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P620I

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S. 構造

S.1. 外部構造

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S.2. 内部構造



1.1. 概要

1.1.1. 概要


名称 ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち
系統 ロールプレイングゲーム
対応機種 プレイステーション(PS)
ニンテンドー3DS
範疇 ドラゴンクエストシリーズ
人数 1人

開発元 PS ハートビート、アルテピアッツァ
3DS アルテピアッツァ
発売元 PS エニックス
3DS スクウェア・エニックス
媒体 PS CD-ROM2枚組
3DS 3DS専用カード
ダウンロード

発売日 PS 日本 2000年8月26日
北米 2001年11月1日
3DS 日本 2013年2月7日

(b)2005年2月3日
(uh)2006年7月20日


価格 プレイステーション
7,800円(税抜)
(b)3,500円(税抜)
(uh)2,625円(税込)
ニンテンドー3DS
6,090円(税込)
対象年齢 CERO:(uh)全年齢
ESRB:Teen(13歳以上)
売上本数 [PS] 約417万本(廉価版含む)[1]
[3DS] 100万本[2]
その他 (b)はPS one Books
(uh)はアルティメットヒッツ
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『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』(ドラゴンクエストセブン エデンのせんしたち)は、2000年(平成12年)8月26日にエニックス(現:スクウェア・エニックス)より発売されたプレイステーション用ゲームソフト。ジャンルはロールプレイングゲーム(RPG)。

 ドラゴンクエストシリーズの第7作。移植作品を除けば、同シリーズのナンバリングタイトルで初めて任天堂以外のゲーム専用機向けに開発・発売された作品である。開発はハートビート、アルテピアッツァが担当した。日本のプレイステーション用ソフト歴代出荷本数第1位である。キャッチコピーは「人は誰かになれる」。
 たった一つの島だけしか陸地が存在しないという世界が舞台となり、その島に住む主人公たちが、とあるきっかけから遺跡に潜り込んで不思議な石版のかけらを発見し、この石版のかけらを集めることによって見知らぬ土地に移動し冒険をしていくという物語である。ストーリーはほかのドラゴンクエスト作品と比べると長く、シナリオはA4サイズの文書16,000ページ分に及んだ[3]。スタート時に島が一つだけという設定となったのは、過去の作品で世界が肥大化してきていたので本作は一つの島で物語を始めようという堀井の発想によるものである[4]。
 今までの作品はタイトルロゴに数字が重なっていた(FC版の『III』を除く)が、この作品から、ロゴの下に数字が表示されるようになり、また、サブタイトルも一緒に表示されるようになった。この作品以降数字が重なった作品はGBC版『III』とPS版『IV』のみである。
 対象ハードがプレイステーションになったのに伴い、グラフィックにはナンバリングタイトルで初の3Dポリゴンが採用された。また、ストーリー中の何か所かにはムービーが挿入されている。モンスター図鑑、モンスターパークといったコレクションシステムや、多数のモンスター職が登場したことなどにより、やり込み要素も多くなっている。
 本作のキャラクターデザインの特徴として、頭身が小さくなり、彩色がアナログ調からCG塗りに変更されるなど、従来の『ドラゴンクエストIV』『V』『VI』とは趣の異なったものとなっている。
 発売後には、本作を基にした漫画『ドラゴンクエスト エデンの戦士たち』(藤原カムイ作)が連載されたほか、小説化も行われている(小説ドラゴンクエスト参照)。2003年には、本作の登場人物「キーファ」の幼年時代を描いたスピンオフ作品として『ドラゴンクエストモンスターズ キャラバンハート』が発売された。

1.1.2. 製作者

ゲームデザイン : 堀井雄二
音楽 : すぎやまこういち
メインキャラクター&モンスターデザイン : 鳥山明
モンスターデザイン : 中鶴勝祥・かねこ統
アートディレクション : 眞島真太郎
プログラムディレクション&ディレクション : 山名学
ゲームシステム [編集]

本作は重要アイテムである「ふしぎな石版」を集めることによってストーリーを進める形式がメインだが、それについての詳細は世界設定の節で述べる。


1.2. 仕様

1.2.1. 移動画面

 移動画面はポリゴンを採用した俯瞰視点の3Dマップとなり、町やダンジョンでは、コントローラを使って視点を360度回転する機能、上空から広域を見渡す機能が追加された。視点を変えないと存在を確認できない宝箱や扉なども多数登場[5]。ただしキャラクターや、建物以外の多くのオブジェ(木、花、持ち上げられる壷など)は、ポリゴンではなく2Dテクスチャとして表示されている。主人公たちメインキャラクターは、本作からは斜め方向に移動できるようになったことから、前後左右と斜めの8方向のグラフィックが用意され、それ以外のキャラクターには前後左右の4方向のアングルのグラフィックが用意された。この手法は後のPS版『IV』やニンテンドーDSでのリメイク作品にも受け継がれている。
 主人公たちの前に人がいないときに「はなす」のコマンドを使うことで、主人公に同行しているキャラクターと会話ができるようになった[6]。メインキャラクター・サブキャラクターを問わず会話をすることができる。話をする仲間が誰かはランダムで、そのときの状況に合った話をする(話題が無い場合は「…」となる)。特定のタイミングで特定の条件を満たさないと聞けない話もある。また、壷や樽などを「べんりボタン」で持ち運んで投げることができるようになり、このアクションを生かしたダンジョンの謎解きも用意されている[6]。
 前作『VI』同様、イベントで夜のシーンになることはあるが、『III』-『V』に存在した昼と夜が切り替わるシステム(フィールド上の歩行若しくは呪文)は採用されていない。

乗り物 [編集]
[7]

船 - 主にDISC1時に使用する。廃船になったアミット漁の漁船を主人公とキーファが修理したもの。乗り込むことで現代世界の海上を移動する。海賊船が使えるようになると登場しない。本作はゲームの流れ上、『ドラゴンクエストIX』までの作品中最も早いタイミングで船が手に入る。
魔法のじゅうたん - アイテム「魔法のじゅうたん」を使うことにより、平坦な地形の上を低空飛行する。現代世界でのみ使用可能で、石版の中の過去の世界では使えない。
飛空石(ひくうせき) - 内部が空洞になっている、空を飛ぶ不思議な石。乗り込むことで現代世界の上空を地形に左右されることなく飛行する。持ち運びはできない。
海賊船 - 海賊マール・デ・ドラゴーンの巨大な双胴船で、武器屋・防具屋などの多数の施設を備えている。当初は大陸間を自動的に移動するだけだが、最終盤になると、現代世界の海上を自由に移動できるようになる。この船に乗っているときの戦闘では海賊たちが戦闘に参加して援護砲撃などを行う。
イカダ - 主に町やダンジョン内で使われる水上移動の乗り物であるが、あるイベント中ではフィールド上の移動手段として用いられる。
この中で、船、飛空石、海賊船の3つの乗り物は、移動呪文「ルーラ」を使った場合に移動した場所に対応する場所に自動的に移動する。

パーティー [編集]
本作では、前作で存在した、戦闘に参加するメンバーを入れ替えるための馬車は登場せず、モンスターをパーティーに加えるシステムも廃止された。(ただし、新要素の「モンスター職」により登場人物たちがモンスターの力を得ることは可能)登場するメインキャラクターは主人公を含めて6人だが、シナリオの流れでパーティーメンバーが4人を上回らないように自動的に加入・離脱をするようになっているため、パーティーメンバーは基本的に304人で固定。ただし、終盤ではメンバーが5人になるため、特定の場所で主人公以外のメンバー1人を任意に待機させられる。劇中では、前述の乗り物「飛空石」には4人までしか乗れないから、という理由が示されている。

シナリオの進行に応じて、メインキャラクター以外のキャラクターが主人公たちに同行することがある。これらのキャラクターには戦闘に参加するものとしないものとがある。戦闘に参加する場合、HPやMPは表示されず、命令もできないが、基本的に死亡することはない。しかし、メインキャラクターが全員死亡すると、サブキャラクターが生き残っていても全滅扱いになる。戦闘ではメインキャラクターたちとサブキャラクターは別のグループになっており、モンスターのグループ攻撃をメインキャラクターたちが受けた場合、サブキャラクターは攻撃を受けない(その逆も同様)。特技「しょうかん」「げんま召喚」で呼び出された精霊・幻魔も同様の扱いとなる(前述した戦闘に参加するタイプのサブキャラクターがいる場合は召喚できない。また、こちらはHPが限られており、死亡または戦闘終了によっていなくなる)。 なお、プレイヤーは支援系の呪文や特技を使用する際にこれらのサブキャラクターを対象指定することはできないが、AIに行動を任せるとサブキャラクターに対しても回復や支援を行ってくれるようになる。

職業・転職 [編集]
「ドラゴンクエストVI 幻の大地#職業・転職」も参照

前作『ドラゴンクエストVI』で採用された転職システムが継承された。本作での職業については後述)。基本的なルールは前作と同じだが、以下の新要素が追加されている。

職歴 [編集]
本作では職歴という要素が追加され、ステータス画面で職歴を見ることができるようになった。また、前職と現在の職業の両方の長所を生かした呪文や特技を習得できるシステムが新たに搭載された。転職後に現在の職業のレベルが★5つまで上がる(「いたについてきた」と表示される)か、前に一度やめた職業に再転職してかつ再転職後に一定回数戦闘する(「カンがもどってきた」と表示される)かのいずれか条件を満たすことにより、新たな呪文・特技を習得できることがある。いずれのケースも前職・現職両方の職業レベルが★5つ以上であることが条件である。この際の転職の順序は順不同で、覚える呪文・特技は職業の組み合わせごとに定められているが、覚える呪文・特技のない組み合わせもある[8]。
3DS版では職歴システムは廃止され、人間の上級職で覚えた呪文・特技は他の職業に持ち越すことはできくなっている(モンスター職と人間の基本職で習得したものは持ち越し可能)。このため、このシステムでのみ覚えられた呪文・特技は職業レベルを上げて覚える技となり、各職業に振り分けられた。また、勇者職になっていると上級職で一度覚えた呪文・特技を再使用可能になる。

モンスター職 [編集]
本作では人間職20種(基本職10種、上級職10種)のほか、モンスターの心(「スライムの心」「キメラの心」など)を手に入れることによって転職が可能となるモンスター職が34種登場している。モンスター職の中には人間職では覚えられない特技を習得できる職業もあり、モンスター職をマスターすると、フィールド上でのキャラクターの外見がそのモンスターの姿になる[9]。

モンスターの心はモンスターを倒して入手するほか、宝箱から入手する、カジノの「ラッキーパネル」で入手するなどの方法がある[10]。モンスターの心を持っているキャラクターのみが該当するモンスター職へ転職することができ、転職後はモンスターの心は消滅する。また、モンスター職でも人間職と同様、複数のモンスター職をマスターすることによって転職が可能となる中級職や上級職が存在する[9]。

職業一覧 [編集]
基本職[11]
戦士 - さまざまな剣技を身につける。ドラゴン斬り、まじん斬りなど。
武闘家 - 格闘特技を覚える。とびひざげり、かまいたちなど。
魔法使い - 初級から中級の攻撃系呪文を中心に覚える。メラミ、ヒャダルコなど。
僧侶 - 回復・蘇生系呪文やバギ系を中心に覚える。ベホマ、ザオラル、バギマなど。
踊り子 - さまざまな踊りの特技を覚える。メダパニダンス、死のおどりなど。
盗賊 - 戦闘後に宝物を盗めるようになる。移動中に便利な特技を覚える。とうぞくのはな、しのびあしなど。
吟遊詩人 - 歌系特技を中心に覚える。めざめの歌、天使のうたごえなど。
船乗り - 海に関係ある特技を覚える。つなみ、うみどりのめなど。
羊飼い - 羊に関連する特技などを覚える。どとうのひつじ、ウールガードなど。
笑わせ師 - 遊び系特技を中心に覚える。ぼけ、つっこみ、くすぐりの刑など。
上級職[12]-上級職に関しての呪文は自分で見つけてもらいたい。
バトルマスター - 戦士と武闘家をマスターすると転職できる。打撃系特技を覚える。熟練すると会心の一撃が出やすくなる。
魔法戦士 - 戦士と魔法使いをマスターすると転職可。属性付き剣技等を覚える。
賢者 - 魔法使いと僧侶をマスターすると転職可。上級の攻撃呪文や役立つ補助呪文等を覚え、熟練すると呪文の消費MPが少なくなる。
パラディン - 武闘家と僧侶をマスターすると転職可。熟練すると打撃一撃で相手の息の根を止めることがある。
魔物ハンター - 盗賊と羊飼いをマスターすると転職可。熟練するとモンスターをなつかせやすくなる。また、パーティー内にこの職業がいなければモンスターパークへ送れないモンスターもいる。
海賊 - 船乗りと盗賊をマスターすると転職可。戦闘後に宝物を盗めるようになる。
スーパースター - 踊り子と吟遊詩人と笑わせ師をマスターすると転職可。踊り系の特技などを覚える。敵が時々見とれるようになる。
ゴッドハンド - バトルマスターとパラディンをマスターすると転職可。熟練すると最強の攻撃特技も覚える。
天地雷鳴士 - 賢者とスーパースターをマスターすると転職可。強力特技を覚える他、呪文の消費MPが少なくなる。
勇者 - 極限の職業。ほかの上級職3つをマスターすることにより転職できるほか、「ゆうしゃの心」があればそれだけでも勇者になれる。雷系強力呪文や特技を覚える。職業レベルが上がると戦闘中1ターンごとにHPが回復するようになる。
モンスター職[13] - 各初級モンスター職は、心の入手によってのみなることができる。詳細に関しては割愛する。
初級モンスター職 - スライム、くさった死体、エビルタートル、おどる宝石、はなカワセミ、キメラ、ホイミスライム、リザードマン、ばくだん岩、リップス、サンダーラット、ミミック、バーサーカー、ダンビラムーチョ
中級モンスター職 - アンドレアル、のろいのランプ、ギャオース、ヘルバトラー、コスモファントム、ドラゴスライム、フライングデビル、ゲリュオン、死神きぞく、プロトキラー、ゴーレム、いどまじん
上級モンスター職 - ダークビショップ、まじんブドゥ、ローズバトラー、ギガミュータント、プラチナキング、エビルエスターク、にじくじゃく、デスマシーン
戦闘 [編集]
戦闘は従来と同じくターン制によるシステムであり、『ドラゴンクエストIV』より登場したAI戦闘を継承している。従来の作品ではパーティー全員に1つの作戦が適用されたが、本作からは各キャラクターごとに個別に指定できるようになった。それに伴い、「みんながんばれ」は「バッチリがんばれ」に名称が変更されている。なお、そのほかの作戦は前作と変わっていない[14]。

モンスターは前作と同様に行動時にアニメーションをするが、2Dテクスチャで表現されている。戦闘画面の背景にはポリゴンが使用され、使用した呪文や特技、行動するモンスターによってはカメラアングルが一時的に変化する演出が取り入れられた。

本作から、戦闘中の補助系呪文は数ターン経過すると効果が消える仕様となった。そのため、効果を持続させるにはこまめに呪文をかけ直さなければならない。また、麻痺状態も数ターン経過により自然に治るようになり、全員が麻痺しても全滅とはならなくなった。

ターンの最初のコマンドには「たたかう」「さくせん」「にげる」に加えて「はなす」が追加され、このコマンドを使うと、移動中と同じように仲間に話しかけることができる。ただし、戦闘を進めずに数度連続して会話をすると敵がしびれを切らして襲い掛かってくる。この機能は本作独特のもので、以降の作品にはニンテンドー3DS版の本作でも継承されていない[15]。また、本作では999匹以上倒した敵がいる戦闘を×ボタンによりキャンセルが出来る。

本作からは、敵の攻撃アニメーションは敵の攻撃SEの後に実行される形式に統一された(リメイク作品含む)。

やりこみ要素・ミニゲーム [編集]
以下に挙げる項はストーリーには関与せず、無視してもゲームをクリアすることは可能である。ただしクリア後の隠しダンジョンへ行く場合は、石版の入手のためにある程度やり込む必要があるものもある。

移民の町
世界各地に現れる移住希望者を老人「シム」(3DS版では後述の「ティア」に変更、移民希望者も元モンスターだった人間に変更された)のもとに集めて、新たな町を発展させることができる。町が徐々に発展するイベントは『ドラゴンクエストIII』でも登場しているが、『III』では住人が自動的に増加していくのに対し、本作では主人公たちが住人を集めることによって町を発展させていく。主に町の宿屋や教会などに出現する移住希望者に話しかけると、そのキャラクターを移民の町に送ることができる。移住希望者にはさまざまな種類のキャラクターが存在し、人間以外に動物の移住希望者もいる。
人口が5人増えるごとに1段階発展し、8段階目で通常の町の最終形態となる。さらに特定の種類のキャラクターを一定人数以上集めると特別な町(全4パターン)を作ることができ、ほかの場所では手に入らないようなアイテムを入手できる。
町がレベル2以上となると町に命名でき、移民の町のそばに「シムじいさんの家」が出現する。シムじいさんの家では、住民の入れ替えが必要なときに不要な住民を町から出したり、他のメモリーカードの冒険の書とキャラクターの交換を行ったりすることもできる[16]。
モンスターパーク
「まもののエサ」を入手していると、戦闘後にモンスターが起き上がる(なつく)ことがあり、そのモンスターを「モンスターパーク」へと導くことができる。モンスターを起き上がらせるにはただ戦うだけでなく、「まものならし」の特技や「ほねつきにく」などの肉を使うといったテクニックが必要となる。
モンスターパークは10のエリアがあり、各モンスターごとに暮らすエリアが決まっているが、最初から用意されている「草原」以外のエリアは対応する「まものせいそく図」を入手することによって作成される。モンスターパークに全てのモンスター(280匹)を集めると、褒美のアイテムが貰える。また、小屋(最大5軒)には、プレイヤーが指定したモンスターを1軒につき24匹まで集めることができる[17]。
3DS版では移民の町が解禁された時点で旅の扉を使って行くことが可能になったが、この時点では世界地図に示された点滅箇所に船で行っても何も存在せず、世界から切り離された別次元に存在している(管理する人間もまだ存在していない扱いになっている)。
モンスター図鑑
今までに戦ったモンスターのデータを閲覧できる初登場のシステム。一度でも新しいモンスターと出会えば、その時点でそのモンスターが図鑑に記録される(一部掲載されないモンスターも存在する)。掲載されるデータは各モンスターのグラフィックと倒した回数、取得したゴールド(貨幣)・経験値・アイテムなど。ボタンを押すことでモンスターのアニメーションを見ることもできる。一部のボス敵もこの図鑑に掲載される。完成させると褒美のアイテムが手に入る[18]。
世界ランキング協会
「ちから」「かしこさ」「かっこよさ」の3部門でステータスの高さを競う。「ランキング協会本部」でキャラクターを登録すると、その時点でのステータスがランキングに反映され、30位以内に入ればボードに名前が掲載される。いずれかの部門で第1位を取ると賞品が貰える[19]。
カジノ
専用のコインを購入してミニゲームに挑戦し、獲得したコインを景品に交換できる。前作に登場したスロットマシン、ポーカーに加え、神経衰弱方式の「ラッキーパネル」が登場。「ラッキーパネル」はコインを増やすゲームではなくアイテムを獲得することが目的のゲームであり、一定回数以内で全パネルを当てればパネルに隠されていたアイテム3点が手に入る[20]。
小さなメダル
世界のどこかにある「メダル王の城」に住むメダル王の元に「小さなメダル」を持っていけば、累計枚数ごとに褒美としてアイテムがもらえる。基本的には『VI』などと同様のシステム。
その他 [編集]
本作からセーブデータ選択ウィンドウとステータスウィンドウに、ゲームスタートからの通算プレイ時間が時・分単位で表示されるようになった。また、アイテムを店に売る時の売値が、買値の75%から同50%に変更された。以降の作品でも、リメイク版『IV』と『VI』、売価が随時調整される『X』以外は同様の仕様となる。

本作では、一部のアイテム、モンスター、特技の文字表記が漢字表記になった(「おどる宝石」「どくけし草」など)。

ニンテンドー3DS版 [編集]

この節は執筆中です。加筆、訂正して下さる協力者を求めています。
2012年10月31日、ニンテンドー3DS版の発売が発表された。2013年2月7日発売。企画・開発はオリジナルのグラフィックも担当しているアルテピアッツァ。

タイトルロゴはオリジナルとほぼ同じ体裁だが、日本語部分のフォントが変更されているといった若干の変化がある。オリジナルで残されていた一部オブジェやキャラクターの2D部分も完全に3D化された。3DSならではのすれちがい通信や3D表示にも対応。またゲーム中のBGMにPlayStation 2版『V』以来となる、オーケストラ音源(演奏は東京都交響楽団)が採用され、ゲーム中のSEにもPS2版『V』と同じものが使われている箇所がある[21][22]。

下画面は地図などが表示されるのみで、タッチ機能には対応していない。

通常戦闘のエンカウント方式がシンボルエンカウント方式に変更された。戦闘画面のレイアウトは『VIII』から用いられている、キャラクターが画面内を動き回る形式に変更されている。コマンド入力時のレイアウトは3DSの二画面に適応しつつもPS2版『V』に近い体裁となった。装備した武器はキャラクターグラフィックに反映される。転職システムではオリジナル版ではそのままだった衣装の変化が追加されており、『IX』など他作品からの衣装も参考にされている。また、モンスター職は転職した時点でキャラクターの外見がそのモンスターの姿になるように変更された。

