。
 顔も毛に覆われてるのに赤くなる表現もできるのは、やっぱりVRっぽいね」

恥ずかしさに目を逸らす。
するとみっちゃんは手を伸ばし、俺の顎を持ち上げて上を向かせる。
もう片方の手で、頬をつまみだした。

「うわぁぁ。すごいもちもちしてる」

頬をつねって引っ張ったり、逆に押しつぶしたり。皮膚がよく伸びるせいか、不思議と不快ではない。
顔に手が寄ってきたから、みっちゃんの手の匂いも感じる。
手袋をしてたからか、少し暖かくて湿っている。心地よい。

「犬のほっぺをもちもちしてる動画見てから、一度やってみたかったんだぁ」

次は腕を持ち上げてきた。あ、やっぱり肉球だ。

「あ、指4本しかないんだ」
「そりゃ犬の指も4本だしな」
「そうかぁ。ゲームだと小指はまず使わないし問題なさそうだね」

肉球を押してモチモチ感を楽しむみっちゃん。
流石に実際の犬の前足よりサイズが大きい分、肉球も大きいしモチモチ感も強いんじゃないかと思う。
すると手を自分の頬までみっちゃんがもっていく。

「暖かくてモチモチ。気持ちいいなあ」
「そ、そうか……」

こっちも女の子の生肌の感触が少し心地よい気がする。
一通り触って少し満足したっぽい。すると隣に腰掛けてくるみっちゃん。


「メモあくさん、さっきズルしたでしょ」
「えっ?」

リセットバグがばれたか?
まずい、頼むからそうじゃなくあってくれ。

「2戦目で絶対に動きが変だった。反応速度も速かったし。
 もしかしてメモあくさんの創造武具を使ったんじゃないかなって」

あ、そっちか。でもそっちも確かにズルだ。

「だから私も手加減せず好きなだけモフるからね」

いったい何をされるんだ……。
みっちゃんが姿勢を低くする。

そして、ゆっくりとワンピースの中に手を入れてくる。

「えっ」

流石に少しビビる。
でも好きなだけと言ったし、ダメなことは先に指定していない。
つまり俺にこれを途中で拒否する権利もない。
……でも人間が動物を触る感じと考えればあらゆる所を触りたがるのも不思議もないか?

背中の毛をなでられる。
毛並みの方向に、そして逆方向に。
毛の向きが変わる感覚ってこんな感じなのか。
そしてお腹側も上下に手を動かして撫でられる。

あ、あれ?
なんかところどころひっかかる。くすぐったい。

そうか。副乳だ。
犬の身体を見たとき、人間の乳首のある場所から下の腹の方までいくつか乳首が付いているやつ。
今の犬獣人の俺のアバターにもあるのか。
確かに複乳になってる雌獣人キャラの方が好きだとは思ってたけど。

「待って、ちょっとくすぐったいんだ」
「やめませんよ。私が勝った分の5分はこのままでいてね」

さすがに複乳がどうとかは自分からは言いにくい。
そのままにしてしまう。
みっちゃんも何かひっかかる不思議なものがあるのに気が付いたのか、重点的に触ってきはじめた。
うっ、くすぐったい。摘まんだり柔らかくゆっくり触れたり。

色々試してる。両方の手で指を伸ばして4つを同時に触る。6つを同時に触る。
そうかこの指を動かす精度がプロゲーマーの操作精度につながってるのかぁぁ。

くすぐったいだけのはずなんだけど、抵抗ができず続けられてるとちょっと不思議な感覚になってきた。
何だろうこの感覚。息が荒くなってくる。

あれ?
なんか副乳のところだけじゃなくて、本来の人間の乳首にあたる部分まで撫でられてる?
まあ……言うほどじゃない。どうでもいいやぁあ。

みっちゃんも俺の身体をモフるのに集中してるのか無言になっている。
片手が背中に回ってく……あ、尻尾を触るんだ。
尻尾は意識してなかったけど、身体がくすぐったさに耐えるのに連動するかのように硬くなっている。

優しく触れられる。指で力を入れたり、弱く触れたり緩急と強弱をつけて触られる。

自分で触れたり曲げたりするのと違いすぎる……。
感覚はもっと鋭敏になっていて、くすぐったい。
左右に振ったりして手から抜け出そうとしても、すぐにみっちゃんの手が逃がさずに尾を包み込む。
強く握られる。キャンッと声が漏れてしまう。
痛いわけじゃない。敏感なところを急に強く握られたのに勝手に体が反応する。

そして尾を手で前後にしごかれる。副乳を触られるのと同時に。
あっ……これは気持ちの良い感覚だ。
嫌でも自分が自慰行為をする際の手の動きを連想してしまう。
それが頭の中を完全に性的な気分に染め上げて行ってしまう。


