作品
夜
希望を胸に眠りにつく
夜がやさしく包み込む
明日になれば始まる戦い
ほんとは少しだけ怖い
癒す心 眠る体
夜が明日へ連れて行く
君は眠れるだろうか
大きな不安を抱え
僕は大丈夫
夜が僕を満たすから
暗さは不安じゃない
静けさは恐怖じゃない
あなたを包む夜を抱きしめて
18 名前:夜 [] 投稿日:04/09/03(金) 02:33 ID:r93aKqlU
【コメント】
27 名前:イタチ小僧 ◆8rr1u/54T2 [] 投稿日:04/09/04(土) 19:17 ID:jx7S3+vx
>>18
俺にとって夜は恐怖だよ。いろんなものが襲いかかってくるよ。
それだからこそ眠りに逃げちゃだめだ逃げちゃだめだって思うよ。
そんな俺からするとこの詩は、自分を騙してる詩としか読めなかった。
29 名前:名前はいらない [sage] 投稿日:04/09/04(土) 20:21 ID:UgWfZL5D
>>27
眠りに逃げちゃだめか~
眠むらずに戦っている?
眠りの許可がおりる時間まで、ただ目を開けているだけ?
翌朝は今夜とは何か変わってる?
あ~あ、だりぃぃ
ピンクの眠剤ながしこんで眠っかな(*_*)。°〇
39 名前:イタチ小僧 ◆8rr1u/54T2 [] 投稿日:04/09/06(月) 10:57 ID:68quVNFH
>>29
人生、嫌いなら嫌いって素直に書けばいいのにって思っただけ。
自分を騙したような書き方しても逆説にもなってないよと。
嫌いならなんで嫌いなのかなって徹底的にそれ書いて
それでおやすみ(逃避)したほうがリアルな作品になったんじゃないかなーとか。
あとこういうカキコはなるべく雑談スレのほうがいいと思うよ。
96 名前:Alnite ◆m3UVuKrnck [] 投稿日:04/09/10(金) 19:51:16 ID:k4EUvZYV
>>18 夜
一つ一つの言葉の輝きは他のどの作品にも見られないものがあります。
ただ、『夜が僕を満たす』情景をもう少し丁寧に描いても
良かったのではないでしょうか。
夜が包み込む、という表現はありふれていながら斬新でした。
108 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM [sage] 投稿日:04/09/11(土) 19:31:06 ID:s6NTt1gC
>>18 夜
叙述の破綻などなはいが普通。
【得点】 2点
- Alnite ◆m3UVuKrnck:1点
- むこうの317 ◆317..n/Ke6:1点
夜王伝説~序章~
公園の草木も 白く光るコンビニも
永い眠りについたかのような夜
唸る自販機はまるで誰かのいびきのよう
風が吹き抜けるアスファルトは
昼間のうちに溜めこんだ熱をここぞとばかりに夜闇に放つ
どこにでもあるようでここにしかないサバービア
そんな街の夜の片隅で彼は生まれた
さびれた団地で夜な夜なSEXに勤しむ若夫婦からではなく
ましてやそこで一生を終えようとしている老夫婦からでもない
この街とこの夜が彼を生み出したのだ
雨の夜も風の夜も
彼は決まって午前2時に目を覚ます
日毎に増える手首の傷はリストバンドで隠して
静かで暗いこの夜の空気を震わせるくらいの大声で
精一杯明るい歌を口ずさむ
時折流れる哀しい涙は夜闇が勝手に隠してくれる
都会ではこうはいかない
都会の夜は賑やかで明るすぎる
だからこそ彼はこの街のこの夜が好きなのだ
彼は生まれたその日から自らを“夜王”と呼んでいたが
それを知っているものは誰もいなかった
しかし事実 夜の街は彼に支配されているかのように見えた
彼はいつもひとりぼっちだったが
同時に彼はどこまでも自由であった
大通り 規則正しく立ち並ぶ街路樹を見上げながら
不規則なリズムを刻んで歩く
両腕広げて ズン ラビ ラズ ベリ ダン トト トトト
虚ろな笑顔で ダッ ツツ リザ ズレ リン カラ ドットン
止めるものは誰もいない
やがておとずれる 日の出までのわずかな時間ではあるが
その間の彼はどこまでも自由であった
しかし所詮“夜王”は“夜王”でしかなく
朝焼けと共にその支配は他人の手に渡ってしまう
それは彼が彼でしかない限り避けることのできない
宿命であり運命でもあった
