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夜天の天使、飛び立つ

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夜天の天使、飛び立つ ◆0O6axtEvXI



一人の故郷を持たない男がいた。

――はやてっ!

男は母を、親代わりを、親友をも失い。いつの日か英雄と呼ばれるようになった。

――……何故だ……何故、こんな馬鹿な真似をしたっ!

一人の男がいた。

――セフィロス、さん……ちゃんと、生き残ってよ……? 大事な人……管理局に、おるんやろ……?

大した力も信念もない、自らの意思すらも喰われかけた、脆弱な男がいた。

――死ぬな……はやて……死ぬなァッ!

二人の男は剣を交え、長き旅によって力を、信念を得た男は英雄を切り裂いた。

――初めて……名前で、呼んでくれた……ね……

とある一つの世界があった。

――……違う……違うんだ……

切り裂かれた男は、輪廻の流れより外れ、その世界へと現れた。

――何故、はやては死んだ

男はそこで出会った、長く男が忘れていた、友という言葉を思い出させてくれる人々に。

――憎い

そして、守り抜くと誓うこととなる、一人の少女と。

――お前達がはやてを傷付けた

男にとって、その少女を守る事こそが、全てだった。

――お前達がはやてを殺した

そして、男にとっての全ては……

――お前達がまた――俺から大切なものを奪ったのだ

儚く、消え去った。

――……ぅおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお―――ッ!!!!!




ホテルの屋上。
そこから、セフィロスは下に広がる街並みを見下ろしていた。
時刻は深夜、だが、それを視野にいれても明かり一つ灯っていない街は不気味である。

「……よりによって、貴様がいないとはな、アンジール」

名簿を一瞥し、すぐにしまいこむ。
その瞳は何も写してはいない、あるのは、憎しみだけ。

「どちらにせよ、変わらないか」

憎い。
今まで、彼がここまで感情を表に出すことはほんの数えるほどしかなかった。
よもや他人のために怒るなど、彼を知っている者からすれば信じられないかもしれない。
しかし今、彼は見ただけでわかるほどの強い感情を、表に出していた。

「さぁクラウド、私は剣を手に取ったぞ」

全てが憎い。
アンジールが。アレックスが。仮面ライダーが。アーカードが。プレシアが。まだ見ぬ全ての人間達が。
仮にこの場にいる者たちが、八神はやてと関係なかったとしても。
そんなことは、もはやどうでもいい。

「お前以外に、私を消せる者などいない。お前が人々を守りたいと思うなら」

夜天の主を守ると誓った男はもういない。
今ここにいるのは、全人類を蹂躙しようとするジェノバでしかない。

「私を止めてみせろ。この場にいないお前が、私を止められるものならば止めてみるがいい」

羽音と共に右肩に漆黒の片翼が現れ、セフィロスは空へと舞い上がる。


それは、ほんの一欠片。

「シグナム……貴様には、告げねばなるまい」

わずかに残された夜天の主への想いが、烈火の将の名を刻み続けていた。

(ちょ、主の名前出てきた!? それにしても、パンツ赤いっす! とか言える空気じゃないッス……アリス達はいるんすかね? あー、こんな怖い野郎じゃなくて女の子に使われたい……)

彼の知っているそれとは大きく違う、
並行世界のシグナムのデバイスを持ち――


片翼の天使は、夜天の空を行く。


【D-5/上空/1日目-深夜】
【セフィロス@なのはロワ】
【状態】ジェノバ覚醒、片翼で飛行中
【装備】レヴァンティン@ニコロワ
【道具】デイパック、基本支給品一式、ランダム支給品0~2
【思考】
 基本:全ての参加者をを皆殺しにする
 1:シグナムにはやての事を伝える
 2:もし仮面ライダーの娘(=かがみ)がいたら、優先的に殺す

※なのはロワ79話「月蝕」はやて死亡直後から参加
※レヴァンティンはニコロワ210話「城・逃・げでリセット!」から参加

【レヴァンティン@ニコロワ】
元動画は「くらっとけ!スターライトブレイカー(魔法少女リリカルなのはシリーズ)」
通称レバ剣。烈火の将シグナムの使う西洋の剣型のアームドデバイス。
ニコニコ補正のためテンションが高い。


029:空を見上げる少女達の瞳に映る世界 投下順に読む 031:チートと神域と時々古代
028:その少女、ゼロのリスタート 時系列順に読む 032:四度目のスタートライン
セフィロス 040:Advent:One-Winged Angel


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