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作品





冬の家



乾いた雪が乾いた心を運んでくる
屋根も軋んで声をあげる
つけ放しのラジオが鳴っている
汽笛が糸を引いて消える
誰も訪ねて来ない

野良犬が体を震わせる
背中の雪がドサリと落ちる
細い指のひとが髪を梳る
鏡は濡れて光っている
ケトルの湯はまだ沸かない

夜が更けて雪はやんでいる
トウヒも白樺も闇に溶ける
背中丸めペディキュアを塗っている
鳩時計が十時を告げる
冬の家はいつもより広く感じられてならない

コムパクトの蓋をパチンとしめる
それきり物音ひとつしない
白い吐息がまた漏れる
ストーブの火は炎が弱い
睫毛の先から夜は凍る
セーターの下の胸は薄い
灯りはつけたままで眠る
今日も誰ひとり訪ねては来ない


487 名前:冬の家 [] 投稿日:05/02/03(木) 23:00:46 ID:Vr44MLZY


【コメント】

533 名前:脇 ◆eBWUIXUMPI  [sage] 投稿日:05/02/11(金) 10:53:17 ID:0kRGZv08
>>487 冬の家
もしかしたら、作者の一番使いたかった部分なのかもしれませんし、
あるいはそうではないかもしれませんが、各連の最後の行は、わたしは全部
削ったほうがいいと思うのです。
冬の家のさみしい感じが、各連、最後の行で、消されてしまっているように
思えるからです。言わずもがなの言葉だという気がするのです。

528 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY  [] 投稿日:05/02/14(月) 21:47:10 ID:/7bwK8yP
みなさん、おめ、おつです。
今回「冬の家」を書きました。2回連続0点。この記録をどこまで更新できるか。
と少々自虐的になっているきょうこのごろです。ま、あまり、自分の詩に解説
したくないので。詩の言葉だけで完結できていないことになるのもイヤなので。
みなさん、詩論が盛り上がってて何よりです。こうした雰囲気を待っていました。
ゼッケンの意見、おもしろかったよ。それと、わにさんの復帰もうれしいね。





冬の日



帰りそびれた自転車が震えている
薄明かりの中
窓辺の灯から微かに懐かしい唄が聞こえる
夕日は
聞き入る様に声を押し殺して
静かにまだ燻っている



488 名前:冬の日 [sage] 投稿日:05/02/04(金) 00:46:08 ID:INpx5Fbk


【コメント】

533 名前:脇 ◆eBWUIXUMPI  [sage] 投稿日:05/02/11(金) 10:53:17 ID:0kRGZv08
>>488 冬の日
悪くないなぁと思ったのですが、物足りなさは、確かにあるのでした。
ここで、"ひと"を出してきて、"暮らし"というか"人生"というか、
そういうもので、かつ鮮烈な何かを、挿入してみると、
随分と良い作品になるような気がするのですが……。(言うのは簡単ですね。)

541 名前:ななほし ◆lYiSp4aok.  [] 投稿日:05/02/12(土) 00:47:32 ID:r49iD7ES
1点 >>488 :冬の日 :05/02/04 00:46:08 ID:INpx5Fbk
  出だしの一行がいい! 終わりの前一行はなくてもいいか、もっと推敲余地あるか???


【得点】 1点
  • ななほし ◆lYiSp4aok.:1点





冬の待機




(2ch からまとめサイトへ、詩作品が転載されることを望みません。掲載を望みません。――― 「冬の待機」作者)




489 名前:冬の待機 [sage] 投稿日:05/02/04(金) 18:41:03 ID:Tw1sADVJ


【コメント】

533 名前:脇 ◆eBWUIXUMPI  [sage] 投稿日:05/02/11(金) 10:53:17 ID:0kRGZv08
>>489 冬の待機
こうでありたい、ということを、強く願う様は、
冬という季節に合っているのかもしれないな、と今、思いました。
少し、余裕の無さを感じます。ひろがりを、内だけではなくて、外にも
出していくような、何行かが、あったほうが良かったかもしれない、と思いました。

517 名前:脇 ◆eBWUIXUMPI  [sage] 投稿日:05/02/13(日) 20:23:57 ID:e6AHWIy1
わたくは、今回、「冬の待機」を書きました。
ひとり全詩批評をし(今回、大変でした)、自分の作品には誰からの評もなく、
まあなんというか、その他あれやこれやのことで、深く深く孤独を感じています。
慣れっこですけども。そして、点が入らないのも、しょうがないことですしね。
うん。でもまあ。

お見苦しいところも多々ありましたでしょうし、
未熟さから来る適切でない評もあったと思います。
でも、皆さんが、脇の発言を読んでくださったことに、わたしは感謝の気持ちを持っています。
ありがとうございました。