それでも彼は毎朝 満足げな眠りについていた
黒い草木が音も無く佇んでいた公園は
今は緑と生の喜びで満ち満ちている
風の通り道だった片側4車線もあるバイパスには
排気ガスと無遠慮なクラクションが溢れている
淫らに乱れた恋人たちも
そ知らぬ顔でそれぞれの暮らしに戻っていく
彼は眠る瞼の裏側でそんなことを考えながら
ニヒルになりきれない可愛い寝顔で
忘れられた夜と 純粋ぶったつくりものの朝を笑うのだ
それを知らない子供たちをも笑うのだ
妄想だけで笑うのだ
そして今宵も彼は舞う
両腕広げて ズン ラビ ラズ ベリ ダン トト トトト
ひとりぼっちで ダッ ツツ リザ ズレ リン カラ カラカラ…
孤独を孤独と感じない
今はまだ 彼はどこまでも自由であった
20 名前:夜王伝説~序章~ 1 [sage] 投稿日:04/09/03(金) 23:18 ID:rmd2WfzV
21 名前:夜王伝説~序章~ 2 [sage] 投稿日:04/09/03(金) 23:19 ID:rmd2WfzV
【コメント】
27 名前:イタチ小僧 ◆8rr1u/54T2 [] 投稿日:04/09/04(土) 19:17 ID:jx7S3+vx
>>20
いいね。主人公を通じて秘匿されたものとしての「夜」を描いてる。
ことばは一見小説のそれだけど、詩のような小説というよりは小説のような詩、
擬音のリズムもいいね。全体的にリズムを感じる。悪くいえばまとまりすぎかも。
完結してなくて「序章」なのは好感。
71 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [catwalk7@nifty.ne.jp] 投稿日:04/09/08(水) 10:03 ID:bJYsorZi
>>20-21 夜王伝説―序章―
夜王は都会から離れたある街で生まれたことになっている(これは作者の分身だろう)。
でも、そうした設定が物語りを物語たらしめている一方で、イメージを狭く限定してしまう
という災いをもたらしてはいないか。夜がどこにでもやってくるように、夜王もどこにでも
出没する、としたほうが、私としてはおもしろいと思う。第8連にビーンときた。
「純粋ぶったつくりものの朝を笑う」ね。これを笑うことができるのは確かに夜王しか
いないわな。なぜかこの夜王のイメージ、永井豪の漫画「デロリンマン」を重ねてしまった。
95 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM [sage] 投稿日:04/09/10(金) 19:14:28 ID:3Pxil3bk
>>20-21 夜王伝説~序章~
内容的には、つまり一時的胎内回帰。
放棄した肉体をそこで再び獲得しようとするのだろう。
語り口の堅実さと表題で、いずれ彼の強さが臨月に到る事を予感させる。
しかし上手い。この詩人はもっと芸に拘るべきだ。
内面などと言う曖昧なものに言葉が引きずられてはいけない。
言葉が内面を引っ張ってくるべきだ。そこから展ける世界をみたい。そんな風に思った。
722 名前:ねむい ◆yYGM98H44I [sage] 投稿日:04/09/12(日) 22:58:43 ID:ZC5ICRLL
チャンプ、準チャンプの方々おめでとうございます~。
私は今回「夜王伝説~序章~」を書きました。
特に作品の内容については書くことないですね…。何と言うか、そのまんまなので(笑)
点を下さったMUJINAさん、批評して下さった審査員の皆さん、ありがとうございました。
前回は勢いだけで書いた作品でしたので、今回はまずガーッと書いてから徐々に削って
全体を仕上げていきました。そりゃあもう削って削って。整理して整理して…
結果イタチ小僧さんには“まとまりすぎ”と痛いところをつかれましたが(苦笑)
あと園川さん、お褒めの言葉(?)と貴重なアドバイスをありがとうございました。
言葉が内面を引っ張ってくる、ですか…。かなり力が要りますね。頑張ります。
【得点】 1点
夜の蝉
ひたすら口を開けて眠っていた夜
眠れない夜 それらの夜はいつしか
こうやってただ漫然と眠らない夜へと成長していき
ぼくは例えば楽な何かをして得をしようなどと考えている
・・・ 成長?
