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Fuck you all niggaz wanna do!

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Fuck you all niggaz wanna do!  ◆EKhCqq9jsg



『情けは人の為ならず』

 この言葉の意は
 「情けは人のためではなく、いずれは巡って自分に返ってくるのであるから、誰にでも親切にしておいた方が良い」
 とのことである。
 最近、いやもっと昔からであろうか、この言葉の意味を「情は人のためにならないからかけない方が良い」
 と言う言葉通りに間違って捕らわれると言う話を幾度か耳にしたことはあるではなかろうか。

 だが、事実情けをかけた所で確実に見返りが帰ってくるとは言えない。
 現実は非常である、正義に生きる人間が富や名声を得ることなど現代日本では針のように小さい確率であろう。

 無論バトル・ロワイアルにおいても一致する。
先程【C-4】の湖辺で愛する者の名を叫び散っていった彼もその直前まで
 善意に溢れた行動を繰り返していた。

☆☆☆

 彼は同所にある自然公園に入った直後、ふと湖の方向に目を向けると、
 なんとまあと人々を感嘆させてしまう程の深い傷を持った人間が一人、倒れているではないか。
 愛する者のことしか考量していなかった彼は、少し怪我人を助けるかどうか決めかねた。
 だが怪我人を救ったという実績でさらに愛する者の好感度をあげられるかもしれないと
 判断し、彼は怪我人を湖から掬い出し、恐らくその湖の管理する施設の一つであろう場所に彼を運びこむ。
 天の配剤が良い方角を指したのか、その施設には医療器具やベッドなどの安息を保つ道具もあり、
 激しい怪我をした彼を丁寧とは言えないが、それでも真剣に消毒や包帯などを巻き
 湖がよく見える個所にあるベッドに休ませた。
 これは怪我人がいつ何時目を覚ましてもどこだとわかるための配慮である。

 さてここで一つ疑問が残る。
 なぜ愛する人にしか目がない彼がこのような行為をしたのか。
 もしかしたらこの怪我人は殺し合いに乗っている悪童のかもしれないのに。
 しかし彼はそんな事はもうどうでも良かった。
 何故なら彼は一度、相互の認識の違いで一人(正確に言うならば一体)を
 自分の手で閻魔様に使いを出させてしまった。

 そう、彼のこの不自然な挙動は、贖罪なのである。
 どんな理由があろうと自分が大罪を起こしたことは覆せない。
 ならば、せめて、もしかしたら自分がこのまま放って置いたら
 朽ち果ててしまうかもしれない命を救ってもよかろうと、
 彼はそういう判断を下したのであった。
 もっとも心の奥底ででである。
 彼は愛する人の好感度を上げるためという前述の通りに
 自分自身に語り聞かせているのだが。
 それでも思わず語らずしかし本能で振舞う、まさに武士道を彷彿させる参加者と言っても過言ではないであろう。

 と、怪我人を安穏状態にし、彼が一息ついた頃
 あの忌々しい定時放送が耳朶に触れる。
 もっとも彼にとって愛する者以外のことなど一切関心をもつ必要などなかったが、
 怪我人のことを考慮して死亡者と禁止エリアを彼の名簿と地図に
 なくなった場所を手近にあったペンで穴をあけておく。
 こんな面倒なことをわざわざしているのは、怪我人の目を見た上での判断だ。
 怪我人も自分と同じように愛する人がいるかも知れない、そんな考えわずかに頭に過ぎった時、
 すでに彼はもう動き出していたとは言わずもがなであった。

 もうこいつにやってやることは全てであろう。
 彼は自分の負傷箇所もついでに治療し、一服した後こう検討した。
 いつ怪我人が目を覚ますかわからない、いくらなんでも目を覚ますまで待っていたら
 愛する者にいつ会えるかわかったもんじゃない。