521 名前:リーフレイン [sage ] 投稿日:05/02/13(日) 21:10:54 ID:NhDNS4tz
 >脇さん
ども、おさぼりしている葉です。。(申し訳ない)
冬の待機は、静かで優しい詩でした。
意味的な内容を論ずれば、「待ってるだけなの?」・・・
詩的表現をいえば、はっとする部分がないっていうのが不満です。
優しい内容なんで、驚きといっても、吃驚するようなものでなくて、
「ああ、そうなんだ」という種類でいいんですが。

525 名前:脇 ◆eBWUIXUMPI  [sage] 投稿日:05/02/14(月) 20:33:47 ID:HsHPYCtb
 >リーフレインさん
コメント、ありがとうございます。
そうですね。彼は待っているだけ……というか、木のように立っているだけ、なんです。
「ひとりでは駄目だというとき、そうしたいと思ったときだけ、
僕のところにきたらいいからね。疲れたときだけ、寄りかかったらいいからね」
というようなのを、書きたかったのですね。
「(特定ではない)"あなた"にとって、そういう僕でありたい」と。





ボレロ



白鳥はゆっくりと空を舞い
旋回しながら
ゆらゆらと
何万羽も
アスファルトにおりてくる

ボレロの旋律のように
冬の寒空は僕を刺す
激しく冷たい旋律が
寒空の中に流れてる

白いステージの上で
スポットライトの下で
白鳥と一緒に冬の旋律を踊ろう
あの曲のように
時は繰り返す
年に一度の冬を踊どろう


490 名前:ボレロ [sage] 投稿日:05/02/05(土) 08:33:48 ID:wwS0OqyH


【コメント】

533 名前:脇 ◆eBWUIXUMPI  [sage] 投稿日:05/02/11(金) 10:53:17 ID:0kRGZv08
>>490 ボレロ
「あの曲のように」とありますが、
性というか生というか、そのどちらもの、熱とか情とかを、
この作品は、あの曲ほどには、持てていないかなぁと思います。
冬の白なのに、思い浮かべる色は赤……というふうでないと、
あの曲のよう、な気がしないのです。

512 名前:新月てるあき ◆aglqL.ViKQ  [sage] 投稿日:05/02/13(日) 16:24:46 ID:fKGlzNjm
今回ボレロを書きました

酷評ありがとうございます

冬の寒さが悲しげなあの旋律のように感じたので

タータラタラタラタンタタターン♪

518 名前:リーフレイン [sage ] 投稿日:05/02/13(日) 20:54:13 ID:NhDNS4tz
 >てるあきさん
ボレロってさ、モーリス・ベシャールのバレエのイメージが強くって、
とてもじゃないけど、冬って気分になんないのよーー。
どっちかってと色っぽくて熱くて。。んなわけで選外でした。ども。





大地のうた



”なんでそらを全部おおっちゃうの?”
灰色の雪雲に聞いてみた
”きみの肌の色が白くなるように”
雪雲は男らしく言い放って
つめたいキスをあたしの唇にした
皮膚を霜柱がつき破るくらい
ひんやりとしたそれは
カラダの内側を侵されるような感触

”きみの熱い肌で解ける
  僕の結晶が見たいんだ”
雪雲は赤く雪焼けした耳に
甘くて冷たいヴァニラアイスみたいな声で
こっそりささやいた
そして
あたしのカラダに白い雪を
なんども何度も降らせる

あたしのカラダをおおっていた
雪雲の結晶はあたしの内側の熱で
少しずつ解けてゆく
春がやってくる
雪雲は別れのキスもせず
足早に去っていった
後姿は追わない
なぜならあたしがもう
春風のキスに夢中だったから


492 名前:大地のうた [sage] 投稿日:05/02/06(日) 16:41:54 ID:RKGgVKou


【コメント】

534 名前:脇 ◆eBWUIXUMPI  [sage] 投稿日:05/02/11(金) 10:54:15 ID:0kRGZv08
>>492 大地のうた
最後の行で、(そ、そうですか)と、心のなかで言ってしまいました。
(うーん。移行するのがはやいなぁ)とか。
ちょっとどっきりして、題名を再び見て、あ、そうか、という作品。
欠点は、その、移行のはやさ、だと思います。冬の雪から春風へ。
季節が巡り、いつか入れ替わりつつ、それを大地が受け入れていく。その様が、
もっとなだらかで、ゆっくりで、えっちな感じに書けていたら、良かったなぁと思います。

522 名前:わに ◆Wani6uvhK.  [sage] 投稿日:05/02/13(日) 22:36:19 ID:WDJLFfwC
チャンプさん。おめでとです!
題名からしてかなわないって思いましたが。。。やっぱりですな~

今回は久々に締め切りに間に合いました。
書いたのは「大地のうた」です。
脇さん、コメントありがとうございます^^
全部にコメントっつーのはいつも感心いたします。
脇さんのコメントには母性を感じるのは私だけでしょうか。
詩人が育っていきそうな、そんなコメント。