机に座ってはみたけれど
書くことの全く思いつかないのに
自ら半ば呆然としている
いつのまにか甘えん坊で満足しちゃってたらしい
まだ泣き叫んでいた頃のがましだ
客観視なんて 字面ですら見たことなかったあの頃
そして忘我したときのあの身の充実
できればのべつ忘我していたかったんだ
もしぼくに恋人がいたなら 怒っただろうか
生活に満足して何処がいけないのと言って
そしてはたかれるかもしれない
ぼくがいつまでも奇麗事を恐れてるから
夜にもセミが鳴けばいいのに
考えなしに喚くから彼らは潔白なんだ
隙あらば価値や意味がはいってきそうな静寂なんかより
よっぽどよく眠れそうだ
そしたら明日が来るんだ
退屈の中にすっぽりはまり込んでみせて
そのくせ退屈からはみ出している明日が
なぞめいた光にも似せて
22 名前:夜の蝉 [] 投稿日:04/09/04(土) 01:42 ID:1IlH/oq0
【コメント】
25 名前:イタチ小僧 ◆8rr1u/54T2 [] 投稿日:04/09/04(土) 12:33 ID:Q8DSl92v
>>22
たぶん前回のあの作品と同じ作者だと思うけど、上手で一途さのある人だね。
すごくストレートなようでいて、ちゃんとことばが選ばれて生き生きしている。
何回も読み直したくなる作品だ。
ガタガタ難しいこといわずにこういう作品が受け入れられたっていい。
個人的にはちっとも好みではないけど、
CDは買わないけどTVに出てたら引き寄せられて見てしまうアーティストみたいな。
88 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [catwalk7@nifty.ne.jp] 投稿日:04/09/09(木) 07:42 ID:ZjpQtIrp
>>22 夜の蝉
第6連「考えなしに喚くから彼ら(セミ)は潔白なんだ/隙あらば価値や意味がはいってきそうな
静寂なんかより」が気に入った。極論しよう。確かに世界に価値や意味はない。だって価値や意味
という「汚れ」は人間の側が勝手に世界の中に持ち込むものだから。だから、蝉は潔白、とした
作者の感覚、いいじゃん。これまで蝉の鳴き声を潔白と断言した詩人があっただろうか。オリジナリティー
とは、この種の断定する感性の謂い也。
109 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM [sage] 投稿日:04/09/11(土) 19:46:51 ID:s6NTt1gC
>>22 夜の蝉
語り口は手馴れてるし所々光るフレーズがある。
でも僕は筋を追うのに苦労してしまう。すっと入ってこない。
潔白なセミが忘我だったころの自分だとして、
忘我を失った潔白でない自分はこの作品でどういう位置付けなのか。
否定されるべき物なのか乗り越えられるべき物なのか。
5連目で「価値や意味がはいってきそうな」と言ってる所もわからない。
価値や意味がはいってきたから眠れないではないか。
最終連の「そしたら」も、どうしたらなのか分らない。
眠れたらという事にしか読めないがどうすれば眠れるのか。
他に「甘えん坊」「奇麗事を恐れてるから」の意味も分らない。
揚げ足取りかもしれないが、致命的なことではないか。
曖昧さが入り込んではいけない形式の筈である。勿体ない。
こちらの読解力不足なら申し訳ない。
【得点】 1点
輝く星が生まれた頃に
僕はあなたを想っています
く
23 名前:名前はいらない [] 投稿日:04/09/04(土) 02:08 ID:5TSgB4WI
【コメント】
25 名前:イタチ小僧 ◆8rr1u/54T2 [] 投稿日:04/09/04(土) 12:33 ID:Q8DSl92v
>>23
くがいい。これがなかったら陳腐なだけの作品になったところに
異物を持ち込んで破壊している。
