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作品





青い鳥



620 名前:青い鳥 [] 投稿日:03/08/07(木) 12:18 ID:LUmM+FxK
僕は今日も必死の眼で
敵から逃れて木から木へ
この両手をばたつかせる

僕は今日も逃げながら
それでも捨て目を利かせては
獲物を求めて木から木へ
この両手をばたつかせる

「あっ、いた」という声と
「わぁ、かわいい」という声が
時々下から聞こえてくると
僕は敵だと思うから
やっと見つけたみみずを諦め
やはり逃げなければならないのです

幸せだか何だか知らないけれど
和やかな気持ちになれるか知らないけれど
そういう軽はずみな気持ちで僕に近づくのは
もうおよしになって下さい
僕はあなたがたの光でもない
僕はあなたがたの仏でもない
あなたが幸せを感じるたびに
僕の羽は落ちていくんだ

ああもうどうせのことならば
私を捕らえて鳥篭に
飼ってくれるその人に逢いたい



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水辺にて



621 名前:水辺にて [sage] 投稿日:03/08/08(金) 04:44 ID:ClGLwlCx
水面には空が落ちて
  粘性を思わせる群青を抱き
水底が世界を飲み込み
  全て藍一色に染まる
水沫の思いは果て
  縹色が波に濡れる
水鳥の鳴く声に
  見るのは蒼き羽の夢






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青色眼鏡



622 名前:青色眼鏡 [] 投稿日:03/08/08(金) 13:32 ID:aNlPYRgb
目覚めれば 公園のベンチ

猫と子供の 片言の会話

潤いは水道水で済まして

旅費にしませう

びちゃ びちゃ びちゃ

石が模す枕に傷口を添えて
生き仏 生き仏 生き仏
勝手に悟りをキメている
生き仏 生き仏 生き仏

瞼には蝶が ひゅろうりひゅるる

好きなように蜜を吸いなさい

ああ 幸せそうな親子が

砂の城を置き去りに

僕を見て 逃げていったよ

許せない 許せない

あの母親の あの母親の

インテリジェンスな青色眼鏡



623 名前:青色眼鏡 [] 投稿日:03/08/08(金) 13:33 ID:aNlPYRgb
石が模す枕に傷口を添えて
生き仏 生き仏 生き仏
勝手に悟りをキメている
生き仏 生き仏 生き仏

許せない お前も僕も

インテリジェンスな青色眼鏡

許せない こんな俗物は

公衆便所に捨てておしまい






大のほうで流せよ、ハニー









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急行列車



625 名前:急行列車 (1) [sage] 投稿日:03/08/09(土) 00:28 ID:pr7zxtgX
君がその本を抱えてある急行列車に乗り込んだとする

線路がどのような位置でループしてまた戻るように
上り下り関係ないこの路線を走るのは海へ向かう
というかすでにこの路線は海沿いを走っているから
乗車駅と降車駅の大きな違いなんて特にないようなもので

違いといったら制服を着た駅員がいるかどうかとか
観光客のような格好をした乗客がいるかどうかくらいで
入道雲さえ見かけない今日の空を突き通すような太陽が暑いと
感じる理由は1つしかない
空はとてものっぺり単色の空だ

急行列車とはいいながらこの客車は夜行列車用で
窓も力を入れてようやく開くような古いもののようだ
しかし開けた窓からは速度の通りの風が入ってくるから
君が持ったその本はめくれて栞をつけないとわからなくなる

この路線に入ってから急行列車は各駅停車を始めて
君は窓のそばで本をだいぶ読み進めていたのだが
結局途中で風に阻まれた読書は振り出しにもどり
君はその本の出だしを口にする

「すべてが青になる」


  聞こえない

        聞こえない

626 名前:急行列車 (2) [sage] 投稿日:03/08/09(土) 00:30 ID:pr7zxtgX
観光客の騒ぎ方はいつも邪魔をするためにある
列車の窓が風を切る音はいつも邪魔をするためにある
遠くの海の波音はいつも邪魔をするためにある
暑い太陽だけを抱える空はいつも邪魔をするためにある

それを君が気づく
もう一度くり返す

「すべては青になる」

観光客のリュックサックは青である
急行列車の古びた客車の外装は青である
遠くに続く海の色は青である
太陽をよけた空の色は青である

君の持っているその本のカバーも青である

その時 君が青である


つまり
君は音である君は記号である君は単語である
君はシーニュである君は隠喩である君は文法である
君は体系である君は物語りである君はストーリーである

ゆえに 君は青である

627 名前:急行列車 (3) [sage] 投稿日:03/08/09(土) 00:32 ID:pr7zxtgX

  聞こえない

       聞こえない

            そこに文字だけがある


君がその本を抱えてある急行列車に乗り込んだとする


そのとき君はただの命題である





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無題



628 名前:名前はいらない [sage] 投稿日:03/08/09(土) 00:33 ID:3yvTLz9a
何か最近とっても疲れてて。
気分はブルー。ダークブルー。

きっと天気のせい。台風のせいね。
せめて青い空が見えたら。陽の光が差したら。

きっと私も明るく。元気になれるわよ。
夏の日差しを浴びた向日葵のように。





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増田課長



629 名前:増田課長 [sage] 投稿日:03/08/09(土) 01:21 ID:S70Uhprv
増田課長が今日辞める
とんと冴えない人だったが
辞めるとなると偉くみえるから不思議だ

