歴史

476 :初代1 ◆zhFdGsjV7M:2005/11/30(水) 23:02:34 ID:kiC4j1jb
集団というのは、個人とは別の生き物だ。
例え、集団の指導者や代表が優れた人格者であったとしても
集団は常に良い行いをしつづけるとはかぎらない。
そして、指導者の意図しなかったことだとしても
指導者の方針に背いたことだとしても
集団は、その集団の利益のために動き
時として、指導者は心とは違い、それを讃えなくてはいけなくなる。

女をつれて帰ってきた、男はすぐに拘束された。
発端は、先に女をつれてきた、二人の男である。
なにせ、男共は、女に飢えていたのだ。
圧倒的に少ない、女性を持つモノは特権階級ともいえる人達で
その他の、男たちには、希望すらなかったのだ。

以前にあった、圧倒的な不自由がなくなり
やや、解放的な雰囲気が、後押しをしているのもある。
私達は、神に選ばれた正しきモノだ。
だから、我々は自由であり、我々が正義なのだ。

彼らの中で1番と言われる狩人であっても
両腕両足をとられては、反撃もできない
彼がつれてきた女は、ただただ混乱し数人の男の手により
いちばん大きなテントにつれていかれる。

これで良かったのか?
テントの中の男は思う。
しかし、事は既に動いている。
いまさら、止めることはできない。
「JーHOBA様、これでよかったのでしょうか?」
答えは、彼の内側にだけ響いた。


参照(白い人)

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最終更新:2005年12月01日 17:45