ただあまり作品とは呼びたくない。
95 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM [sage] 投稿日:04/09/10(金) 19:14:28 ID:3Pxil3bk
>>23
時間軸のゆがみが多少気はになる。秘密は く が握っているのか。
臨月の夜に思う
母よ、私が生まれた夜、
あなたは夥しい出血で死にかけた。
母よ、そろそろ私も母となり、
あなたを遠い昔のことだったように言う。
そして母よ、
わたしも遠い過去になろうとしている。
しかし母よ、
私を生んだ赤い夜、あの燃え滾る血の魂が、
わたしの身体を熱くめぐっているのを今夜も感じる。
この指先の隅々にまで、
ああ、母よ、ただならぬ気持ちが、
あなたを予感させるのだ。
24 名前:臨月の夜に思う [sage] 投稿日:04/09/04(土) 02:58 ID:ITrPuqD6
【コメント】
25 名前:イタチ小僧 ◆8rr1u/54T2 [] 投稿日:04/09/04(土) 12:33 ID:Q8DSl92v
>>24
いかにもなちょっと昔の現代詩。茨木のり子とか好きでしょ?
俺は男だからわからんが、夜と臨月のタッグはこういうリアルを産むのだろう。
神秘だね、ことば選びも神秘だね、でも何歳?
71 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [catwalk7@nifty.ne.jp] 投稿日:04/09/08(水) 10:03 ID:bJYsorZi
>>24 臨月の夜に思う
普通にうまい詩。惜しむらくは、短かすぎる。第6連「ただならぬ気持ち」をもっと突っ込んで
追求してほしかった。普通、母というと、優しさ、いたわり、慈愛、聖母などのイメージを
想起するが、こうした既成の枠を超えた、もっと狂的な母性の自覚に作者は恐れおののいて
いる、というのだろうか(私は勝手にそう解釈した)。もしそうなら、それでこの詩の続きが
書かれていたなら、これは世紀に残る名詩となっていた(オーバーじゃなく、ホント)。
91 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/09/10(金) 01:02 ID:cPRHn7Ay
>>24 『臨月の夜に思う』 ぼくは三好達治とか連想したなあ…。3連めの
「遠い過去」は、いくらなんでもオーバーでしょう。これからおっ母さんに
なる人が。ことば遣いとか、いいと思う。
95 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM [sage] 投稿日:04/09/10(金) 19:14:28 ID:3Pxil3bk
>>24 臨月の夜に思う
孫を持つ年齢になった女が母の何を予感するのか。
子育てを終え尚滾る母の血、それは我が子に向けられた力ではない。
抽象化された母性の猛りだ。それがこの世にいない母を予感させると言うことは、
ここに予感されるのは自分の母というより神話化された母なのだろう。
臨月の夜とは女が神話に昇華する夜のこと。でも神話的母との同化を暗示する言葉が
「ただならぬ」では大したお母さんではなかったな、で終わってしまう。
100 名前:わに ◆Wani6uvhK. [sage] 投稿日:04/09/10(金) 21:26:11 ID:JWg0AAGF
>24 臨月の夜に思う 1点
テーマの先を越された・・・・。ちょっとくやしい。
夜はお産が多く妊婦と夜の結びつきは強い。母の壮絶な出産体験から
自分にひたひた近づいて来る出産への恐怖が伝わってくる。
708 名前:北 ◆tr.t4dJfuU [sage] 投稿日:04/09/12(日) 12:06:04 ID:vsM9hJky
チャンプおめでとうございます。
