焦燥 ◆7WJp/yel/Y
「ふう」
二朱公人と夏目准の二人組と分かれて直ぐ、神条紫杏は僅かに息を吐きながら周囲を見渡す。
周囲に気を配りながら歩くのはさすがに疲れる。
東を担いで歩いているほるひすは自分の倍は疲れているだろうと思い、隣へ視線を移すが。
周囲に気を配りながら歩くのはさすがに疲れる。
東を担いで歩いているほるひすは自分の倍は疲れているだろうと思い、隣へ視線を移すが。
(……さっぱり分らん)
作り物のようなその姿からは何を考えているのか察することが出来ない。
観察眼はそこそこあると自負していたが、ここまで真意が読めないのは初めてだ。
本当に人形なのではないかと疑ってしまうほどだ。
言動から、仲間の死や怪我を悲しんでいる、ということは何となくではあるが理解できる。
だが、それだけだ。
本当のところどう考えているのかわからない。
観察眼はそこそこあると自負していたが、ここまで真意が読めないのは初めてだ。
本当に人形なのではないかと疑ってしまうほどだ。
言動から、仲間の死や怪我を悲しんでいる、ということは何となくではあるが理解できる。
だが、それだけだ。
本当のところどう考えているのかわからない。
(これはサイボーグというよりロボットと言った方が近いな)
親友である浜野朱里の話からそういうものがあるということは知っている。
浜野朱里自身そういうものだ、実際証拠として机を素手で壊すところを見せてもらった。
だが、これはサイボーグという人間をモデルにしたものとは違う気がする。
まるでテレビアニメに出てくる怪獣のような、そんな姿形をしている。
浜野朱里自身そういうものだ、実際証拠として机を素手で壊すところを見せてもらった。
だが、これはサイボーグという人間をモデルにしたものとは違う気がする。
まるでテレビアニメに出てくる怪獣のような、そんな姿形をしている。
「……!」
「しあん、ひと」
「……そうだな」
「しあん、ひと」
「……そうだな」
そんな風にほるひすのことを考えていると、小柄な影が見えた。
ほるひすに返事をしながら身構える。
大きさからして子供だろう、野球帽をかぶっているようだ。
野球少年、ということだ。どうにも野球関係者と会ってばかりだ。
ほるひすに返事をしながら身構える。
大きさからして子供だろう、野球帽をかぶっているようだ。
野球少年、ということだ。どうにも野球関係者と会ってばかりだ。
(……さて、どう来るか)
懐の銃に手をやり、向こうの出方をうかがう。
相手が殺し合いに肯定的ならば、残念ながら私はこの引き金に指をかけるだろう。
逆に殺し合いに否定的ならば、私はこの引き金から指を離し交渉へと移ることになる。
相手が殺し合いに肯定的ならば、残念ながら私はこの引き金に指をかけるだろう。
逆に殺し合いに否定的ならば、私はこの引き金から指を離し交渉へと移ることになる。
(……ここまで受け身になるとはな。しかし、奈何せん情報が少なすぎる)
殺し合いに乗った場合と乗らなかった場合、どちらが正解なのか判断できる材料すらない。
最初の推理のジャジメントのテストだという証拠すら見つかっていない。
そう思った理由だって『こんなことが出来るのはジャジメントぐらいだ』という消去法にすぎない。
ジャジメントの敵対組織とも考えたが、護衛が大勢居る中で自分を簡単に誘拐できるとは思えない。
ならば、消去法的にジャジメントとなる。
最初の推理のジャジメントのテストだという証拠すら見つかっていない。
そう思った理由だって『こんなことが出来るのはジャジメントぐらいだ』という消去法にすぎない。
ジャジメントの敵対組織とも考えたが、護衛が大勢居る中で自分を簡単に誘拐できるとは思えない。
ならば、消去法的にジャジメントとなる。
「……あー、そこの少年。悪いが、急いでいるので退いてくれないか?」
意を決して目の前の影に話しかける。
平然を装ってはいるが、全神経を目の前の少年に集中させる。