スーパーファミコン版『V』から実に約20年半振りに、メインコマンドの数が8つに復活し「そうび」は「さくせん」コマンドから切り離され独立した(オリジナル版同様、道具コマンド内からの装備も可能)。一方で、戦闘コマンドから「はなす」が削除された。

中断の書の仕様は『IV』以降のDS版リメイク作品に準拠し、再開しても中断の書のデータは削除されないが、中断できる場所が限られ、町の中やダンジョンで中断しようとした場合はスリープモードの使用が促される。

ゲーム中に表示されるほぼ全ての漢字文章の上にふりがなが表示されるようになった(選択肢およびアイテム名に含まれている漢字には表示されない)。

『ふしぎな石版』の中にはすれちがい通信で他のプレイヤーに送ることができるものがあり、これらは『トクベツな石版』と呼ばれる。
ゲーム中以外にも、スクウェア・エニックスが協賛するキャンペーンなどで手に入れることも可能。
ただし自分で石版を発見するためには、ゲームを中盤まで進めてモンスターパークの管理者が存在する状況になる必要がある。

物語 [編集]

注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。

世界設定 [編集]
本作のストーリーは他のドラゴンクエストのナンバリング作品のいずれとも直接的には無関係で、別の世界・シナリオとなっている。

本作では、ゲームを始めたときに主人公たちの住む世界(現在)にあるのは「エスタード島」1つだけで、他の陸地はすべて封印されている。しかし、後述の「ふしぎな石版」を台座に揃えて過去の時代の1地方に行き、過去の時代でのイベントをクリアして封印を解けば、現在においてその地方の陸地が出現する。3DS版では現代で復活しても、足を踏み入れていない場合は地図上で大陸は白く表示されている。

地形は過去と現在でほとんど変わらないが、時の流れにより、現在では過去には無かった建造物などが出現していたり、町の状態が大きく変化していたりすることもあるが、逆に過去に存在した町やダンジョンなどが消滅していたりする場合もある。過去のフィールドマップは地方ごとに分割されているため、現在に戻らずに他地方へ移動することは不可能である(リートルードなど、隣の地方と陸続きになっているマップでは例外)。また、リートルード経由でグリンフレークに行った時、レブレサックとプロビナの黄金の女神像、コスタールでのアイラの台詞などから分かるように、「なぞの神殿」の台座ごとに行ける時代も違う。過去にいる時は移動呪文「ルーラ」などは使えず、過去から現在へ戻る時は、フィールドマップ上の「旅の扉」を用いる。
その地域での主要なイベントを終了させた後、しばらく冒険を進めた後に再来訪するとある程度年月が経過していることがある。

現在の世界は、物語中盤までは平和な世界であるため、陸上で魔物がまったく出現しない(海上やダンジョン内では出現する)。しかし、終盤になり魔王が現在の世界に出現すると現在でも陸上で魔物が出現するようになり、海上のモンスター分布も変化する。

ふしぎな石版 [編集]
本作のストーリーを進めるうえで欠かせないアイテムが「ふしぎな石版」である。「ふしぎな石版」(以下「石版」)とは地図の柄が描かれた石版のかけらのことであり、黄・赤・緑・青の4色があり、ゲーム中では「ふしぎな石版黄」のように表されるが、1つ1つそれぞれ違う形をしている。宝箱などのほか、イベントや戦闘などさまざまな場所・方法で手に入る。

手に入れた石版は、エスタード島にある「なぞの神殿」にある台座にパズルのピースのようにはめ込むことができる。台座は石版の色と対応した黄と赤がそれぞれ5つ、緑と青がそれぞれ4つあり、はめ込む台座と位置は石版1枚ごとに定められている。そして一つの台座が石版ですべて埋まると、石版の絵柄が1地方の地図となり、その地方の過去に移動する。一度石版が揃った台座は、光が消えていない限り、調べることにより何度でも過去を訪れることができる。

また、4色の石版のほかに、主にゲーム終盤で用いられる「ふしぎな石版?」も存在する。これは地図の代わりに紋章や本ゲームのロゴなどが描かれた石版であり、「なぞの神殿」以外の場所の台座にはめ込むものもある。

国家・都市・建造物など [編集]
4精霊および神との関連の深い場所
エスタード島 - 世界の中心にある島。魔王の封印を逃れ唯一世界に残っている。かつては無人島だったという[23]。
グランエスタード - エスタード島の城と城下町。バーンズ王が治めている。城下町から地下道を通ると物知りじいさんの家がある。
フィッシュベル - エスタード島にある漁師の村。主人公の家とマリベルの家があり、冒険のスタート地点である。年に一度、「アミット漁」という祭事が行われている。
遺跡 - エスタード島のほぼ中心にある“禁断の地”と呼ばれている遺跡。水の精霊が眠る「七色の入り江」に通じる地下通路もある。地下深くにあるなぞの神殿には石版の台座が並んでおり、4人の精霊が眠る場所に通じる旅の扉もある。PS版ではなぞの神殿にたどり着くまでは様々な謎を解いて進む必要があったが、3DS版では遺跡内での謎解きはカットされ、代わりに別の場所にもう2箇所遺跡が追加され、そこで聖者の鎧、盾、兜、剣を取ってくるだけとなった。これにより、PS版ではなぞの神殿のロビーにあった冒険の書も3DS版では無くなり、記録が出来なくなった。
エンゴウ - 火山のふもとにある町。占い師パミラが住み、また伝統行事「ほむら祭り」が行われる。火山(炎の山)には、炎の精霊が眠っている。ストーリー中、来訪する必要のあるイベント回数が最も多い。
砂漠の城 - 東の大陸にある砂漠の国の城。女王フェデルが治めていたが、魔物に占拠された。現在では女王ネフティスが治める。城の南東には砂漠の民が暮らす砂漠の村がある。
大地の精霊像 - 大地の精霊を祭った巨大な石像(スフィンクス)。魔王の手先によって「魔王像」に作り変えられ、その後崩壊し、砂漠の民によって再建される。地底には逆三角形のピラミッドが作られる。
聖風の谷 - 翼で自在に空を飛べる民族「リファ族」の暮らす村。川の両側の崖に集落があり、川にはつり橋が架かっている。現在では地上に住むリファ族の翼は失われるが、はるか上空の始祖たちの村には現在でも翼の生えたリファ族が暮らしている。聖風の谷から北の方角には、風の精霊がまつられているリファ族の神殿がある。
ユバール族の休息地 - 旅の民族ユバール族の野営地。ユバール族は常に旅をしているため、過去・現在とも一定期間しか設営されない。この休息地から西方には神を祭った神の祭壇の湖があるが現代においては当初は復活していない。
メザレ - 小島にある町。神の兵の子孫たちが暮らしており、伝説の英雄にまつわる話が語り継がれている。
コスタール - 南にある王国で、生まれたばかりの赤ん坊が魔物に変わってしまう呪いがかけられていた。水の精霊を信仰する海賊団マール・デ・ドラゴーンと手を組み、海軍の代わりとしていた。東の洞窟に暮らすホビット族との関係が悪化していたが、後に和解し、コスタールの城は洞窟内に移転。元の城はカジノに改装される。北の灯台ではエンゴウからもたらされた聖なる炎が灯る。
天上の神殿 - 空中に浮かぶ神殿。東西南北の4つの神殿から構成されるが、2つは地上に落下した。聖なる湖への石版の台座がある。
そのほかの国家・都市
ウッドパルナ - かつて英雄パルナによって救われた村だが、魔物によって女性たちを人質にされ、命令により自分たちの手で村を荒廃させざるを得なくなった。後に「ハンクの塔」が建てられる。
ダイアラック - 「灰色の雨」によって滅ぼされた小島の町。後に町の中央の石柱だけ残り、そこに移民の町が作られることになる。
オルフィー - デス・アミーゴの呪いによって人間と動物が入れ替わった町。以前にデス・アミーゴから町を守った白いオオカミの伝説があり、後に動物感謝祭が行われるようになる。北方には大富豪ブルジオの豪邸がある。
フォロッド - 南東の大陸にある王国。からくり兵の侵略に悩まされ、城の東にあるフォーリッシュの町は、要塞のようなつくりになった。現在では、からくり人間の研究が盛んになる[注 1]。城や町の中ではからくり掃除機が活躍する。その後、ある事件によりフォロッド城、フォーリッシュの人々が1人残らず消えてしまう。
グリンフレーク - ハーブ園の町。あめふらしによる「灰色の雨」による被害を受けている。後の時代には東の山のふもとにペペの手によって作られたメモリアリーフ というハーブ園が、山頂にはギュイオンヌ修道院があり、グリンフレークは廃れる。
ダーマ神殿 - 職を司る神殿。魔王の手先によって占拠され、騙されて呪文・特技を奪われた者たちが南にあるふきだまりの町に暮らす。神殿奪回後はふきだまりの町は廃れ、現在では廃墟と化すが、近くの洞窟に山賊が住み着く。
クレージュ - 神木(世界樹)の近くにある村。井戸に邪悪な毒物が混入され、それを飲んだ村民たちが「魔王」を名乗り悪行を繰り返す事件が起きる。後に水路と井戸が増え、町へと発展し、ブルジオの別荘とせかいじゅのしずく屋もできる。
リートルード - 建築家バロックの建てた時計塔がある町。タイムマスターによって時間を巻き戻され、いつまで経っても次の日にならず予定されている橋の開通式が行われないという現象が発生している。現在ではブルジオの別荘と世界ランキング協会がある。
ハーメリア - 大洪水の被害を受ける町。現在では学者のアズモフが住んでいる。過去ではハーメリアの周辺にアボンとフズの村があるが、現在では2村とも存在しない。アボンの村があった場所付近にメダル王の城が建てられている。
ルーメン - 悪魔の食虫植物・ヘルバオムに襲われ、さらに魔王の手先によって乗っ取られる前途多難な町。主人公たちは3度この町を救いに行くことになるが、最後は主人公たちの選択によって町の運命が変わる。救った場合は、のちに意外な生物が英雄として名を残す。
マーディラス - 魔法の国。兵力強化によって、剣術の国である隣国ラグラーズとの戦争に勝利した。後に音楽の国となる。なお、ラグラーズは後にマーディラスに吸収される。周辺にはマーディラス大神殿があり、トゥーラ弾き大会もここで行われる。
プロビナ - ラグラーズからの侵攻を恐れる山のふもとの村。洞窟を抜けて山頂へ行くと、黄金の女神像が祭られた教会がある。
レブレサック - 森に囲まれた村だが、神父が魔物の姿にされる事件が起こる。後に偽りの歴史が語り継がれることになる。
魔王の居城
魔空間の神殿 - 過去の世界にある魔王の居城。
ダークパレス - 神の城クリスタルパレスの直下から姿を現す現代世界の魔王の居城。クリスタルパレスは静まり返り、地下にはグロテスクな迷宮が広がる。途中の祭壇からは使用するアイテムにより4つの迷宮に分かれる。
ストーリー概要 [編集]
ゲーム開始時、主人公たちの住む世界は、エスタード島と呼ばれる魔物のいない平和な小さな島がひとつあるだけ。主人公と城の王子キーファが“禁断の地”と呼ばれる神殿を好奇心で探検し始めたことから物語が始まる。主人公たちはふしぎな石版のかけらを発見し、その後彼らとマリベルの3人で、神殿のひとつの台座の石版を完成させる。すると3人は魔物の徘徊する闇に包まれた見知らぬ世界へ。その世界に巣くうボスを倒して村を救い、旅の扉からエスタード島に戻ると、エスタード島のすぐ北に新たな島が出現する。その島の人々の話を聞くと、石版を揃えて行った世界が実は過去の世界であることが判明する。

主人公たちはこの後再び石版を集めて、別の地の過去を訪れ、同様にして陸地を出現させていく。DISC1ではこれの繰り返しによってストーリーが進んでいくが、パーティーのメンバーはストーリーを進めるうちに変化していく。また中盤あたりから、核心に迫る話が徐々に明らかになっていく。すべての大陸と天上の神殿を復活させたあと、主人公たちは魔空間の神殿に乗り込み魔王を倒す。現代世界で神の祭壇の湖が復活し、ここでDISC1が終わる。

DISC2では、それまで平和であった現在世界において、エスタード島などいくつかの陸地が過去と同様に封印され、主人公たちは大陸を復活させるために4人の精霊を目覚めさせる。そして大陸復活後、主人公たちは現在の世界を救うため魔王との最終決戦に挑む。

登場キャラクター [編集]
この節ではゲーム内で語られる設定を中心に述べる。( )内の英語表記は北米版での名前。

主人公と仲間たち [編集]
以下の6人は、物語内でパーティーに加わる人物である。〔〕内はゲーム内での肩書き。キーファを除き、5人はダーマ神殿で転職できる。

主人公(アルス)[注 2] 〔漁師の息子〕
エスタード島の漁村フィッシュベルに住む少年。漁師ボルカノとその妻マーレの息子である。左腕には水の精霊の紋章[注 3]が刻まれており、その力により普通の人間には理解できない文字を読んだり、海上に旅の扉を出現させることもできる。なおコスタールなどでのイベントの内容から、主人公の真の父親はシャークアイであり、神様の力により過去から現在に時代を超えて移ってきたと解釈するのが自然である[24]。
公式イラストでは、小さなトカゲが手の上に乗っているが、ゲーム中ではPS版のオープニングムービーにほんの少し登場するのみで、それ以外でプレイヤーが目にする場面は全く無く、3DS版では全く登場しない。ちなみに小説版では、このトカゲはあるボス敵が化けているものである。
能力はそれぞれバランスよく成長していくが、特に打撃と体力の伸びが高い。しかし、序盤~中盤におけるレベルの上がり方は一番遅い[注 4]。年齢は16歳。
『IX』では、服装が装備品として登場する。
マリベル (Maribell) 〔網元の娘〕
フィッシュベルに住む主人公の幼なじみ。網元アミットの娘。我が侭で好奇心旺盛なお嬢様で、アミット漁の際にはこっそりと漁船の中に忍び込むという行動をとる。主人公とキーファが遺跡の探検をしていることを知り、成り行きで自分もそれに同行する事になる。かなりの毒舌家ではあるが、暗い出来事に逐一心を痛ませ、何かと心労が絶えない優しい少女。父の病気により一度パーティを離れるが、DISC2でエスタード島が封印されたときに再び主人公と行動を共にする。台詞の節々に主人公に気があることを匂わせる物がある。
MPやかしこさ、すばやさが高いが、HPやちからはもっとも低い。年齢は16歳。
『IX』では配信キャラクターとして登場した。
キーファ・グラン (Kiefer) 〔城の王子〕
グランエスタード王国の王子で、主人公の物心ついた時からの親友。王子ではあるが、王位継承を嫌がっている。冒険好きで、物語が始まる前から父のバーンズに内緒で主人公とともに遺跡を探検している。好奇心が非常に強く、謎の石版を見つけ出したことが主人公と共に旅に出るきっかけとなる。石版の秘密が明らかになった後もしばらくは主人公とともに冒険をするが、冒険の途中でユバール族の踊り子ライラに惚れ、主人公と別れユバール族として生きることを決意し過去の世界にとどまり、以降は登場しない。後にライラと結婚し、生涯をユバール族の守り手として生きたと推測される。アイラの話を聞く限りでは、歴代のユバール族の守り手の中で彼が一番強かったようである。無地の石板に主人公へのメッセージを彫って海へ流すなど、友達思いなのは変わらなかった模様(その石の板は、エンディングで主人公達が漁へと出た際に網に引っかかり、読まれる)。
装備できる武具は豊富で、ちからとHPが高いが、MPは増えず呪文は一切使えない。しかしレベルの上がり方は一番速い。年齢は18歳。
後にドラゴンクエストシリーズのスピンオフ作品「ドラゴンクエストモンスターズ キャラバンハート」で主人公として登場する。
『IX』では配信キャラクターとして登場した。
ガボ (Gabo) 〔オオカミ少年〕
野性的な少年。過去のオルフィーにいた白いオオカミの子供が、デス・アミーゴの魔力によって人間に変化した姿。親を亡くし、普通の雌のオオカミに育てられた。デス・アミーゴを封印後、アミーゴの封印を解いた存在(魔王)と戦うため、主人公たちの一行に加わる。現在の世界で人間と化して改心したデス・アミーゴがガボをオオカミに戻そうとしたところ、その呪文の失敗によりガボはオオカミに戻れなくなったが、人間の言葉を話せるようになった(それまではほとんど「ガボ!」としか喋れない)。ちなみに彼は寧ろ人間の言葉を喋れるようになったことを喜んでいた。ちなみに完全な人間になってからもオオカミの並外れた嗅覚は健在で冒険中もクレージュを破滅させようとする怪しい男の正体を早くも魔物だと見破るなど役立っている。旅の中では「腹がへった」など楽観的なコメントを話す場合が多いが、情と正義感に熱い一面も持ち合わせている。ちなみに元の姿をオルフィーの女性には「白いワンちゃん(犬)」だと勘違いされていた。
能力はすばやさが極めて高く、ちからもそれなりに高い。反面最大MPと防御力は低め。また、オオカミを呼び寄せる独特の特技を覚える。大剣など、身体に似合わない武器を装備すると攻撃力が下降する。
3DS版では二足歩行ができないためか移動・戦闘においても育て親のオオカミに乗って行動する。
メルビン (Melvin) 〔伝説の英雄〕
神に仕える伝説の英雄で、神が存在した時代には年老いてなお最強の英雄と呼ばれていた。かつての神と魔王との戦いのさなか、神によって石として封印される。この石はホンダラによって発見され、ホットストーンと名付けられた。数百年の時を経て主人公たちの手により復活し、魔王討伐のために主人公の一行に加わる。過去の魔王を倒し、神復活の儀式を終えた後は神の城クリスタルパレスで聖戦士長として働くが、(魔王が化けた)神に反逆したとして追放され、コスタールに逃亡。大灯台の聖なる炎を封印されたエスタード島に送るため1人で活躍する。堅物のようだが主人公達ともすぐに打ち解ける好々爺であり、若い女やカジノを好む俗な面も見られる。喋ると語尾に「ござる」が付く。
能力のバランスはかなり良く、特にみのまもりは仲間の中で最高。HP・MP・ちから・かしこさも高く、打撃・魔法ともにトップクラスである。ただし、すばやさはパーティー内では最も低く、高齢の所為か戦士用の重装備にも制限がある。
アイラ (Aira) 〔ユバールの踊り手〕
旅の民族ユバール族の一人で、踊りが上手な女戦士。伝説のトゥーラの弾き手を探すために主人公一行の旅に加わる。踊り手としての才能と、祖先はどこかの国の王子であったという本人談により、キーファとライラの子孫で生まれ変わりのような節が読み取れる。儀式の途中に抜け出したり、休息地を訪れた主人公たちと出会うやいなや強引に仲間に加わるなど、キーファの性格を継いでいる描写も垣間見られるが、基本的におっとりとした物腰の優しい女性である。グランエスタードのバーンズ王やリーサ姫からは家族の様に慕われ、後に王家直属の近衛兵となる。初めてグランエスタード城に訪れた時には、「初めて来た筈なのに懐かしい」と呟き、また王の間に行くとリーサ姫から「お兄様の気配がする」と言われる。
能力的にはややMPが低いが、主人公と同じバランス型。攻撃、防御、どんな局面でも上手く立ち回ることができる。HP・ちからが高めで、仲間になったときには「踊り子」をマスター済み、「戦士」が職業レベル★3つとなっている(ただし「踊り子」のカンは忘れている状態となっている)。
エスタード島の住人たち [編集]
パーティーには加わらないが、主人公たちとともにエスタード島に住んでおり、主人公たちと関わりの深い人物である。

ボルカノ (Volcano)
主人公の父親。エスタード島中で評判の漁師である。DISC2でエスタード島が封印される際に行方不明となるが、シャークアイによって救出される。
マーレ (Mare)
主人公の母親。肝っ玉母さんで、漁に出る夫のボルカノのためにアンチョビのサンドウィッチを作る。夫が漁に出て留守のときは夫に代わって家を守る。一応主人公の本当の母親ではあるが、同時に他人の子の育ての親でもあるという少々ややこしい状況に陥っているのだが、本人はその事実は知らないでいる。
ホンダラ (Hondara)
グランエスタード城下町に住むボルカノの弟で、主人公の叔父にあたる。仕事もせず怠け者で妻もおらず、困った男ではあるが、どこか憎めない。いつも怪しげな品を売っている。しかし売っている物は物語に大きく関わる。魔王が現代に出現した後は行方不明となるが、後に無事に帰り、城下町の酒場のバーテンとなる。近衛兵には彼のファンがいる。
バーンズ・グラン (Barns Gran)
キーファの父親で、グランエスタードの国王。城から勝手に大切な品を持ち出すなどのキーファの行動に、いつも頭を抱えている。後にキーファの好奇心を認め、島の人が見つけたふしぎな石版を彼に渡すことを決心するが、既にそのときにはキーファは過去の世界にとどまってしまい、二度と会えないことを知り嘆き悲しむ。
リーサ・グラン (Leesa Gran)
キーファの妹で、グランエスタードの王女。幼少時に母を亡くし、キーファに面倒を見てもらったため、かなりのお兄ちゃんっ子。
アミット (Amitt)
マリベルの父親。フィッシュベルの網元でかつ大富豪であり、フィッシュベルの豪邸に住んでいる。マリベルが主人公と旅をしている最中、一度病気にかかる。主人公のことをかなり気に入っており、マリベルの母とともに、娘のマリベルをいつか主人公の嫁に、と思わせる台詞がある。
きこり
フィッシュベルの西の山の中に住むきこり。名前は未定だが、動物たちと話をすることができる。デス・アミーゴと戦う際には主人公たちとともに戦闘に参加する。のちにガボと一緒に住むこととなり、彼と一緒に現代に来たオオカミ共々実の息子のように可愛がる。
重要人物 [編集]
以下は、物語に深く関わる重要人物である。

