Boogie Loops
Playdateの初期から本体に同梱されている「Season One(第2週目)」のコンテンツとして配信された『Boogie Loops(ブギーループス)』は、ゲームというよりも、直感的でシュールな音楽&ダンス制作トイ(簡易ミュージックトラッカー)です。
Appleの元デザイナーである May-Li Khoe 氏と、元エンジニアの Andy Matuschak 氏らによって開発され、2021年9月にリリース(出荷開始とともに配信)されました。
往年の名作『マリオペイント』の作曲機能や、ガラケー時代の着メロ制作、あるいはサンプラー付きのキーホルダー(ボタンを押すと効果音が鳴るオモチャ)のような、「ガジェットをいじって音を組み立てる楽しさ」に特化した作品です。
基本情報
- ジャンル
- 音楽&ダンス・クリエイション・トイ
- こんな人向け
- トラッカー・DTM的なシーケンサー作業が好きな人、または「ピザがダブダンスを踊っている姿」を見てクスッと笑いたい人。
本格的なDAW(音楽制作ソフト)のような実用性ではなく、Playdateという小さなガジェットの中で、チープな電子音(ビープ音)とキュートなドット絵のキャラクターをちまちまと弄る、のんびりとしたマインドフルネスな時間を楽しむためのデジタル玩具です。
概要
森の中で出会った4つの奇妙なキャラクターたち――パンダ、ウサギ、サボテン、そして「ピザ」。
彼らはダンスが大好きで、お尻を振る準備は万端なのですが、肝心の「踊るための音楽」がありません。プレイヤーは彼らのためにリズムを刻み、メロディとベースラインを構築し、さらに独自の振り付け(
アニメーション)を与えて、彼らをノリノリで躍らせてあげるのが目的です。
ゲームプレイと制作システム
起動するとタイトル画面すらなく、いきなり制作インターフェースが表示されます。画面の上半分でキャラクターたちが踊り、下半分がシーケンサー(音符を配置するグリッド)になっています。
- 3つのトラック構成
- 音楽は「リズム(ドラム系サウンド)」「ベースライン(低音)」「メロディ(高音)」の3つのレイヤーで構築します。
- アイコンで表示されたグリッドに、十字キーとAボタンでポチポチと音を置いていくだけで、リアルタイムにループが再生されます。
- 振り付けのカスタマイズ
- 音楽だけでなく、キャラクターたちの「ダンスモーション」もプレイヤーが指定できます。ダブ(Dab)をはじめとする約8種類のシュールなダンスムーブを特定のタイミングに仕込むことで、曲の展開に合わせた完璧なステージングが可能です。
- 直感的なミキシング
- 画面下部のスライダーを操作することで、テンポ(BPM)を上げ下げしたり、ハネるようなリズムを作る「スイング(Swing)」の度合いをリアルタイムに調整できます。
- ライブ効果音ボード(サンプラー)
- 特定の操作モードに切り替えると、十字キーがそのままライブ効果音のパッド(サウンドボード)に変貌します。ループを流しながら、リアルタイムにボタンをマッシュして「ププププー!」といったチープで楽しいSFX(効果音)を重ねて遊ぶことができます。
本作の「尖った」特徴と評価
- 1. クランクを「あえて使わない」潔さ
- Playdateのゲームの多くはクランク操作を前面に押し出していますが、本作はSeason Oneの中で初めて「クランクを一切使用しない」という大胆な設計になっています。完全に十字キーとA/Bボタンの組み合わせだけでシーケンサーのカーソルを動かして作曲を行います。
- 2. 説明書なしの実験的なスタンス
- ゲーム内にはチュートリアルや説明テキストがほぼ存在しません。「どのアイコンがどんな音を出すのか」を、自分でボタンを押して、 trial-and-error(試行錯誤)しながら発見していくという、シンセサイザーのツマミを弄るような原始的な楽しさを目指して作られています。最初からいくつかの完成されたサンプル曲(プリセットループ)が用意されているため、まずはそれをリミックスすることから始められます。
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最終更新:2026年06月09日 07:51