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反逆者は動き、冒険家は静観する

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反逆者は動き、冒険家は静観する ◆KuKioJYHKM



私はロアルド・アムンゼン。冒険家です。
いきなりですがなんなんでしょう、この奇妙な状況は。
私は殺し合いに参加させられていたはずが、途中で別の殺し合いに移動させられ……。そこから、更に別の殺し合いに連れてこられるとは……。
殺し合いをたらい回しなんて、ついているのかいないのかわかりませんね。
何はともあれ、今回も私は殺し合いに乗る気はありません。志を同じくする仲間を集めて、今度こそ殺し合いから脱出してみせましょう。
さて、まずは名簿を見て知り合いがいないか確かめてみましょうかね。さすがに殺し合いも三回目となると、慣れたものです。
ふむ、一度目の殺し合いでの知り合いはいないようですね。
ですが、二度目の殺し合いで知り合った6/、かがみ、竜の三人……いえ、正確には二人と一匹は私と同じように連れてこられているようです。
彼らとはぜひ合流したいところですね。なぜか6/は三人分名前が載っていますが……。
まあ以前の殺し合いでも二人分名前が載っていた人ですし、気にしないでおきましょう。
さて、次は地図です。自分がどこにいるのか確認しませんとね。
えーと、何か目印になるようなものは……。おお、何やら変わった建物がありますね。
きっと地図にも載っている建物でしょうが、何だかよくわかりません。ちょっと近づいていってみましょう。


◇ ◇ ◇


「え?」

静かなる~Chain-情~が転送された場所。それは温泉の真上だった。
何かを思考する余裕もなく、彼の体は重力に従って湯船に落下する。

「っはあ!」

慌ててお湯の中から顔を出し、大きく息を吸うChain-情。そのまま数回深呼吸をして息を整えた後、彼はとりあえず湯船を脱出する。

「まいったな、まったく……。僕の出だしは温泉に落ちるものと決まってるのか……?
 お断りだっての、そんなジンクス。いくらアニロワで最初に入浴シーンを書いたのが僕だからって……」

そんなことを言っている場合ではないと思いつつも、Chain-情はぼやかずにはいられない。
とりあえず服がずぶ濡れなので、替えの服が支給されていないかデイパックをあさる。
都合のいいことに、一着のライダースーツが支給品の中にあった。
とりあえず更衣室に移動し、濡れた服を脱ぎ捨ててライダースーツに着替える。付属のグローブとブーツも、しっかりと装着。
ただし、ヘルメットだけはここでかぶる必要はないと判断し脇に置いておく。

(さて……。落ち着いたところで、改めて今の状況を整理してみるか)

床へ無造作に腰を下ろし、Chain-情は思考に入る。
まず、なぜ自分は生きている。使えば死を免れない禁断の必殺技、ビッグバンパンチ。それを自分は二発も使った。
加えて、本来は人外にしか使えないオーガドライバーの使用。永遠神剣による大技の連発。
Chain-情は生命力を最後の一滴まで使い果たし、死んだはずなのだ。

(生き返った……? いや、生き返らされたと言うべきか……? だけど、なんで僕なんだ? 僕である必然性はあるのか?)

この殺し合いが、Chain-情が死ぬ前にいた殺し合いと違うものだというのは明白だ。
あの会場にも温泉はあったが、それはもっと大規模なものだった。あの会場とここは、明らかに違う場所だ。
それに、主催者だって異なる。あの二人はなんというか……自分たちとは違う世界の住人という感じがした。
そういえば、あの二人は興味深いことを言っていた。「参加者の一部は生き返らされた身だ」「ここにいる者のほとんどは、すでに殺し合いを経験している」と。
つまりこれは、リピーターロワというやつなのだろう。複数のロワから参加者を集め、改めて殺し合いをさせる。
その「複数のロワ」の中に、自分が参加していたロワも入っていた。おそらくはそういうことだ。
だが、それだけでは「なぜ自分なのか?」という疑問の解決には至らない。
自分が参加させられていたロワの参加者数は、84人。その中から、なぜ自分が選ばれた?

(そうだ、名簿! 他に誰が連れてこられてるか見れば、何かわかるかも!)

Chain-情は急いでデイパックから名簿を取り出し、それに目を通す。

クールなロリスキー……この名前は前の名簿にもあったな……。他には……。って、ええ!?)