もし続き書かれていたら世紀に残る名詩となっていたかもしれない詩、臨月の夜に思うを書いた北ですw
ばばばっと3分くらいで書いたので、あーあ、もっと推敲すればよかったなぁと思ってます。
しかし、ひさびさに投稿しました。あいかわらずこのドキドキ感、癖になりです。
審査した人、詩を投稿した人、どうもお疲れ様でした。
>イタチ小僧 茨木のりこでは、雛ぶりの歌が好みだよ。俺は46億才だよ。
>カノプス 三好達治はあんまりしらないっす。これを機会に善く読んでみようと思います。
>わに ふふふふ
【得点】 4点
- Canopus ◆DYj1h.j3e.:1点
- わに ◆Wani6uvhK.:1点
- MUJINA ◆iXws.WGCLY:1点
- むこうの317 ◆317..n/Ke6:1点
違う場所へ還る
日々
すこしずつ
良くないほうへ
進んでいく
朝おきればすべてが
何もなかった
何も変わらない
ようだが
ただしい方向を指し示す灯台が
わたしをとりかこむ
どれに従えば
どこへ
わかっているのだ 誰も
いつかは自分の舟で
暗い
海へと
26 名前:違う場所へ還る [] 投稿日:04/09/04(土) 16:50 ID:hXZrzmhN
【コメント】
40 名前:イタチ小僧 ◆8rr1u/54T2 [] 投稿日:04/09/06(月) 14:48 ID:68quVNFH
>>26
見逃してた。ごめん。
タイトルと余韻をもたせたラストとの相乗効果がグッド。
ようだが、で転調させる展開がナイス。
人生の夜だね。でもよくないほうへ進んでいると思うのは思い過ごし。
本当はわからないんだろ。
95 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM [sage] 投稿日:04/09/10(金) 19:14:28 ID:3Pxil3bk
>>26 違う場所へ還る
2連目から、船は無意識下を航行していることがわかる。
3連目に「わたしは」という表現がでるので夢の中に現れる(自我が運航に関わる)ということも分る。
でも夢の中に現れる船が死の宿命を規定するというのは無理がないか。
それだけの支配力を船に持たせたいのなら「わたし」が関与しないところで
船は常に航行しているべきだ。
100 名前:わに ◆Wani6uvhK. [sage] 投稿日:04/09/10(金) 21:26:11 ID:JWg0AAGF
>26 違う場所へ帰る 2点
肝心なものを描かないもどかしさ。なんだかむずむずする。
ただ暗闇のもつざわざわした胸騒ぎ、理由のない恐怖がすごい。うまいと思う。
712 名前:名前はいらない [sage] 投稿日:04/09/12(日) 13:36:21 ID:gspZ+OzT
本スレ26「違う場所へ還る」を書いた者です。
漠然と毎日ダメになりつづけていくような自分が憂鬱で、
それでも当然生きていくわけで、そんな鬱々を書きたかったんですが、
言葉が足りなかったですね。
言葉をもっとちゃんと使えるようにしないと…。
恐怖を読んでくれたわにさん、読んでくださった人たち、
ありがとうございました。
チャンプ・準チャンプの方々、おめでとうございます。
【得点】 2点
Before Nightmare
静かに
ただ 静かに
無音が全部全部皆壊してく
無音が全部全部皆素になる
ばかでかい建物も
現実のような光も
ついこの前できたばかりで
草木は枯れるのに
彼らは踊ってる
生きてる方が強いと言う
静かに
ただ 静かに
流れる星よりも前から
暴れる獣よりも前から
そこに今はあった
それを知ってるのは
皆全部全部
それを覚えてるのは
体を横たわらせる猫
静かに
ただ 静かに
まだ夜は続いていた
30 名前:名前はいらない [sage] 投稿日:04/09/04(土) 22:02 ID:cZLVb4jI