石版案内人
3DS版で追加されたキャラクター。主人公たちが行ける範囲内に石版があるかどうかを教えてくれる(「せんれき」コマンドからも遠隔で確認可能)。
シャークアイ (Sharkeye)
海賊マール・デ・ドラゴーンの総領。主人公と同じく、腕に水の精霊の紋章が刻まれている。かつて、コスタール王国と手を組み、同国の海軍司令となった。その後、海上での魔王軍との決戦に敗れ、海賊船ごと氷付けにされ、砂漠南の洞窟に封印された。しかし、現在の世界で砂漠の大陸などが再び封印されたとき、呪いの力が及ばなくなったおかげで封印が解けて復活。主人公たちと対面した際、水の精霊の力により、腕にあった精霊の紋章は主人公の腕に移り、それによって主人公の腕の紋章が完全なものとなった事で主人公が未来に託した己の息子に関わる存在と知り、協力する様になる。ボルガノとは同じ海の男としてお互いに尊敬しあっている。
アニエス (Agnes)
シャークアイの妻。どこかの国の王女ではないかという噂があるが、定かではない。シャークアイとともに海賊船に乗っていたが、コスタール王の頼みによりコスタール城に預けられる。主人公がコスタールを訪れた際には病気を患っており、寝室で寝ている。胎内に子供を宿していたが、海底王によれば、その子供は精霊によって未来に託されたという。その後、アニエス自身は海底王の力により、長年生きることが可能な人魚の力を得る。
海底王
海底に住む王。不思議な力を持っている。過去では人間の老人の姿で現れ、現在の世界では貝殻帽子を被った姿でエスタード島から南の海底に住んでいる。
精霊
神に仕える4人の精霊。炎の精霊、大地の精霊、風の精霊、水の精霊が存在し、それぞれ炎の山、砂漠の国、リファ族の神殿、七色の入り江に眠っている。DISC2で神に化けた魔王によってエスタード島などが封印された後、主人公たちによって目覚め、封印された大陸を復活させ、神の正体を見破る。「アミュレット」という道具によって精霊の力を借りることができる。精霊ごとに性格が異なり、風の精霊は本作の開発当時に流行していたギャルのような口調が特徴。第2の隠しダンジョン「さらなる異世界」では隠しボスとして、4人同時に登場する。

かつて魔王オルゴ・デミーラと戦ったが、人々の間ではその戦いに敗れたと伝えられている。しかし、隠しダンジョンである「なぞの異世界」で隠しボスとして登場し、その時にメルビンを石に封印した理由、4精霊を生み出した理由、隠居した理由、そしてなぞの神殿の真実などを主人公たちに教える。その後は主人公一味に対し一戦を交えることで力量を試す(20ターン以内に倒すと褒美がもらえる)。その後ある条件を満たすと移民の町へ移民する。本人は魔王との戦いは相討ちだったと主張しており、世界の未来を人間に託すために神殿を設けたという。
『モンスターズジョーカー2』ではDSステーションからの配信モンスターとして登場、『テリーのワンダーランド3D』では当初企画限定の配信だったが、後にノーマルプレゼント配信された。
その他の主な人物 [編集]
以下に挙げるのは、主人公たちとの関連は薄いが、ストーリーに関係する人物である。

過去 [編集]
マチルダ (Matilda)
主人公たちが過去の世界を訪れて最初に出会う女戦士。ウッドパルナの英雄パルナの妹であるが、悲しい過去・運命を背負っている。
ハンク (Hank)
ウッドパルナの戦士。大怪我をして寝込んでいたが、緑のカラーストーンの力により回復し、主人公たちとともに魔物の塔で戦う。パトリックという息子がいる。
パミラ (Pamela)
エンゴウの占い師。薬を作ることもできる。パミラとは家系の名前であり、現在の世界でも受け継がれている(ただし、現在では薬作りの能力は失われている模様)。
ゼボット (Zebbot)
からくり掃除機などを発明した博士。敵のからくり兵を改造し、亡くした恋人の代わりとしてエリーと名づける。現在の世界では数百年経っているため、白骨化している。
エリー
敵のからくり兵で、ゼボットが唯一改造して悪意を取り除くことのできた機体。なお、エリーという名前は最初、からくりメイドに付ける予定の名前だった。ゼボットの死後も、彼が死んだことに気づかず、白骨化した彼の遺体をベッドに寝かせて現在の時代までボロボロに朽ち果てながらも動き続け、数百年間看病し続けている。物語が更に進むと、完全に機能停止する。
「エリー」という名前は、フォロッド城の王女(主人公達が会うことができる姫の姉)のもので、マシンマスター撃破後のゼボットと姫の会話から「ゼボットに黙って起こした行動による不慮の事故で死亡した」と考えられるが、詳細は不明。
ペペ (Pepe)
グリンフレークの庭師ボルックの息子。リンダという女性に恋していたが、一人町を出て、後にハーブ園メモリアリーフを作る。後に、リンダという子供を拾い育てる。
ライラ (Layla)
ユバール族の2代目の踊り手。アイラの先祖。後にキーファと結婚する。
ジャン (Jann)
ユバール族のトゥーラの名手だが、占いの方を得意としている。ある理由によりユバール族を脱退する。その後の消息は不明だが、過去のハーメリアにて老いた彼が老楽師として登場、主人公一行とともに戦う。
スイフー
ふきだまりの町を仕切る男。「挨拶」と称してあらくれ・武闘家と共に主人公に戦いを挑んでくる。
なお、この戦闘は本作に三戦存在する負けることが前提の戦闘であり、普通では勝つことは非常に難しく、たとえ勝てたとしてもストーリーは負けたことになって進行する。しかも、前作のドグマ同様、再戦の機会は無い。
フーラル (Floral)
ふきだまりの町で出会う盗賊。ダーマ親衛隊への入隊を希望しているが、主人公たちを魔物と戦わせている間に自分だけ逃げるなど、ずる賢い面もある。
カシム (Kasim)
ダーマ神殿の親衛隊の一人。ダーマ神殿奪回後は親衛隊長となる。胴長で短足なことを少し気にしている。ネリスに想いを寄せている。
ザジ (Zaji)
ふきだまりの町に暮らす少年。病弱な姉ネリスを何よりも大切に思っており、「魂の剣」に操られて敵に寝返ったネリスを正気に戻すため、主人公たちとともに魔物主催の決闘に参加する。ややシスコンの気が過ぎる嫌いがあり、マリベルの台詞でもそれが述べられている。ダーマ神殿が解放された後、姉との些細な喧嘩でネリスに言われた一言により、自分が一緒に居ることが逆に姉にとって負担だったのだと思い込み、姉をカシムに任せ旅に出てしまう。決闘場で味方として登場し、火炎属性のイオを主に使用する。
ネリス(Neris)
ザジの姉。元々心臓に病を抱えており、長くは生きられないと医者に告げられていた。魂砕きの際にザジを傷つけた剣士に復讐する為に、魂の剣を手に魔物主催の決闘に参加、長く魂の剣を使い続けた影響で性格が一時的に変わってしまう。ザジが旅立ってしまった後、体調を崩し寝込んでいる。決闘場で敵として登場し、ザジとは対照的に冷気属性攻撃を主体とする。
フォズ (Fosse)
ダーマ神殿の大神官の少女。周辺からの人気は高いようである。戦闘では打撃・呪文ともに優れており、ヒャダルコを主体に攻撃する。ガボも彼女が気に入っているらしく、転職するなら彼女じゃなければ嫌だと言っている。決闘場を抜けて偽大神官を倒すまで味方となる。『キャラバンハート』でもサブキャラクターとして登場する。ガボは彼女のファンである。
ハディート (Hadeed)
砂漠の村の族長ザラシュトロの息子。父の死後、族長に就任する。砂漠の女王フェデルのことを魔物側に寝返った裏切者と誤解していた。闇のルビーを魔王像から取ろうとするところをセトに不意打ちされ、ナイラ河の下流まで流されてきた頃には既に絶命していたがフェデルによって蘇生される。後に誤解は解け、砂漠の王となる。砂漠の城で味方として中ボスと戦い、はやぶさ斬りを使う。
バロック (Baloch)
リートルードで有名な建築家。時計塔やバロックの橋を手掛けた。彼が手掛けた建造物はどれも派手であることが特徴。
リートルードの明日が来ないという現象に唯一気づいている。主人公たちが去った後、壮大な芸術バロックタワーを建てる。
ラズエル (Razuel)
プロビナの長老オルドーの息子。考え事をすると頭が混乱することも。ちなみにその性格はしっかり子孫に引き継がれている。
シーブル (Sieble)
ルーメンの町長。魔王の手先ボルンガの一味の中で唯一街に残った爆弾岩「ロッキー」を可愛がっていたが、ヘルバオムが町を襲撃した際、シーブルを守るために自爆したため失う。その後ヘルバオムの根についていた虫の魔物を「チビィ」と名付けて飼おうとするも、結局死なせてしまう。後の「モンスターパーク」の主となるモンスターじいさんの先祖であり、「魔物と心を通わせた人間」として語り継がれている。
ゼッペル (Zeppel)
マーディラス王。少年時代に友人をラグラーズ兵に殺されたことにより復讐に燃え、兵力強化によりラグラーズとの戦争に勝利するが、その後も兵力強化を続けようとし、果ては魔王の手先に唆され邪悪な魔法により魔物へと変貌してしまう。彼との最初の戦闘は前述のスイフーら同様、負けることが前提の戦闘であり、やはり勝つことは非常に難しく、たとえ勝てたとしてもストーリーは負けたことになって進行する。
フィリア (philia)
聖風の谷で唯一翼を持たない少女で、周辺の子供から苛められていたが、実は立派なリファ族の一人である。
ルカス (Lucas)
レブレサックに住むきこりの息子。村人の中でただ一人、他の人の知らない真実に気づくが、主人公たちとともに村人に誤解される。親を亡くしており、黄金の女神像を親の代わりとしている。
現在 [編集]
シム (Sim)
ダイアラックの跡地の石柱周辺に新たな町を作る夢を持つ老人。
ティア
ニンテンドー3DS版で新規登場、上記のシムに代わって移民の町を作る役目を負う。
エテポンゲ (Eteponge)
中ボス、山賊4人集の1人。汚らしい格好(モンスター「くさった死体」の姿)で、まずい料理を作ったり、喋り方が独特(「…よん」が口癖)なため山賊仲間からはバカにされている。一度アズモフの「ちしきのぼうし」を盗んでかしこさランキングで1位になるぐらいまで頭が良くなったが、カシラに怒られて帽子を返した。『テリーのワンダーランド3D』ではちしきのぼうしを被った状態で登場。
山賊のカシラ (Bandit Wig)
ダーマ神殿の南、山賊のアジトに住む山賊のボス。モンスター「プチヒーロー」の姿であるため、マリベルからは「コイツは偽物で裏にもっと悪い奴がいるのでは?」と疑われている。
アズモフ (Azmov)
ハーメリアの歴史を研究している学者。かしこさが高くなる「ちしきのぼうし」の持ち主で、帽子を盗まれるまではかしこさランキングでは不動の王者となっていた。
ブルジオ (Brugeo)
オルフィーの北に豪邸を構える大富豪。クレージュとリートルードに別荘を持つ。珍品収集が趣味。
ラグレイ (Ragley)
戦士。メルビン復活後にメザレに現れたところ、村人に伝説の英雄と勘違いされた。
グレーテ (Michaela)
音楽を愛するマーディラスの若き姫。大神殿でのトゥーラ弾き大会を主催する。主人公に対しては少々想うところがあるようで、最終決戦後は軽いキスで送り出す場面も。
ヨハン (Johann)
マーディラス城下町に住む陽気なトゥーラ弾きの青年。神の復活が成ってからはグランエスタードの城下町で活動している。
サイード (Said)
砂漠の村の族長ザラシュトロの息子4兄弟の末っ子。「3バカ」と呼ばれる3人の兄たちと違って真面目な性格だが、メイドたちからは「フラフラしてばかり」とあまりいい印象を受けていない。また、なぜか古い家(過去の族長が住んでいた部屋)で一人で暮らしている。主人公とともに大地の精霊像の探索に出かける。砂漠の大陸が復活した当初から会うことはできるが、名前が明かされるのは物語の後半になってからになる。
セファーナ (Sephana)
リファ族の族長である女性。リファ族は現在の世界では翼を失っているが、彼女のみ翼が生えている。その理由により、大陸が封印される事件まで家の中に身を隠していた。
ローズ
大地の精霊像の近くに家を構える老婆。リートルードのかっこよさランキングで長きに渡って1位の座に就き続けていたが、未だに彼女がランキングトップのままであることを伝えるとランキングからの記録抹消を頼まれる。
敵キャラクター [編集]
主人公たちが戦う相手となる存在である。主要な敵キャラクターのみ記す。

デス・アミーゴ (Deathpal)
ピエロのような魔物。かつて白いオオカミの活躍によって魔封じの洞窟の棺に封印されたが、魔王によって棺が開けられて復活し、魔力でオルフィーの人間と動物の姿を入れ替える。その後主人公らに倒され封印されるが、その直前、ガボを魔力でオオカミに戻れないようにしてしまう。現在の世界では魔力の減衰により人間になってしまい、それを機に改心し、過去の償いのために残った魔力でガボをオオカミに戻そうとしたが、魔力が衰えていたためオオカミには戻せず、代わりにガボが人間の言葉を喋れるようにしてしまう。現代で魔王が復活した後は、洞窟の途中で怯えている。
マシンマスター (Machinoid)
魔王から授かったからくり兵を率いる指揮官で、フォロッド地方を侵略しようと、からくり兵達をフォーリッシュやフォロッド城に次々と送り込む。
デスマシーン (Evil Mech)
最強のからくり兵で、マシンマスターの最後の切り札。登場時にマシンマスターを踏みつぶす。
アントリア (Antoria)
ダーマのニセ神官。転職希望の人々を騙して呪文や特技を奪い集め、魔王のパワーを強化しようとする。人間にも平等と部下の魔物は言っていたが、実際はかなり卑怯な性格。
セト (Seto)
武装した半人半竜。女王や付き人達を人質に取って砂漠の城を占拠し、民に大地の精霊像を魔王像に作り替えさせた。ハディートを痛めつける姿をわざと主人公達に見せるなど残忍な性格。像の目に闇のルビーを入れて魔王や自身の力を強化している。
グラコス (Gracos)
海底都市を統治する海の魔神。魔王の力を得て自身を強化しており、大洪水でハーメリアの大陸全体を海に沈める。人間を魔物に変え、主人公達を襲わせるなど非情な性格。現在の海底都市は子孫であるグラコス5世が統治しており、グラコスより強いが、人間側と戦端を開く意図はない。また、グラコスは前作にも同じデザインで大魔王の部下として登場しているが、別キャラクターである。
やみのドラゴン (Dark Draco)
ルーメン地方を闇で支配した、魔王の配下のドラゴン。強力な力を秘めていたが、ボルンガが倒されたため抑えが効かなくなり、暴走する。
ヘルバオム (HellVine)
かつてルーメンを恐怖のどん底に陥れた巨大な人喰い植物。やみのドラゴンによって日の光が失われたため一度枯れたが、主人公達がやみのドラゴンを倒したため復活。かつて本体はルーメン近辺の丘にあったが、復活後はルーメンの地下へと移動し、根っこを使って再び人々を襲う(戦闘では「ヘルバオムの根っこ」と表示される)。人々を襲った際、街に多くの穴を開け、後にその穴からヘルワームが現れる。やみのドラゴン撃破前に丘に行くと枯れた姿が確認できるが、撃破後はヘルバオムがいた位置に穴が空いており、後に普通の木が生える。モンスター図鑑ではなぜかやみのドラゴンの前に登録される。
ヘルクラウダー (HellCloud)
老人の姿をした雲の魔物。リファ族の神殿で、風の根源であった精霊の像の周りに黒雲をもたらし、空を飛ぶことが当たり前だったリファ族を苦しめる。強大な打撃を誇る上、ラリホーを使う手下を呼ぶ。『IX』にもザコモンスターとして登場している。
オルゴ・デミーラ (Orgodemir)
本作のラストボス。世界中の大陸を次々と切り取り闇の中に封印した大魔王。自らを「万物の王にして、天地を束ねる者」と称する。かつて神を破ったほどの力を持ち、人間を「デク人形」と呼ぶ。過去の世界では神との戦いでの傷を癒すため魔空間の神殿の深くに身を潜めていた。普段の目は3つだが、実は頭の脳みそのような場所の奥底に4つめの目が隠されており、大技を使う時にだけ開眼する。体色は赤茶色で、第1形態は翼を生やしたオカマ口調(ナルシスト気味)で話す「人型」、第2形態は竜とムカデをあわせたような巨大な「モンスター型」である。一人称は形態によって「我」「わたし」「俺」と変化する。
主人公たちに一度倒されたが、魂だけはこの世に留まり、各地の魔物達を強化して回る。そしてユバール族による神復活の儀式を利用して完全復活を果たす。その後は神の名を騙って闇のルビーを手に入れ、再び大陸を封印して世界中を苦しめる。しかし主人公達によって呼び起こされた四大精霊により正体を表し、ダークパレスの地下深くで主人公達を待ち構える。この時の体色は以前と違い赤茶色から死体のような青緑色に変化している。
最終決戦時の第1形態は過去での第2形態にあたる「モンスター型」、第2形態は、ドラクエシリーズ従来の最終ボスのような「人型」⇒巨大な「モンスター型」という典型的なパターンとは逆に、「モンスター型」から一旦「人型」(前回の第1形態)に戻る。それから変身する第3形態は「人型」と「モンスター型」の中間のような新たな姿に変身、ゾンビの様に体が崩れた「ゾンビ人型」となる。この姿こそがオルゴ・デミーラの真の姿とされており、戦闘中に「はなす」コマンドで主人公が話しかけた仲間達も、この形態を魔王の正体と発言している。最後は、「モンスター型」に移行しようとするが体が崩れ、第一形態「モンスター型」がゾンビ化した最終形態「ゾンビモンスター型」となる。肉片から使い魔を生み出したり、究極魔法「マダンテ」など恐るべき攻撃を行ってくる。ナンバリングタイトルの最終ボスとしては最大の体力を誇る。
堀井は発売直前に『Vジャンプ』誌上などで彼を「ヴィジュアル系」と評している。
後に『モンスターズ』シリーズや『モンスターバトルロード レジェンド』、『IX』などでもゲスト出演している。現在、他作品への登場時の姿は上記の「人型」と「モンスター型」のどちらかのみで、「ゾンビ人型」と「ゾンビモンスター型」では登場していない。『バトルロード』においては、人型は『魔王』、モンスター型は『天魔王』という肩書きが付けられており、「とどめの一撃」を使うため「人型」から「モンスター型」へ変身する際は「人型」の皮膚を破って変身している。なお、『IX』のモンスター図鑑では、真の姿である「モンスター型」の邪悪な姿と本性を嫌っており、「人型」はオルゴ・デミーラ自身の理想を反映した姿とされる。
発売までの経緯 [編集]


この節は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(2009年2月)
1997年1月14日、エニックスは本作の対応機種をプレイステーション(PS)とすることを発表。当時のゲーム雑誌の記事によるとその理由は「最も売れているゲーム機であるから」となっており、同年にプレイステーション用として発売された『ファイナルファンタジーVII』(以下FFVII、開発・発売・販売スクウェア、現スクウェア・エニックス)による直接的な影響は無いとされていた。ただ、「ハードの販売台数として500万台は必要」と発言しており、FFVIIの発売決定により販売台数が急増していたプレイステーションは、同年1月9日に開発・発売・販売元のソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)が国内出荷台数500万台の突破を発表するとすぐにエニックスもPSへの参入を発表、本作の発表はその5日後のことであった。この発表は新聞などで取り上げられ、セガ・エンタープライゼス(現在のセガ)がバンダイとの合併を大々的に発表する事態に追いやられるなど、ゲーム業界にも影響を与えた。また、福嶋康博エニックス代表取締役社長(当時)は新聞のインタビューで、プラットフォームを移すにあたり京都の任天堂本社に2回赴き山内溥社長(当時)に挨拶をしたと答えている。そのときの返答は2回とも「ああそうか」だったという。FFVIIの発売とドラクエVIIの発売決定により、プレイステーションは品薄状態が続くほど販売台数にも拍車がかかり、同年末までに更に500万台を出荷、国内出荷台数は1000万台の大台を突破した(この時期のことはPSブームと呼ばれることもある)。