そして……鼠径部にまで手が回ってきた。
まさか。
やめてと言いたいが、声にならない。心の底でどこか期待してしまっているのか。
いやたぶん、声を出したら興奮でひどいしゃべり方になるのが気恥ずかしいから。たぶん。
みっちゃんの顔もこちらの顔に寄ってくる。そして顔でもモフ感を楽しみたいのか頬ずりをする。

まずい。それ以上続けられたらどうなっちゃうか。
陰茎が触れられるのを想像した……けど、雌獣人の身体だからそんなものは今の俺にはなくて。
今陰茎があったら大きく怒張してただろうから、それを触られて気づかれることが無くて良かったとほっとする。
でもそんなことを考えてる間に、鼠径部を撫でていた手がどんどん核心に迫ってきていた。

目の焦点が合わず、視界が虚ろになる。
みっちゃんの息遣いがわかる。その匂いもよく感じる。自身の吐息も荒くなる。
だいぶどうにかなっている。この先がまだあるのか。

そしてとうとう手が陰部に達する。
間違いなく自慰の際よりも強い興奮。そして性器が小さい分敏感になってるかのような感覚。
強く触れられる波が来るたびにキャンと小さい声が漏れる。
やめて、やめて。これ以上続けられたらどうなっちゃうんだ。
勝負に負けた女の子にこんなことされて喘いで情けなさすぎる。助けてぇ。


あ。
終わった。手が離れてく。助かった。

「ありがとう。ふかふかしてとても良かったよ」

まだ視界は虚ろなままだ。ぼーっと、ふわっとする。
いや助かったけど本当はもっと続けてほしく……いやそんな情けない。
でも風俗とか少しは経験してるけど、今までに経験したことがない。
これがフルダイブした雌獣人の身体ってこと?

「メモあくさん大丈夫? やめはしないけど手加減くらいはしてもよかったのに」
「うん……多分大丈夫」

そうだ。それだけじゃない。この余裕。
この子、何故か小さい女の子の体の感じるスポットをすごいよくわかってるんだと思う。
なんでこんなところまでハイスペックなのお前ぇぇ。

「あ、5分少しオーバーしちゃってる」

時間が長く感じてたけど、やっぱり実際にも時間は5分以上たってたみたいだ。

「メモあくさん大丈夫?
 ごめんね、その分骨も1本あげるよ」

いやただで物を貰うのは流石に俺のプライドが……でも……。

「はいっ」

「がおっ!」

上に投げられた骨。
虚ろになっていた視界を首をブンブンして晴らし、追っかけてジャンプで掴み取る。
くうっ。天才金持ちプロゲーマー様には敵いません~~。

「あーよしよしいい子ねえ」

骨を咥える。美味しい。
でもタバコと違って精神を落ち着かせる効果はない感じだ。
身体がまだすごいムラムラしてる。どうしよう。
骨を一度手に持ちかえて話す。

「……ちょっと向こうのキッズスペースに行ってくる。
 流石に骨を嘗めまくるのを見られるのは恥ずかしい気がするんだ……」

みっちゃんは少し虚を突かれたような顔をするも、普通に流す。

「わかったよ。落ち着いたらまた戻ってきてね」

この骨ちょうどいい太さだなあ。
使ったらどうなっちゃうんだろう。


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

   ーーーーーーーー

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


メモあくさん、このゲームの稼働当時10代の頃にやり込んでいたとするなら私の親と同世代。
そう、私と全然向き合ってくれなかったあのお父さん、お母さんと同世代。
だからってどうってことはないはずだった。

私には骨の使い道なんて多分ないから普通にあげても良かったんだけど、メモあくさんがただで貰うのは嫌だって賭けゲームを仕掛けてきた。
最初は普通にもふもふで可愛いかから、触らせて欲しいって思っただけだった。
熊の着ぐるみのアバターを使ってると何だか愛着湧いてきて、つられて動物キャラも好きになってきていたもの。

最初に私が熊の着ぐるみを着た小柄な女の子のアバターにしたのは、VRC内のゲームで有利そうな体格のアバターだったからだけどね。
アバターを着せ替えできるワールドで偶然見つけて、その後はそこにちょっとずつ改変を重ねて今のアバターになってる。

でもメモあくさん、自分から仕掛けたことなのに戦ってるうちにどんどん勝てなくてイラついてるのがわかる。
強くなりたいはずだからってアドバイスを送ってあげても、早口で喋って受け入れなくて。
そして対戦の合間に様子を見ると、私のことを嫉妬して疎ましく思うような目。

一番嫌なのはこの目線。本当に嫌。
引きこもりで他人の目線とか見てコミュニケーション取ることほとんど無かったけど、ああやっぱりこういうの嫌だなって。
本来のVRCならこんな表情するような人いないのにな。フルダイブだからこうなっちゃうのかな。

