頁岩(Shale)
泥質の堆積岩のなかで、層理面に平行に薄くはげやすい性質をもつ岩石。シェールともいう。普通、粒径16分の1ミリメートル以下のシルトと粘土からなり、暗色を呈する。地層の断面で、細かく平行に発達した葉理が認められるものをいう。はげやすい性質または平行な葉理ができるのは、構成粒子の粒度の異なるものが薄く交互に積み重なっていること、あるいは有機物や炭酸カルシウムなど化学成分の含有量が交互に変わっていることなどの初生的な成因と、地層の荷重による圧縮や再結晶作用によって粘土鉱物や雲母類が層理面に平行に配列する二次的な成因があると考えられている。各地質時代の地層より産するが、古い時代の泥質岩は普通、低度の変成作用を被り、硬くなり、層理面と斜交したはげやすい性質をもつようになる。
同じ場所で採取した岩石
他の場所で採集した岩石
最終更新:2011年10月28日 02:07