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作品
君がくれたもの
783 名前:君がくれたもの[] 投稿日:02/07/28 15:23 ID:U4w/eKXH
夢を生業(なりわい)とする僕には
孤独がつきまとう
旅から旅
街から街
僕の言葉は僕から出ると
すぐ違う道を歩き始める
受けとめてくれる人を探して
それは流れる水が、下流を目指すのと同じだ
ことこと
と言う音で目を覚ます
空気の動きを感じる
一人でいたころとは違う朝がきたことを
あらためて思い出す一瞬だ
枕元の時計を見る
まだ起きるには早い時間だが
「このとき」を感じていたくて夢とうつつとの間をいったりきたり
「ごはんですよ」
いつのまにか寝てしまったらしい
あらためて君の存在を感じる
それは実体となって僕を揺さぶる
「朝は味噌汁に決まってる」と言った僕の冗談を真に受けて
君の朝食はいつも和食だ
でも「ちょっと飽きたね」なんて言える立場ではない
君はいつも、僕の言葉を受けとめてくれる
まっすぐに
最初の当惑は、時間という発酵期間を経て
親近感に変わった
君を愛している
と言ったのはその時だ
自分の世界だけが大切だった僕に、君がくれたもの
「早く食べてね」
わかっているさ
けれど、僕はいままで夢を食べてきたんだぜ
君の形のいいおしりを見ながらつぶやく
「え? なにかいった?」
「いま、いくよ」
流れが作る波は
どんなに静かでもなくなることはない
そして、二度と同じ波が出来ることもない
夢だけを食べていた僕は、"とりあえず"
夢とうつつを食べ続けることにした
消費した位置エネルギーを
再び獲得するまでの間だけでも
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水遊びと少女
789 名前:「水遊びと少女」[age] 投稿日:02/07/28 20:48 ID:???
彼女は一人 水と戯れる
色を変える白いワンピース
大きな大きな麦わら帽子
蹴り上げた足から 外へと 飛び出す水滴
入道雲がゆっくりと 水滴の中へ
渇きが降り注ぐ 夏の日差しの下で
笑いながら 水と遊ぶ
手で押さえた帽子が風にさらわれないように
緑と青と白と輝き すべてすこんで
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不眠の水辺
790 名前:不眠の水辺[] 投稿日:02/07/28 21:04 ID:WrXlxnj0
ぴちょん
「水が落ちる音がする」
窓の外
流しの下
大雑把な洗濯物
ぴちょん
「水が落ちる音がするわ」
シャワーの独り言
濡れたゴールデンレトリバー
風呂上りの長い髪
ぴちょん
「水の音で眠れない」
君は秒針の音でも 眠れないと言った
これ以上 君の眠りを
何が妨げるの
電話のベル
サイレン
ギターアンプの重低音
それとも流星群の音
アナログ時計のない部屋で
このまま朝を迎えるつもりか
ぴちょん
「眠れないわ」
眠れない君が 流す涙で
僕は 眠れない
ぴちょん
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無心の蛇足
792 名前:無心の蛇足[] 投稿日:02/07/28 23:29 ID:HPhRgi7y
グラスの水と
水平線を重ねてみる
上手く合わない
緊張と集中で
手が震える
一休み
波の音が涼しい
再び重ねる
合わない
波の音が涼しい
気付く
でもやめない
笑心耐えられずに
手が震えている
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川の流れの終りに
794 名前:川の流れの終りに[] 投稿日:02/07/29 02:08 ID:bG32sTRF
流されて 流されて ゆっくりと角が取れて
流れの終る頃には すっかり丸くなって
決して長いとは言えない人生の果て
「若い頃は…」 あなたの口ぐせの面影はもう見えない
時の川は その人を微笑みの似合う顔に変え
今は青く澄んでいる
もうすぐ川の流れは途絶える
ひとつの笑顔が消える
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濁り水
795 名前:濁り水[] 投稿日:02/07/29 03:53 ID:hREtVbD7
僕は濁った水を飲む
口にするのもシンドイが
飲まないわけにもいかなくて
僕は濁った水を飲む
水はいつ濁ったのだろ
澄んでいた水はいつ濁ったのだろ
僕にはサッパリわからないが
一つだけ知ってることがある
濁った水を飲まなけりゃ
澄んだ水は生まれない
だから今日も
僕は濁った水を飲む
熱を出しながら
腹を壊しながら
僕は濁った水を飲む
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雨脚
796 名前:雨脚[age] 投稿日:02/07/29 05:00 ID:???
流れ出した足音が幾重にも重なって
もくもくと雲を作る
さび始めた人々の眉がいつの間にか暗い
何しろ彼らは何も持たないまま
手ぶらでここまで来てしまったのだ
しかし、
ひょっとしたらあまりに早すぎたのは
雲の方だったかも知れない
コツコツと道を打つ音が近づき
彼らを呑み込んでいく
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りすぺくちゅH2O
806 名前:りすぺくちゅH2O[age] 投稿日:02/07/29 23:23 ID:???
知ってるよ
透明で清廉でいやらしいことなんて
何一つ知りませんわって顔してる
お前が
ホントはとってもHなことを
だってお前
Hが1個余計に多いもんなあ
でもそんなお前が大好きさ
知ってるよ
お前なしでは一時も生きられない
そんなお前なのに
お前に浸りきればそれこそアウト
一瞬たりとも生きられやしない
お前のkissは
俺の息の根を止めるね
でもそんなお前が大好きさ
知ってるよ
お前がとっても素直で純水なこと
型にはまらない自由な
お前
「ばかやろう」なんて言葉に
すぐに傷ついて
ついついひねくれた結晶を作るけど ※1
でもそんなお前が大好きさ
知ってるよ
いつも身近にいるけれど
何にも言わない
お前が
実は俺の命を作ってること
俺の命が100人の村だったら
70人くらいはお前が住んでるって
だからそんなお前が大好きさ
そうさ
みんなお前が大好きだよ
りすぺくちゅH2O
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最終更新:2006年11月05日 10:41