 彼はさっさと支度し部扉へ向かおうとする。
 だが、不幸にも彼は目撃してしまうのであった。
 窓の外から、怪我人をずっと目を向け、拳銃を持っている男を。

 理性からでたものなのか本能からでたものなのか。
 自分の間近で死を見たくなかったからなのか。
 彼は咄嗟に身体を反転させ窓カラスに向かって全身で突っ込む。
 大きな音を立て窓ガラスが粉々になり破片が傷口に染み込む。
 同時にその奇襲を予想していなかった男に上半身がぶち当たり
 数メートル先に吹き飛ぶ。持っていた拳銃は逆方向へ飛ぶ。

 彼は身体の状況を省みず、拳銃の方向へ全速力で向かう。
 悲運にも彼自身は武器を所持しておらず、男をここから退ける手段に欠けていた。
 だから彼は相手の唯一の攻撃手段である拳銃を奪い、撤退を余儀なくさせる方針をとったのだ。
 しかし彼は見誤った、男が拳銃以外の武器を持っていないと甘えた考えをしてしまっていた。

 即ち、何かによって引き起こされる衝撃が彼を襲う。
 それに伴い今度は彼自身が吹き飛ぶ。
 刹那、彼は自分の中に走る線がプツンと切れるたことを自認した。

 砂浜に倒れ、肩で呼吸しながらも再度拳銃の方向へ行こうとする。
 だが悲しいかな、すでに自分が追放すべき男の手に拳銃を把持していた。
 男の横にはとても人間とは思えない異形なるものがいた。
 ああ、こいつにやられたのかと、彼は一瞬で判断できてしまった。
 そして自らの肩口と太ももに駆ける稲妻。
 それでも彼は立ち上がる、立ち上がらなければならない。
 愛する者のためにも、もう二度と無意味な死を生じさせないために。
 一歩、また一歩と男に近づく。
 されど虚しくも雷光が大きく鳴る。
 一発二発三発と、絶つには多すぎる程の量が彼を断つ。
 それでも彼は起とうとするために片膝を立てるが、それ以上に膝を立てることは無理であった。

 地面が近くなってきた。
 彼は脳裏に愛する人の顔を浮かべた。
 愛する人の顔は、なにかとても素敵な笑みを浮かべていた。
 自分がいなくともこれだけの笑顔を浮かべられるのか、
 それなら自分がいなくともこの殺し合いをやって退けてくれる。
 根拠も何も無いことを思い浮かべ、最後に彼は誰にも聞かれないような
 ごく小さな声で叫ぶ。

「かがみん……愛してる……愛してるよ……」

 それが、かえるにとって最後の言葉となった。
 愛する柊かがみ思い行動してきたかえるは、志半ばで倒れる。
 されど彼を責めるものはおるまい。
 一人の漢として生きたその生涯は、前述の通りまさに武士であったから。

☆☆☆

 さて武士のごとく「情け」をかけた漢は報われずに黄泉路へと旅立った。
 しかし本当にそうであったのか?
 本当に報われないまま、何も起こらずこの殺し合いが進んでいくのか?

 否、断じて否。

 何故ならばこの話はここで終わらないからだ。
 実は男が呼吸を整えている途中で、
 怪我人がもう既に目を覚まし、行動に移していたのであった。
 体調は決して良いとは言えない、だが一連の騒ぎで両瞼が半強制的に
 開かれてしまったからには、この状況を考量する限りいち早く行動するのは
 疑うことのないことであろう。
 よって得る無数の情報、己の負傷から放送の内容まで。

 本来なら男は怪我人が目覚める前に接触をして
 一つ『貸し』を作った後に怪我人の彼と共に湖に手配してあるフィッシング・ボートで移動するという計画を立てていたのだ。
 しかし実際はかえるの仕業で大きく狂ってしまったのだ。

