夜科アゲハ(よしな あげは)
本作の主人公。
白瀧高校1-C所属。身長168cm。1992年(平成4)8月8日生まれ。
学園一のトラブルバスター(+メーカー)。何度か補導されたことがあるらしい。
母親を小学生の頃に亡くし、父親の
朱鳥は単身赴任中であるため、現在は姉の
フブキと2人暮らし。
喧嘩が強く、馬鹿ではあるが根は優しく、状況判断能力、自制心などに長けており、一度決めたことは何があってもぶれることが無い。
退屈を紛らわせるために報酬一万円で相談に乗る何でも屋まがいの事をしながら
サカ、
ヒロと共に日々を過ごしていたが、
ある日偶然
ネメシスQと出会った事で
赤いテレホンカードを手に入れ、失踪した幼馴染みで同級生の
雨宮桜子を救うために
サイレンドリフトとなる。
PSI能力は、周囲のPSI反応に無差別に襲い掛かり、触れたもの全てを消し去る漆黒のバースト「
暴王の月(メルゼズ・ドア)」。
ライズはセンスとストレングスのバランスが取れており、ヒット&アウェイの戦法を用いる。
1stゲームでは状況を飲み込めないまま
禁人種に襲撃されたが、なんとか現代に帰還した。
また、1stゲームにおいて
サイレン世界の大気を吸引し感染、帰還後に
脳覚醒することとなった。
1stゲームから帰還後に
八雲祭に
サイレンや
PSIに関することを聞き、PSIの訓練を開始する。
しかし、イメージを具現化させるというPSIの基本技術すらも満足に身につけることなく2ndゲームの招集を受けてしまう。
2ndゲーム中の
真名辰央との戦いで
朝河飛龍が重傷を負い感情の爆発とともに能力が目覚め、
暴王の月を発動させる。
この時、アゲハは暴王の月を制御出来ず、一度の使用で脳に大きな負荷を受け死にかけたが
望月朧の
CUREによって回復する。
2ndゲームから帰還後に
雹堂影虎指導の下、ライズを習得。ライズの訓練と並行して祭と共に暴王の月を制御しようと訓練したが、制御方法の糸口すら掴めずにいた。
しかし、
エルモア・ウッドの子供達を通して
バースト・ストリーム、
プログラムといった暴王の月を改良する方法を習得する。
3rdゲームにて、
霧崎塔二の山荘で発見した
DVDの映像により
宣戦の儀でエルモア・ウッドの子供達が
W.I.S.Eに返り討ちにされた(される)ことを知り、W.I.S.Eに対して憎しみを抱くようになる。
更なる情報を探す最中に
W.I.S.E第五星将
ドルキが現れ、サイレン世界が現代(2008年)から10年後の2018年であると知る。
その後交戦し、
霧崎兜と連携。「
暴王の流星
(メルゼズ・ランス)」でドルキを追い詰め、その際に「
命を奪うときでさえも 自分でも驚く程冷静」だと自分を評している。
ドルキを追い詰めたことから、W.I.S.Eの一部星将からは、「黒いバースト使い」として興味を持たれることになり、一方で、ドルキからは復讐心を燃やされていた。
3rdゲームから帰還後にエルモア・ウッドの子供達の死亡を回避しようと
天樹院エルモアを訪ねるが、ネメシスQの制裁を受けてしまい、Qの空間に導かれる。
(Qの空間に導かれた理由は、Qにある程度認められている為であるらしい)
その後、
犬居清忠達に攫われた影虎を救うために向かった山荘で犬居と交戦し、「痛みは教訓」と言いつつも苦痛を快楽にすり替えていた犬居に対して「痛みを恐れる感情があるから教訓は生きる」「恐れを快楽にすり替えた人間に《教訓》を語られても迷惑なだけだ」と言い放った。
(その一方で、アゲハはサイレンに対する恐怖心の無さによって、祭からは危険視されていた)
犬居を撃破した後、その弟へと偽装していたW.I.S.Eの創始者である
天戯弥勒と遭遇。逃亡に際し放った弥勒の攻撃から
天樹院カイルを庇ったことで負傷。
天の樹に入院することになる。
退院後、内容が変化したDVDによりエルモアの死因を知り、エルモアの死亡を回避するために行動するが、その行動の最中に4thゲームの招集を受けてしまう。
4thゲーム開始地点の付近で
シャイナとドルキに待ち伏せをされ、ドルキに暴王の流星の弱点を突かれ絶体絶命の危機に陥る。
しかし、成長したエルモア・ウッドの子供達によって救出され、
天樹の根にて2008年の夏以降の出来事を知る。
(実は招集される直前のアゲハ達の行動により、エルモアの死亡は回避され、それにより子供達の死亡も回避されていた)
その後、
ネメシスQの主の救出に向かった
夢喰島で
ネオ天草との戦闘で「
暴王・円盤Ver.
(メルゼズ・ディスクバージョン)」を編み出す。
Qの主と共に天樹の根に帰還した後に、Qの主の正体とサイレンの目的を知るが、その身勝手な理由でサイレンドリフト達を巻き込んだことに激怒する。
その後、Qの主の力により、シャイナにより行方不明となっていた飛龍や朧の生存を確認するも、天樹の根を危険にさらすことを避けるため二人の捜索を諦め、現代に帰還した。
4thゲーム帰還後は、早々マスコミから望月朧失踪事件当事者の疑惑を掛けられてしまい、ほとぼりが冷めるまで雨宮や姉と共にエルモア邸で暮らす事になった。
ウロボロスの事を聞くために訪れた父親の研究所で弥勒を知る
射場公一と出会い、
Pacsの存在を知り、封鎖された
グリゴリの研究所に祭と侵入する。
(この時、祭がアゲハを相棒に選んだ理由は、絶望的な状況に陥れば陥るほど潜在的な力と危機判断力を発揮する人間だと信じられている為であった)
また、侵入後に研究所の様子を見たアゲハは、グリゴリに関わる人間の醜悪さとそれを許容する世界に憤りを感じ「世界を変える力が欲しい」と発言をしている。
潜入中、協力者の
遊坂葵が実はW.I.S.Eの構成員であった事が発覚。毒ガスによる攻撃を仕掛けてきた為に、状況を打開すべく「
暴王の渦
(メルセズ・ボルテクス)」を編み出す。(この時、祭救出に際し「これほど高度なプログラムを組めるまでに成長していたとは」と賞賛されている)
遊坂の罠を突破後、本人と直接対決。この戦闘で初めて人間相手に致命傷に繋がる攻撃をし、「やらなきゃならなかったからやった。ただそれだけ」と発言している。
しかし、この際遊坂は虫の息ながら息絶えておらず、最後の力で爆薬を生成。これにより研究所を爆破させた為、アゲハ達は目的を達成出来ずに研究所を脱出する事になった。
作者曰く、ネームの段階では目つきが悪かったが、編集の助言もあって、現在の目になったとの事。
連載開始時のジャンプ表紙およびカラーでアゲハの目つきが悪いのは、その名残りであるのかもしれない。
最終更新:2010年12月19日 17:34