Mars After Midnight
基本情報
- 公式ストアページ
- ジャンル: ほのぼの火星人鑑別シミュレーション (アドベンチャー / パズル)
- プレイ時間: 3〜4時間程度でエンディングを迎えられる、ポータブル機に最適なボリューム
Playdateという「クランク付きの小さな白い箱」のガジェット感を120%活かした、大人から子供までクスッと笑いながら楽しめる、同ハードを語る上で絶対に外せない看板タイトルです。
概要
Playdateの公式ストア(Catalog)で絶大な注目を集め、配信されている『Mars After Midnight(マーズ・アフター・ミッドナイト)』は、あの名作インディーゲーム『Papers, Please』や『Return of the Obra Dinn』を生み出した天才クリエイター、Lucas Pope(ルーカス・ポープ)氏が手がけたワーク・シミュレーションゲームです。
2024年3月にリリースされ、同年の「Playdate Community Awards」では最高賞である「Game of the Year(最優秀ゲーム賞)」に輝きました。ポープ氏らしい「書類選考・鑑別」のエッセンスを、Playdateのハードウェア特性に合わせて驚くほどユーモラスかつ、とっつきやすく落とし込んだ傑作です。
概要と世界観
舞台は火星の植民地。プレイヤーは、夜な夜なさまざまな悩みを抱えた火星人たちが集まるコミュニティセンターの「門番(受付)」兼「オーガナイザー」となります。
これまでのポープ氏の作品(ディストピア国境検問、全員死亡した難破船)とは打って変わり、今作は非常にマイルドでコミカル、そしてどこか温かい雰囲気に包まれています。「怒りっぽい人たちの集い」「歯が多すぎる人のためのデンタルケア」「目が3つ以上ある人の会」など、日替わりでユニークなサポートグループ(自助会)を開催し、適切な火星人だけを中に入れてあげるのがあなたの仕事です。
ゲームプレイの流れ
1日のサイクルは、主に「準備」と「夜間の受付業務」の2つのフェーズに分かれています。
- 昼の準備(チラシ配りとケータリング)
- その夜に開催するセッションを選び、街の適切なエリアにロボットを派遣してチラシ(Flyer)を配ります。
- 参加者が喜ぶおやつ(Refreshments)を予算に合わせて購入し、配置します。
- 夜の受付業務(のぞき穴チェック)
- 深夜になると、会場のドアの前に次々と火星人がやってきます。
- クランクを回す
- クランクを上下に動かすことで、ドアにある「のぞき穴(のぞき窓)のシャッター」がリアルタイムに開閉します(この物理的な手触りが最高に気持ちいいポイントです)。
- 特徴を鑑別する
- のぞき穴から相手の顔をじっくり見て、今夜のテーマに合っているか確認します。
- 例:「怒り狂っている火星人の会」なら、目を血走らせて地団駄を踏んでいるか?
- 例:「触手が多い人の会」なら、指定の数以上の触手が見えるか?
- アイテムを活用する
- 時には、相手が仮面を被っていたり、目元が見えなかったりします。その場合は机の上の「拡大鏡」や「大声スピーカー」などのツールを使い、相手の正体を暴く(あるいは確認する)必要があります。
- ドアを開けるか断るか
- 条件を満たしていれば十字キーでドアを開けて入場させ、間違っていればお引き取り願います。
- テーブルの片付け
- 火星人たちが入場しておやつを食べると、テーブルの上がめちゃくちゃに汚れます。プレイヤーは手動でシロップの汚れを拭き取ったり、皿を綺麗に並べ替えたりして、次のゲストに備えなければなりません。このちょっとした「プチ片付け作業」もゲームの心地よいテンポを作っています。
本作の魅力とデザインの妙
- 誰も傷つかない「優しいPapers, Please」
- 『Papers, Please』では、入国審査を間違えると罰金を科され、家族が飢えや病気で死んでいくというヘビーなゲーム性でした。しかし本作では、間違った火星人を中に入れてしまっても、少しだけおやつを無駄に食い荒らされる程度。ペナルティが非常に優しく、ゲームオーバーのストレスがほぼありません。
- 「誰でも安心して、火星人の奇妙なビジュアルとクランク操作をのんびり楽しめる」間口の広さが魅力です。
- 1ビット(白黒)表現の極み
- Playdateの白黒低解像度画面でありながら、火星人たちの「ヌルヌルとしたアニメーション」や、質感豊かなドット絵のグラフィックは圧巻の一言。効果音も、文字のタイピング音や火星人たちの怪しげな喋り声など、ポープ氏特有の「耳に心地よいサウンドデザイン」が冴え渡っています。
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最終更新:2026年06月06日 10:36