いやそれとは別に私とこの人の相性も悪いんだろうな。
私がこのゲームを年上のプロゲーマーとの付き合いで1日くらいやった時、
最初は面倒だったけどいい勝負になったしみんなちゃんと私のこと褒めたり感心したりしてくれて嬉しいし楽しかったし。
利害がかかわらず他人と楽しく遊ぶ経験って悪くないって思った。


私のお父さんもお母さん、相性が悪いのか全然私のこと向いてくれなかった。
なんとなく私を産んで、生まれたら生まれたで私のことは面倒がって全部後回しにして、
二人で押し付けあって、それを見るのも嫌だからと私が私の周りのことを自力でできるようにどんどん覚えて。

二人の機嫌が悪くならないように私が毎日気を配って。
それでも外から問題を持ち込んできたときは、私がそれを見てどうすればいいか一緒に考えて。
でも考えたことを言っても、子供の言うことなんて聞くかと跳ねのけて、その結果悪化してもっと家が荒れたりして。

学校に行ったら行ったで私がクラスで孤立してることを知ったらもっと外面よくしろと怒るし、
じゃあもうつまらないから学校行かないって言ったらそれも怒るし。
学校の成績はとても良いのにそれ以上に気を配るなんてって疲れ果てちゃった。

でも家を留守にして私を放置するっことは多かったから、家でゲームしたりパソコン使ったりするのは割と自由だった。
ゲームは楽しい。やればやるだけ強くなる。やると普段の生活の疲れも忘れられる。
でもどれだけ強くなっても同じくらい強いプレイヤーは絶対いて、接戦の末勝てたときは本当にうれしくなる。
私の小学生頃の日常は、周りの人が見ればかなりひどいものに見えていただろう。

でもお父さんが私をちゃんと必要としてたと感じたこと、たった1つだけあった。

私が小学生のいつ頃からだったかな?
お母さんがいなくてお父さんと私だけの日の夜に、お父さんが私と一緒にお風呂に入ったり同じベッドで寝たりするような日が出てきた。
私の身体の色々なところを触ったり、抱きしめたりしてくれるの。
普段は私のこと疎ましく思ってそうなお父さんが。本当にそれが楽しみで嬉しくて。
おっぱいとか股のところを優しく触られると最初はくすぐったいと思ってるだけだったけど、
毎日繰り返し触られるてるうちに、ふわふわした気持ちになっちゃうようになってった。

学校ではこのことは言うなって厳しく言われたから、元々浮いてたのもあって誰にも話さなかったけど、
みんなに隠れていろんな場所にお股をこすったりもしてたなあ。
でもお父さんに触られるのが、やっぱり嬉しさもあって一番良かった。

お父さんはもっと色々してくるようになっていった。
お股のところの穴に指を出し入れしたり。くすぐったかったけど悪くはなくて。
お父さんのおちんちんを触らせてきたり。上手く触ると気持ち良いって褒めてくれてほんとにうれしかった。
本当ならもっと日々のこととか学校のことも話したかったけど、それを言うとお父さんが嫌そうにするから我慢。

そしてある日、お父さんがおちんちんを私のお股の穴……おまんこに入れたの。
お父さんと私が一つになって繋がれてとてもうれしくて。
でもその時、本当に本当に痛くてお漏らししちゃったんだった。
お父さんにも沢山かかっちゃったんだけど、お父さんはそれでも怒ったりしなかった。
頑張れって励ましてくれたり。だから頑張ってそのたびに我慢してた。

何か月もやってるうちにだんだん痛くなくなってきて、逆にふわふわと気持ちよくなっていったの。
気持ち良いのが一番良いとこに行くと頭の中に火花が走ったみたいになっちゃって、そこでお漏らししちゃうんだけどね。
やっぱりお父さんは怒らないし、そんなに気持ちよくなれるようになったんだって褒めてくれたり嬉しくて。

私も成長するにつれてこんな年齢でこんなエッチなことしちゃいけないんじゃないか、
親子でやっちいけないんじゃないかってのは少しずつ気がついてきたけれど。
でもこれくらいしか私とお父さんの間にちゃんと絆があるって感じられることなかったから、
小学校を卒業する頃までお父さんに求められるたび時々続けてたの。
中学に進学すると同時におじいちゃんが私を引き取ることになったから、それっきりになっちゃったけれど。

お父さんはどう思ってたんだろう。やっぱりエッチなことする以外で私は無価値だから、離れても別にいいって思ってたのかな。
それとも離れるのは嫌だけど、おじいちゃんには強く意見できなかったのかな。
お母さんが私のこと完全に面倒な奴とか思ってて嫌いだっただろうし、もしかしたらそっちの意見が通ったのかな。
私が聞けるようなことじゃなくて聞かないままだったから、今でも分からないまま。