【コメント】
39 名前:イタチ小僧 ◆8rr1u/54T2 [] 投稿日:04/09/06(月) 10:57 ID:68quVNFH
>>30
酔いすき。きもちわるい。
タイトル見てさらにきもちわるくなった。
40 名前:イタチ小僧 ◆8rr1u/54T2 [] 投稿日:04/09/06(月) 14:48 ID:68quVNFH
>>30
体を横たわらせる猫はいい。よくこのフレーズ出てきたな、と。
97 名前:Alnite ◆m3UVuKrnck [] 投稿日:04/09/10(金) 20:07:06 ID:k4EUvZYV
>>30 Before Nightmare
静かに夜が続いていく風景を眼の裏に想像すると
なんとなく自分の棲んでいる世界がちっぽけに思えてきますね。
108 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM [sage] 投稿日:04/09/11(土) 19:31:06 ID:s6NTt1gC
>>30
夜に停止した全時間全存在、猫だけが知っている。
これは神話としてはそう珍しいものではないと思うが、
3.4連目などもう少し上手く書けばそれなりに面白い物
になったかもしれない。
【得点】 1点
どうでもいい夜
こうやってる間にも
どこかの街のとある部屋の俺とどこかの部屋のお前はこの夜を共有していて
詩を書いて俺のことを見せようと お前のことを感じようと
なにか同じものを見ようとして
いろんなことを考えてパソコンの前にはりついている
一体なにを見せようと なにが言いたいのか
なぜ僕らこんなことしなければならなくなったのか
どうでもいい夜だ
俺はこの夜のことを絶対に忘れる
お前も忘れる
なんの印象も残せない夜
思い出にも記憶にも残らない夜
今夜だってそうだし
多分膨大な数の夜のことを俺達は忘れた
俺はこの夜のことを忘れるよ
約束したっていいけど多分憶えてないよ
この夜は俺達のものじゃない
おそらくなにか抗えない抽象的なものの所有物
俺はこの夜を忘れる
お前らも絶対に忘れる
31 名前:どうでもいい夜 [] 投稿日:04/09/04(土) 22:50 ID:BhdthNBy
【コメント】
39 名前:イタチ小僧 ◆8rr1u/54T2 [] 投稿日:04/09/06(月) 10:57 ID:68quVNFH
>>31
読みはじめて真ん中くらいまではおもしろかったが、
別に夜じゃなくてもいいじゃん。
どうでもいい夜を敢えて描写して反復させるのはちとダイナミック。
93 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [catwalk7@nifty.ne.jp] 投稿日:04/09/10(金) 01:09 ID:dHoB/VyZ
>>31 どうでもいい夜
詩を書くときって、向こうからやってくるっていう感じで突然、言葉や感覚が降って来る
ことがあるじゃない。この詩の第2連の冒頭3行「どうでもいいい夜だ/俺はこの夜のことを
絶対に忘れる/お前も忘れる」というフレーズがまさにその感覚じゃないだろうか。作者は詩
のとば口に立っている。惜しいかな、作者はその玄関の三和戸のところで止まってしまっている。
ここから家の中へ入っていくのに力量がいる。ゴメン。作者が力不足と言っているんじゃない。
大半の人はこの玄関にさえ辿り着けずに、塀の周りをぐるぐる回っているだけなんだ。
97 名前:Alnite ◆m3UVuKrnck [] 投稿日:04/09/10(金) 20:07:06 ID:k4EUvZYV
>>31 どうでもいい夜
この夜のこともきっといつか忘れます。
『この夜は俺達のものじゃない』、強かな表現だと思います。
ちょっと悲しすぎかも知れませんが、これも詩人の性なのだろうか?
