ガルナハン攻略艦隊先遣隊所属のドレイク級護衛艦、艦長ゲイル・バーネットは退屈を持て余していた。
「こんな片田舎まで出張させられて毎日毎日偵察ばかり、たまったもんじゃねえな実際。」
艦長席にどかっと足を放り出した、だらしない姿勢のまま悪態をつくゲイル。
武闘派で知られた彼にすれば、一刻も早くレジスタンス共を叩きたくて叩きたくて仕方がないのである。
「噂のリヴァイブちゃん、出てきてよーん♪」
ふざけ半分で軽口を叩くゲイル、そんな時そいつは現れた。
「ゲイル先輩っ、本艦の進路上に異常な振動音をキャッチしました、何かが接近して来ます!」
士官学校時代の後輩でもある副長が焦りの叫びを上げた。
「レジスタンス共の攻撃か!?」
思わず身を乗り出すゲイル。
「わかりません、しかもレーダーにそれらしき機影が映らないんです。」
「レジスタンス共にミラコロがあるとは思えん、とするとジオグーンか何かじゃねえのか?」
「しかしモビルスーツにしては振動音が大きすぎますよ、これは。」
「とにかく何かヤバイもんには違いなさそうだ、全艦砲雷撃戦用意!」
ペロリと唇を舐めて、ゲイルは好戦的な笑みを漏らした。
けたたましく非常警報が艦内に響き渡る。
「未確認物体の振動増大、地下から来ますっ」
「そら見ろ、やっぱりジオグーンじゃねえか。敵が地面から頭を出した瞬間を狙え!」」
ジオグーンは機体を地下から地上に晒した瞬間が最大の弱点だ、そこを突けば容易に叩ける。
「未確認物体さらに本艦に接近、この反応は・・・ゲイル先輩っ、この反応は艦船クラスですっ」
「バッキャーロ、ジオグーンの真似事が出来る船なんぞ聞いたことねえぞ。」
「ですがこの反応は確かに艦船のものです。あ!未確認物体急速浮上、予想以上に速いっ」
ゴゴゴゴゴゴ・・・・・
激しい轟音が空気を揺るがす。
大地に地割れが走り、銀色の巨大な何かが見えた。
「でかっ!」
「撃て、撃ちまくれ!!」
副長とゲイルの叫びがシンクロする。
だが次の瞬間、凄まじい土の噴出と共に現れたその異様な物体は 艦首に纏った光波防御帯でドレイク級護衛艦からの一斉砲撃を全て無力化した。
さらにその怪物はジオグーンによく似た船体をドレイク級に激しく衝突させゲイルの艦を無残に横転させる。
「がああああああああ!!」
視界が反転し、瞬時に意識を失うゲイル達。
数分後、無事だった部下達に介抱され意識を取り戻した時には艦を襲った怪物は跡形も無く大地の奥深くに姿を消していた・・・・・・。
「こんな片田舎まで出張させられて毎日毎日偵察ばかり、たまったもんじゃねえな実際。」
艦長席にどかっと足を放り出した、だらしない姿勢のまま悪態をつくゲイル。
武闘派で知られた彼にすれば、一刻も早くレジスタンス共を叩きたくて叩きたくて仕方がないのである。
「噂のリヴァイブちゃん、出てきてよーん♪」
ふざけ半分で軽口を叩くゲイル、そんな時そいつは現れた。
「ゲイル先輩っ、本艦の進路上に異常な振動音をキャッチしました、何かが接近して来ます!」
士官学校時代の後輩でもある副長が焦りの叫びを上げた。
「レジスタンス共の攻撃か!?」
思わず身を乗り出すゲイル。
「わかりません、しかもレーダーにそれらしき機影が映らないんです。」
「レジスタンス共にミラコロがあるとは思えん、とするとジオグーンか何かじゃねえのか?」
「しかしモビルスーツにしては振動音が大きすぎますよ、これは。」
「とにかく何かヤバイもんには違いなさそうだ、全艦砲雷撃戦用意!」
ペロリと唇を舐めて、ゲイルは好戦的な笑みを漏らした。
けたたましく非常警報が艦内に響き渡る。
「未確認物体の振動増大、地下から来ますっ」
「そら見ろ、やっぱりジオグーンじゃねえか。敵が地面から頭を出した瞬間を狙え!」」
ジオグーンは機体を地下から地上に晒した瞬間が最大の弱点だ、そこを突けば容易に叩ける。
「未確認物体さらに本艦に接近、この反応は・・・ゲイル先輩っ、この反応は艦船クラスですっ」
「バッキャーロ、ジオグーンの真似事が出来る船なんぞ聞いたことねえぞ。」
「ですがこの反応は確かに艦船のものです。あ!未確認物体急速浮上、予想以上に速いっ」
ゴゴゴゴゴゴ・・・・・
激しい轟音が空気を揺るがす。
大地に地割れが走り、銀色の巨大な何かが見えた。
「でかっ!」
「撃て、撃ちまくれ!!」
副長とゲイルの叫びがシンクロする。
