暴王の月


暴王の月(メルゼズ・ドア)



夜科アゲハの持つPSI
周囲のPSI反応に無差別に襲い掛かり、触れたもの全てを消し去る黒い球体。
(ただし、衝突したものにひびが入る、衝突したものを進行方向にとばす等、他の多くのバーストと同様に通常の物質の様な性質も描写されている。)
PSIを喰らい続け内部に取り込み、最後に膨張して枝分かれしPSIに襲いかかる習性がある。まさに。「PSIの自動破壊プログラム」と言える。
大質量のバーストエネルギーを持ったプログラムである為、消費するPSIの量が多いだけでなく、発動後に制御しようとすると脳に強い負担がかってしまう。
形状の維持には一定量以上のPSIの吸収が必要なようで、PSIが不足した状態で動き続けると(もしくはPSI以外の物体を破壊し続けると?)膨張せずに崩壊してしまう。
八雲祭が「燃費の悪すぎる能力」と評したのはこの事であると思われる。)
また、後述する形態では一度に吸収出来る量以上のPSIを吸収すると膨張せずに逆に破壊されているので、暴王の月にもその性質が当て嵌まると思われる。また、その性質からPSIでないものに関しては一方的に消滅させると思われる。

PSIホーミング

その習性は一括りに「PSIホーミング」と呼ばれているが、ここでは便宜上、
(A)球体自体がPSIを追って暴れる「運動追尾」
(B)球体から枝が伸びる「変形追尾」
とに分類する。



名前の由来

18世紀イギリスの超心理学者にして生粋のサイキッカーでもあったブライスが執筆した文献にも酷似した能力を持つ男性の事が書かれており、その能力の名が「暴王の月」であった。
その男は力を制御できないまま脳にダメージを負い、こんな言葉を残して死亡したという。
私の頭の奥に潜む“メルゼー”という悪魔が…私を破壊と狂気に駆り立てるのだ…!!


バースト・ストリームによる制御

バースト・ストリームを体得したことで、暴王の月のサイズや発動時間等をコントロールできるようになった。
窓ガラスに穴を開けたり、一瞬だけ発動させて砂の拘束を解いたりしている。


暴王の流星(メルゼズ・ランス)


バースト・ストリームによる小型化とプログラムによる改良を加えた、遠距離攻撃プログラム。
脳への負担が軽減された劣化版でありながら、3つのプログラムを追加する事により強力な攻撃を可能にした。
以下が追加されたプログラムである。
  • 前方高速射出
  • 30mでPSIホーミング開始(変形追尾。ただし枝状でなく直線状に伸びる)
  • 2段階ホーミング(運動追尾。1段目の追尾開始点を起点に直線状のまま運動する)
犬居清忠との戦闘で使用された暴王の流星は、ホーミング開始の距離や回数のプログラムが異なっているようだ。
また、これらのプログラムでは、囮のPSI波動を用意されたり、あたり一帯に平等にPSIが充満していると標的に誘導されないという弱点がある。
サイレン世界は大気中にPSIが存在しているが3rdゲームでは標的に誘導されたので、誘導を逸らすにはある程度以上の量のPSIが必要なようである。)

暴王・円盤Ver.(メルゼズ・ディスクバージョン)


4thゲームにおけるドルキとの戦闘にて、「暴王の流星」の弱点が露呈、封殺されてしまう。
この敗北から、夢喰島での戦闘では新たに別のプログラムを暴王の月に追加し、感知範囲に入ったPSI能力を半自動で追尾し切り刻む特性を持つ「防御プログラム」を開発した。
円盤状になる前の球体の大きさはハンドボールほどであり、アゲハは円盤状になることを予想していなかった。
以下が追加されたプログラムである。
  • PSI感知範囲5m
  • その場に留まれ(このプログラムとPSIへ無差別攻撃する本来の習性とがせめぎ合った結果、自転し円盤状となった)
しかし、これらのプログラムだけでは、暴王の月の最後に膨張する本来の習性を抑えきれず暴走してしまった。
それ以降に使用された暴王・円盤Ver.は球体の形状を経ずに円盤状で出現しているので、上記のプログラムとは異なるプログラムが追加された可能性がある。
また、ある程度使用すると暴走せずに消滅している描写があり、強制終了しているのか、発動時間をあらかじめ決めているのかと思われる。

一見すると失敗作のようにも思えるが、遊坂との死闘では隠し技的な使用方で痛手を与えた他、
ジュナス神刃さえも完全に防ぎきる(反動によりアゲハ自身は吹き飛ばさたが)等、攻防両面で高い能力を持つ。
上記の暴走(一定量以上のPSIを喰らうと円盤から無数の枝が伸びて相手を襲う)も見方を変えれば、
敵に予想外の不意打ちを与えることができるためこの形状での応用の幅は広い。

ちなみにこの名称は2010年08号の連載2周年記念企画である「キミの好きなPSI人気投票」においてつけられたものであり、現在のところ本編では使用されていない。

暴王の渦(メルゼズ・ボルテクス)

Pacs破壊作戦において、遊坂葵の毒ガス対策として編み出された技。
アゲハをドーム状に覆う複数の輪に沿って小型の暴王の月を高速移動させ、周囲の物体を猛烈な勢いで吸引する。
ドームの頭頂部には暴王・円盤Ver.らしき形状の物が設置されている。
炎や毒ガスなど、身の回りを取り囲む攻撃に対する防御として期待できるが、PSIを激しく消費するため、長時間は使用できないのが難点。
5thゲームにて輪を球状に展開してジュナスに突進したが神刃で破壊されてしまう。

リング開放 攻撃モード“裂弾(スプラッシュ)”

暴王の渦のリング部分を解除し、リングと連結していた球を遠心力で渦の外側にばら撒く技。
球は小型の暴王の月であるため、球の軌道上の物体は削り取られることになる。
メルゼズの性質であるホーミングも若干ながら推進力に加わっているかもしれない。

暴王(メルゼズ)

ノヴァの使用により真の力が解放された状態。暴王の月ですら力の一部でしかない事が判明。
アゲハ自身が暴王と同化し、月や渦のような形状のものを展開する。
無尽蔵かつ無造作に無数の流星を使用可能となる他、自身を竜巻状のもので取り囲み周囲を薙ぎ払う防御技も使用可能となっている。
おそらく前者は暴王の流星、後者は暴王の円盤を強化したものと思われる。

幾万もの魂を取り込んだ状態で放った生命の門を照射、直撃させられてもまったくの無傷で済むばかりか、
アゲハ自身が全身に暴王を纏った状態となっているため素手での攻撃でさえ規格外の攻撃力を具える。
あらゆる能力が飛躍的に向上し、サイレン世界の天戯弥勒を終始圧倒する。
これを使用して以降アゲハは暴王の月を使用しても頭に痛みを感じなくなった。

現代世界ではクァト・ネヴァスと同化したミスラに対しても使用、
彼女が放ったバースト波動をこともなげに防ぎ弥勒と共に蹴散らした。

文字通り完全無敵となる能力だがその代償も大きく、負荷が大きすぎるため長時間の使用は命取りとなる。
事実、最終決戦での反動によりアゲハは廃人になりかけた。