ネトスマPMについて

■ "ネトスマPM" とは ■


ProjectMのネット対戦には2種類の方法があります。

一つ目は実機であるWiiのWi-Fiによる対戦(導入方法は「ProjectM Wi-fi導入」に記載)、
二つ目はPC上で動作するDolphin(GC/Wii用エミュレーター)というソフトによる対戦です。

後者のPCによるネット対戦のことを、通称 "ネトスマPM" と呼びます。
本ページでは、このネトスマPMについて解説します。


- ネトスマPMにするメリット -


ネトスマPMには、Wi-Fi対戦にはないメリットがあります。
主なメリットは以下の3点です。


1.遅延が少ない

 それぞれの家庭の環境にもよりますが、サーバーを介するWiFiコネクションと異なりユーザーのPC間で直接通信する方式であるため、遅延が少なくて済みます。
 通信環境にも左右されますが、1フレームから3フレーム程度の遅延で遊ぶことが可能です。

2.すべての機能を使用できる

 WiFi版でなく通常版のコードを使用するため、オールスターモード、ターボモード、亜空の使者、イベント戦、ホームランコンテストなどを遊ぶことができます。

3.高解像度による動作

 PCのグラフィックボードの性能に左右されますが、実機のWiiよりも高解像度のグラフィックで遊ぶことが可能です。


- 導入のための条件 -


ネトスマPMは環境を用意するハードルが高いのが難点です。
ですが、ネット対戦を頻繁に行うのであれば導入の価値も非常に高いです。


1.ある程度のPCスペックが必要

 家電量販店で購入したようなノートPCではプレイは難しいです。
 購入するときはCPU重視で購入することをお勧めします。

2.安定した回線環境

 快適に遊ぶためには安定した回線環境が必要です。
 高性能のPCでも、回線環境が悪くては快適な対戦は実現できません。
 やはりこちらもLANケーブルでの接続がおすすめです。

 Dolphinで対戦相手と接続した後、相手との応答速度(ping値)が見られますが、
 これが16または33以下の値で安定していることが、快適に対戦するための目安です。
  ※ping値=16:バッファ1設定(1フレーム遅延)、ping値=33:バッファ2設定(2フレーム遅延)
  機動戦士ガンダム バトルオペレーション攻略Wiki (セカンドシーズン) - PING値計測にご自分のping値を計測する方法が載っています。

3.PCに関する知識が必要

 エミュレーターのエラー解決やバージョン合わせができる知識が必要です。
 (と言ってもPMのWi-Fi対戦を導入できる程度のような方なら問題ないと思います)

4.コンバーターの購入

 PCに直接GCコントローラーは接続できないため、変換器を購入する必要があります。

5.isoファイルの用意

 ネトスマPMには"北米版スマブラX"のisoファイルが必須となります。
 北米版である必要があるため、まず北米版を入手する必要があります。
 このファイルの準備に関しては他のサイトをご参照ください。


- ネトスマPMの種類 -


現在のネトスマPMには2つの種類があります。

一つ目はパッチをisoに適用させる "PM Full Netplay"、
もう一つは仮想メモリをPC上に作成し、それをSDカードとして読み込んで起動する "PM SD Netplay" の2種類です。

PM Full Netplayはパッチを当てる作業工程が必要な導入方法でしたがこちらは古いやり方で今現在では廃止され、PM SD Netplay(通称SD版)が主流となっています。
PM SD Netplayは導入が比較的簡単なのに加えて、対戦しやすいステージが多く同梱されており、動作もPM Full Netplayに比べてやや軽いです。

[注意]PM Full NetplayとPM SD Netplay間での対戦はできません。
Full Netplayはパッチを適用するのに対し、PM SD Netplayはデフォルトのisoを使用するため、違うisoとして認識されるからです。





■ ネトスマPM導入手順 ■


まずはDolphinを導入しましょう。
このソフトがないとPC上でWiiのゲームを起動することができません。

PM Full NetplayとPM SD Netplayでは使用するDolphinが異なります。
PM SD NetplayはDL時にisoの指定以外すべての設定が行われている専用のDolphinが同梱されているため、
PM SD Netplayを利用する場合は下記のPM SD Netplayの導入の記事を参照してください。



- ドライバのインストール -



アダプターは下記のサイトで紹介されているWiiU専用アダプターをお使いください。
【Controller Guide 2.0】

他のアダプターでも可能ですが、WiiUのアダプターの方が入力がしっかりと行われるため、こちらの方が推奨とされています。


1.ドライバのダウンロード

 ドライバは下記のページからお使いのPCのOSにあったものをダウンロードしてください。
 【Zadig】

2.ドライバのインストール

 まず最初にアダプターをPCに接続しておいてください。 
 ダウンロードしたzadig_2.2.exeを起動し、Options→List All Devicesをクリック。
 プルダウンメニュー(おそらくUSB GamePadがデフォルトで選択されている)からWUP-028を選択。
 下のReinstall DriverをクリックしてドライバをインストールしてZadigを終了してください。