中学に進学してからはそんなことだんだん忘れて行って、学校もほとんど行かずゲーム三昧の日々を送った。
小学生のころから勉強してた株取引の知識を生かして、おじいちゃんに貰った小遣いをどんどん増やしていった。
お金さえあればみんな喜んでくれるし、お父さんお母さんも喜んでちゃんと私と向き合ってくれるかとかも思ったんだっけ。
実際はそんなことなくて貰うだけ貰って、私のことに文句は今まで通りだからやっぱり疲れちゃって。
見かねておじいちゃんが双方関わらないように計らってくれたおかげで、だいぶ楽になった。


それで……メモあくさんのアバター、私がお父さんとエッチなこと沢山してた頃と年齢が同じくらいの見た目だから。
私がそれより年上になった今、逆に私がそれくらいの子にエッチなことするのってどんな感じなんだろって思ったの。
アバターの中身からはお父さんとの共通点もちょっと感じるし、それなら私が似たようなことやり返してやろうって気持ちで。
悪いことなのはわかってきたけど、あの時の私とお父さんは一応幸せだったと思うし。
メモあくさんがズルして勝負してたのもわかったから、それにやり返すつもりでちょっと悪いことしてもいいよねとか、
そんなこと思ってたらどんどん気持ちの思うまま進んで行っちゃった。

お父さんにやられた中で気持ちよかったことを、私がメモあくさんにする。
獣人アバターで尻尾とかあるから少し手探りなところはあったけどね。
メモあくさんけっこう気持ち良さそうになってたな。
私もそれを見てアバターがふわふわで気持ちよかったのと合わせて、とっても心がいっぱいになって嬉しかった。

さて、そろそろキッズスペースへ様子を見に行こう。



……キャンッ!………………キャンッ!……


ええ……?



スペースの隅に服が脱ぎ捨てられている。
丸くなって横向きにうずくまる獣人の子供。
秘部にはさっきあげた骨が深々と挿入っている。
時々ビクビク震えては汁を垂らしている。

声量はできるだけ抑えているけど、時々強く震えるたびにキャンと可愛い声を出す。
顔は見えないけど、とても……気持ち良さそうだなあ。
向こうからこっちは見えてないだろうなあ。



口を抑えながら思わず引き返す。
ここまで反応良すぎるのは考えてないよ。
動物だから発情期……だったのかな?

大の大人がこんな姿を晒して気持ち悪い……って思いそうなものだけど、
私はメモあくさんのリアルの姿を見たことないから想像が及ばなくてそういう感じはあまりしない。
男の人だって急に本物の女の子の体になってこんなことされたら、おかしくなるのも仕方がないかな?
見た目が可愛い女の子だからそれに連られてるってのもあるだろうけど。

私もだんだんお父さんとしてたことをもっと具体的に思い出してきて、気持ちが昂ってきたような気がする。
でも流石にほとんど遭ったばかりの男の人に自分でエッチなことしてることが感づかれるのはまずいと思う。
心を落ち着かせながら、元のベンチに戻ろう。


あれ? メモあくさんって本当に初対面だったっけ?
最初にここで会った時もそう思ったけど、どこかで見たような気がするんだよね。
メモあくさんとは所属チームの企画で戦ったことがある。それは確か。
向こうはそのことよく覚えたし、私も戦った人の名前までは覚えてないけどそういう企画をした思い出はある。
でも、アバターの方にも少し見覚えがあるような気がするのは何でだろう。
広く販売されてるアバターの改変ってわけでもないよね。

うーん……思い出せない。


「すまん!
 そんなつもりじゃなかったんだが、ちょっとはしゃぎすぎた。
 ちょっとシャワーを使ってくる」

メモあくさんの声が聞こえてきた。
そういえば古いタイプの田舎のゲーセンだから、長時間遊ぶ人向けにシャワーや仮眠室もあるんだった。

「わかったよー」

少し時間がかかりそう。またゲームでもして待っていよう。

余ったメダルを入れてさっきの格闘ゲームを最高難易度設定でプレイし始める。
古いゲームのCPUの行動パターンはやっぱり簡単に読める。
人間に対応不能な超反応とかも使うから1ラウンド目の最初こそちょっとだけ食らうけど、
2ラウンド目はパーフェクトゲームを余裕で取れる。

ゲームにおいての私の強みは、大きく2つあると思う。
画面全体や相手のやりたいことをしっかり把握できる認識力、そして戦う中でパターンを読む力。
株や通貨のトレードも全体を見てパターンを認識して、先読みして利益を出していくから、そのスパンが短期が長期かだけで似ているとまで思ってる。

でも、本当に自信があるのは操作精度。
思いついたことをすぐに手先の動きに反映できるし、その動きにミスを起こすことは疲れてでもない限りまずない。
これは自分では気づいてなかったけどゲームの対戦相手から何度か言われたし、VRCを始めてからはもっと言われるようになったから自覚するようになった。
これができる人って少ないらしい。練習して身体に操作を覚えさせていくってのが普通で、私はそういうところが天才寄りらしい。

