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作品
携帯が再
408 名前:携帯が再[] 投稿日:03/01/14 09:57 ID:mInYjZzy
湯に浸りながら
ま~たりと句を詠む
どれ位の時が流れただろう
からだが
ほかほかと暖まり
ふらふらと夢心地
暫しの時は流れ
湯の冷たと
仲良く浸る
書きかけの句に
気付く
この湯には魔物が棲んでいるかも
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サイナラ
409 名前:サイナラ[] 投稿日:03/01/14 23:03 ID:M2SAlNEq
僕はどうしても 出会ってしまうし
出会ってしまった影を そうは忘れられない
あの日 僕が投げかけた光
夕焼けに染まった山みたいに こっちへ歩いてきた君
いま 僕の前に
展開している すべての景色
百年後
あるいは十年後
もしかしたら明日
それとも一瞬の時の後
消えてしまっているかもしれない
机の上で 人形がおどけている
少年の頃に縁日で買った トボけた人形
僕はきっと愛していたんだろう
いま それがわかる
なぜなら机の上にある人形が 幻でしかないから
人形は 遠い昔になくなって
記憶の海から 還ってきて
いま そこにある
たくさんの海藻を からだにくっつけて
それは宝石みたいに光り さまざまな表情を繰り出す
410 名前:_[] 投稿日:03/01/14 23:03 ID:M2SAlNEq
笑った表情は あの日の君みたいに
オレンジ色に 染まっている
僕は何を喋ったんだっけ
君は何と答えたんだっけ
すべての言葉を録音して 残しておけばよかった
ただ山の稜線を 焦げたみたいなカラスが三羽
渡っていったのは 覚えている
君は血だらけで 笑っていたっけ
残してきた心が 染みついた人形
もう 帰るのかい? また おいで
もう 会えない?
左様なら
「左様なら」といっては そこに
残してきた影たちが 寂しがっている
せめて「サイナラ」といいたい
再なら
また 会える
会おうよ
幻でも
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【得点】 0点
故郷
411 名前:故郷 1/3[] 投稿日:03/01/14 23:52 ID:54eogrx9
いぶされた夕陽が
煙突につき刺さってゆく阪神工業地帯の一角
俺は裸足にべた靴をはいて
鋪装の剥がれたその路地をゆく
にぶい足裏の痛みに
俺はいよいよ引き返す気力も
なくしている
かつてより低くなった
長家三軒目の軒先で
かつてから老婆だった女が
どろどろの卵油を焦がしている
その苦いにおいが 風のない冬の宙に淀み
ゆっくり路地の隅々へと
夕陽とともに 沈んでゆく
暗いものがいっそう暗い その中を
俺はただ 目を凝らして
探している
傾いだ細い電信柱を過ぎ
妖怪のような瞳光らせた少女たちのゴムなわを過ぎ
首の欠けた風見鶏
のある古い邸宅を過ぎたら
赤茶けた木板の露出した
砂壁の家がある
見つけた
俺の 生家だ
412 名前:故郷 2/3[] 投稿日:03/01/14 23:54 ID:54eogrx9
そこがすでに廃屋になっていることを
教えてくれたのは かつての
俺の恋人だった
来月には誰かと結婚するという時期に
電話をかけてくる誠実な悪意を
不誠実な俺は
受け取りきれずに 泣いた
泣いて何か愛のようなことを口走ったかもしれない
その後の鋭い沈黙がまるくなった頃
彼女はあやすように言った
「あの家にはもう誰も住んでいない」と
いまでは表札もカーテンもない 死後の生家
それでも箱のかたちで
いまだ何かを囲っているだろうか
それを確かめるため
俺は恥ずかしげもなく ここへ帰ってきたのだ
生活も思想も失望も優雅も
すべて持ち出したつもりの俺が
残してしまったもの
どうつないでも幅が合わないで捨てた
俺の部分を しかし
別にとり戻しに来たわけではなかった
閉ざされた戸口をまわり
割れたトタンの低い塀を乗り越えて 裏庭
砂と植物のまだら模様の上に降りても
もちろん
そこには何もない
413 名前:故郷 3/3[] 投稿日:03/01/14 23:55 ID:54eogrx9
彼女の真意も 俺の感傷も
そこには何ひとつない
あるのは隙間だらけな俺の
かつて部分であったような何ものか
拍子抜けするほどに ありふれたものだけだ
念のために俺は
そのすべてを割ることに決めた
目を閉じ
そいつの胸ぐらをつかみ
もう再び愛することのないように
なまの拳でうち叩く
もう再び部分へと帰らないように
こなごなにうち砕く
思い出しようもない
粒となるまで
*
裏庭で踊り終えた俺の
ここは 立つ場所ではなかった
