揺れる思いは万華鏡 ◆7WJp/yel/Y
「手を挙げて、そのまま動くな」
あ、どうも。おはようございます、皆さん。
モグラーズ黄金時代を支えている二朱公人です、黄金時代って言っても初優勝したばっかりですけど。
でも、これから優勝したり二位だったりすれば黄金時代って言われるようになると思います。
だから頑張ります、新婚ほやほやですし。
で、そんな俺ですけどたった今、夢の中で外国人の兵隊さんと向かい合ってるところです、懐かしい。
相手がごつくてむさ苦しいおっさんじゃなくて美女なのは初めてだけど。
モグラーズ黄金時代を支えている二朱公人です、黄金時代って言っても初優勝したばっかりですけど。
でも、これから優勝したり二位だったりすれば黄金時代って言われるようになると思います。
だから頑張ります、新婚ほやほやですし。
で、そんな俺ですけどたった今、夢の中で外国人の兵隊さんと向かい合ってるところです、懐かしい。
相手がごつくてむさ苦しいおっさんじゃなくて美女なのは初めてだけど。
「こちらに殺すつもりはない。殺すつもりはないからこそ、こうして貰っている」
だよね、殺すつもりだったらもう撃ってるよね。
とりあえず大人しく手を上げておこう、気の短い人だった嫌だし。
銃をこちらに向けつつ、女性はじっと睨みつけてくる。
なんとか切り抜けたいところだ。
大丈夫、前の夢みたいに敵兵に捕まりそうになった時と似たように動けばいいさ。
とりあえず大人しく手を上げておこう、気の短い人だった嫌だし。
銃をこちらに向けつつ、女性はじっと睨みつけてくる。
なんとか切り抜けたいところだ。
大丈夫、前の夢みたいに敵兵に捕まりそうになった時と似たように動けばいいさ。
「デイパックを脚元に」
「……」
「……」
後ろへと向かってデイパックを投げ捨てる。
俺や准さんも一足では取りに行けないが、向かい合っている美人さんからはもっと届かない。
とは言え、こっちは素手で向こうは拳銃。
どっちが有利なのかは小学生でも分かるほど明らかだ。
唯一の救いは、この美人さんが攻撃を仕掛けてくる気がないと言う事か。
俺や准さんも一足では取りに行けないが、向かい合っている美人さんからはもっと届かない。
とは言え、こっちは素手で向こうは拳銃。
どっちが有利なのかは小学生でも分かるほど明らかだ。
唯一の救いは、この美人さんが攻撃を仕掛けてくる気がないと言う事か。
ちなみにこの美人の軍人さん、芳槻さんを追って学校に向かっているところに奇襲してきたのだ。
後方から突然現れて拳銃を着きつけなれ現在に至る、というわけだ。
後方から突然現れて拳銃を着きつけなれ現在に至る、というわけだ。
「殺し合いに乗る気は?」
「ないよ」
「ないよ」
仮に乗っていっても同じ返答をするはずだから意味はないだろうけど、しっかりと殺し合いをするつもりはないことをアピールしておく。
しかし、日本語でしゃべってくれるとは中々俺に優しい夢だ。
しかし、日本語でしゃべってくれるとは中々俺に優しい夢だ。
そんなことを考えてる俺とは別に、美人さんはこちらを値踏みするように見てくる。
いやぁ、美人に舐める様に見られると言うのも悪くないものだね。
たっぷり数分、俺を見た後は准さんに。
慎重な人だな。
いやぁ、美人に舐める様に見られると言うのも悪くないものだね。
たっぷり数分、俺を見た後は准さんに。
慎重な人だな。
「……失礼した、言い訳じみて聞こえるだろうがこんな状況だからな」
「いえいえ、お気にせずに」
「いえいえ、お気にせずに」
でも、銃は下ろさないんですね。
慎重と言うか、疑り深いんだろうな。
だけど、こんな状況だとそれぐらいが普通なんだろうな。
慎重と言うか、疑り深いんだろうな。
だけど、こんな状況だとそれぐらいが普通なんだろうな。
「回りくどい言い方は苦手でな、簡潔に言おう。私に協力してもらいたい」
「協力……ですか」
「協力……ですか」
殺し合いなんて馬鹿げたことから脱出するためには、見るからに冷静そうな美人さんとは協力したいところだ。
冷静そうだし、美人だし、軍人だし、美人だし。
だけど、チームを組んでいるからには准さんが嫌だと言えばそれを尊重しなくてはならない。
チラリと准さんの方へ目線をやる。
俺の視線の意味を察したのか、こくりと頷く。
冷静そうだし、美人だし、軍人だし、美人だし。
だけど、チームを組んでいるからには准さんが嫌だと言えばそれを尊重しなくてはならない。
チラリと准さんの方へ目線をやる。
俺の視線の意味を察したのか、こくりと頷く。
「良いですよ、こっちから願いたいぐらいです」
「そうか」
「そうか」
ここでようやく美人さんは銃を下ろす。
ちょっと警戒を解くのが早いような気がするが。
と、思ったがそれはそれで美人さんなりの気遣いなのかもしれない。
ちょっと警戒を解くのが早いような気がするが。
と、思ったがそれはそれで美人さんなりの気遣いなのかもしれない。
自己紹介は大事だよな。名前で呼ぶのと、あなたとかお前とか君とかで呼ぶのはかなりイメージが違う。
いや、こんな美人二人にあなたとか呼ばれるとなんか勘違いしそうだけど。
浮気じゃないよ? 浮気してる気分にはなっても実際は浮気ではないからね?