いつもと変わりない50円切手のような顔で座っている。なめられるということだ。ただほんとうになんとなくいつもと違う。
変わらず指のサカムケや鼻の穴の入口や空白の手帳や帳簿の重なり具合や湯呑みのしずくや十二時の針などを気にしている。
なのに、

だいぶ以前のことだが、一度だけ二人きりで飲んだことがある。
「なじみ」という課長の行きつけらしいこれまた冴えない飲み屋で、『小』みたいな顔のおかみがいて『犬』みたいな顔のおやじがいた
何を言っても「そりゃそうだ」という答えにうんざりしていた私はしだいに課長の顔はなんの文字だろうと考えだしていた
『四』にもみえるが『歯』にもみえる
『目』だなと思うと『貝』とも思える
いっそ『は』
いや、『ほ』
『ま』
『め』
『く』
『え』

豆がでてきたので食った
そのうちになんかまた話しだして、それはそれで終わった。

630 名前:増田課長2 [sage] 投稿日:03/08/09(土) 01:23 ID:S70Uhprv
その日の昼飯の時に経理の田端女史が「辞めた後なにかすることはおありでしょうか」と聞いた。
課長はいつもの「そりゃそうだ」を言ったあと湯呑みに口をつけそれをながめた。
「鮨屋さ」
道村君なんか人参すっとばした。やむにやまれずすっとばしたのが人参だなんて道村君もおもしろい男だ。
と言いいつつ私もカレーを鼻で食べようとしのだけれど。

「す、鮨、ですかうぽ」
道村君は本当におもしろい男だ。
すっとばした人参を何食わぬ顔で食い、食ったと思ったらまた噴射させた。食ってからしゃべれ。
「ん~、ん~」
と課長は続ける。
田端さんはまだうどんだと思って自分の髪を食ってる。

なんだかよく分からないまま昼は終わり
退社時間までその不思議な気分のままだった

631 名前:増田課長3 [sage] 投稿日:03/08/09(土) 01:25 ID:TafGwD5k
課長にはやりたいことがあったということだ。
勤続30余年。私が見ただけでも15年。
私も含めほぼみんなが思っていた「課長がいるから」という変な安心感は
私にかぎり15年目で裏切られた

というのもおかしな話で、こっちが勝手に課長を安心の指標にしていたのだ。
「課長は、まあ課長だろう」という本当に、ほんとうに不思議な私のなじみ言葉は、今泣きそうになるほど喜劇じみてきた

心臓が速くなってきた
しかしまあ課長は課長なわけで、やりたいことあげるくらい誰でもできるし前からリサーチとかしたのかな鮨屋の
退職金があるうちだけだよな貯金あるだろな
法律とか詳しいのかな
なんかすげえな冴えないフリかな
俺は俺だ
重い


羊羹(ようかん)になった気分だ



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青い。



632 名前:青い。 [sage] 投稿日:03/08/09(土) 03:27 ID:K7V9AHlR
君を見ていた。
悲しい目をしている。
君を見ていた。
青い瞳(め)の君を。

「これは、カラーコンタクトなのよ」
と笑いながら。

でも、
悲しい瞳(め)をしている。

僕は君をまねて。
青い縁の眼鏡をかけてみた。

きっと、世界は変わらない。
と思っていたけれど。
なんだか
悲しい。

君の気持ちが分かるような。
君がいとおしくなるような。
悲しみ。

明日、僕は勇気を持って言おう。
「君は、青いコンタクトなんかしない方が素敵だ」って。
この青い眼鏡を捨てて。

悲しみさえも消えてしまうような。

広くて綺麗な青空が見える丘で。



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☆Planet・Rhythm☆



639 名前:☆Planet・Rhythm☆(1) [sage] 投稿日:03/08/10(日) 02:08 ID:2Z0jYEhg

あさがきて
あたしは後ろの方からプラネット・リズム
なみがきて
海はちょこちゃんをはぐくむのよ、はママだけリズム

ふんわり見つけたまあるくて黒いボゥル
南風に溶かしたら それは青い形のウサギさん

街角のフリップが綺麗に跳んだ
それはウサギの小指からやわい声が生まれたころ
青を飛び越える勢いと
交差する気持ちが真っ白のリズム

触っちゃダメだと言われたのだけれど、やっちゃう
ドキドキはここだけの小さなリズム

ウサギの夢は
どこまでも青く


640 名前:☆Planet・Rhythm☆(2) [sage] 投稿日:03/08/10(日) 02:09 ID:2Z0jYEhg

がやがやらしさの気持ちいい感じ
セリフにとらわれないルーズ(loose!)な、そんな感じ
くりくり目回す友達が見る
360゜はそんな感じ、上手くつかんでるかも

この空はいつまでも青ーのいい感じ

布団に入るときには
ウサギのお腹はあったかいリズム
でもね、昨日は冷たかったから
あたしのおなかで少しだけ

うん、少しだけだけれど伝わればいいな




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青の眠り



641 名前:青の眠り [sage] 投稿日:03/08/10(日) 09:37 ID:jkJZaKZm
青の中で
静かに

青が好きだと
最初の人は私に言った

そのひとは好きだった
でも私は嫌い

まるで その憂鬱さに
染まってしまいそうで

青の中で
静かに眠る

あの人の事を 愛していたかもしれないけど
色まで愛する事は 出来なかった

私は 青と離れていたかった
あの人は 青を放そうとしなかった

ああ もう終わりだと 告げられたその時に
世界に青い雨が降った

青の中で
静かに眠り ただ 
そこからのイメージの中 漂う

青の中で
静かに



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最終更新:2006年10月05日 23:56