だが次の瞬間、凄まじい土の噴出と共に現れたその異様な物体は 艦首に纏った光波防御帯でドレイク級護衛艦からの一斉砲撃を全て無力化した。
さらにその怪物はジオグーンによく似た船体をドレイク級に激しく衝突させゲイルの艦を無残に横転させる。
「がああああああああ!!」
視界が反転し、瞬時に意識を失うゲイル達。
数分後、無事だった部下達に介抱され意識を取り戻した時には艦を襲った怪物は跡形も無く大地の奥深くに姿を消していた・・・・・・。
「あいたたたたー。」
艦長席から滑り落ち、パンツ丸見えの姿勢でずっこけたメイリンは慌ててスカートを元に戻す。
「オスカー、ゴルァァァッあんた何回浮上に失敗すれば気が済むのよ!?」
「いやあ、このタイプの操縦には慣れてないものでメンゴ、メンゴ。」
ご立腹のメイリンに、ぽりぽりと頭をかいてみせるオスカー。
「それよりもいいのか?いま衝突したのは連合のドレイク級だったようだが。」
火器管制席に座るスウェンがボソリと呟く。
「いいわけはないの、あちらは船が横転しとったようじゃし。」
副長のエイガーがジト目でメイリンに冷ややかな視線を向けた。
「あたしが悪いんじゃないもん!」
メイリンは憤慨した表情で弁明する。
「あたしはただ連合の船に情報提供を要請しようとしただけなのに、このオスカーのバカタリが!!」
「いやあ、この船の操舵輪が治安警察の船のものとは重さが全然違うんですよねえ、設計ミスじゃないのかなあコレ。」
悪びれもせず、いけしゃあしゃあとオスカー。
「お、おんどれはこの期に及んで・・・・。」
ぴくぴくと額をひくつかせながら、必死で切れるのを堪えるメイリン。
だがメイリンが怒声を張り上げるよりも先に、ブリッジのメインモニター一杯に冴えない眼鏡の中年男が映し出された。
「誰が設計ミスじゃ、このエロ狐!!」
皆さんはこの男を覚えているだろうか、かつてイグを開発した元ザフト系開発責任者ロクロー・サダモト(34)である。
彼はその後ライヒ長官に認められ、現在この新型戦艦ブーゲンビリアのメカニック主任を務めている。
「僕の設計したこのブーゲンビリアに設計ミスなんて絶対にありえーん!いいかよく聞け、全長300メートルにして地中を自由自在に動き回り、光波防御帯ドリルラムの破壊力、陽電子ライヒ砲の重火力、さらには多数の機体を格納できる搭載力、これらを備えた最強の浮沈艦こそブーゲンビリアなのだ!!」
自らの説明に恍惚としながら演説するロクロー。それを背後から羽交い絞めにして押さえ込むのは助手のマリアだ。
「はいはい、先生それくらいにして仕事に戻りましょーね。」
「ぬぐっ何をするマリア君、まだ僕の話は途中・・・」
じたばたと暴れるロクローを固定し、マリアが手に持ったガンダムエース最新号の角をロクローの頭部に何の躊躇も無く振り下ろすのが見えたその瞬間。
ぷつり・・・とモニターの画面が切られた。
艦長席から滑り落ち、パンツ丸見えの姿勢でずっこけたメイリンは慌ててスカートを元に戻す。
「オスカー、ゴルァァァッあんた何回浮上に失敗すれば気が済むのよ!?」
「いやあ、このタイプの操縦には慣れてないものでメンゴ、メンゴ。」
ご立腹のメイリンに、ぽりぽりと頭をかいてみせるオスカー。
「それよりもいいのか?いま衝突したのは連合のドレイク級だったようだが。」
火器管制席に座るスウェンがボソリと呟く。
「いいわけはないの、あちらは船が横転しとったようじゃし。」
副長のエイガーがジト目でメイリンに冷ややかな視線を向けた。
「あたしが悪いんじゃないもん!」
メイリンは憤慨した表情で弁明する。
「あたしはただ連合の船に情報提供を要請しようとしただけなのに、このオスカーのバカタリが!!」
「いやあ、この船の操舵輪が治安警察の船のものとは重さが全然違うんですよねえ、設計ミスじゃないのかなあコレ。」
悪びれもせず、いけしゃあしゃあとオスカー。
「お、おんどれはこの期に及んで・・・・。」
ぴくぴくと額をひくつかせながら、必死で切れるのを堪えるメイリン。
だがメイリンが怒声を張り上げるよりも先に、ブリッジのメインモニター一杯に冴えない眼鏡の中年男が映し出された。
「誰が設計ミスじゃ、このエロ狐!!」
皆さんはこの男を覚えているだろうか、かつてイグを開発した元ザフト系開発責任者ロクロー・サダモト(34)である。
彼はその後ライヒ長官に認められ、現在この新型戦艦ブーゲンビリアのメカニック主任を務めている。