 The driver was installed Successfullyというポップアップウィンドウが出ればドライバのインストールは完了です。



- Dolphinの導入 -



1.Dolphinのダウンロード

 下記のURLから"安定版Dolphin5.0"をダウンロードします。
 【Dolphin】

 ダウンロードしたら解凍して、Dolphinを起動しましょう。

2.Dolphinの設定

 初期の状態ではWii NANDルートが設定されていないことがあります。
 Dolphinの設定からフォルダタブを選択し、Wii NANDルートを設定しておきます。
 設定場所はエクスプローラ「ドキュメント」 > 「Dolphin Emulator」 > 「Wii」を指定してください。
 フォルダがない場合はドキュメントフォルダに同じフォルダを作成し、Wiiのフォルダを指定してください。

 上記とコントローラの設定以外はこの画像を参考にしてください。
 https://kie.nu/2FEX(pass:pm)

 ※バージョンによって違いがありますがない項目は無視してください

3.isoの選択

 Dolphin上でゲームを起動できるようにゲームタイトルが表示されるようにします。
 選択ボタンをクリックし、isoが配置されているフォルダを選択してください。
 Dolphinの起動画面に北米版スマブラXのタイトルが表示されれば読み込み完了です。


4.コントローラーの設定

 あらかじめ上記に書かれているドライバのインストールを行っておいてください。
 メニュー画面のコントローラーからDolphinコントローラー設定を開いてください。
 ゲームキューブデバイスのポート1のプルダウンメニューから、「Wii U GCコントローラー接続タップ」を選択してください。
 設定をクリックし、タップが接続されていますと表示されていればコントローラーが認識されていることになります。


5.テスト起動

 スマブラXが動作するか試してみましょう。
 タイトルを選択し、開始ボタン、またはタイトルをダブルクリックしてください。
 スマブラXが起動しCPU相手に1試合して問題なく動作すれば大丈夫です。

 これでPC上でWiiのゲームが起動できる準備は完了です。
 もし1試合してフリーズしたりした場合は用意したisoになにかしらの問題がある可能性があります。
 ほかのサイトを参考に、もう一度isoを準備しなおしてください。
 ※この時点でスマブラXがまともに動作しない場合は下記2つのPMを導入することはできません

 あとは下記2つの記事を参考に、「PM Full Netplay」版か「PM SD Netplay」版を導入しましょう。



- 「PM Full Netplay」版導入ガイド -



※こちらの導入方法は現在非推奨となっているため、下記のSD版をご利用ください


1.Project M 3.6 Full Netplay版をダウンロード

 下記のURLから"Project M 3.6 Full Netplay.zip"をダウンロードします。
 【Project M 3.6 Full Netplay】



2.ファイルの配置

 ダウンロードした"Project M 3.6 Full Netplay.zip"を展開したフォルダ(batファイルがあるフォルダ)に、北米版スマブラXのisoファイルを配置します。
 (その際ファイル名はRSBE01.isoに変えておきます)
 ※デフォルトのisoは別の場所にバックアップを取っておきましょう。

3.パッチの適用

 "Build ISO PM 3.6 Full (Netplay only).bat"を起動し、表示に従い実行します
 ※多少時間がかかります

 終了すると同じフォルダ内に"Project M 3.6 Full Netplay.iso"が生成されます
 PM Full Netplay用のisoはこれで作成完了です。

4.起動

 Dolphinの選択という項目から先ほど"作成したisoファイルがあるフォルダを選択"してください。
 ※isoファイル自体は選択できません

 選択後、一覧表にProject M 3.6 Full Netplayというタイトルが表示されます。
 これを選択し開始ボタン、またはダブルクリックでゲームが起動します。

 起動してPM3.6が動作していれば成功です。
 起動ができてPMが起動できない場合は、パッチの適用に失敗している可能性があります。



- 「PM SD Netplay」版導入ガイド -


こちらの解説は、【Project M 3.6 SD v3】を和訳したものとお考えください。
 ※当該Webページの画像を参照することで円滑に導入できると思います。

注意点として、こちらの導入時に扱うisoは何もいじっていないもの(ファイルの差し替えが行われたりしていないもの)を使用してください。


1.SD Neplay Buildのダウンロード

【PM SD Netplay Build】から「PM SD Netplay Build v3」をダウンロードし(約1.35GB)、ファイルを解凍します。
 ※Downloadボタンの「through your browser」というボタンをクリックしてダウンローしてください