私が苦手なのは超高速で大量の択を選ばせてくるような読み合いを垣間なく仕掛けてきて、時には全く意識しない一手も入れてきたりする、
私の得意なペースになかなか持ち込ませてくれないような理論派と感覚派が高次元で融合したような相手。
ハメ狙いとか特定の状況に持ち込もうとする動きが最初から見えてて、それ以外に対応が難しいようなメモあくさんの戦い方は全く私の敵じゃなかった。
だから1戦目でこれは楽に勝てるって思ったら、2戦目はちょっと変わったことしたくて同キャラ戦しちゃった。

CPU戦の効率を上げてくのはそれはそれでRTAとかと同じでやりがいは感じるけど、やっぱり対人戦が私は燃えるなあ。
正直不謹慎だけれど、この殺し合いの状況にも私はワクワクしてる部分があったりもする。

学校はつまらない。同級生はみんな私の話についてこれないし、逆に私が話を聞いても面白くない。
つまらないだけじゃない。楽しくもないし行くことにやりがいも感じない。
私の居場所は学校にはないって思ってた。

ゲーマーの界隈は年齢も性格も職業(本業)も色んな人がいるからもう少し良いと思ってた。
実際プロゲーマーとして最初の大会に出始めた頃は良かったけど……私が自分のペースを構築しやすいキャラは大抵嫌われやすい性能のキャラで。
オフラインの大会に行くと私が勝つとブーイングされて、負けると歓声が上がるような状況になってきて居場所がなく感じる。

もちろん上位プレイヤー同士なら表面上はみんな仲良くしてくれるけど、
大会の賞金を奪い合う間柄で対立したり、年齢差があって関わりにくかったりするのかな、見えない壁は絶対に間にあった。
最近はふざけてとはいえマナーの悪い大会視聴者から殺害予告まで送られてきたりするし、所属チームはその辺から守ってくれなかったし。
それでも強くなって勝っていくのは楽しいけど、やっぱり私だってもっと応援されたほうが嬉しいよ。
もっとゲームについてしがらみなく楽しく話せる相手だっていたらいいのに。
強ければ強いほど周りが持ち上げてくれる。それ自体は不快じゃないけどどんどん孤立していくような気もする。

VRCを初めたのは、最新のプラットフォームでVRゲームをやってみたかったから。
VRC内にも色んなゲームのワールドがあるけど、競技化とかは全然してない雰囲気だったしプロゲーマーのしがらみとか捨てて色々1からやってみたかった。
また孤立していくのかもしれないけど、それはそれで仕方ないしまた新しいこと探せばいいや程度に思ってた。


でもそうはならなかった。
チーム制のゲームをしようと思ったとき、私を誘ってくれたトランシルバニアというグループのティアラという子。
立ち振る舞いから明らかに私より年上だと思ったから慣れない敬語を使いそうになったけど、自然体でいいよと。
チーム戦で私が大活躍したことをメンバーは皆すごい褒めてくれるし憧れてくれる。
その時は私がすごい頑張っても負けちゃったんだけど、もう少し頑張ってみようってなったんだっけ。

普段やってるゲームでもチーム制のものはあるけど、それとは全然違ったっけ。
VRCではチャットで話すだけじゃなくて、皆の身体がVRのアバターとして見えるから色々伝わってきて。
ゲームに関した事務的な会話だけじゃなくて、他愛のない日常の話題とかも自然に話せて。
私は学校で孤立してたくらいだから話はそんな得意じゃないと思うんだけど、でも聞いてるだけでも楽しいの。
だんだん自分が会話に混ざれることが増えてくのが、本当に本当にうれしくて楽しいの。
トランシルバニアの皆は一人の個人として、一人の個人である私をちゃんと見てくれてる。

いつしか私が安心して過ごせる居場所は、自分の部屋の中よりもVRCになっていった。
VRCでトランシルバニアの仲間たちと一緒に過ごしてる時間こそが、ゲーム以上に幸せな時間だった。
一番の趣味だったゲームですらも、何だか皆と仲良くする手段の一つみたいにも見えてきたりして。
この殺し合いのゲームを攻略して帰ったら、また皆と仲良く過ごしたいなあ。


あ、メモあくさんがシャワーから帰ってきた。
私の後ろに立つけど声は掛けてこない。観戦モードって感じか。
ちょっとくらい話されても操作をミスしたりすることはないけどね。

CPU戦のラウンドの合間、ふと後ろを振り返ってメモあくさんの様子を見る。
画面と私の手元の動きに釘付けみたい。瞬きもしてない。
あ、振り返ったことに気がついたな。露骨に目線を横にやってモジモジしてる。
なんか可愛いな。
こういう目線ならいくら貰ったっていいのに。
私も、私が絶対できないような戦い方をする人のプレイを見るときは関心してこんな感じなんだと思う。