星の見えない空だけが
俺の
故郷だった
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再放送のカタストロフ
414 名前:再放送のカタストロフ(1/2)[] 投稿日:03/01/15 00:23 ID:A/XNIFvB
テレビ画面が記憶の扉を開けた
遙かなる夢の幻視のように
小学校から帰ると
祖父がみていた時代劇
映画館のように暗い部屋で
俺が側に来ても気づかないほど
熱中しているその姿はブ・キ・ミだった
今でもはっきり覚えている
ブラウン管に照らされた蒼白い顔と
光線の影になったまるい背中を
ドラマに没入した恍惚の表情と
孤独で侘しいその後影を
あれから何年たつのだろう
画面の剣士は今も颯爽として
悪役どもを舞うように斬っていく
華麗なる殺陣(たて)
それを祖父は食い入るようにみていた
今だからわかる――
あのころの祖父の荒涼とした風景が
そう罵る現実の有象無象たちを
そう言って足蹴にする連中を
祖父は心の中で斬っていたにちがいない
415 名前:再放送のカタストロフ(2/2)[] 投稿日:03/01/15 00:24 ID:A/XNIFvB
剣士の活躍はあまりにも痛快だ
犀利な疾風(はやて)のように
呪詛の化身が斬る.斬る..斬りまくる...
>貴様らこそ死..死ネ...死ネ....
腐れきったこの人間ども
愚劣きわまりない蛆虫ども
!殺る !!瞬転殺る !!!一閃また殺る
>ウォ..ウォォ...ウォォォ...ウォォォォおおお
{潰す {{潰す脳天 {{{電撃ぶっ潰す
ああ華麗なる殺陣
悪役どもは小気味よく倒れていく
この爽快感
このカタストロフを
祖父もきっと感じていたのだろう
ふと気づくと――
すっかり黄昏れた部屋で
小学生の孫が
画面に熱中している俺をじっと見つめていた
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歩行
416 名前:歩行[sage] 投稿日:03/01/15 01:09 ID:x9Vgjj1E
始まる
気がした
ふと
光が射す
ような
気がした
暗闇の
恐ろしさ
それさえ
乗り越え
誰かの
笑った顔が
素晴らしいと
思える
ような
気がした
生きている
そう
感じる
気がした
先の道を
踏む
その
尊さを
見つける
気がした
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再びかえることのないもの
418 名前:再びかえることのないもの[] 投稿日:03/01/15 12:56 ID:PAdsdOit
引き出した
アルミホイルの眩しさに
目がくらみ 立ちくらみ
握り潰した
光は弾けて乱れ飛び
しおれたまま かえらない
惨めでも 悲しくても
どうやったって どうやったって
再びかえることのないもの
それはしおれたアルミホイル。
それは何より、
移ろう時。
そこにいた僕。
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re-sort
419 名前:re-sort[sage] 投稿日:03/01/15 17:30 ID:zFcwFdRY
再び降り立つ地は血にまみれ
千々に砕かれたPrideは何処Pravda最早失せた真実とGeographicのクレーマー
平熱を装う38度線ふらりふらり朦朧の混濁Gold Rush Hourの飛び込み自殺に苛立ち
紛れ込むi-modeの喧騒雑婚の種
ザクザクザクザクと繰り返すザクザクザクザク
だからさー
オレはさー
言いたい事言ってるだけだけどー
何か不満あるわけー?
それって表現の自由って言うかー
言論の自由奪うって感じー
チョーウゼー
再然するエルサレム
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螺旋階段を歩く様に
421 名前:螺旋階段を歩く様に[] 投稿日:03/01/15 19:12 ID:xABCN9kv
>>420は間違いです。すいません。やりなおし
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
幾度となく 我 煩悩の赴くまま
幾度となく 我 過ちを侵し
幾度となく 我 涙色に染まった
幾千の歓喜と
幾千と懺悔と
幾千と後悔と
歴史が繰り返り返される様に
性懲りもなく 我もまた
涙が良心の回帰線を越えたなら
笑えばいい 笑いなよ
そして笑われてくればいい
そして、再び
螺旋階段を歩く様に 我は進む
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最終更新:2006年09月17日 15:53