解凍したフォルダの中にはネットプレイを行うためのDolphinとPMの本体のファイル、およびそれに関するファイル一式がすべてそろっています。
Dolphin 5.0-321 PMフォルダがPMのネットプレイを行うためのセットフォルダとお考え下さい。


2.Dolphinとアダプターの準備

 上記のアダプターの導入の手順とDolphinの導入という記事の2~5の内容と同じ手順を行い、Smash Bros. Brawl(北米版スマブラX)が起動するところまで進めてください。
 Dolphinの設定はいじらず、Wii NANDルートの設定を行ってください。
 Smash Bros. Brawlで右クリックし、「Set as default ISO(デフォルトのISOとして設定)」を選択してください。

3.起動

 「PMNetplay.elf」を起動することで、PM用にカスタマイズされたGeckoOSが起動します。
 GCコントローラのAボタンで「Launch Game」を選択します。

 [注意]このとき、スタートボタンは押さないでください。

 PM3.6が起動できれば成功です。
 もしGeckoOSが起動した場合は、Dolphinの設定でWii NANDルートが設定されていないか、設定したWii NANDルートにsd.rawファイルが配置されていない可能性があります。






■ ネトスマ対戦開始準備 ■


0.対戦前の準備(言語変更)

 「設定」 > 「Dolphinの設定」 > 「表示」 > GUI言語を対戦相手の言語に変更します。
 設定したらDolphinを再起動してください。

 こちらの準備はやらなくてもいいのですが、海外の人、もしくは対戦相手が設定しているDolphinの言語がこちら側と異なる場合はお互いに合わせる必要があります。
 お互いの設定言語が違うと同期ズレの原因になることがあります。
 初期設定の場合、<システムの言語>が自動で選択されている状態なので、大抵の場合(国内の人とやる場合)は無理に変更する必要はないです。
 海外の人と対戦する場合は気を付けましょう。


1.Dolphinの「ツール」から「ネットプレイを開始」を選択し、任意のニックネームを入力します。
 (別に入力しなくてもいいですが、複数人とプレイするときにわかりやすいのでなるべく入力しておきましょう)


2.左上の「Direct」を「Traversal」に変更します。


~ホストの場合~

1.「ホスト」タブから起動⒮るゲームを選択します。
 パッチを適用させた方で行う場合は「Project M 3.6 Full Netplay」を、仮想SD版で行う場合は「 PMNetplay.elf 」を選択してください。

2.プレイヤー一覧から自分のIDがあるのでそれを相手(クライアント)に伝えます。(コピー機能があります)

3.相手(クライアント)が入ってきたらバッファ値を調整し、右下のスタートを選択します。


[TIPS.]
ping値に応じて最適なバッファを調整することで、より快適な対戦が楽しめます。
目安は以下のとおりです。
バッファ 1 2 3 4 5 6
ping値 ~16 ~33 ~49 ~66 ~83 ~99

~クライアント(参加側)の場合~

1.ホストから教えられたIDを接続タブのHost Code:に入力し、右下の接続をクリック

2.ホストに入れたらあとはホスト側がゲームをスタートするまで待機します



ネットプレイ用のウィンドウは左側がチャット画面、その下がバッファの設定項目となります。
右側に相手のPing値が表示されるので合わせてあげましょう。
※バッファの調整とゲームのスタートの権限はホスト側のみとなります。



■ その他 ■


3.02時代の導入方法は、【ネトスマPM支部】で詳しく解説されています。

DolphinでWiFiコネクションに接続して実機との対戦をすることも可能ですが、これは導入とは別に少々特殊な手順を踏む必要があります。

対戦募集に関しては、本Wikiの "オンライン対戦募集場所"をご確認ください。





  • 初見さんから見たら混乱が生じると思われる箇所が多々見受けられるので、私がページの整理を行います。少し時間がかかりますがご了承ください。 -- (ぶらっきぃ) 2016-04-04 21:08:36
  • 修正終わりました。抜けている箇所や間違いが有りましたらご指摘お願いします。 -- (ぶらっきぃ) 2016-04-05 01:33:20
  • 導入手順を最新のものに更新しました。ご確認をお願いいたします。 -- (ぶらっきぃ) 2016-11-13 04:39:19
  • こちらの記事を読んで、sd版を導入してみましたが、イベント戦をプレイしてみると、何故かエラーが、出て強制終了してしまいます・・・ -- (匿名) 2016-12-02 08:53:04
  • どのイベントでしょうか、確かどこか一部のイベントがフリーズします。(イベント7は確実にフリーズします) -- (ぶらっきぃ) 2016-12-04 23:25:10
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最終更新:2023年11月16日 20:33