しかし、本作は発売延期が何度もあり、一度は1999年12月29日の発売が予定されたが、土壇場でさらに延期された。このとき、SCEの担当者が何度も来て年末商戦の目玉としたいと求めたのに対し、福嶋社長は「年末商戦に同ソフトを発売するのは、これまでお世話になった任天堂に対する裏切り行為になると考え延期を決断した」、と日経産業新聞紙上で回顧している。また発売延期発表の少し後、堀井雄二が集英社とエニックスの広報体制に不満を持ち、自身のウェブページで突如制作の無期延期とも取れる発言を行い物議をかもした。結局発売されたのは、既に次世代機となるPlayStation 2(PS2)が発売された後の2000年8月26日となった。実に製作発表から3年7か月を要した。

なお本作の約1か月半前にはスクウェアから『ファイナルファンタジーIX』(FFIX)が発売され、2大RPGの発売がわずかな期間でぶつかった。売上においては本作の方が上回り、『FFIX』の売上が前作に比べて低下した要因の一つとみられている。[要出典]

販売促進活動としては、1999年初頭に、SCEから「『ドラゴンクエスト』が早く出ますように」と人々が神社でお願いをするテレビCMが放映された。また、これとは別の、本作の発売前のエニックスによるテレビCMではSMAPが出演した。また1999年春の東京ゲームショウでは「ドラゴンクエスト神社」ブース内で本作に関連したビデオが上映され[25]、1999年秋と2000年春の同ショウでは、本作の体験版をプレイ可能な試遊台が設けられた[26][27]。2000年7月からはウェブサイト上での本作のオンライン販売が行われた[28]。キャッチコピーは「ひとは、誰かになれる。」が使われた。

日本での出荷本数は、2001年1月5日に400万本を達成。同国内でのプレイステーション用ソフトの中では第1位であり、この当時まで同国で発売された全ゲームソフトの中でも第6位となった[29]。

評価など [編集]

ファミコン通信のクロスレビューでは40満点中38点だった[30]。

第5回日本ゲーム大賞優秀賞[31]、および2000年度(第4回)文化庁メディア芸術祭「デジタルアート〔インタラクティブ〕部門」大賞[32]を受賞した。既にPSで発売されていたファイナルファンタジーシリーズなど他のRPG作品と比べると、本作にはムービーは少なく、グラフィック面の美麗さも優れてはいないが、文化庁メディア芸術祭の贈賞理由としては、「決して見かけ(グラフィック)だけがゲームの面白さではないことを印象付けた」ことが挙げられている[32]。

ロード時間短縮の功罪 [編集]

本作でのゲームの途中のCD-ROM読み込みによるタイムラグは、特殊な技法を使うことによって最小限に抑えられている。その技法とは、CD-ROMバッファメモリにキャッシュする、マップデータはあらかじめ先読みする(画面切り替え時には移動先ではなく、移動先の次のマップ群を読み込んでいる)、モンスターの立ちポーズデータとアニメーションデータを別々に読む、などといった技法であり、これらは開発を担当したハートビートの山名学によって特許が出願されている[33]。

しかし、そのCD-ROM読み込みの処理時にフリーズしてしまい、ゲームの続行が不可能となる現象が多発することとなった。主に街などでのマップの切り替え時や、戦闘終了時などにフリーズが起こりやすい(戦闘中に「はなす」コマンド実行時、メッセージスピードが極端に遅くなっていたら既にアウトである)。

この不具合に関しては後から出荷された廉価版に関しては修正されている。

関連商品 [編集]

ガイドブック [編集]
Vジャンプブックスゲームシリーズ ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち (集英社、ISBN 978-4081080878)
ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち 公式ガイドブック 上巻 世界編 (エニックス、ISBN 978-4757503571)
ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち 公式ガイドブック 下巻 知識編 (エニックス、ISBN 978-4757503588)
上記の2冊は2003年10月15日に再版されている。
ドラゴンクエストVIIのあるきかた (エニックス、ISBN 978-4757504318)
Vジャンプブックス ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち 石版世界導きの書 (集英社、ISBN 978-4-08-779649-0)
その他の書籍 [編集]
小説 ドラゴンクエストVII-エデンの戦士たち-(エニックス刊、土門弘幸著)
第1巻 ISBN 978-4757511996
第2巻 ISBN 978-4757512009
第3巻 ISBN 978-4757512016
CD [編集]
†は廃盤。

† 交響組曲「ドラゴンクエストVII」エデンの戦士たち+オリジナルサウンドトラック(SPEビジュアルワークス、SVWC-7052・3、2000年9月6日) - オーケストラ版とゲーム音源集。オーケストラ版はロンドン・フィルハーモニー管弦楽団演奏。
† 「ドラゴンクエストVII」エデンの戦士たち オン・ピアノ(SPEビジュアルワークス、SVWC-7070、2000年12月20日)
† 交響組曲「ドラゴンクエストVII」エデンの戦士たち(アニプレックス、SVWC-7403・4、2006年10月18日) - 東京都交響楽団演奏。『トゥーラの舞0復活のいのり』を初収録。
交響組曲「ドラゴンクエストVII」エデンの戦士たち(キングレコード、KICC-6306・7、2009年8月5日) - 東京都交響楽団演奏。『トゥーラの舞0復活のいのり』を初収録。
「ドラゴンクエストVII」エデンの戦士たち オリジナルサウンドトラック(キングレコード、KICA-1464、2009年10月7日) - ゲーム音源集。
交響組曲「ドラゴンクエストVII」エデンの戦士たち(キングレコード、KICC-6320、2009年10月7日) - ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団演奏。
「ドラゴンクエストVII」エデンの戦士たち オン・ピアノ(キングレコード、KICC-6329、2009年10月7日)
脚注 [編集]

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注釈 [編集]
^ 本作では「からくり」とは機械のことをいう。
^ 取扱説明書のキャラクター解説に「主人公(アルス)」と、括弧つきながら名前が明記され、スクリーンショットや小説などでも「アルス」の名が用いられている。
^ この紋章は海底神殿にて左手にあるとされているほか、ドラゴンクエスト25thアニバーサリー冒険の歴史書でも左手にあると紹介されているが、小説版や漫画版では右手にあることが多いほか、バトルロードのSPカード及び3DS版でも右手にある。
^ レベル99到達時の経験値は8,407,720で、途中離脱するキーファを除くとマリベル(8,315,342)に次いで早い
出典 [編集]
^ 週刊ファミ通3月27日号増刊『オトナファミ 2009 April』エンターブレイン、p.58
^ “『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』パッケージ版の国内出荷本数が100万本を突破 - ファミ通.com” (日本語). エンターブレイン (2013年2月12日). 2013年2月12日閲覧。
^ “Entertainment Meister - Vol.2 堀井 雄二 インタビュー”. 文化庁メディア芸術プラザ. 2008年3月10日閲覧。
^ 岡部麒仙『二大RPGの分岐点』p.18 講談社出版サービスセンター 2007、ISBN 978-4-87601-826-0
^ PS版公式ガイドブック 上巻 p.14
^ a b PS版公式ガイドブック 上巻 p.15
^ PS版公式ガイドブック 上巻 p.21
^ PS版公式ガイドブック 下巻 pp.18-19
^ a b PS版公式ガイドブック 下巻 pp.15,32
^ PS版公式ガイドブック 下巻 p.50
^ PS版公式ガイドブック 下巻 pp.21-26
^ PS版公式ガイドブック 下巻 pp.27-31
^ PS版公式ガイドブック 下巻 pp.32-49
^ PS版公式ガイドブック 上巻 p.31
^ PS版公式ガイドブック 上巻 p.27
^ PS版公式ガイドブック 上巻 pp.162-165
^ PS版公式ガイドブック 上巻 pp.166-167
^ PS版公式ガイドブック 上巻 p.8
^ PS版公式ガイドブック 上巻 pp.174-175
^ PS版公式ガイドブック 上巻 pp.178-183
^ “ニンテンドー3DS版『ドラクエVII』発売決定!! - すれちがい通信にも対応”. マイナビニュース (2012年10月31日). 2012年10月31日閲覧。
^ 中野信二 (2012年10月31日). “3DS「ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち」が発売決定!! 東京都交響楽団の演奏によるオーケストラ音源を採用”. GAME Watch. 2012年10月31日閲覧。
^ 過去「コスタール」での住人の台詞より
^ 『二大RPGの分岐点』p.67
^ “【東京ゲームショウ'99春 Vol.4】エニックス、ブース内に“ドラゴンクエスト神社”を造営”. ascii24.com (1999年3月19日). 2009年3月10日閲覧。
^ “【東京ゲームショウ'99秋 レポート Vol.7】ついに『ドラゴンクエストVII』が登場---城も町も自在に視点変更できる!”. ascii24.com (1999年9月17日). 2009年3月10日閲覧。
^ “【TGS2008直前企画】東京ゲームショウで振り返る、ゲーム進化の歴史 - デジタル”. 日経トレンディネット (2008年10月3日). 2009年3月10日閲覧。
^ “【エニックス、物販を行なうウェブサイト“エニックスワールド”をオープン――“goo”と共同で『DQVII』の先行予約を開始”. ascii24.com (2000年7月18日). 2009年3月10日閲覧。
^ “「ドラゴンクエストVII」プレイステーション歴代出荷本数第1位を記録”. GAME Watch (2001年1月9日). 2009年3月10日閲覧。
^ 週刊ファミ通 2010年4月1日増刊号、別冊付録・歴代優良ソフト1500「上巻」より
^ 日本ゲーム大賞 - 2009年2月7日閲覧。
^ a b 2000年 文化庁メディア芸術祭 デジタルアート インタラクティブ部門 大賞 ドラゴンクエストVII ~エデンの戦士たち~ | 文化庁メディア芸術プラザ - 2009年2月7日閲覧。
^ 特許公開2001-067489(動画像表示装置、方法および記録媒体)、特許公開2001-067062(画像表示装置、方法および記録媒体)、特許公開2001-062140(ビデオゲームデータ処理装置、方法および記録媒体)。特許電子図書館 - 初心者向け検索より、「特許・実用新案を検索する」をクリックし、「山名学」で検索すると情報を見ることができる
外部リンク [編集]

“ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち”. エニックス. 2001年4月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年10月31日閲覧。 - PS版公式サイト
ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち - 3DS版 公式プロモーションサイト(スクウェア・エニックス)
『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』 - 社長が訊く ニンテンドー3DS ソフトメーカークリエイター篇 - 任天堂
Dragon Warrior VII(英語) - 北米版公式サイト
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表・話・編・歴
ドラゴンクエストシリーズ
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表・話・編・歴
メディアクリエイト週間ソフトセルスルーランキング第1位(2013年2月10日・17日付)
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表・話・編・歴
ファミ通週間ゲームソフト販売ランキング第1位(2013年2月10日・17日付)
カテゴリ: ドラゴンクエストPlayStation用ソフトニンテンドー3DS用ソフトミリオンセラーのゲームソフト2000年のコンピュータゲーム2013年のコンピュータゲームタイムトラベルを題材としたコンピュータゲームすれちがい通信対応ソフト
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メディア SFC:24Mbカセット
PS:CD-ROM1枚
GBA:ロムカセット
VC,GA:ダウンロード
発売日 SFC:1994年4月2日(日本国内)
PS:1999年3月11日(日本国内)
GBA:2006年11月30日(日本国内)
VC:2011年3月15日(日本国内)
GA:2011年4月20日(日本国内)
価格 SFC:11,400円(税抜)
PS:4,800円(税抜)
GBA:5,040円(税込)
VC:900ポイント
GA:1,200円(税込)
対象年齢 GBA:CERO:A(全年齢対象)
VC,GA:CERO:B(12才以上対象)
売上本数 SFC:約255万本
PS:約6万本
GBA:約25万本
合計:約343万本(全世界)
うち日本国内約262万本
うち日本国外約81万本
 『ファイナルファンタジーVI』(ファイナルファンタジーシックス、FINAL FANTASY VI)はスクウェア(現スクウェア・エニックス)製作・発売の日本のRPG作品である。ファイナルファンタジーシリーズの本編第6作目に当たる。略称はFFVIである。
 日本国内で1994年4月2日にスーパーファミコン(以下SFC)向けのソフトとして発売された。1999年3月11日にはプレイステーション用の移植版が発売され、コンビニエンスストア販売用の『FFVI』単品のものと、通常の販売ルート向けの『FFIV』『FFV』『FFVI』をセットにした『FINAL FANTASYコレクション』の2種類が存在する。ゲームボーイアドバンス(GBA)版『FINAL FANTASYVI アドバンス』が2006年11月30日に発売され、日本のゲームボーイアドバンス用ソフト[1]および、日本でのゲームボーイシリーズとしては最後のリリースタイトルとなった。(新旧ゲームボーイシリーズ合わせて約17年8ヶ月間。) 2011年3月15日にスーパーファミコン版がWiiのバーチャルコンソールで配信され、2011年4月20日にプレイステーション版がPS3、PSPのゲームアーカイブスで配信が開始されている。
 SFC用にリリースされたFINAL FANTASYシリーズとしては最後のタイトル。24メガビットROMカセットを採用しており、当時としては大容量である。
 また、過去のシリーズでは戦闘手段のひとつでしかなかった「魔法」の概念をストーリーの中心に持ち込んでいる。この手法は後のFINAL FANTASYシリーズにも引き継がれている。
 タイトルロゴには魔導アーマーに乗ったティナが描かれている。
 フィールド、メニュー、戦闘などの基本的形式は従来のFINAL FANTASYシリーズを引き継いでおり、グラフィック自体の向上以外、大幅な変更は見られないが、以下の様な変化がある。

1.2. 制作

プロデューサー・原案: 坂口博信
ディレクター・シナリオ: 北瀬佳範
ディレクター・ゲームデザイン: 伊藤裕之
メインプログラマー: 成田賢、吉井清史
グラフィックディレクター・グラフィックチーフ: 高橋哲哉
グラフィックディレクター・オブジェグラフィック: 渋谷員子
グラフィックディレクター・BGグラフィック: 皆葉英夫
グラフィックディレクター: 野村哲也
人物クターデザイン・イメージデザイン・タイトルロゴデザイン: 天野喜孝
音楽: 植松伸夫

1.3. 関連音楽CD

『FINAL FANTASYVI』で使用されているBGMは、植松伸夫によるものであり、以下の音楽CDが発売されている。

FINAL FANTASYVI オリジナルサウンドバージョン (FINAL FANTASY VI ORIGINAL SOUND VERSION)
ゲーム中で流れるBGMを収録したサウンドトラック。全3枚組。
FINAL FANTASYVI グランド・フィナーレ (FINAL FANTASY VI GRAND FINALE)
イタリア、ミラノ交響楽団によるオーケストラアレンジの演奏。「Aria Di Mezzo Carattere」は本物のオペラ歌手による独唱。
FINAL FANTASYVI スペシャルトラックス (FINAL FANTASY VI SPECIAL TRACKS)
スクウェアのスタッフが歌う「近づく予感」の他、オリジナルサウンドバージョン未収録曲などが収められている。
この他、ファイナル・ファンタジー ヴォーカル・コレクション1 PRAY、「F.F.MIX」で「ティナのテーマ」のSnow Productionsによるアレンジ、「20020220 music from FINAL FANTASY」で「ティナのテーマ」のオーケストラアレンジが収録されている。

FINAL FANTASYVIのTVCFでは、「FINAL FANTASY」(メインテーマ)がオペラ風にアレンジされ葛生千夏のヴォーカルで歌われていたが、ゲームサントラへの収録はされず、植松伸夫のソロアルバム「ファンタズマゴリア」にのみ収録されている。

1.4. 関連書籍

『FINAL FANTASYVI―Character collections』天野 喜孝 ,NTT出版 (1994/02)
『Vジャンプ緊急増刊 FINAL FANTASYVI』
『完全攻略 FINAL FANTASYVI 冒険ガイドブック』ISBN 4-87188-302-7 NTT出版、1994年4月
『FINAL FANTASYVI 設定資料編』ISBN 4-87-188299-3 NTT出版、1994年2月
『FINAL FANTASYVI 基礎知識編』ISBN 4-87-188300-0 NTT出版、1994年4月
『FINAL FANTASYVI 完全攻略編』ISBN 4-87-188301-9 NTT出版、1994年6月
『FINAL FANTASYVI ザ・コンプリート』ISBN 4-87188-303-5 NTT出版、1994年9月
『FINAL FANTASYVI 人物クターコレクションズ』ISBN 4-87-188285-3 NTT出版、1994年2月
『スクウェア公式 FINAL FANTASYコレクション 幻想世界の攻略本』ISBN 4-92-507545-4 デジキューブ、1999年3月
『FINAL FANTASY大全集 Complete works 1 through 6 Vol.1 上巻 改訂版』ISBN 4-88787-044-2 デジキューブ、2002年6月
『FINAL FANTASY大全集 Complete works 1 through 6 Vol.1 下巻 改訂版』ISBN 4-88787-045-0 デジキューブ、2002年6月
『FINAL FANTASYVI アドバンス 公式コンプリートガイド』ISBN 4-7575-1846-3 スクウェア・エニックス、2006年12月

1.5. Web Site

http://na.square-enix.com/games/anthology/ - 北米PS版『Final Fantasy Anthology』(本作と『V』のセット)公式サイト(英語)


1.2. 仲間

 行動を共にできるパーティの数は4人である。本作では『FFII』『FFIV』同様に4人以上のプレイヤー人物クターが登場するが、これまでのシリーズと違い本作は「特定の主人公を擁さない群像劇」として描かれている。前半では各登場人物ごとにそれぞれ並行してストーリーが展開され、後半ではその登場人物が一堂に会し、最大4人のパーティに誰を入れてゲームを進めるかを自由に選ぶことができるようになる。システム上、メイン人物クターのうちストーリー途中でゲームから完全に離脱する人物クターは発生しない。このようなプレイヤーが自由に仲間の入れ替えを可能とするシステムは後のシリーズ作品にも継承されていった。
 戦闘時に使用できるコマンドアビリティ、装備できるアイテムは人物ごとに固定されているが、後述する習得魔法・魔石BN(以下BN)によって人物クターを任意に成長させることが可能である。

1.3. 補助装備

 通常の装備とは別枠でアクセサリ(以下補助装備)が最大2個まで装備可能となった。それぞれのアクセサリには、ステータス(以下能力)値の上昇・特殊能力の付加・戦闘時の特定コマンド変化などの装備効果があり、『FFV』のアビリティシステムに近い形で人物クターのカスタマイズが行える。

1.4. 魔石

 本作では魔法の位置づけが大きく変わり、システムもそれに対応した物となっている。一部の人物は初期状態で魔法が使用可能だが、基本的にはストーリー中で手に入れた魔石を装備して戦闘を繰り返すことにより習得する。また、魔石を装備することで各人物は戦闘中に1度だけ幻獣を召喚可能となる。
 一部の魔石は装備した状態でレベルを上げるとステータスが上がる効果(魔石BN)を併せ持つ。そうした効果を持つ魔石を装備しない限り(HP・MPを除いて)人物クター自身のステータスはレベルが上がっても変化しない。

1.5. 戦闘

 前々作からあるアクティブタイムバトルシステム(ATB)も健在である。そして今作からゲージが満タン(コマンド待ち)の状態で、他の人物にコマンドの順番を譲ることが出来るようになった。
 また今作では、「サイドアタック」や「挟み撃ち」と呼ばれる、一方の側が他方を包囲する形で戦闘に突入する状況が追加されている。「サイドアタック」は敵が、「挟み撃ち」は味方がそれぞれ包囲される側である。挟まれた側は背を向けた状態で通常攻撃を受けるとダメージが倍になる、挟む側は魔法などを味方全体にかけた場合の効果が片側の味方のみに限られるなどの特徴がある(ただし、全体に波及するものもある)。このシステムは次作『FINAL FANTASYVII』にも引き継がれている。ただし、先制攻撃・サイドアタック時は隊列の後ろからターンが廻る(ゲージは全員満タン)、敵側の前後衛の設定がない、などは前後の作品では本作のみの仕様である。
 状態異常については、従来の状態異常から「蛙」「小人」が無くなり、代わりに本作独自の「カッパ」が追加された。魔法は「カッパー」以外使えず、能力も低下するというものだが、この状態で真価を発揮する武器防具がある。その他、行動できなくなるが炎属性魔法で回復する「氷漬け」、物理攻撃を100%回避する「透明」が追加。また、「スリップ」のHPの減り方が「毒」の場合のそれと変わらなくなった。
 戦闘中に全滅した場合は、従来のシリーズでは基本的にその場でゲームオーバーとなりタイトル画面に戻されるが、本作では最後にセーブした場所(正確にはセーブ画面を開いた場所)に戻される仕様になっている。その際にストーリー進行・アイテム・所持金, 魔石BNなどはセーブ時点の状態に戻されるが、経験値とそれに伴うレベルだけは全滅した時点のままになる。
 戦闘終了後にアイテムを獲得した場合、これまでのシリーズ作品では入手の可否を選択できたが、今作からは必ずアイテムを持っていく仕様になっている。