ずっと観戦されててもいいけどちょっと試したいことがあるので、メモあくさんに伝える。

「メモあくさん、さっきズルするのに使った武具って私を対象にも使える?」
「え。そうだな。対象のアバターに制限はないから使えはすると思う」
「じゃあさっきと同じ効果……速度向上とかかな。私にも使ってみて。
 今後使うかもしれないしちょっと体験したくて」
「了解。じゃあラウンドの合間に1.5倍で貼るからな」

自分をチートみたいなもので強化するってどんな感じかなとは思った。
私は勝負にズルはあまりしたくないとは思ってるけど、体感くらいはしてみたいから。

ラウンド終了。合間にメモあくさんが熊の着ぐるみの肩あたりにワッペンを張り付ける。
その瞬間。周りの動きがゆっくり見えるようになる。
なるほど。メモあくさんの動きの変化に100%合点がいった。

メモあくさんは速度向上で明らかに反応が良くなってたけど、操作精度が逆に落ちてた。
たぶん上がった身体のスピードに思考が充分適応できなかったんだと思う。
でも、どうやら私ならすぐに適応できる。

思考の速度も上がってるから、もっと簡単にCPUの動きも読める。
ゲームの方の思考が少し楽になって、操作が作業化してきた。
ちょっとメモあくさんの武具の効果を考察してみる。

「メモあくさん、アバターの動作速度を早くできるということから少し考えてみたんだけど」

速度が上がった分少しゆっくりと話す。これで他の人からは当倍くらいかなあ。

「何かわかったのか?」
「私たち元々は普通の人間だよね?
 身体の動作速度が上がるとか、思考の速度が上がるとかって状況普通に過ごしてあると思う?」

メモあくさんが少し考えて答える。

「うーん。死を前にしたときとか極限状態で思考速度が上がるってのは聞いたことがあるけど
 でもそれだって身体の動作速度までは上がってないよな。
 あ、でも身体の操作速度はVRだからどうとでもなるか。
 でも思考はどうなるんだ? わからない」
「やっぱりそうだよね。今このワールドに私たちの思考は全部取り込まれてる。
 ワールドの技術は思考速度を死の前の極限状態並みの速さに強化することまでできるのかな?」
「それってかなり脳に負荷がかかるんじゃないか?」
「そうかもしれないね。それなら過用するのはやめたほうがいいのかも」

私のほうが思考速度が速いから、ゲームしながらでももう一つ思いついたことを話す。

「もう一つの可能性は、私達の思考が完全にVR上のプログラムとして作り上げられてエミュレーションされてる場合。
 このVR空間上でこの格闘ゲームが動作してるみたいにね。
 これなら動作速度をいくら早くして、それをいくら続けても問題はないはずでしょ」
「確かにそれはそうだな……」
「私はそのほうが可能性が高いかなと思ってる。どうやったのかはわからないけど」
「俺のパソコンでVRCの画面を録画してるから、それとかも見れればもう少し考えることができそうだけど。
 フルダイブだから確認しようがないなあ」

そうか、メモあくさんは本業が配信者だった。
でもあんなエッチな姿を録画して大丈夫かな?
あ、言ったら見たのがばれちゃうから言えないけど。

「誰か録画データを見てくれたら外から助けが呼べるかもね?」
「あ。い、いや。家には普通俺以外誰も入らないんだよ。
 何日も応答がなければ大家さんも心配するかもしれないけど、遅すぎるだろ」
「そうなの。まあ仕方ないね」

ちょっと戸惑うメモあくさん。ふふっ。

「さて、最初にも話したけど私はこの殺し合いゲームを正攻法で攻略するつもり」
「そうか。まあ俺も色々お前が強いしそれが出来そうな説得力もあることが分かったから、一緒についてくよ」
「さし当って、戦えるかどうかはいいけど、色々なことを知ってる信頼できる仲間が欲しいかなと思って」
「確かにいたら心強そうだな。
 でも俺は、お前は一人のゲームがこんなに上手いからあんまり人に頼らないタイプかと思ってた」

うん。そういう部分も確かにある。でもそれだけじゃない。

「さっきメモあくさんの使った永パを私が使い返したでしょ?
 あれは何で私も使えたと思う?」
「えっ? 永パを何か月もかけて練習した俺よりも操作精度がずっと上だから?」
「それもそうだけど、もう一つ理由がある。
 あそこでメモあくさんに私が敢えて永パを1回食らったからだよ。人のプレイ見て勉強することって大事でしょ?」

メモあくさんがはっとする。そう、私は初心者。知ってるのは簡単なコンボだけだった。
あの時に永パのコンボの内容をちゃんと把握したからこそ次のラウンドで使えたんだよ。