自分の詩は確かに性急過ぎたっぽいですね。
がんばって間に合わせようとしたら推敲不足でした
加筆Ver.を自サイトに置きましたので興味のある方はいらしてください。
(いないかもしんないけど)





春待ち月



氷の様に冷たい人だと
よく君に言われたものだった

グラスに入った僕は
グラスを白く冷やしたし
そこに注がれたワインのように
君の愛情をもいつしか冷やしてしまったのだ
-どうしてそう周りまで冷やしてしまうのかしら
そう言われても僕は少し困った顔で答えるしかなかった
ひやひやとした空気の中ではいつだって考えていた
もしかしたらそこは冷凍庫だったのかもしれない
僕は全く 汗もかかなかったから
それでもいつだって考えていた

そうだ
熱いお湯を注ごう
そうすればきっと僕の体も少しは温かくなる

僕の易い考えに
付き合ってくれたのは君だった

たらいに入った僕は
外側に霜をはりめぐらせたし
そこにはられたお湯のように
君の情熱をもいつしかぬるく揺蕩わせてしまっていた
-やっぱり私には無理みたい
そう言われても結局僕は少し困った顔で微笑むしかなかった

どこにいても
僕の周りだけは冬の最中
プールでは塩素の表面を凍らせ
道を歩けば凍った川
ひやひやと吐息のように優しく
浴びせられる声々は
シルクとなって
一人っきりの僕を
薄優しく包む

忘れてたんだ
いつだって
汗をかこうとしなかったのは僕
待ってたんだ
いつだって
溶けだせる春の訪れ
知っていたんだ
いつの間にか
溶けてしまいたいと望む僕を
溶けてもいいと望んでくれる君を

僕は溶けるために氷だった
大きな大きな氷河の塊でいたかった
温かさの中に幸せを見つけるために
大好きな春を待つために冬が冬であったように

僕は君を待つために


493-494 名前:春待ち月 [sage] 投稿日:05/02/06(日) 18:00:18 ID:iFkCAxh8


【コメント】

534 名前:脇 ◆eBWUIXUMPI  [sage] 投稿日:05/02/11(金) 10:54:15 ID:0kRGZv08
>>493-494 春待ち月
前半は、それほどには、心を動かされませんでしたが、
後半、盛り上がりを感じました。後半だけ使って、歌にしたら、素敵な気がします。
(素敵な旋律を、つけることができたら、うれしいですよね。)
曲がないままの作品として見たときには、最終の一行が、うまくないかなぁとわたしは思いました。
改行をせずに、前の連に繋げたほうが、わたしは良いような気がしました。
この作品には、両足でどんと立つような着地は要らないように思うからです。
流れるように、消えていく感じのほうが、似合うと思うのです。





夢のみそしる



雪に埋もれて
死んでいきそうな
いまのぼくに
みそしるを 作ってくれませんか

飲んだことないような みそしるじゃ
なかったらいりません

たとえあなたが氷上小枝子さんであってもだ

あぁ
氷上小枝子さんのきたないおしりに 妖精の羽根が
あったらよかったのに

氷上小枝子さんはいま暖房の効いた窓の 内側から
夢のむこう側の 微笑みで
死にいくぼくを見つめています

君のみぞしる
冬のあたたかさ 雪に
埋もれて死んでいく
ぼくの生命のうつくしさ


495 名前:夢のみそしる [sage] 投稿日:05/02/07(月) 02:08:32 ID:l8DI/4ZX


【コメント】

534 名前:脇 ◆eBWUIXUMPI  [sage] 投稿日:05/02/11(金) 10:54:15 ID:0kRGZv08
>>495 夢のみそしる
「ぼくの生命のうつくしさ」と最後にありますが、わたしはあまり、
うつくしさを感じられませんでした。それは、「きたないおしり」の描写のせいではなく、
なんというか、もう少し普通に、愛の告白も、死にゆくことも、出来るだろうになぁと
思う、その違和感のせいではないかな、とか、今、一生懸命分析をしてみましたが、
よくわからなくなってきました。





僕の曖昧な 昨日へ



朝だ
雪だ
冬だ

昨日まで確かに
夏だった

道のなくなった舗道に
雪んこがいない
冬商人は準備中

冬かたつむりが
枝にとまっていた


496 名前:僕の曖昧な 昨日へ [] 投稿日:05/02/07(月) 09:53:29 ID:qi5+V08M


【コメント】

534 名前:脇 ◆eBWUIXUMPI  [sage] 投稿日:05/02/11(金) 10:54:15 ID:0kRGZv08
>>496 僕の曖昧な 昨日へ
本文からは、"曖昧"を感じませんでした。紙芝居の、紙ひとつスライドさせて、
そしたらいきなり冬、という感じがしました。



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最終更新:2007年06月22日 18:51