少年だから殺し合いに乗っていないとは限らない、銃を撃ってくる可能性だってある。
少年の筋肉ではまともに狙いをつけられないだろうが、当たる可能性だってゼロではない。
平然を装ってはいるが、全神経を目の前の少年に集中させる。
少年だから殺し合いに乗っていないとは限らない、銃を撃ってくる可能性だってある。
少年の筋肉ではまともに狙いをつけられないだろうが、当たる可能性だってゼロではない。
「えっと……」
突然話しかけられたからか、少年は驚いた風な表情を浮かべる。
そこに少し違和感を覚えた。
六時間もの間、殺し合いという場に居たにしては妙に落ち着いている。
もう少し錯乱状態になってもおかしくはないのだが。
そこに少し違和感を覚えた。
六時間もの間、殺し合いという場に居たにしては妙に落ち着いている。
もう少し錯乱状態になってもおかしくはないのだが。
走太の後ろから出てきた黒い服を着た少女に少し驚きつつも、言葉を返す。
どことなく幽霊のような雰囲気を持った少女。
どことなく幽霊のような雰囲気を持った少女。
(知らないうちに疲れているのか……?)
「私は神条紫杏、こっちの怪我人は東だ。そして……」
「ほるひすだよ」
「……………………」
「ころさないけど、ひともまもるよ」
「……………………そっか、ほるひすか」
「私は神条紫杏、こっちの怪我人は東だ。そして……」
「ほるひすだよ」
「……………………」
「ころさないけど、ひともまもるよ」
「……………………そっか、ほるひすか」
僅かな間を開けて、顔をぴくぴくと動かしながら何とか返事をする。
当たり前だが、どの人物もほるひすを見れば似たような顔をする。
私もそうだった、二朱という男もそうだった、夏目というメイド服の女もそうだった。
例外としては芹沢という女ぐらいだ。ぴくりともしない。
当たり前だが、どの人物もほるひすを見れば似たような顔をする。
私もそうだった、二朱という男もそうだった、夏目というメイド服の女もそうだった。
例外としては芹沢という女ぐらいだ。ぴくりともしない。
「東の治療のために病院へ向かっている、わかるとは思うが交戦するつもりはない。
急いでいるんでな、通してくれると有難い」
「あ、ちょっと聞きたいことが……!」
「……病院なら、八神さんが居る。私たちが……聞かなくても良い……」
「そ、そっか……」
「八神?」
「えっと、ここで知り合った男の人です。たぶん今も病院に居ると思うんですけど」
「ふむ」
急いでいるんでな、通してくれると有難い」
「あ、ちょっと聞きたいことが……!」
「……病院なら、八神さんが居る。私たちが……聞かなくても良い……」
「そ、そっか……」
「八神?」
「えっと、ここで知り合った男の人です。たぶん今も病院に居ると思うんですけど」
「ふむ」
簡単に殺せそうな子供二人を殺していない、ということはその八神という男は殺し合いに否定的なんだろう。
もちろんこの二人を騙して居る可能性もあるため、会ってみなくては何とも言えないが。
もちろんこの二人を騙して居る可能性もあるため、会ってみなくては何とも言えないが。
「すまないな、色々と情報交換と行きたいが何分急いでいる。ここらでお別れだ」
「それとこの先に九条っていうその、少しボロイ服を着たオジサンが居るんで。
その人は殺し合いに乗ってないんで安心してください」
「そうか、助かる」
「それとこの先に九条っていうその、少しボロイ服を着たオジサンが居るんで。
その人は殺し合いに乗ってないんで安心してください」
「そうか、助かる」
とは言っても東が居る以上、そう簡単には追い付けないだろう。
ほるひすもそろそろ疲れてきているだろうし、現実的に考えるとまず会えない。
まあ、しかしその九条という男が人を見つけた瞬間に襲ってくる人間でないと分かっただけで十分だ。
ほるひすもそろそろ疲れてきているだろうし、現実的に考えるとまず会えない。