「何度も戦ってれば自分で気がついた可能性はあるけど、あの場面では知識として知らなかった。
 知識のない初心者だから、いろいろ勉強すれば私はもっと強くなれるし実際にそうだと示せたと思うよ」
「なるほど。そのために勉強させてくれる対象が欲しいんだな。
 あれ? それって俺も入ってるんじゃないのか?」
「そうだけど……えーっと。
 メモあくさんはなんというか。あの。私と方向性が違うというか」
「う、確かに。プロゲーマーとクソゲーマーだもんな」
「突き詰めるとそんな感じだよね。
 メモあくさんの知識はズルしたり抜け道を探したりすることに偏ってる。
 私はあまりそういうこと向いてないし、したくもない感じなんだよね。
 どうしても必要な場面もあるかもしれないけど」

これが最初にあった時からある私とメモあくさんの溝だ。
これが埋まることはあるんだろうか。

「私は言い訳できない実力で、相手を分からせるほうが好き。
 だからそのためにもいろんな人と会って学んで、
 そして殺し合いに乗った人とは戦って私のほうが強いってわからせてやろうと思ってる」
「そうか……俺も色々、色々わからせられたから、気持ちは理解できる。出来たらいいよな」

ゲームで舐めてかかった相手を完全にボコボコにするのは私はリアルでもよくやってたりする。ふふっ。

「うん。私を倒せないお前が優勝するなんて不可能だって心に教えてやるんだよ。
 そうすれば少なくともこの殺し合いの中では落ち着いてくれるんじゃないかな。
 あとその人が困ってることがあって願いを叶えたいんだったら、できる範囲で私協力できるし。
 少なくともお金で何とかなる問題なら、私はこの殺し合いゲームを脱出した後で全部何とかできると思うよ」
「お金? おいおい。
 総資産数億とか、金持ちの家の娘とかそういう噂は本当なのか?」
「うん、資産はまあ大体正しいかな。
 あと家はそんないい感じじゃない。自力で株とか為替で稼いだの。だから増やそうと思えばもっと増やせるよ。
 公表してることじゃないから、この殺し合いの外では内緒でお願いね」
「くっ、その1割くらいでも俺にとっては超大金なのになあ」

あまりこの話が広まると金目当ての面倒な人々が寄ってくることは目に見えている。
だから普段は公表することはないけど、このゲーム内で説得の材料に使えるならむしろ積極的に公開したい。

「でも、それでも殺し合いを進めようとするような奴がいたらどうする?」
「ちょっと悩んだなあ。それ。
 それでも優勝を諦めないような人って、実際でも人を殺す犯罪者にしかなれないような人じゃないかと思う。
 どうしてもダメなようなら残念だけどゲームからもこの世からも退場してもらうしかないのかな……」
「すまん。あまり考えたくはないよな」
「うん。でも割り切らないと進めないこともあるかもしれないから考えなきゃ。
 正攻法でハッピーエンドを目指して攻略するってことは、その障害となる相手を排除しなきゃならないってことでもあるから」

いつものゲームの攻略よりかかってくる責任はずっと重い。
新たなゲームにワクワクする感じがそれを今は覆ってるけど、いずれは苦しむことだってあるのかもしれない。

「俺も何とかワールドのバグを探して、ゲーム自体を成立させず破壊して全員無事に終わらせられたりしたらいいんだが……」

メモあくさんも悩んでる。でもきっとそれは私の目指すことと同じように困難なんだろう。

「そうだね。出来るだけみんな無事に帰れたらいいよね。
 きっと誰だって死んじゃったら悲しく思う人がいるんだろうし……」

悲しく思う人。一人強く思う人が私にはいる。

「吸血姫ティアラってユーザーがいるの。私にVRCでの居場所をくれた、大事な人。
 一緒にワールドに入ったから、ティアラもきっと巻き込まれて何処かにいるはず。
 合流しなきゃ。一緒にこのゲームを攻略して帰らなきゃ……」
「そうか……俺は一人で入ったから知り合いがいるかは分からないが、
 昔コラボしたことのあるお前が死んだとなったら、他の感情を差し置いてもそれは悲しいと思ったと思う。
 今のお前にも死んでほしくない。目指す方向性は違っても、生き延びよう」
「ありがとうメモあくさん……」

ティアラ、このゲームに巻き込まれれる少し前に私に、妹さんが酷い方法で殺されてしまった過去があることを話したの。
たぶん私が未成年だからってのもあると思うから詳しくは話してくれなかったけど、本当に心が苦しんでいるのは伝わった。
皆を助けて殺し合いを終わらせるのは大事だけど、ここで私が死んじゃうのは絶対だめだ。
ティアラの心が壊れてしまいそうな気がする。

あ、ティアラのことを考えてたら思い出した。
私メモあくさんをVRCで見るの、2回目なんだ。
あの時は昔だからか、もうちょっと線が単純で角ばってたアバターだった。服だって今と違ったはず。