「僕の設計したこのブーゲンビリアに設計ミスなんて絶対にありえーん!いいかよく聞け、全長300メートルにして地中を自由自在に動き回り、光波防御帯ドリルラムの破壊力、陽電子ライヒ砲の重火力、さらには多数の機体を格納できる搭載力、これらを備えた最強の浮沈艦こそブーゲンビリアなのだ!!」
自らの説明に恍惚としながら演説するロクロー。それを背後から羽交い絞めにして押さえ込むのは助手のマリアだ。
「はいはい、先生それくらいにして仕事に戻りましょーね。」
「ぬぐっ何をするマリア君、まだ僕の話は途中・・・」
じたばたと暴れるロクローを固定し、マリアが手に持ったガンダムエース最新号の角をロクローの頭部に何の躊躇も無く振り下ろすのが見えたその瞬間。
ぷつり・・・とモニターの画面が切られた。
はっと我を取り戻したブリッジ一同、ポツリとオペレーター席のエルスティンが呟く。
「・・・・・・ライヒ砲は正直勘弁です。」
「そうかの?己の家の名を持つ兵器、誇らしいと思うが。」
エイガーが怪訝な表情をした。
「恥ずかしいです・・・・さっきの艦長の紫ヒモパンと同じくらい。」
「しっかりチェックしてんじゃないわよっしかも公表すんな!」
真っ赤な顔でメイリンが抗議する。
「・・・・・・治安警察の下着は紫に限定されるのか?」
「(額に手を当てて)・・・・スウェン、頼むから黙ってて。とっ、ともかく気を取り直してガルナハンへ向かうわよっ」
「では先刻の護衛艦との衝突を叔父様に報告してから・・・」
「のわぁぁぁっ、待って言わないでっ!長官には言わないでぇぇぇ!!」
エルスティンに縋り付き、絶叫するメイリン。
「いやそれはマズイじゃろ、相手は小破ぐらいしとるかもしれんし。」
深刻な顔で腕組みして、ウームと唸るエイガー。
「そうそう、人間おのれの過ちは素直に認めるべきですよ、艦長?」
オスカーが相槌を打つ。
「誰のせいでこうなったと思っとるかっ、おんどりゃー!」
もはや絶叫マシーンと化したメイリン。
「ともかくお前さんが謝ったほうが良いと思うぞ、艦長。」
「あたしは悪くないとゆーとろーがっ、エイガー!?」
「艦長、ツンデレもいい加減にして下さい。」
「誰がツンデレか!?しかもあんたがぬかすなオスカー!?」
「・・・・・・・・・(ボソボソ)」
「あっいま小さい声でバカッつったでしょエルスティン!?聞こえなくともなんとなくわかったわい!!」
「・・・・・・・・星はもう消えたか。」
「発言の意味が分からんわスウェン!?そもそもここは地下ウン十メートルじゃ!!」
こうして今日もブーゲンビリアの夜は過ぎてゆくのである。
「・・・・・・ライヒ砲は正直勘弁です。」
「そうかの?己の家の名を持つ兵器、誇らしいと思うが。」
エイガーが怪訝な表情をした。
「恥ずかしいです・・・・さっきの艦長の紫ヒモパンと同じくらい。」
「しっかりチェックしてんじゃないわよっしかも公表すんな!」
真っ赤な顔でメイリンが抗議する。
「・・・・・・治安警察の下着は紫に限定されるのか?」
「(額に手を当てて)・・・・スウェン、頼むから黙ってて。とっ、ともかく気を取り直してガルナハンへ向かうわよっ」
「では先刻の護衛艦との衝突を叔父様に報告してから・・・」
「のわぁぁぁっ、待って言わないでっ!長官には言わないでぇぇぇ!!」
エルスティンに縋り付き、絶叫するメイリン。
「いやそれはマズイじゃろ、相手は小破ぐらいしとるかもしれんし。」
深刻な顔で腕組みして、ウームと唸るエイガー。
「そうそう、人間おのれの過ちは素直に認めるべきですよ、艦長?」
オスカーが相槌を打つ。
「誰のせいでこうなったと思っとるかっ、おんどりゃー!」
もはや絶叫マシーンと化したメイリン。
「ともかくお前さんが謝ったほうが良いと思うぞ、艦長。」
「あたしは悪くないとゆーとろーがっ、エイガー!?」
「艦長、ツンデレもいい加減にして下さい。」
「誰がツンデレか!?しかもあんたがぬかすなオスカー!?」
「・・・・・・・・・(ボソボソ)」
「あっいま小さい声でバカッつったでしょエルスティン!?聞こえなくともなんとなくわかったわい!!」
「・・・・・・・・星はもう消えたか。」
「発言の意味が分からんわスウェン!?そもそもここは地下ウン十メートルじゃ!!」
こうして今日もブーゲンビリアの夜は過ぎてゆくのである。