苦灰石(Dolomite)

苦灰石(Dolomite)

  • №20110802fjr0012
  • №20110803hyr0005

方解石に近縁のカルシウムおよびマグネシウムの複炭酸塩鉱物。これを主成分とする苦灰岩は同じくドロマイトとよばれ、堆積岩として産する。苦灰石は超塩基性岩中に脈をなし、また中~低温熱水鉱脈の脈石鉱物として産する。現世の海底でも石灰質堆積物を交代して生成されつつある。自形は比較的単純な菱面体のものが多い。日本においては、栃木県佐野市の旧葛生町地区や山口県宇部市、兵庫県関宮町吉井中瀬鉱山などが産地として有名。花崗岩の貫入によって高温交代作用を受けると、苦土橄欖石、透輝石、金雲母、苦土尖晶石(スピネル)、単斜ヒューム石などを含むスカルンをつくる。外見は方解石に類似するが、これよりやや比重が大きく、硬度が高く、光沢がいくらか強く、酸に溶けにくい。







同じ場所で採取した岩石



他の場所で採集した岩石

最終更新:2011年10月28日 01:46