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作品
胸のなかの世界
107 名前:胸のなかの世界[] 投稿日:02/12/23 04:25 ID:5xyXEMVp
ほろほろとこぼれる。風の力にも飛んでしまうようなはかなさ。
意思もなく。憧れもなく。バランスもない。
音がしている。小さな音だ。気がつけば気まぐれな風穴を満たす音もする
目的も決まってる。時間と二人三脚してる。休みたいなど思う事もない。
締めつけられたり。躍り上がり。心ありという心無いともいったり。
精神は頭脳にあり。食道を通って胃をとおり。食物は腸にたまり。
身体のなかでも身の詰まっていない部分だ。
だからここには何も残らない。自分ではないものがここに居る。
見てくれこれがドラキュラの灰になって消えた胸だ。
詰まっていたのは不死者の自分ではないものだ。ドラキュラは生きたかった。
しかし死にたかった。自分でないものを自分のなかに持って居る。
ドラキュラでさえ胸があったことを私はうれしく思う。私にだって胸がある。
だが胸の中身はほろほろとこぼれる。風の力にも飛んでしまうようなはかなさ。
私だけの意思もなく。私を満たす憧れもなく。世間の細橋を渡るバランスもない。
なんのために生きているのか。生まれてきたのか。聞くのは無駄だろうか?
私の胸にも自分でないモノがつまっているなら答えてくれないか。
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胸
121 名前:胸[] 投稿日:02/12/24 04:01 ID:tGDKECHD
に抱いた希望は夢は
さして大きくもなく、さして小さくもなく
に垂らした滴は液は
さして多くもなく、さして少なくもなく
クダラナイ、ちっぽけな世界のなかで
理想は次々と
の中で潰されて
現実に吐き出されていく煙草の煙みたいに
どうでもよく
だから今夜も
白い
にしゃぶりつく
さして強くもなく、さして弱くもなく
呼吸する肋骨の内側で
膨らむ風船は割れもせず、潰れることもなく
豊かな大胸筋の上にある
白い膨らみは豊かすぎず、貧相でもなく
は踊ることもなく、高鳴ることもなく
ただ吐き出すために繰り返す波動を続ける
希望と絶望の間を行き来する
呼吸と心拍と理想を抱いて
ゆさゆさとたわわな欲望をも巻き込んで
生きるみなもとを詰め込んだまま
複雑な波動を重ねて動き続ける
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かたつむり
122 名前:かたつむり[] 投稿日:02/12/24 15:01 ID:K4gNC5sb
胸の殻から伸ばした
青白いアンテナで
あなたを窺っている
目を見て話せないのは
私の心が
どうしようもなくあなたの近くに来てしまったことを
認めたくないからかもしれない
たったひとつの視線が
日常を焦がしてしまうのだから
いったい私は
殻から出たいのか それとも
湿った心地よい暗がりに
ずっと座っていたいのか
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胸が痛い
123 名前:胸が痛い[] 投稿日:02/12/24 23:40 ID:dfiufFSN
夜道を歩いてる
君だけを想って
通り過ぎる恋人達が
僕に劣等感を与えてくれてる
ハッピーメリークリスマス
君は誰と居るのだろう
ジョンレノンを殺した奴の気持ちが
痛いほどわかる
君を消してしまいたい
胸が痛いのは
きっとどこかで
僕が選択を間違ったからかな
夜が更けてく
僕だけを残して
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繰り返し
129 名前:繰り返し[] 投稿日:02/12/25 21:43 ID:gIZSp9jI
胸。胸肉。宗男。
「むね」
何回も言ってると変な感じ。
だから、大切な言葉も何回も言いません。
「言い惜しみ」します。
それこそ、「胸」にきっちり収納しておきます。
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胸
130 名前:胸[] 投稿日:02/12/25 23:29 ID:oiy7G3TR
目を閉じ、胸に手を当て考える
懺悔するべきこと
数え切れない
あるいは
僕の存在そのものが罪なのかもしれない
掌には、乱れた呼吸の波
そしてその合間をぬうように
心臓の鼓動
微かな痛み
僕は跪いたりはしない
赦しを乞うのはまだ早すぎる
この掌の下で蠢く
幽かな生命の灯火こそが
全ての答えだ
この灯火ゆえに僕は
僕に僕によって僕のために与えられた権利を行使する
誰にも文句など言わせない
これは真理とその認識とその不確実性に対する困難に関する
不滅の宣誓だ
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癒身矢
131 名前:癒身矢[] 投稿日:02/12/25 23:43 ID:lXrrpGBE
“優等生”ヲねメつけ、手まえ ある胸ミソ 秒刻み、、、酵母が揉んでいって イテッて。。 ハぁハ、射て射って射てっ!