超必殺技

 瀕死状態(HPが少なくなり、人物がしゃがんでいる状態。ただし、ステータス異常によりしゃがんでいる場合は除く)のときに「たたかう」コマンドを選択すると1/16の確率で「超必殺技」が発動する。これらの技は相手の防御・魔法防御力を無視する攻撃のため起死回生も狙える。ただし、ストラゴスとリルムのみダメージ技ではなく即死攻撃となっている。また、「たたかう」コマンドの無いガウと、常にバーサク状態のウーマロには無い。
 本作では特に名前の付けられていない隠し要素のようなシステムだが、後の作品では『FFVII』のリミット、『FFVIII』の特殊技、『FFIX』のトランス、『FFX』のオーバードライブ、『FFXI』のSPアビリティ、『FFXII』のミストナックなど、使用条件が限られている代わりに多大な効果を発揮する「必殺技」のようなシステムが多数登場しており、アクティブタイムバトルやアビリティに並ぶFFシリーズにおける恒例システムとなっている。

1.6. 魔法と召喚獣

 『FINAL FANTASYVI』における魔法の力は、幻獣(召喚獣)が産み出したものである。1,000年前に発生した「魔大戦 (War of the Magi)」を境に、それまで共存していた人間と幻獣が袂を分かった。人間はその後の1,000年間で機械による文明を発展させてきたが、幻獣は人間の前から姿を消し、幻獣界という独自の空間でひっそりと生活している。時を経て人間界と幻獣界を隔てる障壁が無くなった時、幻獣界はGhastra帝国の侵攻を受ける。捕らえられた多くの幻獣から魔導の力が抽出され、軍事兵器の生成に活用された。
 Ghastra帝国は当初、幻獣から科学的な方法で魔法の力を吸い出して人間に植え付ける方法をとっていた。しかし本来魔法の力は、その命が尽きる時に幻獣が自らの持つ魔法の力を結晶にしてこの世に残した「魔石」を持つ事によって得るものであり、得られる魔法の力には大きく差がある。

1.7. 魔大戦

 遥か昔に女神、鬼神、魔神の3柱の神、三闘神が天から現れて永きに渡って互いに争った戦争である。三闘神は地上の生き物を幻獣に変えて従え、幻獣の力で魔法を使えるようになった人間は魔導士になって、神同士による三つ巴の戦いが繰り広げられた。戦いは世界を破壊し尽くし、過ちに気付いた三闘神は、強大な力を持つ怪物などを封じ、幻獣に自分達の復活がないようにすることを命じると、魔力が抑えられる封魔壁の奥で、石化後も神の力が世界の破壊を引き起こさないように互いに視線を向けて力を中和し合いながら、自らを石化することで戦いを終わらせた。幻獣は石化した三闘神を見守ると共に、魔導の力で悲劇が起きることのないよう、封魔壁の奥を幻獣界として移り住んだ。魔大戦が終わった後、普通の人々は魔大戦の悲惨さから魔導士を恐れ、不当な裁判にかけて魔導士狩りを行った。そのため、逃げ出して隠れ住んだ僅かな者の子孫を除いて、魔法を使える人間はほとんど残っていない。

1.8. 不具合/特徴的な仕様

今作品では以下のようなバグによる不具合や現象が発生する。
 SFC版とPS版では物理回避率の数値に意味がなく、物理攻撃・魔法攻撃が双方とも魔法回避率で回避の判定が行われてしまう。この現象はGBA版では修正されている。
 SFC版とPS版では、魔力が140以上の状態でアルテマを唱えた場合にダメージがオーバーフローし威力が極端に弱くなる。本作の魔石システムでは装備品無しの能力値の上限は128だが、装備品によっては140以上になる。この現象もGBA版では修正されている。
 各部位に装備できる武器や防具を一切所持せず、人物の装備欄が1つ以上空白の状態で、何らかのアイテムをアイテム欄の一番右下に配置し、装備画面の「さいきょう」を選ぶと通常は装備出来ないはずのそのアイテムが強制的に装備されてしまう。PS版・GBA版では修正されている。
 リルムのスケッチ失敗によりデータが消滅してしまう不具合がSNES初期のバージョンで存在する(#日本国外版の節も参照)。
 世界崩壊前、ティナが姿を変えて飛び去った後のシナリオの際、シャドウとガウの2人パーティにして、ガウに獣が原で「とびこむ」をさせてシャドウ一人だけにすると、イベントでシャドウが離脱した時、他に仲間がいないため「パーティに誰もいない状態」になり、フリーズしてしまう。
 カイエンが「必殺剣 空」の待機中に戦闘不能になり、その後復活すると、「必殺剣 空」が敵味方のあらゆる行動(防御なども含む)に反応するカウンター攻撃に変化してしまう。さらに、この状態でカイエンが「カッパ」状態になった場合、カッパのままカウンター攻撃が発動すると通常攻撃を敵が倒れるまで延々と繰り返す現象が発生する。
 魔列車にて、幽霊を仲間にした状態で幽霊が離脱するポイントまで進み、外れる直前に残る人物クを戦闘不能にしていると、幽霊離脱後は全滅状態のまま歩くことができる。そのまま戦闘に入ると、開始直後に"全滅した"と表示されてゲームオーバーになる。
 ガウに武器"アルテマウェポン"を装備させた状態で、「あばれる」によってモンスター「ガード」を選択すると、"クリティカル"の技が出た時にゲームの挙動に異常が出る。おかしな音を立ててガウが奇怪な行動をするなどの現象が起こるが、殆どの場合ゲームがフリーズまたは無限ループに突入して終わる。データ消失の危険もある。
 世界崩壊後のオペラ劇場の天井裏でネズミとのバトルにわざと全滅すると、崩壊前のワールドマップからゲームが再開される(崩壊前のイベントでネズミを残す必要有り)。フィガロ城を動かすか定期船に乗ると崩壊後の世界に戻れる。
 バニシュ(透明)状態の人物(敵味方問わない)に対しては魔法攻撃が必ず命中する。即死魔法の「デス」や「デジョン」も例外ではない。GBA版ではステータス異常への耐性は通過できなくなったが、即死耐性がない人物においては仕様が持ち越されている。

1.9. 日本国外版

 北米では1994年10月11日に、Super Nintendo Entertainment System(以下SNES)向けのソフト『Final Fantasy III』として発売された。NES版『Final Fantasy』(日本での『FINAL FANTASY』)、SNES版『Final Fantasy II』(日本での『FINAL FANTASYIV』)に続く作品になっている。SNES版『II』とは異なり、人物クターの特殊能力は日本版そのままという形で移植され、一部の魔法・アイテムと人物クター名、大多数のモンスターの名前が、アルファベット表記をした時の長さの制限のため変更されている。その他の変更点を以下に示す。
 攻撃魔法"ホーリー"の名前が宗教的な配慮から「Pearl(真珠を意味する)」に変更されている。登場するアイテムは256種類。日本のSFC版にはアイテム欄の最後の欄においたアイテムを誰でも装備できてしまうという現象があったが、北米版では修正された。
 SNES初期版では、リルムのスケッチに失敗すると不正なポインタ参照を行ってしまいデータが消えてしまうなどの重大なダメージが発生する不具合がある。後のバージョンやプレイステーション版では修正されている。なお、モザイク効果における不具合はSNES版では修正されているが、北米のプレイステーション版では残っている。
シャドウをキングベヒーモスから救出後の台詞で、新台詞が挿入される。
酒場の看板が描き換えられていたり、女性の容姿をした敵人物の露出が抑えられているなどの、北米での任天堂の規制に合わせた変更点がある。
 なお、プレイステーション移植版以降はタイトルが日本と同じ番号の『Final Fantasy VI』に統一された。

1.10. 国内移植版(PS)

 1999年3月にプレイステーションで発売された『FINAL FANTASYVI』(単品)、及び『FINAL FANTASYコレクション』のDISC3は、スーパーファミコンで発売されたものとほとんど同じ内容となっている。
 ただし、以下のような変更点がある。
  • オープニング、エンディングにCGムービーが追加された。
  • ゲームのデータ、設定資料などを鑑賞する「おまけ」モードが追加された。ゲームクリアを記録したシステムファイルがあれば、見られるデータが増える(一部、『FFV』の設定資料もある)。
  • マップ内ではBボタン+方向キーでダッシュ(2倍速での移動)が出来る。即ちゲーム開始時からダッシュが使える。ダッシューズ装備時は、方向キーのみで2倍、B+方向キーで4倍になる。
  • CD-ROMによる読み込みのため、マップの切り替え処理がSFC版よりも遅い。
  • エンカウント時、戦闘終了時のモザイク演出が変更されている。
  • 戦闘中などに派手な演出が発生した際、コンピューターの処理により演出が遅速になる。
  • 音源がSFC版と違うため、音楽や効果音などの音質がSFC版から若干変わっている。また、エンディングの曲と画面がずれており(同期が取れておらず曲が画面に比べてだんだん遅れていく)、BGMが鳴り終わらずにエンディング用のCGアニメーションが再生されてしまう。
  • 多くの細かな怪現象や不具合が修正されている。ただし、「バニシュ+デス」の様にSFC版から引き続き残されているものもある。
  • ガウが勲章を装備できなくなるなど、一部のアイテムの装備可能人物が変更となった。
  • 「メモファイル」機能により、移動中であればいつでもデータを保存・再開することができるようになった。ただし一時的な保存なので電源を切ると消滅する。

1.11. 国内移植版(ゲームボーイアドバンス版)

 『FINAL FANTASYVI アドバンス』は2006年11月30日に発売された(日本では最後のGBAソフト)。キャッチコピーは、「近づく、予感。」(TGSPV)、「純度を超えた透明感」(TVCM)。ダンジョン追加や細かな仕様変更等がなされた。

  • 会話時のウィンドウに顔グラフィックが表示された。全操作人物のほか、ティナ(トランス)・シド・ケフカ・Ghastraなどの顔グラフィックが追加。なお、顔グラフィックを非表示にはできない。
  • 顔グラフィックの導入、人物クター名の全角表示、テキスト枠の減少(SFC版・PS版では4行→GBAは3行)により一度に表示させられる文章量が減少した。
  • 追加魔石として「リヴァイアサン」「サボテンダー」「ギルガメッシュ」「ディアボロス」の4つが追加された。また、これらの魔石で習得できる新たな魔法も3つ追加された。
  • 各人物専用の最強武器が追加された。ただし、武器を装備できないガウは兜、装備を変更できないウーマロはアクセサリーとなっている。それぞれの人物クター専用装備として計14個追加された。
  • 「おまけ」として、モンスター図鑑とサウンドテストモードが追加(後者は、本編クリア済みデータのある状態時に追加)された。モンスター図鑑はPS版にもあったが、アドバンス版では大きく異なっている。また、ミュージックプレイヤーの曲目は英語版のものとなっている。
  • エクストラダンジョン「竜の巣」「魂のほこら」が追加された。「竜の巣」は本編で伝説の8匹の竜を倒さなければ内部に入れない。内部では3つのパーティに分けて最強の竜が眠る最深部を目指す。また、8匹の竜が強化されて再登場する。「魂のほこら」は本編及びエクストラダンジョンをクリアする必要がある。これに関連し、本編クリア後にセーブが可能となっている。クリア済みのデータには星マークが付き、ロードするとファルコン号の甲板からセッツアー1人の状態で再開となる。なお、ロード後のデータでは、ラストバトル中に獲得・消費したアイテムなどのデータも反映される。
一部の宝箱の中身(「封魔壁への洞窟」の2つと「ジドールの町」の4つ)が変更。オリジナル版と比較し、得られるギルは減額、得られるアイテムは効果が弱めとなった。
  • 「獣ヶ原」に出現する敵パーティのパターンが増加。これによりオリジナル版では習得できなかった「あばれる」のデスペナルティーを覚えられるようになった。ただしエクストラダンジョン「竜の巣」の追加モンスターは出現せず、習得もできない。
  • ゲームボーイアドバンスではX(△)、Y(□)に相当するボタンが無いため、マッシュの「ひっさつわざ」のコマンドが一部、SFC版やPS版と大きく異なっている。また、戦闘中のターンパスについても、送りボタンが1つしかないため、順送りしか出来ない。
  • 音源がSFC版やPS版と違うため、音楽や効果音などの音質がさらに変更されている。また、本来組曲で旧盤では戦闘が先に進んでも曲は規定の箇所まで演奏されないと進まないものであった「妖星乱舞」(ラストバトル時の楽曲)は、各階層をクリアした時点で曲が変更される仕様となった。
  • 「バニシュ」影響下でも本来の耐性が考慮されるようになった。本来「デス」「デジョン」が効かないモンスターには透明状態でも無効となり、これにより「眠れる獅子」というモンスターが非常に倒し難くなっている。(但し「眠れる獅子」は「ストップ」に耐性がないので、それを活用して倒しやすくすることは出来る。)戦闘に勝利する(=魔法修得値を得る)だけなら後述の煙玉を使う方法を行えば可能だが、モンスター図鑑に登録するのは困難。なお、「魂のほこら」で戦うことも出来る。
  • サウスフィガロでのセリスが加入するイベントから、セリスが帝国兵に殴られるシーンと鎖に繋がれるシーンがカットされ、それに伴い、救出時の選択肢の文面も変更された。
  • 飛空艇の飛行スピードが若干遅くなっている。
  • 魔力や素早さなどのステータスが極端に高くなると、オーバーフローを起こして弱体化する現象が修正された。
  • ドレイン・アスピル系の技や魔法が調整された。
  • 物理回避率の数値が機能せず、魔法回避率が物理攻撃・魔法攻撃両方に影響していた現象が修正され、物理回避率の効果がきちんと現れるようになった。
  • ゴゴが勲章を装備できなくなるなど、一部のアイテムの装備可能人物がPS版からさらに変更となった。
  • 通称「コンフュ+煙玉」と呼ばれる、混乱を利用し敵に煙玉を使って強制退却させる裏技は変更されなかった。ただし逃走扱いのため、その戦闘時のモンスターは「モンスター図鑑」には登録されない。
  • ガウを着替えさせるイベントは、SFC版ではパーティーメンバーを特定の組み合わせや並び順にしなければ仲間全員の台詞を見ることができなかったが、GBA版ではパーティーに関係なく仲間にしている全員の分を見られるようになった。
  • GBA版FINAL FANTASY移植シリーズでは唯一、GBAオリジナルのオープニングデモは用意されていない。

1.12. Vジャンプとの連携

 FINAL FANTASYVI は集英社のゲーム雑誌であるVジャンプにおいて、発売前及び発売後に紙面にて大々的に宣伝された。『FINAL FANTASYVI』発売後すぐに攻略本「Vジャンプ緊急増刊 FINAL FANTASYVI」を集英社より発売した。
『FINAL FANTASYVI』の発売に関連して、植松伸夫作曲のオリジナルソングの歌詞を募集した。後に「近づく予感」としてCD「FINAL FANTASYVI スペシャルトラックス」に収録、発売されている。
 世界観や各人物の詳細な設定がVジャンプ誌に掲載された。スクウェア公認の攻略本には書かれていない設定があり、本編からは製作途中で除去されたらしき没設定も見られる。

1.13. FFシリーズの音楽

 FFの音楽は、ゲーム中に流れる曲(コンピューターの電子音によって演奏された曲)をそのまま収録した「オリジナルサウンドトラック」があると同時に、ゲーム中の曲を生音で再現し、更にアレンジを加えた「アレンジバージョン」が存在するが、このアレンジが盛んに行われていたのは本作までである。ハードがプレイステーションになった次作以降はゲーム中の音質が生音に近くなっているため、『VI』以前のような本格的なアレンジバージョンがあまり出ていない。これは同社の「サ・ガ」シリーズや「聖剣伝説」シリーズも同じである。
 そのような中で、本作のプレリュードにはディレイとエコーを同時に使う趣向がはじめて取り入れられたが、容量不足の為にエコー部分は上昇地点で消滅してしまう。

1.1.14. やりこみじいさん

 PS版では、攻略後にシステムファイルを作成すると、当該攻略データにおける遊技程度(魔法修得・レベル・ステータス・オリジナルコマンドの修得状況)を閲覧できる。その後に攻略し、歴代攻略における最高記録(または最低記録)を塗り替えた場合、記録が更新され、やりこみ度が上昇する。上記のやりこみ度の他に、以下の項目が登録される。
キャラ別の最高レベル・最低レベル
キャラ別のHP及びMPの最高値及び最低値
キャラ別のステータス(力・魔力・体力・素早さ)の最高値および最低値
キャラ別の修得魔法
修得したオリジナルコマンド
クリア時の歩数・タイム・ギルの最高値、最低値

 その他、ゲームをクリアすると世界崩壊後の各地域のモンスター図鑑、青魔法図鑑、幻獣図鑑、コロシアムの詳細な情報を閲覧することができる。

LV

 全員のLevelを99にすれば高値更新は果たせる。
 低値更新は若干面倒である。Gauの低レベルとその他のキャラの低レベルは両立できない。低LV攻略が苦手ならば、仲間を全員集めた後、一部の人物だけの必要に応じてLevelを上げて完了し、仲間を全員集めた時点のデータをロードして、他の人物のLevelを上げて完了する。

力・素早さ・体力・魔力

 最低値は魔石ボーナスを全く使わずに完了する。下記短時間攻略の際に同時に達成できる。ただし、Celesの場合はモグタンを仲間にしてクリアする。
 高値更新は、低レベルで仲間を集めて、魔石を使って育成する。4回育成するため(といっても素早さ以外はLv99まで上げる必要はない)、低レベルで仲間を揃えたデータを大事に取っておき(ゴゴとUmaroはレベルを上げてもよい)、そのデータを使って記録を更新する。GogoとUmaroは仲間にした状態で1度完了すればよい。

時間

 Saveせずに崩壊後まで進めLV99にした後全滅すれば、LV99を維持したまま最初から始められる。このDataを利用して迅速攻略すればよい。

1.1.15. スクウェアメモリーカードコレクション

 このディスクを用いれば、本来達しえない記録を更新することも可能である。更新できる記録は、ゴゴの最大HP(9999)、ウーマロの最大HP(9999)、最大MP(999)、ゴゴ&ウーマロの力・素早さ・体力・魔力の最高値(99)、ガウのあばれる(テュポーン、ジークフリード、デスペナルティ)、最低歩数(最初から干し肉を所持しているためその分短縮できる)、クリアタイム(最初からほぼ全アイテム所持しているため)


2. 物語

2.1. 事前状況

 魔法の力を巡っての大戦争“魔大戦"が1,000年前に起きた。その後世界から魔法の力が消え、人々は機械文明を持って世界を復興させていった。しかし、Ghastra皇帝が幻獣界に潜む幻獣達を発見し、幻獣とその血を引く赤子ティナを拾ったその時から、彼は魔法に代わる新たな力“魔導"を使った世界征服をもくろむようになった。
 それから十数年、ナルシェの炭坑に氷漬けの幻獣がいるという情報が入る。Ghastraはその情報に信憑性を見いだし、成長し思考を封じられ帝国兵となったティナをその地へ向けて派遣する。

2.2. 魔大陸以前

 ナルシェに派遣されたティナ達帝国兵は、炭坑の奥で幻獣を発見するが、幻獣を前にした瞬間、強い光とともに意識を失ってしまう。目を覚ますと、ティナは記憶喪失になっていた。ナルシェの追っ手が迫る中、彼女はロックに助けられ、フィガロ城にて介抱される。フィガロ王のエドガーはティナに協力し、反帝国組織・リターナーへ彼女を紹介する。リターナーの本拠地を目指す一行はコルツ山でエドガーの双子の弟・マッシュと遭遇する。リターナーのリーダー・バナンは、ティナの協力を快く受け入れるが、そこに帝国軍が迫っているという情報が入る。ロックはサウスフィガロへ、ティナ、エドガー達はレテ川を下りナルシェへ向かう。
 途中でティナ達とはぐれたマッシュは、アサシンのシャドウ、ドマ王国の剣士カイエン、野生児ガウを仲間にし獣ヶ原の近くを流れる海流“蛇の道"を使いナルシェに向かう。また、サウスフィガロにて帝国の将軍・セリスを仲間にしたロックもナルシェに到着する。ナルシェに集結したティナ達一行は幻獣を狙う帝国軍を追い返すことに成功するが、幻獣と向かい合ったティナは姿を変え、どこかへ飛び去ってしまう。
 ティナを追う一行は、嘘つき達が巣くうスラム街ゾゾで眠り続けるティナを発見する。彼女を介抱していたラムウに幻獣と魔石の話を聞き、一行は帝国に潜入することを決意する。ロックやセリス達は飛空艇を使うため、所持者のセッツァーにオペラ劇場にて罠を仕掛け、飛空艇を帝国に向かわせる。帝国首都ベクタの魔導工場に潜入した一行は、その奥にある魔導研究所で捕らわれた幻獣達から魔石を託される。そこへケフカが現れ、一行はピンチに立たされるが、セリスが自らの魔法でケフカ達と共に消え、ロック達を救った。
 一行がゾゾに戻ると、ティナは魔石マディンと共鳴し、自らの出生の秘密を知る事となる。帝国と戦う決意を新たにしたティナ達は、幻獣の力を借りるべく、幻獣界への扉“封魔壁"の前に訪れるが、突然、封魔壁が開き、仲間の命を奪われ怒れる幻獣達が飛び出してくる。幻獣達の襲来で壊滅的打撃を受けた帝国は、突如リターナーに和解を申し出る。和解のため設けられた会食の席で、幻獣達の捜索を協力して行動することが提案される。
 帝国の姿勢に不信感を抱いたエドガー達は帝国に残り、ティナとロックが捜索に向かうことになる。2人は目的地へ向かう船で、捜索に参加するセリス、シャドウと再会する。失われたはずの魔法を使う人達が暮らすサマサの村でストラゴスやリルムと親しくなったロック達は、村の歴史を聞き出し、共に幻獣達が向かった西の山に到着する。幻獣達と遭遇した一行は、幻獣達を説得しサマサに戻り、別行動を取っていたレオとセリスに再会する。そこに突如、ケフカが兵士を連れて現れ、幻獣達を魔石に変えていく。レオはケフカの行動に怒り、単身戦いを挑むが、殺されてしまう。