 もともと男は怪我人の彼の命を狙うなどとは一切考えてはいなかったのだ。
 男が窓際に銃を持って中の様子を伺っていたのはあくまで窓ガラスの鍵部分を破壊して侵入するためだけであった。
 窓の前で待ち構えていたのは、何をやっているのかがわからないカエルとの接触を限りなく拒んだためである。
 無論これが正面入口から入らなかった理由でもある。

 男には幾つか怪我人について情報をすでに得ていたのだ。
 負傷の身であり、この殺し合いに乗っていると言うことを。
 この思考は男の限りなく近い考え方であり、
 現状では怪我人を圧倒できると認識し、計画を練ったのだ。
 もちろん割れたガラスや、怪我人の身体を治療する手もあるからこそできる技である。

 だが自体が一変した、その結果男は外でかえるの遺体を晒しながら
 交渉するという不本意な形となってしまった。
 それでも相手は満身創痍かつ遠距離武器も持たない状況、
 俄然優位を築いたままであった、だがこれは悪手であることを男は気づくことはなかった。

 交渉は男が優位にことを進めた。
 やはり体調の差が判断の決め手であった。
 男は上手に立ち自分が今すぐここで君を殺せるなどと脅しをかけて上で協力を申し込んだ。

 その強気の発言の後、怪我人ははこの治療や地図と名簿の穴は誰がやったのかということを問いかけた。
 当然男はこき下ろすかのような態度で説明する。
 その説明を聞き、怪我人は男と組むことを了承し、共にフィッシングボートへ乗り込んだ。

 乗って一分ほど経過し、湖の深渕に入ったところで怪我人はフィシングボートを止め、男の方を見据える。
 不審に思いながらも彼の不可思議の行動に対して言葉をかけようとするが、その前に怪我人の方が早くはっきりとこう言い放った。

「戦う前に負けること考えるバカがどこにいるんだよ」

 冷たく、激しい、辛辣な言辞を飛ばし、男もそれに答えるべく口を開く。

「なぁにそ」

 男が全てを吐き出す前に、すべてが終わっていた。
 右手が、左手が、左足が、右足が、二つの乳房が、そして命の綱である頚部が
 彼の手に持っていた拳銃が、生命線であるデイパックが
 飛翔する、すべてのモノがポチャポチャっと可愛げな音を立て湖に向かって飛翔する。

 武藤遊戯は見誤ったのだ、熱血王子という参加者を。
『漫画ロワ』的回復力を、書き手と言う不思議な存在というものを、
 そして彼自身が己が野望のためだけにしか目指せ無いということを。
 誰とも組むことはない、何故なら優勝狙いなのだから。

 ☆☆☆

 と、熱き武士であるかえるを瞬殺した武藤遊戯自信も熱血王子によって瞬殺された。
 相変わらずかえるの情けがためになっていない?
 いいや、彼はとてつもないことをやり遂げている。

 第一にかえるの治療行為によって熱血王子が
 武藤遊戯のクレイジーダイヤモンドの能力無しで回復したということである。
 もしかえるが熱血王子を無視していたのならば、熱血王子は大きく回復し
 武藤遊戯が『スタンド』を所持していることを頭に入れることになっていたであろう。

 第二にかえるが窓の外めがけて突撃したことにより
 熱血王子に状況確認させる時間をあたえたことである。
 もし正規の入口まで戻り会話などから入れば武藤遊戯はかえるには興味を示していなかったので
 そのまま熱血王子と接触させることになってしまっていた。
 だが突撃したことにより、かえるは武藤遊戯にとって倒さなければならない相手に変貌したのだ。
 それに引き起こされた出来事によって、熱血王子は現状を把握することができたのだ。

 そして最後に、この二つの行動によって
 熱血王子が武藤遊戯から『遊戯王カード』、『高性能探索機能つき扇風機』『クレイジーダイヤモンドのDISC』
 を回収させなかったこと、これがもっともファインプレーである。
 時間の無駄遣いにより武藤遊戯が熱血王子にアイテムを見せる暇さえ無かった。
 無論これには熱血王子が湖辺で武藤遊戯を殺してなかったからという偶然も関連している
 だが、熱血王子は自分の体調の面を考えて100%自分が負けない状況を作ってから武藤遊戯を殺した。
 これは決して愚策ではない、むしろ当然の行為といった所。