メンバー数人で最近できたばかりのワールドをパブリックで歩いてる時だった。ティアラもいたなあ。
メモあくさん、一人でワールドの隅で色々いじったり変なことやってたの。その姿はVRCを普通に楽しめてなさそうで。
ぼっちでVRCを歩いてた私をティアラがグループに誘ってくれたときみたいに、私もぼっちの子を誘いたくなった。
狼少女みたいな見た目だから、怪物や動物要素のあるアバターの多いトランシルバニアの雰囲気に合うんじゃないかとも思ったし。
中身が今のメンバーの皆より一回り以上歳上っぽいから、話すのやめとけって皆に言われちゃったけど。

それは正解だったのかな?
私だけじゃなくてみんなと一緒なら、こんな出会いよりもっと普通に仲良くなれたのかな……。
分からないけど考えたくなる。


ティアラに言われたことを思い出した。
私の大雑把な性格のせいで、話すときに細かいことや具体的なことを省いてしまったり、
相手ができないことを気付かずに出来る前提で言ってしまったりすることがあるみたい。
ティアラがいればそういうことももっとフォローして助けてくれるのにな。

メモあくさんには私にとってのティアラみたいなお互いとても大事に思ってる人、いるのかな?
分からないし聞くのは気遅れるけど、死んじゃったら誰も悲しまないことはないと思う。
私だって小さい頃は世界の誰も私のことを愛してないとか考えていた時期はあったけど……。
おじいちゃんは仕事で忙しい中でも時々私のこと心配してくれてた。最終的には見かねて親から引き離して部屋までくれた。

何だろう、不思議だな。アバターに気持ちが寄ってきたのかな。
強い熊の私が可愛い子犬を守らなきゃって気持ち、なんか湧いてきた。
アバターだと私のほうがちょっとだけど身体も大きいし。リアルでは全然逆なんだろうけど。


うん。メモあくさんも入るけど、私がこの殺し合いゲームを攻略して皆を助けてやる。
普段から自分はVRゲームも上手いんだ。
本気の私なら出来るだけ犠牲を減らしてこのゲームを攻略できるはず。
あ、そろそろ格闘ゲームも終わりっぽい。

「おい、今ラスボスをノーダメージで倒してなかったか?」
「うん。CPUのパターンを読むのは得意だからね」
「おいおい。RTAプレイヤーがかなりの努力で達成できるレベルのことをプレイ歴1日ちょっとの初心者が……」
「もっと褒めてくれてもいいんですよ?」


ノーコンテニュークリアだから、感動のエンディングが流れ出す。
メモあくさんも私も感慨深くをそれを眺める。
こういうことがあると少し仲良くなれたような気もするなあ。


……願わくば、この殺し合いゲームの結末も良いエンディングになりますように。


【A-2・ゲームセンター/一日目/深夜】
【メモリーのあくま】
[状態]:健康、骨依存症、メス犬堕ち
[道具]:基本支給品、骨(1本)、ランダム支給品1~3
[装備]:創造武具「オーバーライドポーパッド」(未記入)
[思考・状況]
基本:死にたくない。ワールドのバグを付いて殺し合いを脱出、もしくはシステムを破壊して終わらせてしまいたい。でも失敗したら死にそうだから怖い。
1:強くて優しいみっちゃん様には敵いません~~。一緒に行動します。
2:もっと骨欲しいがお!
3:でも、みっちゃんはやっぱり苦手。

[備考]
※アバターの性質に寄せられて、煙草の代わりに骨に依存するようになりました。


【みっちゃん】
[状態]:健康
[道具]:基本支給品、骨(2本)、ランダム支給品0~2
[装備]:
[思考・状況]
基本:私が殺し合いに巻き込まれたみんなを助ける。首輪を外し主催に反抗、ハッピーエンドを目指す。
1:メモリーのあくまさんと行動。何か放っておけない感じがする。
2:吸血姫ティアラを探そう。一緒にこの殺し合いを攻略して帰るために。
3:殺し合いに乗った相手は戦って負かし分からせてやって、止める。それでも分かってくれない相手は……。
4:小さい子とエッチなことするのは楽しいなあ。

[備考]



所持品紹介
骨
何らかの動物の骨。形状はマンガ肉の骨のようになってる。
適度に硬く太く長いので、鈍器として使用することができる。

施設紹介
ゲームセンター
VRChatにもゲームセンターのワールドはいくつか作られているが、今回のゲームセンターは実際にゲーム機で遊べる優れもの。
受付のNPCからメダルを貰ってゲームをプレイする。大量にメダルが欲しい場合は所持品や首輪と交換。
田舎の古くて広い24時間営業のゲームセンターが現代に少し合わせたような感じの建物で、シャワー、仮眠室、キッズスペースなどある。
レトロな麺類やホットスナックの自販機もあるが、食料が制限されているため通常は購入できない。


前話 次話
006:カタハネ 投下順 008:水星魔性
006:カタハネ 時系列順 008:水星魔性

前話 登場人物 次話
GAME START メモリーのあくま
GAME START みっちゃん


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