2.3. 魔大陸

 その頃、ケフカとGhastraは幻獣界に着き、魔大陸を浮上させてしまう。行く手を阻む帝国空軍を破り、魔大陸に降りた一行は、単独行動を取っていたシャドウと合流し、その奥でGhastra達と対峙する。しかし、ケフカは三闘神の封印を解いてGhastraを殺す。封印を解かれた三闘神の強大な魔力は魔大陸を引き裂き始め、ついには世界がその魔力により切り裂かれてしまう。
 1年後、セリスは孤島で目を覚ます。彼女を介抱していたシドの世話をした後、彼女は仲間を探すため世界へ旅立つ。変わり果てた世界をさまよう中、ニケアでエドガーと瓜二つの姿をした盗賊団のボス“ジェフ"を見かける。本人はエドガーなど知らないと否定したが、エドガーとしか思えないと判断したセリスは密かに彼を追跡する。事故で地上に出られなくなっていたフィガロ城にたどり着くと、ジェフは正体を現してエドガーであると認めセリスの仲間になる。フィガロ城を救い、コーリンゲンの酒場でセッツァーを見つけたセリス達は、飛空艇を失くし自暴自棄になっていた彼を説得し、近くにあるダリルの墓へ向かう。かつて飛空艇で速さを競い、事故で帰らぬ人となった友・ダリルの飛空艇“ファルコン"を使い、セリス達は仲間を探し集め、ケフカの棲む“瓦礫の塔"へ最後の決戦を挑む。


3. 地理

3.1. 概要

 本作の世界設定は、前作までと比較すると、近代的な機械文明の影響が大きいものとなっている。例を挙げると、炭鉱都市ナルシェを暖める蒸気機関、独自の機械技術が防衛システムに取り込まれているフィガロ城、蒸気機関車らしき車両が走駆するドマ鉄道など。
 『FINAL FANTASYVI』の世界には機械による文明が存在する。ただし、機械といっても、現代社会のようないわゆるエレクトロニクス(魔導アーマーのみ例外)ではなく、蒸気機関や火薬、石炭で動く産業革命時のような原始的なものである。 武器(剣、槍、杖など)や防具(鎧、盾、兜など)、得体の知れないモンスターなど、多くのRPGの特徴ともいえるファンタジー的な要素はこうした機械文明と同居するかたちで作品内に存在している。
 それら機械文明と一線を画すのが、魔法と機械を融合させた現代的な文明を創り出しているGhastra帝国である。魔法の力を科学技術に利用して復活させた力「魔導」を魔導アーマーといった軍事兵器や、魔導の力を有する兵士の育成に活用しており、魔導の力で増強された軍事力を侵略活動に向けている。しかし『FFVI』の世界では魔法は既に滅びた過去の遺物となっていて、作品内の時間軸ではプレイヤーがプレイを始める時点の1000年前に滅びたとされている。この点でも、前作までとは大きく異なる。Ghastra帝国は、魔法の祖である「幻獣」が住む「幻獣界」に侵入し、そこからさらって来た「幻獣」らを研究することによって「魔導」の力を得ることになる。
 魔法の存在が、機械文明に対して大きく影響を与えている。

3.2. Ghastra Empire

3.2.1. 本国

 南大陸に位置する。首都は要塞都市ベクタ(Vecto)である。元首であるGhastra皇帝が治める。強大な軍事力を誇る帝政国家であり、失われた魔導の力を復活させて世界征服を推し進めている。685年前に成立して以来、世界警察として発展してきた歴史を持つが、20年前に現皇帝のGhastraが即位してからは急速に軍国主義化した。南の大陸の3国家を征服・併合し、大陸全域(幻獣界を除く)をその領土とする。

3.2.2. Albroog

 現在は帝国に占領されている。世界最大規模の貿易港を擁する。

Maranda

 現在は帝国に占領されている。かつては世界一美しい国との誉れを受けていたが、帝国の攻撃により国土は荒廃した。

Tzen

 南大陸北端に位置する。現在は帝国に占領されている。王族は帝国に皆殺しにされている。国土は世界で最も小さいが、交易が盛んである。

3.3. フィガロ王国(Figaro Kingdom)

3.3.1. 本国

 元首エドガー王が治める。北の大陸の西半分を領土とする。国土の大部分は砂漠だが、高度な機械文明が発達している。帝国の同盟国だが帝国の兵士からは「ちっぽけな国」と侮られているため、対等な同盟関係ではないと思われる。裏では反帝国組織リターナーに協力している。

3.3.2. 炭鉱都市ナルシェ(Colliery Nalsh)

 炭坑によって栄えている都市国家である。統治者は長老と呼ばれている。フィガロ王国の領土内に位置する。市街は山肌に築かれ、常に雪に覆われている。帝国との間に相互安全保障(事実上の不可侵条約)を締結するなど、諸国間の争いには中立を貫いており、独自の防衛手段を持っている。この物語のキーワードである氷漬けの幻獣が発見された場所であるが、世界崩壊後は廃墟と化し、モンスターの巣窟となる。

3.3.3. South Figaro

 貿易港の発達した城下町で、商人による自治が行なわれていたが、物語序盤で帝国に占領される。

3.3.4. Kohlingen

 特に目立った産業も無い小さな村。北の大陸の北西に位置する。

3.3.5. リターナー本部(Returner Base)

 Ghastra帝国の侵攻に対して抵抗活動を行なっている反帝国組織の本部。コルツ山の北に位置し、フィガロ王国とは協力関係にある。

3.4. Doma Kingdom

 元首ドマ王が治める。北の大陸の東半分を領土とし、気候は温暖で湿潤とされる。"サムライ"という独自の兵士を持ち、世界で唯一、表立って帝国に反抗している国家である。最古の国であるとも言われており(口伝によれば1200年前に成立していたとされる)、魔大戦の記録の多くを所有する。かつては蒸気機関を利用したドマ鉄道が領土内の隅々まで行き渡っていたが、現在は戦火に巻き込まれて壊滅状態とされる。

3.5. ジドール国(State of Jidoor)

本国

 厳しい身分制度が敷かれている国家である。北の大陸の南西にある半島地域を領土とし、フィガロ王国と国境を接する。貴族議会によって統治されており、特定の元首は存在しない。オペラ劇場や競売所など、富む者による貴族社会が広がっている。貧しい者は街を追われ、北方にゾゾの貧民街を形成した。

Zozo

 廃墟のようなビル群が立ち並ぶ荒れ果てた都市で、ならず者が多く暮らす。ジドール国領土内に位置するが、貴族議会の支配は及んでいない。非常に治安が悪く、道端には倒れている人間もそのまま放置されている。犯罪が日常的に発生し、常に天候が悪く、街はいつも薄暗い。住人はただ1人を除き、皆嘘つきである。ゾゾ山に面している。

4. その他の地域

4.1. City-state of Nikeahm

 自由都市ニケアームは、海上貿易が発達した都市国家である。商人の寄り合いによって統治されている。フィガロ王国とドマ王国の国境付近に位置する。本編中では港町ニケア(Nikeah)と呼ばれている。北の大陸で最も大きな川の河口の三角州に位置し、周りを険しい山々に囲まれていることから、陸の孤島として知られている。大陸本土とは橋で繋がっているが、陸路の便が悪いため海上交通が一般的である。

4.2. チョコボ屋

 移動用チョコボを有償で貸与する施設である。崩壊前の世界には全部で7つのチョコボ屋が存在する。サウスフィガロ, Nikeahm, Jidoorの町に1か所ずつ存在する。それ以外の4ヶ所は森の中に隠れている。Figaro砂漠南西, コロシアム予定地北西, マランダ南東, Tzen東の森に存在する。
 崩壊後世界には6箇所存在する。上記3か所の町と、コロシアム南東, Tzen北西, モブリズ南である。

4.3. 辺境地域

 国家に属さない広大な地域を指す。世界中の魔物が集まる獣ヶ原の他、モブリズの村(Mobliz Village)やサマサの村(Thamasa Village) なども含まれる。大部分は北の大陸と離島群に存在するが、南の大陸の東に位置する島(幻獣界)は帝国の支配が及んでいないため、ここに含まれる。


1.4. 主要人物

1.4.1. 概要

 本作は特定の主人公を擁しない。公式には全てのメインプレイヤー人物(12名、もしくはウーマロとゴゴも加えた14名)が主人公である。ただし、物語の進め方によっては最後まで登場しない人物や、一定の条件で退場する人物も存在し、全員を揃えずに完了することも可能。また、物語前半はパーティの入れ替わりが多く、本当の意味で全員が揃うのは物語の終盤になってから。
 一方で、『FFXIII』の主人公ライトニングに関して、ゲーム雑誌等[6]では「『FFVI』のティナ、『FFX-2』のユウナに次ぐ、3人目の女性主人公」と紹介されている記事もある。また、歴代FFシリーズの主人公が集うクロスオーバー作品『ディシディア FINAL FANTASY』では、コスモス陣営(主人公側)における『FFVI』からの代表人物としてTinaが登場している。また『シアトリズム FINAL FANTASY』ではTinaとロックが登場している。

C Name S T TL WT BMI BD BT
C Celes Chere F Rune Knight 18 172 58 03/10 B
E Edgar Roni
Figaro
M Machinery 27 183 77 08/16 O
G Gogo ? 物真似士 ? 166 60 ? U
L Lock Cole M 冒険家 25 175 67 11/24 O
M Mash Rene
Figaro
Monk 27 190 106 08/16 O
O Mog ? Moogle 11 122 43 05/11 D
R Relm Arrowny F Pictmancer 10 153 40 09/09 B
S Stragus Magus M 青魔導士 70 151 43 06/13 O
T Tina Branford F 魔導戦士 18 160 48 10/18 U
U Umaro M 雪男 4 209 198 09/09 M
W Gau 野生児 13 163 50 04/05 B
X Shadow Assassin ? 178 66 ? U
Y Cayenne
Garamonde
Samurai 5 178 72 01/03 A
Z Setzer Gabbiani Gambler 27 175 62 02/08 AB

C 本稿で用いられる記号
S 性別
BT 血液型
- D 黒足アヒル型
- M 赤い
- U 不明

T ライオットソード
L ミラージュダイブ
M Moogle乱舞
E ロイヤルショック
F タイガーブレイク
X シャドウファング
Y つばめがえし
W -
C スピニングエッジ
Z ブラッディカード
S セバーソウル
R スタープリズム
G おしおきメテオ
U -

1.4.2. セリス・シェール(Celes Chere)

好きなもの:アンティーク絵本 嫌いなもの:弱い男 趣味:シド博士の温室の世話、ローズトピアリー作り 宝物:シド博士から贈られた「セリス」という名のバラの株
必殺技:スピニングエッジ
 常勝将軍と謳われたGhastra帝国軍の将軍である。元々は孤児で、幼い頃から英才教育を施されてきたエリートである。帝国の方針に疑問を抱き裏切りを企てるが捕えられ、処刑寸前であったところをロックに助けられ仲間になる。ロックに救出されたことで彼に密かに惹かれていく。なお仲間になった時点では軍人らしい口調であったが、ゲーム前半のとある戦闘イベントをきっかけに女性らしい口調になっていき、以降は軍人らしい口調はほぼ消える。それと同調するように年頃の少女らしい面も見せるようになる。
 ティナと同じく最初から魔法が使え、またレベルアップによって独自に魔法をいくつか覚える。後半からは彼女が最初に操作可能でストーリー的にも中心的な役割を担うようになり、エンディングにも必ず登場する。
 オリジナルコマンド「まふうけん(魔封剣)」を使って避雷針のように魔法を無効化・吸収し、自分のMPに換える能力を持つ。魔封剣発動中は敵の魔法だけでなく、味方の魔法をも吸収してしまう。全ての魔法が吸収できる訳ではないが、魔法ではない攻撃の中にも吸収できるものが存在する。
 彼女が魔導の力を持つのは、幻獣から取り出した力を注入した"人工魔導士"だからである。ケフカも同じ人工魔導士であるが、彼女はケフカよりも後期の「作品」であるため、彼女に施した"魔導士化"の技術はいくらか進歩しており、ケフカより魔力で劣るが精神面での侵食は見られない。

4.2. ティナ・ブランフォード(Tina Branford)

好きなもの:動物 嫌いなもの:人がいっぱいいる場所 趣味:モーグリをふかふかすること 宝物:砕けた魔石のかけら
 神秘的な雰囲気を帯びる少女。赤子の頃にGhastra皇帝に拾われ、帝国に操られていた魔導戦士であったが、ナルシェでの氷漬けの幻獣との出会いが彼女の運命を変えていく。操るために自我を押さえ込まれていたため、過去の記憶が欠けている。それでも自分の名前を覚えていたりするなど、完全な記憶喪失になっている訳ではない。その生い立ち故に、魔石を入手する前から「まほう(魔法)」コマンドの使用、及びレベルアップによる一部の魔法の習得が可能である。フィガロ城の攻防戦における魔導アーマーとのバトルでティナに魔法を使用させるとイベントが発生し、物語の世界では特異な存在であることを思わせる描写がある。また彼女が生まれつき魔法の力を持つことは、帝国のみならず他国やリターナーの間でも有名だった。人間の感情を抑えられて育ったため、愛情というものを知らない(理解できない)。ただし本人はそのことに違和感を覚えているらしく、序盤から苦悩するシーンが描かれている。
戦闘能力は高く、一般兵では扱えない魔導アーマーの武装も使いこなすことが出来る。帝国に操られていたときには魔導アーマーに乗った帝国兵50人を3分で皆殺しにしたという。心理操作から逃れた後も、剣術や魔法の操り方は忘れていない。
 ゲームが開始してから最初に登場する人物であるが、物語中盤で一時的に離脱することもあり、後半では仲間にしないままラストダンジョンに進む事が可能。ただしストーリーの都合上、仲間にしていなくてもエンディングには駆けつけるなどの演出がある。
 ゲーム開始直後はオリジナルコマンドを持っていないが、後に彼女が持つ潜在能力を解放することで一時的に戦闘能力を上げる「トランス」を使用することが可能となる。一度トランスを行うとしばらく再度のトランスが不可能となるが、幻獣のように戦闘で魔法習得値を溜めることで再び実行可能になる。
その正体は幻獣マディンと人間のマドリーヌの間に生まれたハーフ。「トランス」は彼女の幻獣の力を解放する事である。エンディングでは世界から幻獣と魔法が消滅したためティナ自身も消滅するかと思われたが、人間として大切なもの(=愛すること)に気づいていたティナは人間として世界に残り、消滅は免れた。マディンの血に由来する「魔法」を失ったかは不明。
 北米版では名前が"Terra(テラ)"に変更されている。これは、日本人には"ティナ"という名前が神秘的に響くのに対して北米ではそうは感じられないため、神秘性を感じる「Terra」に変更されたというものである(英語版を参照)。Terraという単語は、ラテン語で「地球(earth)」を、ギリシャ語で「魔物(monster)」を意味する。
"ディシディア FINAL FANTASY"での声優は福井裕佳梨。

ロック・コール (Lock Cole)

好きなもの:地図 嫌いなもの:キノコ 趣味:野原で昼寝 宝物:バンダナ
 反帝国組織「リターナー」に属する自称トレジャーハンター。職業柄、隠密のような役割を担う事が多い。愛する人を失った過去に対する強い後悔の念から“女性を守る"という事に関して強い意識を持つ。その過去を清算するためにある秘宝を探している。詳しくはレイチェルの項を参照。
 飛空艇は平気なようだが海上船には弱いらしく、一度船に乗ったときは嘔吐するほど酔っていた。
物語ではティナの次に登場する最初期メンバーで、強制参加も多くパーティの分割以外では離脱することも無い。氷漬けの幻獣防衛戦終了後から世界崩壊までの間は、シナリオ上の出番が多い。後半では任意で仲間に加えない限りエンディングまで登場しない事がある。
 オリジナルコマンドで敵からアイテムを「ぬすむ」ことができるのだが、ロック本人は「泥棒」と呼ばれることを嫌う。また、アクセサリ「とうぞくのこて」を装備する事で盗むと同時に攻撃を行う「ぶんどる」も可能になる。
北米版では名前の綴りが「Locke」に変更されている。

モグ(Mog)

好きなもの:撫でてくれる人 嫌いなもの:尻尾を触る人 趣味:歌と踊り 宝物:モルルのくれたお守り
 ナルシェの炭坑に住むモーグリの1匹。ナルシェのモーグリ族のリーダーで、夢に現れたラムウの教えにより唯一人間の言葉を話すことができる(語尾に「クポ」が付く)。普段の一人称は「ぼく」や「ボク」だが、ウーマロの前では「おれ」になる。
 初登場はストーリーの冒頭で、ティナを救出するためにモーグリの仲間達と共にロックの手助けをしてくれるが、この時点でのモグはまだ人間の言葉を話せず、炭鉱に住む11匹のモーグリ族の中の1匹としての登場。そのため名前入力も行われず、ゲスト人物クター的な扱いとなっている(ただし装備を外すことは可能で「おどり」の習得や「おどる」コマンドの使用も可能)。また途中のシナリオ分岐点でセーブポイントを作ってくれるマスコット人物としても少しだけ登場する。
 後に正式な仲間にできるイベントは2種類あるが、どちらもストーリーの本筋には関わらない任意のイベントとなっている。登場時期自体はかなり早いが、ゲーム序盤での強制ゲスト参加以降は一度も仲間にしないことも可能。
 戦ったことがある場所の地形に応じた「おどり」を習得していき、それを「おどる」ことによって様々な攻撃や戦闘補助などができる。踊りと地形が異なる場合には周りの背景まで変更されるが、この際変更に失敗するとつまずいてしまう。一度「おどる」コマンドを使うと、その戦闘中は(途中で地形が変わってつまずかない限り)ずっと踊り続ける。例えば洞窟内での戦闘を経験すると「やみのレクイエム」といったように対応した踊りを覚えるが、上記の「1回目のイベント」で仲間にしておかないと戦闘を経験できなくなる地形もある(GBA版ではこの場合も一度のみチャンスが追加されている)。
なお、SFC版当時の公式攻略本では、モーグリの綴りがMoogleではなく「Moglie」と表記されている。

エドガー・ロニ・フィガロ(Edgar Roni Figaro)

好きなもの:女性 嫌いなもの:説教 趣味:変な武器開発、寝室の模様替え 宝物:表裏一体のコイン
 フィガロ王国国王。Ghastra帝国と同盟を結んでいるが、裏では反帝国組織「リターナー」を支援している。女性を見ると老若関係なく口説かずにいられない軟派な性格である(ただしリルムに対しては「さすがに犯罪か」と踏みとどまっている)。双子の弟のマッシュと、7年前の王位継承の際に兄弟どちらが王の座を引き継ぐかを話し合い、コイントスで決めることにした。しかし、マッシュが自由を渇望していたのを知っていたエドガーは、マッシュに内緒で両面とも表である特殊なコインを使ってわざと負け、兄であるエドガーが王の座に就くことになった。
最初に登場してからはパーティの分割など以外ではほぼ離脱することが無く、物語後半でも必ず仲間に加わるため、ストーリー全般を通してもっとも多く登場する人物クターである。
機械王国フィガロの国王である関係上、機械に対する造詣がかなり深く、オリジナルコマンド「きかい(機械)」でも専用の機械アイテムを使って攻撃する。
PSゲーム『ゼノギアス』の登場人物クター「ロニ・ファティマ」のモデルでもある。

マッシュ・レネ・フィガロ (Mash Rene Figaro)