いや、こんな美人二人にあなたとか呼ばれるとなんか勘違いしそうだけど。
浮気じゃないよ? 浮気してる気分にはなっても実際は浮気ではないからね?
「一先ず、何処かで腰を落ち着けたいが……」
っと、いけないいけない、協力するにしても、芳槻って子のことを言わなきゃいけないな。
もしヘルガさんがそれを嫌がったら……まあ、その時はその時だ。
もしヘルガさんがそれを嫌がったら……まあ、その時はその時だ。
准さんがはっきりと答える。
意志の強い、しっかりとした答えに聞こえる。
ならばここは准さんに任せておくとしよう。
俺もそれほど口がうまい人間じゃないことだし。
どちらにせよ、ヘルガさんは殺し合いには乗っていないと言うことは分かった。
乗っているならさっさと俺たちを殺してるだろうしな。
これで俺たちが会った殺し合いから脱出しようとしているのは神条さんたちを含めて4人、か。
殺し合いから脱出しようとしているのが少数派なのか、多数派なのかは何とも言えないなぁ。
現実的に考えるなら、芳槻さんのように結果的に殺し合いに乗った人の方が多いんだろうな。
脱出の方法が見えていない上に、それに立塞がるのは我威亜党とか言うわけのわからない組織だけでなく同じ被害者もいる。
考えてみると、かなり辛い状況だ。
…………ま、なんとかなるだろう。
どんなに怖くても、これが夢であろうと、人を殺すのはなるべく避けたいしな。
意志の強い、しっかりとした答えに聞こえる。
ならばここは准さんに任せておくとしよう。
俺もそれほど口がうまい人間じゃないことだし。
どちらにせよ、ヘルガさんは殺し合いには乗っていないと言うことは分かった。
乗っているならさっさと俺たちを殺してるだろうしな。
これで俺たちが会った殺し合いから脱出しようとしているのは神条さんたちを含めて4人、か。
殺し合いから脱出しようとしているのが少数派なのか、多数派なのかは何とも言えないなぁ。
現実的に考えるなら、芳槻さんのように結果的に殺し合いに乗った人の方が多いんだろうな。
脱出の方法が見えていない上に、それに立塞がるのは我威亜党とか言うわけのわからない組織だけでなく同じ被害者もいる。
考えてみると、かなり辛い状況だ。
…………ま、なんとかなるだろう。
どんなに怖くても、これが夢であろうと、人を殺すのはなるべく避けたいしな。
◆ ◆ ◆
「芳槻さらって子を探してるんです」
私は決意を固める様に、はっきりとその言葉を口にした。
少し痛み気味に思える金髪の軍人ヘルガさんは妙な威圧感があり、正直な話怖い。
怖いけど、仲間になると言っている人に苦手意識を覚えるわけにもいかない。
少し痛み気味に思える金髪の軍人ヘルガさんは妙な威圧感があり、正直な話怖い。
怖いけど、仲間になると言っている人に苦手意識を覚えるわけにもいかない。
「芳槻さら……知り合い、か?」
「いえ、ここで私が最初に会った女の子です」
「いえ、ここで私が最初に会った女の子です」
さらの顔を思い出すと、胸が痛くなる。
冷たさを装った目でこちらを見てくるあの顔、可愛らしい少女にはあんな顔をして欲しくない。
それに、ひょっとすると私もあんな風になっていたかも知れないのだ。
たまたまその次に出会った二朱さんが助けてくれたから、こんな風に冷静でいられる。。
……その二朱さんはちょっと頭が緩くて、ちょろい類に入るけど。