 さらに幸運なことに熱血王子はなぜ武藤遊戯がボートを使った理由を問いただしていなかった。
 武藤遊戯は熱血王子を得ることにより、自分が安全地帯(この場合ボート内)にいながら
 死亡者を増やす戦略を取るはずであった。
 無論自分自身が黄泉路へ行くことになり今となっては関係の無い話だ。
 しかしながら熱血王子は本来の進路であるホテルへボートを動かしている。
 なぜならそれ以外の湖に面している地点が、全て禁止エリアとなっていたためである。
 よって有無をいわさずホテルへ行かざるを得なくなってしまった。

 これによって熱血王子がかえるの愛する人『柊かがみ』と接触する可能性も限りなくなくなり
(柊かがみはホテルを出発し北進をしているため限りなく合う確率は低い)
 また、万が一接触したとしても、負傷の身かつ十分な武器を持っていない熱血王子のよって安易に打ち取られることもないであろう。

 そう、彼の行った善意は、結果的に柊かがみを守ることになったのだ。

☆☆☆

 熱血王子は日光を浴びながら、ボートを運転する。
 何故か自分の身体が治療されていたり、
 禍々しく狡賢い男がいたがもうそんな事はどうだっていい。
 次の行先はホテル、こういう大きな場所は多数の参加者が募ることに定評がある。

「だったら……全員倒すまでだ」

 一人吠える熱血王子。

━━優勝する

 ただそれだけのために、彼は噛み付き続けるであろう。
 己が肉体が朽ち果てるまで。
 それがもうすぐそばに迫っているのか、
 それとも永遠に起こりうることがないことなのか。

 バトル・ロワイアルはまだまだ終わらない。

【かえる@オールジャンルバトルロワイアル 死亡確認】
【武藤遊戯@テラカオスバトルロワイアル 死亡確認】

※かえるの遺体はC-4に放置されております。
※武藤遊戯は湖に沈みました。また彼の支給品の回収は不可能に近いです。


【C-4/湖/1日目 日中】

【熱血王子@書き手2nd】
[状態]:黒化、両目損失(感覚に影響なし)、変身中、疲労(中)、背中に浅い傷(治療済み)
    フィッシング・ボート運転中。
装備]:[[朝倉涼子のアーミーナイフ@書き手2nd、ピンクの着物@笑点のピンク
[持物]:デイパック、基本支給品一式、薬草×8@ニコロワ
[方針/行動]
基本方針:自分を自分で許せるようになるために、笑って殺して優勝する。
1:とりあえず人の集まりそうなホテルへ、と言うよりも船でいけそうなところがここしかない。
2:黒く染まってない奴を優先して笑いながら殺す
3:白に寝返りそうな奴も笑いながら殺す。
4:かつて戦った書き手ロワ出身者(下の※参照)は、特に確実に殺す。

※かえるの行動によってから、禁止エリア、死亡者などを確認できました。
※愛媛への恐怖を一部克服しました。黒さとマーダー路線はそのままです。
※書き手ロワ2ndで(この参戦時期で)遭遇したことがあり、かつこのロワに参戦しているのは、以下の2名。
 クールなロリスキー@書き手2(外見:柊かがみ)と、忘却のウッカリデス@書き手2 です。
 ただしどちらも名前は知らず、また、ウッカリデスは当時仮面を被っていたので顔も知りません。


123:RHKにようこそ! 投下順に読む 125:そして少女は死んだ -The Elfin Knight-
123:RHKにようこそ! 時系列順に読む :
103:Ego-Eyes Glazing Over 後編 熱血王子 :
武藤遊戯
116:知ってるか?緑はかえるの象徴なんだぜ かえる

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