砂岩(Sandstone)

砂岩(Sandstone)

  • №20110802fjr0026
  • №20110803hyr0002
  • №20110804hyr0001

堆積岩のうち砕屑岩の一種で、砂粒が集積し固まった岩石。ここで砂粒というのは、粒径が0.06~2ミリメートルのものをいい、普通、石英、長石、雲母などの鉱物および岩石の細片からなる。砂粒は運搬され堆積する過程のなかで、円磨、淘汰されて、いろいろな形や粒径をもつようになる。砂岩を構成する粒子の大きさから、さらに粗粒砂岩(粒径0.5~2ミリメートル)、中粒砂岩(0.25~0.5ミリメートル)、細粒砂岩(0.06~0.25ミリメートル)に細分されることもある。一般に砂粒のすきまは粘土物質を主とする泥質物で満たされているが、ときには炭酸カルシウム、シリカ、酸化鉄などの膠結物質で満たされている。また細粒の火山砂屑物と混合して凝灰質となることもある。粒子の大きさや種類、膠結物質の違い、孔隙の多少などにより、いろいろな外観や比重を示す。あらゆる地質時代に地層として存在し、他の砕屑岩や火山砕屑岩と互層する。砂岩の地層には、水流の動きを示す斜交層理や級化成層などの堆積構造や、層理面には流れの方向を表す底痕が残されている。ときに異常な堆積時の変形も残されている。こうした砂岩の性質および産状は、化石とあわせて、堆積時の古環境解析および古地理の復原などの重要な手掛りとなる。








同じ場所で採取した岩石



他の場所で採集した岩石

最終更新:2011年10月28日 01:41