どちらかというと、この状況で何の見返りもないのに私を助けてくれた軽い尊敬の念、と言うのが大きい。
冷たさを装った目でこちらを見てくるあの顔、可愛らしい少女にはあんな顔をして欲しくない。
それに、ひょっとすると私もあんな風になっていたかも知れないのだ。
たまたまその次に出会った二朱さんが助けてくれたから、こんな風に冷静でいられる。。
……その二朱さんはちょっと頭が緩くて、ちょろい類に入るけど。
どちらかというと、この状況で何の見返りもないのに私を助けてくれた軽い尊敬の念、と言うのが大きい。
「ふむ、そちら側の言う芳槻さらなる少女かは分からんが……10代後半ほどの少女なら一人見かけたぞ」
その言葉に私は芳槻さんだ!と思った。
でも、まだその子が彼女だと決まったわけではない。
ちゃんと芳槻さん本人かどうかを確認しなきゃ。
でも、まだその子が彼女だと決まったわけではない。
ちゃんと芳槻さん本人かどうかを確認しなきゃ。
……それにしても、近付いてきているのか。
ドクリ、と胸が強く鳴った。
それはついに近づいてきたことに対する期待か、それとも一度刺されたことでの恐怖感か。
怖いのかな……うん、怖いんだろうな。
しょうがないよね、刺されたんだから。
ドクリ、と胸が強く鳴った。
それはついに近づいてきたことに対する期待か、それとも一度刺されたことでの恐怖感か。
怖いのかな……うん、怖いんだろうな。
しょうがないよね、刺されたんだから。
でも、私は彼女をまだ信じてみようと思う。
それは子供が本を読んで『ああ、僕も人と仲良くしよう!』と思うぐらいの弱い気持ちかもしれない。
だけど、私は確かに信じてみたいと思うんだ。
それは子供が本を読んで『ああ、僕も人と仲良くしよう!』と思うぐらいの弱い気持ちかもしれない。
だけど、私は確かに信じてみたいと思うんだ。
「それって、青いブレザーを着て……?」
「……ああ、青を基調とした高校の制服だったな」
「……ああ、青を基調とした高校の制服だったな」
間違いない、その子だ!
「その子は何処に!?」
喰いかかるようにヘルガさんを問い詰める。
少しだけ驚いたような顔をしたが、直ぐに表情を戻す。
その顔の変化で、少し熱くなりすぎたことを察する。
コホン、と咳払いを一つだけしてヘルガさんから離れる。
少しだけ驚いたような顔をしたが、直ぐに表情を戻す。
その顔の変化で、少し熱くなりすぎたことを察する。
コホン、と咳払いを一つだけしてヘルガさんから離れる。
「……西か北のどちらか。恐らく学校か役場辺りだな」
◆ ◆ ◆
メイド服とウェイトレス服を足して手足の露出を上げたような服を着た女、夏目准を観察する。
見る限り普通の女性だ。
精一杯の勇気で立っているような、危ういとも思える状態だ。
見る限り普通の女性だ。
精一杯の勇気で立っているような、危ういとも思える状態だ。
どちらかと言えば、隣の二朱公人なる男の方が気にかかる。
妙に落ち着いていると言うか……淡々としていると言うか。
とても命の危険に晒されているようには見えない。
……実感が湧いていないだけの、平和ボケした男か?
妙に落ち着いていると言うか……淡々としていると言うか。
とても命の危険に晒されているようには見えない。
……実感が湧いていないだけの、平和ボケした男か?