まあ、しかしその九条という男が人を見つけた瞬間に襲ってくる人間でないと分かっただけで十分だ。
「行こうか、ほるひす、東」
「うん」
「あ、ああ……」
「それじゃ!」
「うん」
「あ、ああ……」
「それじゃ!」
たいして情報を交換する暇もなく五人は別れた。
走太としても東の怪我がある以上、長く引き留めるわけにもいかないので仕方ないことだ。
三人(?)について行くということも出来るが、九条や八神が向こうには居る。
それなら、自分達はまず先に進むべきだと走太は思った。
三人(?)について行くということも出来るが、九条や八神が向こうには居る。
それなら、自分達はまず先に進むべきだと走太は思った。
真央としても九条と出会えば安全だと判断し、持っている情報は病院で八神から聞けばいいと思った。
八神や九条がそう簡単に死なないと楽観していた部分もある。
そして何より、何よりも、『七味東雅』という名前が真央の冷静な思考を奪っていた。
言葉や態度には出さないものの、かなり動揺している。
八神や九条がそう簡単に死なないと楽観していた部分もある。
そして何より、何よりも、『七味東雅』という名前が真央の冷静な思考を奪っていた。
言葉や態度には出さないものの、かなり動揺している。
紫杏も慣れない夜道の歩行や、周囲への警戒で披露していた。
それに謎が多すぎる状況や親友とつい七時間ほど前に別れた恋人が巻き込まれていることへの苛立ちもある。
とにかく、少し落ち着いた場所で考えたいというのが本音だ。
それに謎が多すぎる状況や親友とつい七時間ほど前に別れた恋人が巻き込まれていることへの苛立ちもある。
とにかく、少し落ち着いた場所で考えたいというのが本音だ。
つまり、バトルロワイアル特有の状況が各々の思考をどこか狂わせていた。
その普段とは少しだけ違う思考のもとで出された結果が正しいかどうかは分からない。
こんな狂った状況での正解なんて分からない。だから、この行動が吉となるかもしれない。
だが、少し普段とは違い焦りによって出された答えだ。
その焦りがどう出るか、それは今は分からない。
その普段とは少しだけ違う思考のもとで出された結果が正しいかどうかは分からない。
こんな狂った状況での正解なんて分からない。だから、この行動が吉となるかもしれない。
だが、少し普段とは違い焦りによって出された答えだ。
その焦りがどう出るか、それは今は分からない。
意をせずして五人は出会った。
だが、この中の誰もが知らないことがある。
真央は目の前の女が近い将来に大勢の人間を犠牲にすることを。
紫杏は目の前の少女が親友たちの先輩となることを。
走太はあるかもしれない未来にほるひすと似た何かと戦うことを。
ほるひすは誰も知らない、その存在の正体とか考えとかもうなんか色々と。
だが、この中の誰もが知らないことがある。
真央は目の前の女が近い将来に大勢の人間を犠牲にすることを。
紫杏は目の前の少女が親友たちの先輩となることを。
走太はあるかもしれない未来にほるひすと似た何かと戦うことを。
ほるひすは誰も知らない、その存在の正体とか考えとかもうなんか色々と。
【D-5/草原/一日目/朝/】
【神条紫杏@パワプロクンポケット10】
[状態]健康
[装備]コルトガバメント(7/7)
[道具]なし
[思考]
1:平山の言葉を伝える。
2:東を病院まで連れて行く。
3:出来ることならカズと朱里、十波には死んでほしくない。が、必要とあらば……
[備考]
※この殺し合いをジャジメントによる自分に対する訓練か何かだと勘違いしています
※芳槻さらを危険人物と認識しました。
※島岡の荷物は、島岡を殺害した者に持ち去られただろうと判断しました。
※小波走太一行とは情報交換を行っていません。
【神条紫杏@パワプロクンポケット10】
[状態]健康
[装備]コルトガバメント(7/7)
[道具]なし
[思考]
