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作品





真夏の思い出



856 名前:真夏の思い出 [age] 投稿日:02/07/31 20:56 ID:???
さ よ な ら
プクプクプク プクプク プク
この川渡れば 全て完了
全ての束縛から解放されってことよ
かあちゃん とおちゃん すまない

キーーーーーーーーーン
ん?ん?んんんんんんんんんん?
ゆらゆらゆらゆらユレテルよーーーー

なんだよ、なんだコレ、ゆれているのはよー
なに見てんだ、コノヤローてめえー
覗くんじゃねえー見るな!見るな!見るなっつてんの!
俺はこのまま海草になるんだよ!

ん?ああ?助ける?
ダメ!ダメ!ああダメダメダメダメ!!!

その手は、俺の顔面を押し付けてくれりゃあいいんだよ!
いや、そこの女、警察なんて呼ぶんじゃねえー
携帯、落ちろ!落ちろ!そのまま海ん中落っことせ!

お、お?おおおお!いいこときやがったぜ、ジャイアン
俺が憎いんだろう?ほら、前みたく俺を殺そうとしろよ!

あ?ん?ああああああああーーーー
マジで顔面踏んずけやがんの!

お前も人のためになるんだなあ。

そうだよ、そうだ、そのままいつもみたく
そうだ、そう、そうして、、、

俺はこの季節に死にたかったんだ
憧れだったんだ

夏だ、そう、夏!夏だ、夏、夏、夏!!

ゆらゆらゆらゆら
記憶が 薄れて
ゆら ゆら

しょっぱい

ぽこぽこ

じゃあな

俺のこと

忘れるんじゃ

ねぇぞ・・・

ぽこ




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life (命)



859 名前:life (命)[sage] 投稿日:02/08/01 02:12 ID:???
how are you
with several tube
which is around you

round round and i round

as i see i see sea
sun comes down
moon is in the spoon
under the wave

i round round and round

then would ask me
how are you
with several tube
which is around you


おまえまわりの
幾多の管で
おまえはどう

まわるまわる俺はまわる

会うように海に会う
日は落ちる
月はスプーンの中にある
波の下に

俺はまわるまわるまわる

そしてきいてくれないか
おまえまわりの
幾多の管で
おまえはどうと




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死水の味



865 名前:死水の味(1)[sage] 投稿日:02/08/01 15:53 ID:???

一昨日から降り続いた雨は
今朝になっても止むこと無く
寝起きで少し濡れた肌を引きずり
夢現の足で辿り着く流し台

鉛色の空気をため息に変え
鉄臭い水を首が痛くなるほどに
一気に流し込む

夢は浮いたり沈んだりの
まるで濁流に翻弄される梢のように
少しずつ動悸を早めながら蘇った


私は水底にいる
海底か湖底か
はたまた川底なのかは分からない
ただ水底にいる

光を湛えながら揺らめく水面を
その上に波に歪みながらも
確かに蒼の違う空を見る
聴こえるのは
身体を伝う波の声だけだ


僕はそこにいたかった
そう思ったときだった




866 名前:週番じゃないけど一部修正[sage] 投稿日:02/08/01 15:55 ID:???
お題は「水」

現在のノミネート作品 25編
>>774 >>775 >>776 >>778 >>779 >>780 >>781 >>783 >>789 >>790
>>792>>794 >>795 >>796 >>806 >>810 >>818 >>819 >>824-825
>>830 >>836 >>837 >>838 >>856 >>859

寸評はこちら
Canopus ◆j1h.j3e.氏>>784-788
◆76fFko5o氏>>798-799 >>826-829 >>863-864
MORGEN ◆ITGbUipI氏>>835 >>858
撫子さん ◆eEr7LE3I氏>>839-841  

★ルールは >>548 参照、初投稿の方は特に、きちんと目を通して下さい。
☆期限は明日8月2日金曜日の23:59 までです。奮ってどうぞ。

詩投稿、批評、寸評以外の雑談は専用スレへ


867 名前:死水の味(2)[sage] 投稿日:02/08/01 16:02 ID:???

水面から一つ二つと雫が垂れ始め
感じるのは崩れゆく空間の悲鳴
水は叫んでいた

空はいつしかひび割れ
蒼い破片は溶けてゆく
私は急に自分と切り離されてゆくのを感じる
それが本能的に死であることとも

哀しみとも諦めともつかない思いで
私は空間を水を口に含み瞼を閉じた


一昨日から降り続いた雨は
今朝になっても止むこと無く
寝起きで少し濡れた肌を引きずり
夢現の足で辿り着く流し台

鉛色の空気をため息に変え
口の中にたまった
妙に交ざり気の無い唾を飲む

優しく寂しく少し苦く
そして少なくとも
血の味ではなかった


あそこは私の墓場だったのかも知れない
そんな神妙なことをを思い巡らせながらも
細かく身支度する

昨日やり残した仕事が残っている
早めに行って終わらせてしまおう

私は降り止まない雨の中へ
一歩踏み出した






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水を纏って



868 名前:水を纏って[] 投稿日:02/08/02 10:31 ID:mb36KI6G

水を纏って
あなたと暮らしている
あなたを包み 泳がせ 眠らせる
無色透明
けっして
存在の邪魔にならない水

私の為に
あなたを変えないで
気の向くまま
好きに泳いだらいいわ

君といると
楽でいいんだよな
何かに疲れてしまった
あなたの口調に混じる
かすかな寂しさを
聞き流しながら

私はさらっと笑う
魚はね
水の中でしか生きられないのよ





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循環



873 名前:循環[] 投稿日:02/08/02 21:52 ID:7nNCUFFT
深緑の山々
霧深く、梅雨に濡れ、春は雪解け
岩から滲み出る、しずくは
あの大河の源