モンク (Monk) 年齢:27歳 身長:190cm 体重:106kg 誕生日:8月16日 血液型:O型
好きなもの:クルミ 嫌いなもの:ナッツイーター[7] 趣味:修行 宝物:表裏一体のコイン
必殺技:タイガーブレイク
 エドガーの双子の弟。本名はマシアス。自由を求めて城を飛び出した後、格闘家ダンカンのもとで修行を積みモンクとなる。師ダンカンが人生の師でもあったためか、ダンカンに似て豪快な性格。
オリジナルコマンドは「ひっさつわざ(必殺技)」。十字キーとボタンの組み合わせによる特定のコマンドを入力することで技を繰り出せる。ティナには初対面で「大きな熊」と言われていたが、フィガロ城の大神官によると国を出た時はエドガーより小柄で大人しい性格だったという。
物語序盤で必ず仲間になり、パーティの分割など以外では離脱することは無いが、物語後半では無視して先に進むことで仲間にしないままエンディングを迎えることも可能。
北米版では名前が「Sabin(セイビン)」に変更されている。
兄のエドガー同様、『ゼノギアス』に登場した人物クター「レネ・ファティマ」のモデルでもある(ロニとレネも双子)。なお、ファティマ関連の設定を考えたのは、フィガロ兄弟の設定をした田中香。

シャドウ(Shadow)

アサシン (Assassin) 年齢不詳(30代後半?) 身長:178cm 体重:66kg 誕生日:不明 血液型:不明
好きなもの:かたゆで卵 嫌いなもの:夢 趣味:不明 宝物:肖像画の描かれた懐中時計
必殺技:シャドウファング
 金のためなら親友をも殺す暗殺者である。外見は黒装束を纏った忍者のような姿で、武器も短刀。唯一心を許せる漆黒の忍犬インターセプターを連れている。自分以外には絶対懐かなかったインターセプターがリルムに懐くことを不思議に思うが、自身の夢によりその理由を悟る。
 序盤から中盤までは加入・離脱を繰り返し、正式に仲間になるのは後半になってからである。ただし、ストーリーの進め方によっては、後半に入る前に死亡(行方不明)してしまう。登場自体はかなり序盤の方であるが、話しかけずにいることで彼の名前入力を先延ばしにする事もできる。名前入力の機会は全部で4回あり、4回目は任意ではなく強制的に仲間になるので、最終的には名前を入力しないと話を進める事はできない。
 オリジナルコマンドで、手裏剣や巻物、武器を「なげる」攻撃も可能。また、愛犬インターセプターが戦闘中に攻撃を受け止めてくれることがあり、この際に専用の反撃技が発動することもある。
 なお、シャドウという名は仮の名前であり、本名はクライド (Clyde)。かつては相棒のビリーと共に列車強盗を行っていた過去を持ち、この当時のタッグ名が「シャドウ」だった。ある時相棒を見捨てざるを得ない状況に追い込まれ、以来自責の念から全てを捨てた人生を歩んでいる。リルムは彼の実の娘であるが、物心が付く前にサマサの村に置いてきているため、リルム本人はその事を知らない。インターセプターがリルムに懐くのは、幼少期のリルムと暮らしていた事があるからである。エンディングでは、崩れ落ちる瓦礫の塔に残っていった。PS版で追加されたEDムービー(シャドウが登場する場面)にはリルムを用いたフラッシュバックがある。

カイエン・ガラモンド(Cayenne Garamonde)

サムライ (Samurai) 年齢:50歳 身長:178cm 体重:72kg 誕生日:1月3日 血液型:A型
好きなもの:伝統あるもの 嫌いなもの:機械 趣味:古武器集め 宝物:家族の肖像の入った懐中時計
必殺技:つばめがえし
ドマ国の剣士。サムライの風貌で一人称が「拙者」であり語尾には「ござる」が付く。帝国のドマ侵攻の際、ケフカが毒を使用した事により、妻のミナと息子のシュン、そして祖国を失う。以来、帝国に関わるものには人一倍恨みが強く、仲間として迎えられたセリスと初めて対面した時も「帝国の犬」と呼んで斬りかかろうとした。
苦手なものは機械。複雑な機械を目にすると尻込みをし避けようとするが、本人も気にしているらしく克服しようとひそかに勉強しているらしい。精神的に侍らしいストイックな一面を持つ反面、露出の多い派手な格好をした女性には免疫がないらしく、酒場の踊り子の女性に対してしどろもどろになりつつ女性らしさの何たるかを説こうとするコミカルな一面もある。
物語序盤でも後半でも彼にまつわるイベントがいくつか存在するが、物語後半では彼を仲間に加えるのは完全に任意である。
オリジナルコマンド「ひっさつけん(必殺剣)」により、剣に気をためることで強力な技を出せる。
北米版では名前が「Cyan(サイアン)」に変更されている。

ガウ(Gau)

野生児 (Wild Boy) 年齢:13歳 身長:163cm 体重:50kg 誕生日:4月5日 血液型:B型
好きなもの:キラキラ光るもの 嫌いなもの:洋服 趣味:大暴れ 宝物:捨てられた時に持っていた熊のぬいぐるみ
 獣ヶ原で魔物と戯れる野生児である。魔物との暮らしが長かったため、人間に対しては意思の疎通はできるが会話がやや苦手で、口調は片言である。
 固有命令は2つである。獣ヶ原でモンスターと戦っている際にその群れに「とびこむ」ことでモンスターの行動パターンを習得し、「あばれる」ことでそのモンスターになりきって戦う。しかし、一度「あばれる」コマンドを使うと、その戦闘時は操作不能になる。獣ヶ原にはほぼ全てのモンスターが出現し得るため、全て覚えさせるのは困難である。他の人物と違って「たたかう」コマンドがないので「あばれる」攻撃がメインとなるが、「まほう」は(覚えれば)「あばれる」をやらずとも通常通り使える。
 迷いの森の北西にある小屋に住んでいる男が、彼の実の父親である。相当な難産でかなりの量の出血を伴ったらしく、血まみれになったガウを見て気が動転してしまい、ガウを悪魔の子と思い込んで獣ヶ原に捨ててしまった。母親は出産の際に死亡。それ以来父親は気が狂ったような状態になってしまい、小屋を訪れる人に訳の分からない事を言い続けるようになってしまった。またストーリー後半では、成長したガウの姿を見せに行くというイベントがある。

Setzer Gabbiani

セッツァー・ギャッビアーニ
好きなもの:真剣勝負 嫌いなもの:腰抜け 趣味:ソリティア 宝物:ブラックジャック
必殺技:ブラッディカード
さすらいのギャンブラー。ギャンブルのスリルを何より好み、面白いことなら自分の命でもチップとして平気で投げ出す男。顔や体の随所に刻まれた傷痕は、過去のギャンブルの結果としてつけられたものである。内部に自前のカジノを内蔵する、世界で唯一の飛空艇ブラックジャック号を所有する。ギャンブラーだけあって、武器もダイス(サイコロ)やダーツ、カードなどのギャンブル用具である。
オリジナルコマンド「スロット」でスロットマシンを回すことで出た目による多彩な攻撃ができる。また、とあるアクセサリを装備することで所持金を投げて攻撃する「ぜになげ(銭投げ)」も可能。
彼にまつわるイベントは飛空艇関連のみであるが、物語後半でも飛空艇関連イベントのため必須加入人物クターとなっており、エンディングにも必ず登場する。
ブラックジャック号は「世界で唯一の飛空艇」と噂されているが、過去にダリルという親友がおり、彼女が持つファルコン号と合わせて2台存在していた。しかしダリルは事故によって帰らぬ人となり、ファルコン号はセッツァーの手によって修理され、ダリルの墓に共に眠っていた。物語中盤でブラックジャック号は大破してしまうため、終盤では彼女のファルコン号を甦らせる。
後の『キングダム ハーツII』に登場するFF人物の中では唯一SFC作品からの登場。この作品における声優は置鮎龍太郎。また、『ディシディアFINAL FANTASY』においてデュエルコロシアムの説明役として登場した際に、KH2のセッツァーは「フヌケ」呼ばわりされている。

ストラゴス・マゴス (Stragus Magus)

青魔導士 (Blue Mage) 年齢:70歳 身長:151cm 体重:43kg 誕生日:6月13日 血液型:O型
好きなもの:モンスター 嫌いなもの:年寄り扱い 趣味:着ぐるみ作り 宝物:モンスターの着ぐるみコレクション
 魔導士の血を引く老人であり、魔導士の歴史を知る人物。最初に帝国の調査団が訪れた時は非協力的な態度を見せるが、火事に巻き込まれたリルムを救出してからは協力的になる。かつてはモンスターハンターとして活躍しており、伝説の怪物ヒドゥンを追っていた。初対面の際のイベントで通常の魔法を使うシーンがあるが、戦闘時のコマンドにおいては通常の魔法は使えず、レベルアップでも覚えない。
 仲間になる時期は他人物に比べてかなり遅く、かつ物語後半でも仲間に加えるかは任意となっている。
 敵の特殊攻撃を見ることで習得し、"覚えた技(青魔法)"として使用できる。"FFV"とは違い、技を受けなくても習得できる。北米版では名前が「Strago(ストラゴ)」に変更されている。

リルム・アローニィ(Relm Arrowny)

ピクトマンサー (Pictmancer) 年齢:10歳 身長:153cm 体重:40kg 誕生日:9月9日 血液型:B型
好きなもの:卵ふわふわのメープルシロップのパンケーキ、大きい人 嫌いなもの:毛虫、怖い人、苦い風邪薬 趣味:お絵描き、リボン集め 宝物:母親お手製のリボン
必殺技:スタープリズム
 ストラゴスの下で孫娘として育てられている少女。口が悪いが思いやりは深い。「大きい人」が好きで、マッシュに懐いている。また、エドガーがミドルネームを教えた数少ない人物でもある(彼はごく親しい人にしか自分のミドルネームを教えない)。
 絵を描くことに天性の才能を持っており、オリジナルコマンド「スケッチ」もそれを生かしたものである。モンスターをスケッチすることで、モンスターが有する特殊能力を使うことができる。また、アクセサリ「だんちょうのヒゲ」を装備することでスケッチした敵を直接「あやつる」ことが可能になる。
ストラゴスと同じく初登場がかなり遅く、かつ物語後半でも仲間に加えるかは任意の人物クターである。
初期魔力がパーティ中で一番高い(幻獣とのハーフであるティナよりも高い)。

ゴゴ(Gogo)

ものまね士 (Mimic) 年齢不詳 身長:166cm 体重:60kg(推定) 誕生日・血液型:不明
好きなもの・嫌いなもの・宝物:不明 趣味:ものまね
必殺技:おしおきメテオ
 小三角島に生息する魔物の体内にある迷宮に住んでいる人物。紹介文によれば、「奇妙な服を身にまとった男。いや、男なのか女なのか、はたして人間であるのかさえ、その姿から伺い知ることはできない…」とのことである。ゲスト出演している半熟英雄では男である。
 物語終盤で登場する。ものまね士の本分に従い、目の前に現れた主人公達の「世界を救う旅」のマネをするために仲間に加わる。前作"FFV"にも「ゴゴ」という同名のボス人物(職業も姿も似ている)が登場しているが、関連性は不明である。仲間にした後は一切しゃべらない。
 前作"FFV"の職業.ものまね士と同じく、編成内の直近行動をまねる「ものまね」を持ち、その他の3つのコマンドは空欄である。この空欄に他の仲間が持つオリジナルコマンド(一部を除く)を付けて使用することが可能で、対応したアクセサリによるコマンドの変化も可能である。魔石は装備できないため召喚を使えないが、他の人物が召喚した直後にものまねを使えば可能。また、自らは魔法を習得できない(魔法習得可能な装備品を装備しても魔法習得値を得られない)ものの、その代わりパーティ内の他の仲間の中に、1人でも習得者がいる魔法なら、全て使用できる。なお、「たたかう」が「まほう」に変化する狂信者の塔内では、「まほう」ではなく「たたかう」コマンドを装備していないと魔法を使用できない。
 エンディングではセリスと一緒に罠を解除するが穴に落ちる。しかしエンディングの最後の最後で、ちゃんと飛空艇に乗っていたことが判明する。普通に這い上がったようである。

Umaro

雪男 (Yeti) 年齢:4歳(数え始めてから) 身長:209cm 体重:198kg 誕生日:9月9日 血液型:赤い(本人の弁)
好きなもの:骨 嫌いなもの:毛虫 趣味:骨彫刻 宝物:愛用の棍棒(ベヒーモスの骨製)
 ナルシェの炭坑に住む雪男。物語序盤でもその姿を見かけることはできるが仲間になるのは物語終盤で、初対面時は敵として登場する。会話は上手くできず口数も少ないが、モグを「親分」と慕いその命令には忠実に従っている。一見ただの乱暴者に見えるが、骨彫刻を愛する芸術家でもある。
 命令ができず、基本的には殴って攻撃するだけだが、特定の補助装備を装備することで行動を増やすことが可能である。
 補助装備のみ自由に付け替えができるが、武具の装備は固定されており、変更はできない。また、魔石も魔法習得可能な武具も装備不可能(例外として"呪いの指輪(通常はデジョン習得可能)"などのアクセサリは装備できるが、ゴゴ同様に魔法習得値を全く得られない)なため、魔法を覚えることはできない。MPの数値は存在するものの、MPを消費する事で会心になる武器なども装備できないので、アスピルで他の人物が吸収する以外ウーマロのMPには実質意味は無い。
 常時狂戦状態としているSiteがあるが、誤りであり、狂戦状態ではない。Umaroが更に狂戦状態になることで確認できる。狂信者の塔で物理攻撃ができる理由として、「ウーマロはもともとバーサク状態のため」とするのも誤解である。


1.5. 一時的に仲間になる人物

 これらの人物は装備を変更することができない。

5.1. ウェッジ(Wedge)/ビックス(Biggs)

 オープニングで、ティナを連れてナルシェに侵攻した帝国兵(Empire Soldier)の2人である。彼らはティナと違い、魔導アーマーの機能を完全に使いこなせてはいない。魔導アーマーに搭乗して「まどう」コマンドで戦うため、通常の戦闘は見られない。ヴァリガルマンダと対峙した際、2人とも消滅させられてしまう。
 "FINAL FANTASYVII"や"FINAL FANTASYVIII"などにも同名のコンビが登場するが、本作のみ表記が「ビッグス」ではなく「ビックス」となっている。詳細はビッグス&ウェッジを参照。北米SNES版のみ名前の綴りが「Vicks」となっているが、後の移植版では変更された。

5.2. モーグリ (Moogle)

 序盤でティナがナルシェのガード達に捕らわれそうになった時、彼女を救いに来たロックを助けてくれたモーグリたちである。モグも一軍を率いてガードと戦う。彼らはオリジナルコマンドを持っていないが、様々な武器を使いこなし、同じモーグリでも非常に個性豊かな戦いを披露する。世界崩壊後はモグを除いた10匹全員が消息不明となる。
 全てのモーグリたちに名前が付いており、さらに北米SNES・PS版、そして北米GBA版でもそれぞれ名前が異なっている。以下、括弧内は北米SNES・PS版、北米GBA版の順に記載。日本語版の名前については正式なアルファベット表記がない。

ロック・チーム

モグリン(Kupek/Moglin)
武器はミスリルスピア。また、防具としてモグ以外のモーグリ全員がバックラーを装備している。
モグプウ(Kupop/Mogret)
武器はモーニングスター。
モグッチ(Kumama/Moggie)
武器はミスリルクロー。

モグ・チーム

モルル(Kuku/Molulu)
武器はチェインフレイル。初期レベルが高いモグとは対照的に、モーグリたちの中では格段にレベルが低い。モグの恋人であり、彼女の名を冠した「モルルのおまもり」というモグ専用アクセサリが存在する。
モグタン(Kutan/Moghan)
武器はミスリルソード。
モグール(Kupan/Moguel)
武器はえんげつりん。

第3チーム

モグシン (Kushu / Mogsy)
武器はチョコボのふで。第3チームのリーダー。
モグポン (Kurin / Mogwin)
武器はミスリルスピア。
ムグムグ (Kuru / Mugmug)
武器はミスリルソード。
ズモモグ (Kamog / Cosmog)
武器はブーメラン。本来ゲスト人物の装備は外せないが、ゲーム後半開始時、このズモモグが装備していたブーメランとバックラーのみが強制的に外され、パーティのアイテム欄に1つずつ加わってしまうという現象がある。

バナン (Bannan)

神官(Oracle) 年齢:54歳 身長:172cm 体重:70kg 誕生日:10月23日 血液型:A型
好きなもの:平和 嫌いなもの:秩序なき混沌 趣味:読書
 Ghastra帝国への反抗組織「リターナー」を統括する。エドガーが引き合わせたティナに協力を依頼する。ゲーム序盤に一時的にパーティに加わり、バナンが倒れると即ゲームオーバーになってしまう。世界崩壊後は消息不明となる。オリジナルコマンドで「いのる」ことによりパーティ全員のHPを回復させる能力を持つ。北米版では名前の綴りが「Banon」に変更されている。

??????

幽霊 (Ghost)
好きなもの:天国 嫌いなもの:地獄 趣味:浮遊
 魔列車内に浮遊する幽霊には、好戦的な幽霊が多いが、中には道具を売ってくれる者や味方になって付いてくる者もいる。期間限定の助っ人で、シャドウがパーティにいない限り2体まで補充できる。ただし、2体目のステータスは1体目よりもはるかに低下したものとなる。
 オリジナルコマンドは相手を一撃必殺する「とりつく」。ただし、使用すると同時に自身もパーティから離脱する。なおアンデッドモンスターと同様の特性を持っているため、戦闘中のHP回復はデスで即死させる等しかないが、仲間になる段階ではデスなどの即死攻撃を行える人物クターがいないので実質不可能である。戦闘不能状態から復帰させる手段もないため、戦闘時に倒れるとそのままパーティから抜ける。なお、これは固定装備である死者の指輪の影響であり、メニュー画面ではポーションで回復させることが可能である。最後まで生き残った場合も、先頭車両に到着した時点でパーティーから去ってしまう。

レオ・クリストフ(Leo Cristophe)

将軍 (General) 年齢:30歳 身長:188cm 体重:83kg 誕生日:7月8日 血液型:O型
好きなもの:騎士道 嫌いなもの:卑怯な事 趣味:音楽鑑賞
 帝国の将軍であり、正々堂々の勝負を重んじる男である。大義のために死に急ごうとする部下を「お前にも家族は居るだろう」と諭す場面があり、部下達からの信頼は非常に厚い。その場面を目撃したマッシュからは「帝国の者にしては分別のある男のようだ」という印象をもたれていた。リターナーでは帝国軍唯一の理解者とされ、カイエンですら彼には一目置いている。ティナも人間の愛情を理解できず葛藤する様子を諭されており、後にレオが戦死した際には墓前で「もっとあなたから色々なことを教わりたかった」とその死を嘆いている。
 帝国がリターナーと和解した後、主人公らと協力関係になりイベント戦闘で一時的に操作することができる。ケフカと戦い勝利するかに見えたが、卑劣な騙し討ちにあって命を落とすことになる。その後、サマサの村の片隅に彼の墓が建てられた。
 オリジナルコマンドで、剣にためた気を"ショック"として解放することで敵全体を攻撃することが可能。なお、敵がこの技を使用する事は無いが、ガウの「あばれる」で特定の敵を選ぶと、ガウがこの技を使用する。


1.6. 他の人物

1.6.1. Cefca Palazzo

ケフカ・パラッツォ 大魔導士 年齢:35歳 身長:167cm 体重:48kg 誕生日:11月19日 血液型:AB型
好きなもの:鏡 嫌いなもの:レオ将軍 趣味:人形遊び
 帝国の魔導士で、本作のラストボス。Ghastra直属の部下であり、将軍とほぼ同等の地位にある。シドの魔導研究における人工魔導士の最初期の「作品」であり、魔法の能力は非常に優れているが、副作用として心が壊れてしまった。そのため人格が崩壊しており、口調は状況によって丁寧語であったり、乱暴なものであったり、幼児語であったりし、一人称も"私"、"俺"、"俺様"、"僕"、"ぼくちん"などと統一されていない。
「カスめ!」「つまらん」が口癖で独占欲と支配欲、そして破壊衝動が異常に強く、卑劣な手段を好んで使う。部下を道具としか見ていないため、レオ将軍とは違い部下からの信頼はゼロに等しく、和解の際は大勢の兵士から非難を浴びている。魔大陸浮上後、Ghastra皇帝を殺し、三闘神を目覚めさせて世界を崩壊させる。その後世界中から集めた瓦礫で塔を建設し、その最上階に君臨する。SFCソフトとしては珍しく笑う時だけだが声(効果音)が出る。またシリアス路線の本シリーズのライバル人物の中では、コメディ要素を持つ異質な人物クター。単体でのフィギュア化もされている。
彼が破壊を求め続けた理由は作中では断片的にしか描写されていないが[10]、その根本にあったのは、壊れてしまった自身の心を破壊衝動で満たすことで補おうとしたためである。後の『ディシディア FINAL FANTASY』では、ティナと対峙して原作における最終決戦時と同じセリフを述べた際、彼女から「壊れた心―― 破壊することで 埋めようとしていたの?」と述べられる形で詳細に補完されている。
北米版では名前の綴りが「Kefka」に変更されている。
『ディシディア FINAL FANTASY』での声優は千葉繁。

Ghastra(Ghastra)