702 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM [sage] 投稿日:04/09/12(日) 04:54:48 ID:iMCJRynO
どうでもいい夜
1連目と2連目のつながり、夜という失われていくものと、
その夜に営まれる失われていく絆を残す努力という
構図が上手く納得できない。
が、とにかく喪失への諦念と抵抗の風景は良くわかる。
俺たちを囲繞する抽象的な何かも上手く浮かび上がって来る。
だからこそ残念。
【得点】 1点
月食
Gマイナー、Cメジャー、
あらかじめ組み込まれ照らされることばたち、
葉擦れのホタルがふわっと舞い上がる、
月はあかあかと、すべては記憶にない夜の清流の出来事で、
夜、地球の影、
月に映る、地球の影、
月に映る、僕らの影、
往復する巨大な書簡のように、
影と影のあいだでささやきつづけるふたつの、
Aマイナー、Tメジャー。
みずからの名を連呼しながら
花は次から次へと咲きみだれる。
34 名前:月食 [sage] 投稿日:04/09/05(日) 10:18 ID:9DghZuDm
【コメント】
39 名前:イタチ小僧 ◆8rr1u/54T2 [] 投稿日:04/09/06(月) 10:57 ID:68quVNFH
>>34
んー、いいっすね。
同じような描写でも>>8と違って、自分たちのほうを月に影として映すダイナミズム。
まぁ、ただの月食なんだけど。
72 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [catwalk7@nifty.ne.jp] 投稿日:04/09/08(水) 11:06 ID:bJYsorZi
>>34 月食
繊細な言葉の感性に思わずうっとりしてしまう。短さが幸いして傷がない。ほぼ完璧
に書けている。2行目の「あらかじめ組み込まれ照らされる言葉たち」など含蓄のある
表現に唸る。蛍の描写もうまい。書けるようで、なかなか書けない。背景に音楽が流れている
が(ああ、この何とかマイナーとか何とかメジャー、が傷と言えば傷かな。こうした直接的な
表現を使わずに読者に音楽を意識させれば達人の芸域)、ドビュッシー的世界を彷彿させる。
―みずからの名を連呼しながら/花は次から次へと咲き乱れる―
まさに絶唱と呼ぶにふさわしい。
101 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM [sage] 投稿日:04/09/10(金) 21:59:43 ID:yKUVa/MH
>>34 月食
イメージの意味の論理構造が蕪雑で混乱する。
きれいだがただ雑で分りにくいように感じる。
それは僕の誤読のせいなのかもしれない。
なんとか読み取ってみる。
張りぼての内部は構造を晒した世界の夜だ。
世界にあらかじめ配された言葉を拾い上げ、
僕は自分の中にもう一つの世界を形作る。
世界を裏返せばそこに見える、月に映った僕と地球、二つの世界。
詩人が戯れる言葉=存在の夜、そんな所だろうか。
102 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [catwalk7@nifty.ne.jp] 投稿日:04/09/10(金) 23:43:04 ID:24IhEbG6
>34 月食
世界が美しい。月と旋律はよく似合う。
723 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [sage] 投稿日:04/09/12(日) 23:24:55 ID:RM7piNwc
どうもですー。みなさん、オツ&オメでございました。
ameさん、いつものことながら、どうもありがとうございます。
『月食』書きました。MUJINAさん、イタチさん、園川さん、どうもありがとう
ございました。
えー、この詩は、予備知識がないと読み取りにくかったかもしれません。
というわけで解説です。
月食というのは、月が地球の影に隠れてしまう状態ですが、完全に隠れてしま
う時つまり皆既月食の時は、日食のように月が完全に消えてしまうわけではな
く、地球の大気の屈折の関係で、暗い赤からオレンジ色に染まるんですね。
その時に月の表面に映るのは、まさに地球の影であるわけで、その間ぼくらは
地球の影と影の間に立ってるわけです。
また「Gマイナー、Cメジャー云々」は、GCAT、つまりDNAの塩基配列を和声コ
ード風に変換したものです。本当はDNAと、その影(転写像)であるRNAを1連
の冒頭と最終に挟むつもりだったんですが、どっちがよいのかはまだ迷ってい
ます。
とまあ、この詩は必要な情報を呆れるほど省略化しました。ことばを刈り込ん
でいった結果でもあり、この状態でどれだけ通用するかの一種の実験でもあり
ました。どうもありがとうございました。
【得点】 3点
最終更新:2006年12月26日 00:20