レジスタンス側の主力機シグナスに変わる機体として開発されたシグナスMk-Ⅱ。非常に扱い易くコストパフォーマンスに優れた機体ではあるが、統一連合の次世代機ストライクブレード、ピースガーディアンの高級量産機フリーダムブリンガーを次々生産できる資金力を持つ相手では個々の性能はともかく総数においては圧倒的に不利であった。
基本的には地形や作戦、相手の官軍であることや戦力差による驕り等を利用することでその差を補うのだが、さらにその差を詰めるためエターナルフリーダムやトゥルージャスティスといった自軍の象徴となり得る超高性能機による士気の高揚、及びそういった相手が現れた場合に対抗しうる手段としてこちらにも超高性能機が求められた。それにより生まれたのがシン=アスカの新たなる剣、デスティニーブラストである。
ただしデスティニーブラストは量産するにはコストがかかりすぎるため生産できたのは、彼の機体と修理用の予備パーツのみとなってしまっており、妥協案として現状のウィザード(必要であればシグナスMk-Ⅱ本体も)をエースパイロットの癖や適正にあわせ徹底的にチューンしカスタム化する案が提出された。
しかしそれでもコスト問題が解決しきれない事、それ以前にMk-Ⅱの数が絶対的に足りない状況であり量産を優先した事から廃案となっている。
余談ではあるが士気高揚効果をさらに高めるためパイロットの裁量でカラーリングや多少の外装の変更も認め、その情報をジャーナリスト達に流す事で強く印象付けるという作戦(名前を聞けば皆が恐れる、といった実際期待できる戦闘能力以上の効果を得ようという目的)も考えられていた。