高倉 伶花(たかくら れいか、1994年9月13日 - )は、
名古屋Cキャッツに所属した元プロ野球選手(投手)。
概要
経歴
プロ入り前
もともとは物静かで動揺しやすい性格だが、中学校から野球を始め、人前ではそれなり以上に話すことができるようになった。
高校では俊足好守の内野手として知られたが、投手不足により徐々に投手に転向。3年生の時は絶対的エースの影で二刀流が話題になったこともある。
大学では部活動がなく、社会人チームに所属。その傍らで理論面を追求しており大学院の進学も考えていたが、ゼミの教授からの後押しもあり熊本シルフィードにテスト入団。この時野手でも入団テストを受けたが、打撃力不足が原因なのか投手での入団となった。
プロ入り後
2017年は飛躍の一年。終盤は失点が目立ったものの、それでもAS出場、登板およびホールドはチーム内最多などリリーフエースと呼べる活躍を見せた。オフの海外武者修行で
野崎百合佳に師事し、変化球などの強化に励んだ。
2018年も昨年と同様以上の活躍を見せる。2年連続のファン投票によるAS出場、リーグ最優秀中継ぎのタイトルまでも獲得した。だが、相変わらず与四死球は非常に多い。
2019年は好不調の差が激しく、7登板連続無失点する一方で4被弾したり、2試合でノックアウトされ計7失点もした。一方、与四死球とWHIPは大幅に改善。
2020年は不調にあえぐチームの中で気を吐き、シーズン失点率を自己最低に抑える。またオールスターでも三者凡退(うち2奪三振)と活躍を見せた。オフに
名古屋Cキャッツに移籍し、大学の先輩で新たにコーチとなった
小野寺ユウカの教えを乞うこととなった。
2021年は3敗を喫するなど、やはり尊敬する人物のもとで1年を過ごしたせいか大苦戦。投球回も必然的に自己最小となるなど、自身を見直す機会と誓い翌年に臨むこととした。
2022年は印象に残る登板は少なかったようだが、縁の下の力持ちというべきか、完了投手となった試合数や奪三振数は自己最多となった。そろそろ後進への貢献ができるか…?
2023年。この年限りでの引退を表明し、かねてから決めていた研究者の道を目指す。通算50ホールド、引退試合での初先発(4回1失点)、チームの優勝への貢献などファーストキャリアを締めくくるにふさわしい1年となった。
さらにはPO、CSと勝ち進み……だが現役最後の投球で、元チームメイトである
常磐メロが惜別ともとれる一発を放ち、札幌の2連覇を許した。
選手としての特徴
足の速さとフィールディングの良さでもアピールできる速球派投手。速球をより活かすためのパームの他に、打ち取るためにスライダーやシンカーを使うこともある。
高校時代は先発経験もあるが、大学時代からは主にロングリリーフを担当するようになった。
常にクイック気味のフォームが原因なのか、球が軽めで巧打者に弱い一面もある。
人物
普段は淑やかな優等生といった印象を受けるが、野球が絡むと一転し、高い集中力を発揮する。
大の甘党で遠征時には必ずといっていいほど、地元の銘菓を買ったり有名なカフェに行ったりしている。
詳細情報
年度別投手成績
年度 |
所属 |
規定 |
試合 |
勝 |
敗 |
S |
H |
完投 |
完封 |
先発 |
QS |
完了 |
防御率 |
投球回 |
打者 |
被安 |
被本 |
奪三 |
与四 |
与死 |
敬遠 |
失点 |
自責 |
WHIP |
2017 |
熊本 |
× |
22 |
0 |
1 |
2 |
11 |
0 |
0 |
0 |
0 |
3 |
3.06 |
17 2/3 |
85 |
20 |
0 |
13 |
8 |
1 |
0 |
8 |
6 |
1.58 |
2018 |
熊本 |
× |
20 |
3 |
1 |
0 |
13 |
0 |
0 |
0 |
0 |
3 |
2.75 |
19 2/3 |
92 |
20 |
1 |
18 |
11 |
3 |
0 |
7 |
6 |
1.58 |
2019 |
熊本 |
× |
20 |
0 |
0 |
1 |
9 |
0 |
0 |
0 |
0 |
4 |
4.03 |
22 1/3 |
90 |
18 |
4 |
13 |
5 |
1 |
0 |
10 |
10 |
1.03 |
2020 |
熊本 |
× |
17 |
0 |
1 |
0 |
10 |
0 |
0 |
0 |
0 |
5 |
0.47 |
19 1/3 |
80 |
15 |
0 |
12 |
7 |
1 |
0 |
4 |
1 |
1.14 |
2021 |
名古屋 |
× |
14 |
1 |
3 |
1 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
7 |
4.73 |
13 1/3 |
59 |
12 |
2 |
13 |
7 |
0 |
0 |
7 |
7 |
1.43 |
2022 |
名古屋 |
× |
15 |
0 |
0 |
1 |
2 |
0 |
0 |
0 |
0 |
8 |
1.23 |
14 2/3 |
64 |
11 |
0 |
18 |
6 |
0 |
0 |
4 |
2 |
1.16 |
2023 |
名古屋 |
× |
16 |
0 |
0 |
0 |
6 |
0 |
0 |
1 |
0 |
4 |
1.86 |
19 1/3 |
81 |
15 |
1 |
11 |
8 |
1 |
0 |
4 |
4 |
1.19 |
通算:7年 |
124 |
4 |
6 |
5 |
52 |
0 |
0 |
1 |
0 |
31 |
2.56 |
126 1/3 |
551 |
111 |
8 |
98 |
52 |
7 |
0 |
44 |
36 |
1.29 |
表彰
- 球団優秀新人(2017、熊本)
- 最優秀中継ぎ(2018)
記録
初記録
節目の記録
その他の記録
- オールスターゲーム出場(2017、2018、2020年)
背番号
能力推移
年度 |
速球 |
球威 |
変化 |
制球 |
体力 |
守備 |
ピン/特1 |
対左/特2 |
打強/特3 |
クイ/特4 |
総合 |
2017 |
18/A |
10/D |
12/C |
14/C |
11/D |
18/A |
3 |
3 |
3 |
3 |
99/C |
2018 |
18/A |
12/C |
13/C |
14/C |
12/C |
18/A |
4 |
3 |
- |
- |
109/C+ |
2019 |
19/S |
15/B |
16/B |
16/B |
11/D |
20/S |
対ピ○ |
真っ向 |
投球リズム |
- |
149/A |
2020 |
19/S |
15/B |
16/B |
16/B |
11/D |
20/S |
対ピ○ |
投球リズム |
- |
- |
149/A |
2021 |
19/S |
15/B |
16/B |
16/B |
11/D |
20/S |
対ピ○ |
投球リズム |
- |
- |
149/A |
2022 |
16/B |
14/C |
14/C |
14/C |
11/D |
18/A |
投球リズム |
- |
- |
- |
109/C+ |
2023 |
16/B |
14/C |
14/C |
14/C |
11/D |
18/A |
リズム |
- |
- |
- |
109/C+ |
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最終更新:2023年10月15日 02:11