1:平山の言葉を伝える。
2:東を病院まで連れて行く。
3:出来ることならカズと朱里、十波には死んでほしくない。が、必要とあらば……
[備考]
※この殺し合いをジャジメントによる自分に対する訓練か何かだと勘違いしています
※芳槻さらを危険人物と認識しました。
※島岡の荷物は、島岡を殺害した者に持ち去られただろうと判断しました。
※小波走太一行とは情報交換を行っていません。
【東優@パワプロクンポケット7表】
[状態]頬に小さな傷、甲子がやや心配、左腕重傷、傷心
[装備]なし
[道具]詳細名簿、支給品一式
[思考]
1:平山、甲子の死を悲しむ。
2:病院へ向かい、その後レッドと合流。
3:野丸をどうにかしたい。
[状態]頬に小さな傷、甲子がやや心配、左腕重傷、傷心
[装備]なし
[道具]詳細名簿、支給品一式
[思考]
1:平山、甲子の死を悲しむ。
2:病院へ向かい、その後レッドと合流。
3:野丸をどうにかしたい。
【ほるひす@パワプロクンポケット6表】
[状態]表面が焦げてる
[装備なし]
[道具]支給品一式、不明支給品0~2
[思考]
1:こうし……
2:びょーいんへむかう。
[状態]表面が焦げてる
[装備なし]
[道具]支給品一式、不明支給品0~2
[思考]
1:こうし……
2:びょーいんへむかう。
【芹沢真央@パワプロクンポケット7】
[状態]:疲労、腹に軽い痛み
[装備]:私服
[道具]:支給品一式、ランダムアイテム1~3個
[思考]基本:弱きを守り悪を挫く『正義の味方』を貫く
1:走太についていく
2:人を守る。
3:浜野朱里を警戒。
4:時間になったらホテルに向かう
[備考]
※参加時期は黒打くんにアメコミのヒーローについて教えてもらった後
※八神、大江、九条、凡田と情報交換をしました。
※神条紫杏一行とは情報交換を行っていません。
[状態]:疲労、腹に軽い痛み
[装備]:私服
[道具]:支給品一式、ランダムアイテム1~3個
[思考]基本:弱きを守り悪を挫く『正義の味方』を貫く
1:走太についていく
2:人を守る。
3:浜野朱里を警戒。
4:時間になったらホテルに向かう
[備考]
※参加時期は黒打くんにアメコミのヒーローについて教えてもらった後
※八神、大江、九条、凡田と情報交換をしました。
※神条紫杏一行とは情報交換を行っていません。
【小波走太@パワポケダッシュ】
[状態]:健康、軽い擦り傷
[装備]:ガンバーズのユニフォーム、スニーカー、高出力レーザーカッター
[道具]:支給品一式(ランダムアイテム不明)
[思考]基本:生還し親父を復活させる
1:殺し合いを止める。
2:人は殺さない。
3:真央、八神、和那、九条、凡田を少し信頼。
4:浜野朱里を警戒。
[備考]
※参加時期は最後の大会の前から、誰ルートかは後続の書き手さんにお任せします
[状態]:健康、軽い擦り傷
[装備]:ガンバーズのユニフォーム、スニーカー、高出力レーザーカッター
[道具]:支給品一式(ランダムアイテム不明)
[思考]基本:生還し親父を復活させる
1:殺し合いを止める。
2:人は殺さない。
3:真央、八神、和那、九条、凡田を少し信頼。
4:浜野朱里を警戒。
[備考]
※参加時期は最後の大会の前から、誰ルートかは後続の書き手さんにお任せします
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| 059:人間交差点 | 東優 | 075:アンドロイドは笑わない |
| 058:再会、そして再出発 | 小波走太 | 078:RUN! RUN!! RUN!!! |
| 059:人間交差点 | 神条紫杏 | 075:アンドロイドは笑わない |
| 058:再会、そして再出発 | 芹沢真央 | 078:RUN! RUN!! RUN!!! |
| 059:人間交差点 | ほるひす | 075:アンドロイドは笑わない |