「学校か役場……」
ポツリと確かめる様に呟いた夏目。
どちらへと先に行くか迷っているのだろう。
確かに殺人者が居るこの場では一刻も早く会いたいと思うのは自然だ。
……あの少女か。
確かに私としても気になる存在である。
どちらへと先に行くか迷っているのだろう。
確かに殺人者が居るこの場では一刻も早く会いたいと思うのは自然だ。
……あの少女か。
確かに私としても気になる存在である。
悲しい眼は嫌いだ、この先どうなるか余計に不安になる。
「行くなら、学校からの方がいい」
「えっ?」
「あの方角には、殺し合いに乗った人間がいるからな。
……もし会ってしまえば、不味いだろうな」
「えっ?」
「あの方角には、殺し合いに乗った人間がいるからな。
……もし会ってしまえば、不味いだろうな」
その言葉で夏目の顔が真っ青へと変わった。
急がなければ、芳槻なる少女は死ぬ。
それは芳槻さらに会おうとしている夏目には何よりも避けなければいけないことなのだろう。
急がなければ、芳槻なる少女は死ぬ。
それは芳槻さらに会おうとしている夏目には何よりも避けなければいけないことなのだろう。
「なら、急がないと! 二朱さん」
「了解!」
「了解!」
行く、か。
チラリとしか見ていないが、簡単にあの少女が前向きに動くとは思えないがな。
そもそも、私がここに来てから出会った中ではあの少女は一番『普通』だ。
チラリとしか見ていないが、簡単にあの少女が前向きに動くとは思えないがな。
そもそも、私がここに来てから出会った中ではあの少女は一番『普通』だ。
誰も彼もが普通ではない。
唯一、普通に近いと言えば目の前の夏目ぐらいだろう。
普通だが、それでも前向きに生きている。
二朱はまだよく分からない。
常人とはかけ離れた度胸の持ち主なのか、それともただの危機感の薄い間抜けなのか。
唯一、普通に近いと言えば目の前の夏目ぐらいだろう。
普通だが、それでも前向きに生きている。
二朱はまだよく分からない。
常人とはかけ離れた度胸の持ち主なのか、それともただの危機感の薄い間抜けなのか。
しかし、人数が揃ったのは良いことだ。
数が多いと言うのはそれだけで有利であるということだ。
もちろん数の多さゆえの不利と言うのもあるにはあるが、その不利に負ける程度ならそれまでだっただけ。
数が多いと言うのはそれだけで有利であるということだ。
もちろん数の多さゆえの不利と言うのもあるにはあるが、その不利に負ける程度ならそれまでだっただけ。
そして、この二人が困難へと向かっている、と言うのも中々良い。
困難を乗り越えることより強くなるためには必要なことだ。
『芳槻さら』という困難を乗り越えれば、亀田と言う悪を鍛える噛ませ犬としての『格』も上がる。
窮地から立ち直った芳槻さらもまた良い噛ませ犬となるだろう。
ならば、ここは付いていくのがベストだろう。
困難を乗り越えることより強くなるためには必要なことだ。
『芳槻さら』という困難を乗り越えれば、亀田と言う悪を鍛える噛ませ犬としての『格』も上がる。
窮地から立ち直った芳槻さらもまた良い噛ませ犬となるだろう。
ならば、ここは付いていくのがベストだろう。
「……ふむ。ならば、それもまた『アリ』か」
「?」
「私も行こう……あの少女のことは私も気になるんだ」
「?」
「私も行こう……あの少女のことは私も気になるんだ」
さて、この急造のチームで何処まで行けるか……
【E-2/路上/一日目/朝】
【二朱公人@パワプロクンポケット2】
[状態]:健康
[装備]:ナイフ
[道具]:支給品一式、スパナ、拡声器、不明支給品0~2
[思考・状況]
1:学校へと向かって芳槻と会う。
2:ヘルガさん・准ちゃんと一緒に行動、守る。
3:みんなで協力して亀田を打倒する。
[備考]
※このバトルロワイアルを夢だと思っています。
【二朱公人@パワプロクンポケット2】
[状態]:健康
[装備]:ナイフ
[道具]:支給品一式、スパナ、拡声器、不明支給品0~2
[思考・状況]
1:学校へと向かって芳槻と会う。
2:ヘルガさん・准ちゃんと一緒に行動、守る。
3:みんなで協力して亀田を打倒する。
[備考]
※このバトルロワイアルを夢だと思っています。
【夏目准@パワプロクンポケット9】
[状態]:腹部に刺傷(立ち上がれる程度には回復)
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、ランダム支給品0~2個
[思考]
1:学校へと向かってさらと会う。
2:二朱を絶対に信じぬく。(第一印象は好印象)
3:九条さんに会いたい。
4:さらを助けてあげたい。
[状態]:腹部に刺傷(立ち上がれる程度には回復)
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、ランダム支給品0~2個
[思考]
1:学校へと向かってさらと会う。
2:二朱を絶対に信じぬく。(第一印象は好印象)
3:九条さんに会いたい。
4:さらを助けてあげたい。
【ヘルガ@パワプロクンポケット6裏】
[状態]:健康
[装備]:モデルガン、ナイフ、軍服
[道具]:ラッキョウ一瓶、支給品一式
[思考・状況]
基本:亀田という悪を育てるために亀田に立ち向かう。
1:あまりにも亀田に対抗する戦力が大きくなってきた場合はそれを削る。
2:二人の性格を把握しておく。
[状態]:健康
[装備]:モデルガン、ナイフ、軍服
[道具]:ラッキョウ一瓶、支給品一式
[思考・状況]
基本:亀田という悪を育てるために亀田に立ち向かう。
1:あまりにも亀田に対抗する戦力が大きくなってきた場合はそれを削る。
2:二人の性格を把握しておく。
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| 059:人間交差点 | 夏目准 | 085:夢 |
| 059:人間交差点 | 二朱公人 | 085:夢 |
| 069:愛と名付けた囲いの中で | ヘルガ | 085:夢 |