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「」の中の謎は深まるばかりです
132 名前:「」の中の謎は深まるばかりです[sage] 投稿日:02/12/25 23:51 ID:f1C1rant
──ある寓話の中の疑問のようで
実はそうでなかった会話の数々で眠ります──
雪だけが遮った朝の記憶をもやの中から取り出して
君は理不尽なことだけを抜き出して書き付けます
誰もが見えない文字の列はしっかりと見えているのですが
誰もが答えない理由は簡単にわかります
今朝の行進はただの文盲のデモですから
大音量のスピーカー抱えて眠る彼の前で
時計は哀しそうに今日も考えているということです
「左回りとは、どちらに回るのでしょう?」
あなたの向きによって変わるのでしょう
──ある寓話の中の会話のようで
実はそうでなかった「」の数々で眠ります──
デモ行進というのは今も昔も完全なる多数決原理のようで
念仏のように今も彼らは繰り返し僕に説きつづけるのです
「手も足もなくなり、胸さえもなくなったこれはダルマと名づけられました」
……なぜ生首とは言えないのでしょうか
──ある寓話の中の「」のようで
実はそうでなかった謎は
今日も深まるばかりなのです──
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名前はいらない
133 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:02/12/25 23:58 ID:9c6IkzFw
一月
燃えるも燻るも
すべて湿度の問題と彼女は言った
数日つづく山火事を
わたしたちは寒い部屋のTVでずっとみていた
二月
答えずにいると迫るものがあった
彼女の詰問
この時期 沈黙は悪徳だったので
彼女は硬い氷の感触のまま遠ざかった
三月
ひとりで居ればほどなく焦がしてしまう
冬の貧しい食卓
これは現実ではないと信じるのも自由だった
そして わたしは残り物だけを食べた
四月
塞がるいとまを与えずに
夢みるための夜がだんだん短くなる
まぶたを開けていては何もみえないので
昼間は徹底して部屋を出なかった
134 名前:吹き抜ける2002[sage] 投稿日:02/12/25 23:59 ID:9c6IkzFw
五月
痛むことを知らぬ若葉あり
わたしを陽気な新しさで埋め尽くそうとした
鼓動ばかりが激しいのは
失われた未来を予感しているからだ
六月
雨の路地裏で必ず出会う
ずぶ濡れの猫の手品師
どんな小さな言葉で割っても出てきてしまう余りを
タネのないあくびひとつで素早く隠した
七月
ときどき見上げれば気づくこと
重い影に包まれたビル街には隙間もある
虹のかかる積乱雲も
ふくらんだ分だけ高くとぶ風船もある
八月
とどろく雷鳴 夕立は一瞬の出来事
あとはほとんど熱の中でも
かんたんな希望は口にすることができた
次第に風は きちんと冷たくなる
135 名前:吹き抜ける2002[sage] 投稿日:02/12/26 00:01 ID:OnF+sJad
九月
喉元でつかえたままの 思い出を掻き出す
拒食症のわたしの顔の夕映え
彼女によく似た横顔を追いかけて
入ったコンビニのトイレで今日五度目の嘔吐
十月
いつものように意味なく他人が死んだ
そんなことがわたしを打ち なかばあきれ返り
色づきを自慢する木々の肌を
意味なく剥いでは爪を汚していた
十一月
躍る星々の間を渡りゆく
鳥の影にじっと目を凝らしていた
空の明け暮れに 何の躊躇もなく
もと居た場所へ帰ってゆく影だけをみていた
十二月
彼女からの便りなく
かつて刻んだ印象だけが溌溂と動く
湿った窓から外を覗くと
今年最後の風が 吹き抜けていった
136 名前:吹き抜ける2002[sage] 投稿日:02/12/26 00:04 ID:OnF+sJad
胸が燃え
胸に迫り
胸を焦がし
胸が塞ぎ
胸が痛み
胸に余り
胸がふくらみ
胸にとどろき
胸につかえ
胸を打ち
胸が躍り
胸に刻む
そして吹き抜ける
2002
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【得点】 0点
最終更新:2006年09月17日 16:04