名簿に記されたある名前を目にして、Chain-情は驚愕に顔を凍り付かせる。


それは、絶望の淵にいた自分に手をさしのべてくれた人。
自分が傷つきうちひしがれるたびに、優しく励ましてくれた人。
絶対に失いたくないと、心の底から思えた人。
そして、自分を守るために死んだ人。

(そうだ……。僕が生き返ってるんだ。彼女も生き返っていたっておかしくない)

Chain-情の腕に、無意識のうちに力が入る。

(殺し合いに参加させられて、こんな事を思うのは不謹慎かもしれない……。けど、これはチャンスだ。
 僕が弱かったから、あの時は彼女を死なせてしまった……。けど、もう一度やり直せる機会が来たんだ!
 今度こそ、今度こそ彼女を守ってみせる!!)

彼女の居場所を知る手がかりは、何もない。自らの相棒と言えるまでになじんだゴールド・エクスペリエンスのDISCも、今はない。
だが、それがどうした。

(手がかりがないから探せない? 武器がないから戦えない? そんな弱い考えに、反逆する!
 待っていてくれ、フラグビルドさん。僕は必ず、君のことを見つけ出す。そして、今度こそ最後まで守り抜く!)

真剣そのものの面持ちで、Chain-情は立ち上がる。そして名簿を戻したデイパックを背負い、髑髏が描かれたヘルメットをかぶる。

(そして主催者……。僕にもう一度フラグビルドさんと会えるチャンスをくれたのは感謝しよう。
 だが、殺し合いを開催したことについては絶対に許せない。お前たちは……この僕が裁く!)

胸に激情を秘めながら、Chain-情は再び浴場へ戻る。こうしている間にも、フラグビルドに危機が迫っているかもしれないのだ。お行儀よく玄関から出ている場合ではない。
垣根の前まで来ると、Chain-情は大きく右手を振りかぶった。

「うおおおおおおおおお!!」

気合いの雄叫びと共に、Chain-情が垣根を思い切り殴る。その一撃で垣根は吹き飛び、彼の前に開けた景色が広がる。
ちなみにこのとき、彼の体からうっすらと緑色のオーラが放出されたのだが、本人は気づいていない。

「行くぞ……!」

小さな、それでいて力強い声で呟くと、Chain-情は脇目もふらず走り出す。
熱き正義の心が宿ったスーツを身にまとい、一人の反逆者<トリーズナー>がこの殺し合いの中で動き出した。
彼の名は、静かなる~Chain-情~。ある書き手から、「反逆の拳士」の称号を贈られた男である。


【B-2/温泉/一日目-深夜】

 【静かなる~Chain-情~@書き手ロワ2nd】
 [状態]:健康、螺旋力覚醒
 [装備]:滝のライダースーツ@漫画ロワ
 [持物]:支給品一式、不明支給品0~2
 [方針/行動]
  基本方針:バトルロワイアルに反逆する
  1:フラグビルドを見つけ、今度こそ守り抜く。
※死亡後からの参戦です。


再びロアルド・アムンゼンです。
危ないところでした。私があの建物に近づくと、髑髏の仮面をかぶった黒ずくめの男が壁を突き破って飛び出してきたのです。
直前に聞こえた奇声は、彼のものでしょう。あの禍々しい服装といい、彼が危険人物という可能性は高いと思われます。
本来ならすぐに彼を取り押さえ、無力化したいところですが……。
何やら彼からは、妙な力を感じます。私の知らない何かを……。
犬を捕まえるために様々な武術を学んだ私ですが、それでも勝てるかどうかはわかりません。
不本意ですが、ここはいったん退きましょう。一人で勝てない相手でも、二人なら何とかなるかもしれません。
殺し合いに反対する仲間たちを集め、改めて彼に接触するのです。
そうと決まれば急ぎましょう。彼が他人に危害を加える前に、仲間を集めなくては。
ああ、それはそれとして……。犬が食べたいですねえ……。

【B-2/温泉付近/一日目-深夜】

ロアルド・アムンゼン(その3)@オールロワ】
 [状態]:健康
 [装備]:なし
 [持物]:支給品一式、不明支給品1~3
 [方針/行動]
  基本方針:殺し合いには乗らない
  1:仲間を集め、髑髏の仮面の男(Chain-情)を止める。
  2:6/、かがみ、竜を探す。
  3:犬を見つけたら食べる。
※オールロワ113話「日本昔話:とりかえばや物語」直後からの参戦です。
※Chain-情を危険人物と認識しました。


020:魔王アナゴに死ぬほど騒がれて眠れないCD 投下順に読む 022:烈火の爪(れっかのそう)
020:魔王アナゴに死ぬほど騒がれて眠れないCD 時系列順に読む 022:烈火の爪(れっかのそう)
静かなる~Chain-情~ 062:憂鬱アンドロイド
ロアルド・アムンゼン(その3) 052:隠し砦の三狂人


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