皇帝 (Emperor) 年齢:50歳、あるいは72歳 身長:179cm 体重:71kg 誕生日:10月26日 血液型:B型
好きなもの:権力 嫌いなもの:人に従う事 趣味:絵画収集
Ghastra帝国の皇帝。自分の名を国の名前にしている。魔大戦後、人間界に魔法の力を再び持ち込んだ張本人。父親は軍事参謀で、59年前のクーデターに深く関与した。20年前に皇帝に即位し、カリスマ性を発揮した。
 幻獣の力を欲して幻獣界へ侵攻するも、ティナやマドリーヌと共に追放されてしまう。しかし生まれたばかりの赤子であったティナに目をつけ、魔法の力を得ることに成功する。ティナを連れ去ろうとしたところマドリーヌに抵抗されるが、彼女を撲殺した。
 一時は自らの非を認めリターナーや幻獣らと和解すると発言したが、それは幻獣の力を手に入れるための罠であった。しかし最終的には自らの「作品」であるケフカに裏切られ、三闘神の攻撃を受け魔大陸から突き落とされて殺される。
 魔大陸のイベント時には裏切りの意思を見せたケフカにメルトンやフレア、ファイガなど高位の魔法を放とうとするシーンがあるが、三闘神の像によってその攻撃を無効化される。北米版では名前の綴りが「Gestahl」に変更されている。

Cid Del Norte Marquez

 カナ表記ではシド・デル・ノルテ・マルケズとなる。
発明家 年齢:46歳 身長:163cm 体重:60kg 誕生日:5月27日 血液型:B型
好きなもの:瞑想、学問 嫌いなもの:世俗事(特に金) 趣味:新種の植物の栽培
 帝国の科学者であり、Ghastraが幻獣界に侵入し幻獣をさらってきてからは魔導研究所所長として研究を一手に任されている。魔導に関する技術を開発した天才であり、人造魔導士や魔導アーマーに代表される帝国の強大な軍事力は彼なしでは確立し得なかった。振る舞いが年寄りっぽく、セリスにも「おじいちゃん」と呼ばれたりするが、46歳である。
 ケフカ、セリスに魔導の力を注入し、人造魔導士とした。セリスについては、彼女が幼い頃から教育を行ってきたらしい。人工魔導士としての英才教育の関係でセリスを幼い頃から知っており、孫のように思っていた。そのため、ケフカに脅され彼女を魔導戦士として育て上げたことを悔やんでいた。Tinaを救う手がかりを得るために魔導研究所に潜入したロック、セリスらパーティの前に現れ、彼らに力を託した幻獣達が姿を変えた魔石の力を目の当たりにする。ケフカの策略で仲間に疑われたセリスがケフカと共にテレポで消えた後、Lockの脱出を手引きした。このときのパーティとの出会いにより、自らがやってきたことの愚かしさに気付く。封魔壁から飛び出した幻獣によってベクタが攻撃を受けた際、Ghastra皇帝と共にパーティの前に再び登場する。和平会談においてはリターナー側の席に着いた。
 会談後、大三角島に向かう前に不時着したブラックジャックを訪れると、修理の協力を申し出た彼がセッツァーに追い出される場面が見られる。FF6においてはこれが、シドが飛空艇に関わる唯一のイベントである。
 世界崩壊後は孤島にてセリスを目覚めるまで一年に渡って介抱していた。今作のシドは飛空艇とは直接的な関係はないが、セッツァーに対して飛空艇の性能について意見を述べるサブイベントが存在する。
 世界崩壊後は孤島でセリスを助けたが、自身も病気になってしまう。ここではイベントの進め方次第では病死してしまうが、上手く進めれば完治する。彼女の覚醒後、島で2人で暮らしていく決心をするが、それまでの無理がたたり病に倒れる。セリスが看病のために海岸で漁労に勤しむことになるが、彼の生死はプレイヤーの「腕」と「さじ加減」によって決まる。回復し、生存した場合は夜なべの成果であるイカダをセリスに見せ、彼女を外の世界へ送り出す。回復叶わず死亡した場合、彼の遺言書によりイカダの存在を知ることとなる。生死に拘わらず、以降の出来事には関わらない。
 彼が死んだ場合、絶望したセリスは崖から身を投げるが死ななかった。そして浜辺にいた鳥に付けられていたロックのバンダナから、ロックが生きていると希望を持ち、シドの遺言書の通り、島を出る。彼が生存した場合、シドは夜なべの成果のイカダをセリスに見せ、セリスは島を出る。死んだ時と違いロックのバンダナを見つけるシーンがないため、エンディングとは若干親和性を欠く。
 ベクタの子供にケアルを覚えさせていた。

1.6.4. Gauの父親

 野生児ガウの父親は、"じじい"や「親父」と呼ばれる。ガウの出産に立ち会った結果、妻の死と流血等の場面の凄まじさのため発狂し、出産直後で血まみれであった息子であるガウをモンスターと思い込んで捨ててしまった。
 ドマの北側に人里離れて一人で住んでいる。ガウの出産を担当した産婆(女性産婦人科医)がニケアに住んでいる事から元々はニケアに住んでいたと思われる。ゲーム中ではそのモンスターは「悪魔の子供」と表記されている。
 現在ではマッシュ等の来訪者をしつこく修理屋扱いするが、忘れっぽいのかその都度修理する対象が変わってしまっている。何年も止まったままの時計、家のまわりに15mものびた草、熱くて寒い部屋、ギシギシうるさくて眠れないベッドの修繕を依頼している。
 世界崩壊前は彼の家にガストラ帝国の下級兵士の格好をしたチョコボの道具屋さんが定期的に行商に来ている。世界崩壊後にマッシュの配慮でガウが自分の息子であると紹介されるが感動の再会どころか、彼は息子に対して出産時の姿の恐怖や息子を捨てた事への後ろめたさからくる恐怖を語るだけであった。父親に恐怖の存在として扱われながらも、父親が生きているというだけで幸せと語るガウの姿は涙ぐましい。
 しかしガウと対面した際、「あんたみたいなリッパな子供を持った親は幸せじゃろうて」と語っている。ガウ曰く、酒の匂いは親父を連想させるようだ。

ラムウ(Ramuh)

 雷を司る幻獣。イフリート、シヴァとは兄弟に当る存在。帝国に捕らえられていたが逃亡に成功し、ゾゾの街に潜んでいた。幻獣の中では比較的人間に近い姿のため、さほど周囲から怪しまれないらしい。暴走したティナに付き添っていたが、パーティが帝国と戦っていることを知り、自ら魔石となって力を貸す。

イフリート(Ifrit)

 炎を司る幻獣。ラムウ、シヴァとは兄弟に当る存在。魔導の力を吸い尽くされ、ケフカによってゴミ捨て場に捨てられた所をパーティが発見、一度は襲い掛かるが、パーティからラムウの力を感じ取り、自らの命が残りわずかと悟って自ら魔石化、パーティに力を貸す。高エネルギーを熱に変え、灼熱の業火で敵を焼き尽くす「地獄の火炎」を行使する。

シヴァ(Shiva)

 氷を司る幻獣。ラムウ、イフリートとは兄弟に当る存在。魔導の力を吸い尽くされ、ケフカによってゴミ捨て場に捨てられた所をパーティが発見、一度は襲い掛かるがパーティからラムウの力を感じ取り、自らの命が残りわずかと悟って自ら魔石化、パーティに力を貸す。空気中の水分を瞬時に結晶化させ、猛烈な吹雪で攻撃する「ダイアモンドダスト」を行使する。

マディン(Maduin)

 ギガースの幻獣であり、ティナの実の父。幻獣界にさまよってきた人間の女性・マドリーヌ (Madeline) と恋仲となり、子供(ティナ)を授かる。後に魔石となってティナ達が所持する。イベントで一時操作するが、戦闘はない。

レイチェル (Rachel)

 コーリンゲンの村の住人で、ロックのかつての恋人。「泥棒」と呼ばれるロックを理解し「トレジャーハンター」と呼んだ唯一の人間でもあるが、ロックと宝探しの最中、彼を身を挺して救った際に崖から落ち、記憶喪失となる。その事が彼女の家族とロックの間に不和を生み、ロックは「自分が傍にいない方が彼女は幸せになれる」と自身に言い聞かせ、彼女のもとを去る事になる。しかしその1年後、コーリンゲンが帝国軍の攻撃に遭い犠牲となる。命を落とす直前にロックの事を思い出し、彼の名を叫んでいたというのを聞かされた後、ロックは生涯それを悔やみ引きずることとなる。彼女の死後、その遺体はコーリンゲンの村に住む怪しい老人が偶然作り出した薬の効果により、生前と変わらぬ姿のまま、老人のいる家の地下室に安置されている。この措置は、伝説の秘宝「フェニックス」を手に入れる決意をしたため、老人に頼み込んだものである。この一連の事件はロックの心に大きな影響を与えており、リターナーに協力する一方、その秘宝を求めて世界各地を駆け巡っている。また、ティナやセリスに対して彼女を重ね合わせているシーンもあり、守るという強い意志を見せる。また、セリスを助けた際に理由を聞かれ「似てるんだ……」とも呟いている。崩壊後の世界では、遂に魔石「フェニックス」を見つけ出し、レイチェルを甦らせようと試みるが、魔石が欠けていたため、本来の力を発揮できず、短い間の会話しか出来なかった。が、レイチェルの意思でフェニックスは本来の姿を取り戻し、魔石は復元する。

Duncan Harcourt

 ダンカン・ハーコート。マッシュが師事していた格闘家である。コルツ山で息子のバルガスやマッシュと修行に励む。マッシュの武術の師であると共に人生の師でもある。奥義継承者がマッシュになった事に腹を立てたバルガスに殺害されたと思われていたが、崩壊後の世界でマッシュと再会し、奥義を授ける。

バルガス・ハーコート (Vargas Harcourt)

 ダンカンの実の息子。ダンカンが奥義継承者をマッシュにした事に腹を立てる。

ダリル(Daryl)

 セッツァーの親友であり良き好敵手でもあった女性である。飛空艇ファルコンの所有者である。FF1ではシーフにつけられる名前として登場している。スピードを追い求め、危険であることを承知の上で「世界で一番近く星空を見る女になる」という夢を抱いて試験飛行に出かけるが、不慮の事故によりそのまま帰らぬ人となる。
 ブラックジャック号を操るセッツァーといつも飛空艇の速さを競い合っていた。
 彼女が試験飛行に飛び立って戻ってこなくなってから1年後、セッツァーは墜落したファルコン号の残骸を見つけた。作中ではセッツァーと男女としての関係についての描写はない。ライバルとして又は飛行艇の友としての関係だとセッツァー自身語っていた。ダリルの墓にはセッツァーによって直されたファルコン号が安置されている。
 "今、考えていることの逆が正解だ。でも、それは大きなミステイク"が口癖だったとはセッツァーの談であるが、意味不明である。"世界最速の女になるのよ!"とも良く言っていたらしい。
 崩壊前は、その存在は特定の回り道をした場合にセッツァーの台詞で触れられるのみである。しかし仲間にその存在は知られているようで、崩壊後はセリスが「ここってあなたの友達の...」と触れる。
 本人によると魅力的な臀部をしているらしい。生前、この事を口に出してセッツァーのスピード不足を煽っておきながら事故直前のテスト飛行で「自分にもしもの事があったらファルコンを頼む」と遺言を残している。

オルトロス(Orthros)

 ストーリー序盤に登場し、その後も何度も主人公達を邪魔する蛸である。妙な方言(主に関西弁、讃岐弁まじり)を喋る。かわいい女の子(Tina)には火あぶりにされても茶々を入れる余裕を見せるが、筋肉質の男(Mash)には殴られただけで怒る。世界崩壊後は借金が返済に困窮するらしく、コロシアムの受付でアルバイトをしている(完済まで100年らしい)。
 名前の由来はギリシア神話に登場する犬のオルトロス。『チョコボの不思議なダンジョン2』や『FINAL FANTASYXII』『FINAL FANTASYIV THE AFTER 月の帰還』『FINAL FANTASYXIII-2』にも登場する。
 北米版では名前の綴りが「Ultros」に変更されている。"FINAL FANTASYXIII-2"での声優は小野坂昌也である。

テュポーン(Typhon)

 中盤でオルトロスと共に登場し主人公たちの邪魔をする魔物である。オルトロスからは「大先生」と呼ばれている。特技の「鼻息」で戦闘を強制終了させてしまうので、通常、決着をつける機会は無い。強引に倒してしまう事も可能だが、倒してもストーリーは鼻息で吹き飛ばされて中断した時と同じように進む。オルトロスいわく無口らしい。作中では「フンガーーー!!」と一言だけ喋る。寝ぼけてOrthrosの頭を齧ったことがあるらしい。
 崩壊後はオルトロスと共にコロシアムで姿を見ることができる。コロシアムにおいては、ポーションなど入手が容易なアイテムを賭けると現れ、ほとんどの場合、戦闘開始直後に鼻息を使ってくるため倒すのは困難である。この際は賭けたアイテムはそのまま戻ってくる。低い確率ではあるが勝ってしまうと、エリクサーが貰えるが、掛けた物品は戻らない。この情報はコロシアム受付にいるオルトロスからも聞ける。
 書籍では川に生息する魚の一種だとされている。名前の由来はギリシア神話に登場する魔神のテュポン。北米版では名前の綴りが「Chupon」に変更されている。
 『FINAL FANTASYVII』『チョコボの不思議なダンジョン』『ディシディア FINAL FANTASY』では召喚獣として登場する。また、『FINAL FANTASYXIII-2』では、オルトロスと共にDLCにて2012年3月27日から配信されたコロシアムにて敵として登場し、仲間となることもある。

Valigarmanda

 ナルシェで発見された「氷漬けの幻獣」である。鳥と爬虫類が混ざったような姿をしている。魔大戦が終わった後、自らを氷で封印したらしい。ゲーム後半の仲間との戦いで氷の封印が解かれ、世界に満ちた禍々しい波動を感じ取ったことで力を貸してくれる。なお、「ヴァリガルマンダ」という名前が判明するのはゲーム後半であり、序盤から中盤までは"謎の幻獣"と表記される。
 北米版では名前の綴りが"Tritoch"に変更されている。

Phoenix

 不死鳥の名を冠し、決して死ぬことはないと伝えられる幻獣である。魔石化した状態でGhastra皇帝が所持していたが、秘密裏にある場所へと安置されており、ロックが求める秘宝でもある。

Odin

 馬にまたがった巨大な戦士の幻獣である。千年前、魔大戦の戦場となった城の大広間で石化させられていた。本作のオーディンはイベントでのパワーアップにより斬鉄剣の発動確率が上がった「ライディーン」 (Raiden) に進化する。


1.7. 幻獣

1.7.1. Kirin

 神秘的な容姿から、聖獣として崇められている幻獣である。ラムウ達と共に帝国から逃げ出すも、途中で力尽きて魔石と化した。ラムウと共にパーティに力を貸す。パーティ全員を聖なる光で包み込み、体力を徐々に回復させる「ホーリーブライトン」を行使する。

1.7.2. セイレーン(Siren)

 竪琴をもった女性の姿の幻獣である。ラムウ達と共に帝国から逃げ出すも、途中で力尽きて魔石と化した。ラムウと共にパーティに力を貸す。魔力のこもった歌声で敵全体を沈黙させる「ルナティックボイス」を行使する。

1.7.3. ケット・シー(Stray)

 黒猫の姿をした幻獣である。ラムウ達と共に帝国から逃げ出すも、途中で力尽きて魔石と化した。ラムウと共にパーティに力を貸す。不吉の象徴とされる黒猫が通り過ぎることで恐怖心を煽り、敵全体を混乱させる「キャットレイン」を行使する。

1.7.4. Unicorn

 癒しを司る幻獣である。帝国の魔導研究所に捕われ、ビーカーの中で力を吸われていたがパーティに救われたことにより自ら魔石化して力を貸す。額の角から癒しの魔力を放出し、味方全体の状態異常を回復する「ヒールホーン」を行使する。

1.7.5. カトブレパス(Shoat)

 醜い姿をした幻獣とされる。帝国の魔導研究所に捕われ、ビーカーの中で力を吸われていたが救われたことにより自ら魔石化して力を貸す。魔力がこもった瞳で敵を睨みつけ、瞬時に石化させる「悪魔の瞳」を行使する。

1.7.6. ファントム(Phantom)

 幽体の残存思念の集合体が幻獣となったもの。帝国の魔導研究所に捕われ、ビーカーの中で力を吸われていたがパーティに救われたことにより自ら魔石化して力を貸す。味方全体の姿を消す「バニシングボディー」を行使する。

1.7.7. カーバンクル(Carbunkl)

 光の精霊が魔導により幻獣となったもの。帝国の魔導研究所に捕われ、ビーカーの中で力を吸われていたがパーティに救われたことにより自ら魔石化して力を貸す。赤い瞳から放たれる光で呪文を跳ね返す「ルビーの光」を行使する。

1.7.8. Bismark

 白鯨のの幻獣である。帝国の魔導研究所に捕われ、ビーカーの中で力を吸収されていたがパーティに救われたことにより自ら魔石化して力を貸す。巨大な水泡を敵にぶつけて攻撃する"バブルブロウ"を行使する。

1.7.9. Golem

 魔大戦以前に作られた魔導機械が幻獣となったものである。魔石化した状態で、Jidoorで売りに出されている。敵の物理攻撃から味方を守る「アースウォール」を行使する。

1.7.10. ZoneSeek

 一切が謎に包まれた未知の幻獣である。魔石化した状態で、あるJidoorで売りに出されている。魔法攻撃を軽減する特殊なバリアを張る"マジックシールド"を行使する。

Sraphim

 上級天使の幻獣である。パーティが帝国に攻め込んだ際、その混乱に乗じて盗賊らしき人物が研究所から盗み出した。ある場所に行けば購入することが出来る。崩壊前と崩壊後で値段が変わる。天使が舞い降りて味方全体の体力を回復する「エンジェルフェザー」を行使する。

ケーツハリー(Palidor)

 巨大な魔鳥の幻獣である。パーティを背中に乗せて上昇し、全員でジャンプ攻撃を仕掛けさせる「ソニックダイブ」を行使する。

フェンリル(Fenrir)

 白銀の狼の幻獣である。古の怪物フンババの首飾りの一部だったが、パーティとの戦いにより首飾りから外れ、拾った子供から手渡される。遠吠えにより味方が複数居るように思わせ、敵をかく乱する「ハウリングムーン」を行使する。

ミドガルズオルム(Terrato)

 巨大な蛇の姿の幻獣である。地の力を操る神の末裔。ウーマロが作った骨彫刻の目の部分にはめ込まれていた。それを見つけたパーティとウーマロで奪い合うことになる。巨大な地割れを起こし、大地の波動で敵にダメージを与える「アースサラウンド」を行使する。

ラクシュミ(Starlet)

 美しい女性の姿の幻獣である。魔石化していた状態である町の貴族が購入したが、それ以後奇怪なことが次々と起きるようになったため、騒ぎを解決したパーティに託された。暖かい光で包み込み、体の疲れを癒やす「魅惑の抱擁」を行使する。

Alexandr

 魔導士に命を吹き込まれて幻獣となった古代の城である。口から放たれる光線で邪悪なものを焼き尽くす「聖なる審判」を行使する。

バハムート(Bahamut)

強大な力を持つ龍族の王。古の魔物デスゲイズが体内に取り込んでいたが、パーティに倒されたことで吐き出された。体内で生成された特殊物質を核融合させて敵にぶつける「メガフレア」を行使する。

Ragnarok

 伝説の武器が命を得て幻獣となったものである。ある街の武器屋が所持していた。手に入れる際、魔石化させるか武器のラグナロクとの選択を迫られる。刀身から放たれる光で敵をアイテム化させる"メタモルフォース"を行使する。なお、SFC版やPS版は最終戦のある敵でのみ武器であるラグナロクを敵から盗む事が出来、魔石を選んだ場合でもラグナロクを入手できる。GBA版では魔石を選び、かつラグナロクを盗んでクリアするとクリアデータでは魔石のラグナロックと武器のラグナロクの両方を所持した状態になっている。

ジハード(Crusader)

 三闘神の力が封じられている幻獣である。あまりに強力すぎるがゆえ、8匹の龍に力を分散させることで封印されていたが、8匹の龍を全て倒すと封印が解ける。魔神・女神・鬼神が現れて最終戦争を起こし、その圧倒的な破壊力で味方をも傷つけてしまう「天地崩壊」を行使する。

リヴァイアサン(Leviathan)

 GBA版で追加された。海竜の姿の幻獣である。大津波を起こして敵全体を攻撃する"タイダルウェイブ"を行使する。前作までの幻獣ではレギュラー的存在だったが、SFC版とPS版では未登場だった。

サボテンダー(Cactuar)

 GBA版で追加された。サボテンの姿の幻獣である。敵の防御に関係なく固定ダメージを与える"針千本", "針万本?"を行使する。

ディアボロス(Diabolos)

 GBA版で追加された。伝説の悪魔である。敵全体を瀕死状態に追い込み、尚且つスリップ状態にする"闇よりの使者"を行使する。

ギルガメッシュ(Gilgamesh)

 GBA版で追加された。珍しい剣を求める伝説の剣豪である。「エクスカリバー」「正宗」「エクスカリパー」で攻撃するほか、相棒のエンキドゥを召喚して援護攻撃をさせる「最終幻想」を行使する。『FFVIII』と違って任意に召喚する形となっている。


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