集めて流れゆく
岩間の清流、藻は茂り、喰む魚の糧となり
澱み淵から、溢れ
緑の田園を潤す

長き橋をくぐり
町中を往き、取水棟から、浄水され
乾いた喉を経て、言葉やら歌を
口にさせる


そのしずくは
乾いた嘘から零れた
やがて静かに
涙にかわる前に
乾いて嘘は事実に変わる


混じり気のないそれは
電気を通さぬと
テレビのレポーターが言う
50mプールに耳掻き1杯の
混じり気がないものもあるという


あの国では
1年に1ミリも
雨が降らぬらしい
乾いた砂漠に微かに
ほんの微かに湿るそれは
あの国ではガソリンの
何倍もの値段になるらしい


今、目の前のコップに
注がれたのは
冷えていて
たぶん味も最高だろう
ヨーロッパの
山岳地帯で採取されたものだから


だけど
ぼくはふと、ね
思うんだ

ごくんと飲み干してしまう前に

これって
何を記憶しているのだろう、
この水って
どんな歴史があるんだろうって




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水の音



874 名前:水の音[] 投稿日:02/08/02 22:58 ID:i8dUiZ8a
水で一杯に満たされた
ペットボトルの容れ物は
振っても音を立てない
何をか 主張する必要が無いのだ

ばあちゃんと同居してる
ばあちゃんは優しい
ばあちゃんが好きだ

雨が降った
大雨だった

「大雨の時 生水を飲むなっていうから気をつけんしゃい」
ばあちゃんが言った
僕が水を飲もうとしていたから

平気だよ、これは買った水だから
それに
それは水道がなかった時代の話でしょ

よせばよかった

ばあちゃんは少しムキになって
無茶な理屈をこねだした

僕はまぶたを下げて
次の言葉を予測する

ばあちゃんは最近よく こう口にする
「昔の人の知恵はたいしたもんだ」

生活の知恵が科学的な根拠を得ると
いつも言う
昔の人は頭がいいんだって


ばあちゃん 
  もうその言葉は聞きたくないよ
ばあちゃんと暮らしてる
ばあちゃんが好きだ

ばちゃん ごめん
  僕は不幸者です



882 名前:874[sage] 投稿日:02/08/02 23:59 ID:???
ああ、とんでもない誤字
最後の一行「僕は不幸者です」→「僕は不孝者です」




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水向



878 名前:水向[sage] 投稿日:02/08/02 23:46 ID:???

闇闇の大河
得体の知れぬ鱗が凄む
私は着衣のまま水面漂い流るるまま
長いこと呆けている
暗く重い衣はふやけ侵蝕する水は
身体を水中へ沈み込むような
意識が水中へ溶けだすような
感覚を冷たく伝えていた

ふと顔をそよ吹く湿風
それが運び香る花精に気づく閃く
母の付けしものと
浮かぶ大小の水泡に映る数々の麗姿
この香り辿る先を思うと
泡は弾けた

獣のように鼻孔を頼り
掻き揚げる飛沫と共に着きしは
小さな白い砂州 その上に
独り揺れる人影は残像の振袖を纏い
幽かに訥訥と独言ちている
その姿に私は惚けながらも怪しみ
その正体見定めたく息を凝らし窺狙えば
すると相溶けていく
闇の静寂へ

堪らず私は砂州へ飛び上がった
すると突然空間にぽっかりと空いた暗暗い穴
ばったりと面食らった私は混乱し
喉奥に轡された如く嗚咽
手足は縮み弱弱しく
赤子のようにもがくのみ

穴は唸っていた
沖鳴のように
胎動のように
穴から堰を切るように水が噴出する
私は堰を切ったように泣きじゃくる
瞬く間に水の奔流に満たされていく世界
垣間見た闇の水底でなおも揺れる影
途切れる意識は素早く
睡夢から覚める
汗雫が一滴
シーツに
落ちた





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何もかも流す水



881 名前:何もかも流す水[sage] 投稿日:02/08/02 23:58 ID:???
手のひらから流れた血は
雨だれの音にタイミングを外し
鉄のゴミ箱へカンカンと音を立てる
雨だれ
舌打ち
血の音

胃袋にプールしたエビアンが
赤と青の下水管をシラミ潰しに回り
今、中指を伝って逃げる
舐めてみる
命の部品・そのスクラップ
黒い水溜りになる前に
蟻が群がるだろうか
水泥棒・血泥棒

ドアを開ければ夏の雨
高い高い空の下
透明な機銃掃射が一斉爆撃
唾吐く白い空
むせ返る道路
薄まる血は
小便器で狙い撃ちされて溶けてゆく
ショッキングピンクの芳香剤のよう
あっけなさすぎる
これでも人間か

せめて俺の血よ
水かさを増して
どっか遠い国で
半分寝惚けて
クロールでもしてろ




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最終更新:2006年11月05日 10:44