夏休み──
期末考査も終わり、学生ならどうしてもお遊びムードになってしまう長期の休暇
中には夏期講習など、休み返上で塾に入り浸る人もいるようだが、とても理解できない
学校から解放されたのに、わざわざ金を出してまで勉強をしに行くなんて面白くないだろう
夏休みしか出来ない事は多いけど、勉強なんていつでも出来るのだから
期末考査も終わり、学生ならどうしてもお遊びムードになってしまう長期の休暇
中には夏期講習など、休み返上で塾に入り浸る人もいるようだが、とても理解できない
学校から解放されたのに、わざわざ金を出してまで勉強をしに行くなんて面白くないだろう
夏休みしか出来ない事は多いけど、勉強なんていつでも出来るのだから
「はぁ…」
「どうか…しましたか?」
「どうか…しましたか?」
無意識に出てしまった溜め息
隣にいた雪華綺晶が首を傾げて問い掛けてくる
隣にいた雪華綺晶が首を傾げて問い掛けてくる
「そうねぇ…当ててみなさい」
「え…えぇと…」
「え…えぇと…」
流石にヒントも無い問い掛けには困るか
「3年生にとっては最後の合宿なのに、参加したのが私と蒼星石だけだからですか?」
「…まぁ、正解よぉ。アナタ、人の思考を読めるんじゃない?」
「ふふっ」
「…まぁ、正解よぉ。アナタ、人の思考を読めるんじゃない?」
「ふふっ」
可愛らしく微笑むが、本当に読まれてるようで恐ろしい
「もうすぐ着くから、みんな荷物の準備をしなさい」
何はともあれ、バスケ部の合宿が始まった
第九話『友情の亀裂』前編
この合宿は毎年行っているが、どうしても全員参加と言うわけにはいかない
前記したような都合や家の事情で辞退する人も多い
学年が上がるほど参加率も悪く、今年はなんと、3年がたった二人という深刻な状況に見舞われた
練習は厳しいものの、それ以外は基本的に自由にしていいというアメと鞭のようなシステム故に、
軽はずみな行動を取りがちな後輩達を先輩達が見張るというのが今まで成り立っていたのだが、今年は期待出来そうにない
前記したような都合や家の事情で辞退する人も多い
学年が上がるほど参加率も悪く、今年はなんと、3年がたった二人という深刻な状況に見舞われた
練習は厳しいものの、それ以外は基本的に自由にしていいというアメと鞭のようなシステム故に、
軽はずみな行動を取りがちな後輩達を先輩達が見張るというのが今まで成り立っていたのだが、今年は期待出来そうにない
「各自の部屋に荷物を置いたら広間に集合ねぇ」
幸い、その二人というのが蒼星石と雪華綺晶だから、ある程度はしっかりしてくれるだろう
そんな柄にもなく教師っぽい事を考えながら、私も自室へ向かった
そんな柄にもなく教師っぽい事を考えながら、私も自室へ向かった
―†―†―†―†―†―
部屋に向かうまでの廊下には、目を輝かせた後輩で溢れかえっていた
いや、そんな表現をするほど多くはないんだけど、楽しそうに動き回るから、そう感じたんだろう
いや、そんな表現をするほど多くはないんだけど、楽しそうに動き回るから、そう感じたんだろう
「ここかな…」
自分の部屋に着いて鍵を開けようとした時、既に開いている事に気が付いた
「早いね…雪華綺晶」
「貴女が遅いだけだと思いますよ」
「貴女が遅いだけだと思いますよ」
二人で一部屋
クラブ活動の合宿にしては聊か豪華な気がするけど、先生なりの拘りがあるんだろう
ペアは学年毎にくじ引きをして決めるのだが、僕と雪華綺晶が相部屋になるのは必然的だ
3年が二人だけなんて前代未聞だよ
クラブ活動の合宿にしては聊か豪華な気がするけど、先生なりの拘りがあるんだろう
ペアは学年毎にくじ引きをして決めるのだが、僕と雪華綺晶が相部屋になるのは必然的だ
3年が二人だけなんて前代未聞だよ
「遅れないで下さいね。私まで怒られますから」
「…わかってる」
「…わかってる」
…あれ以来、雪華綺晶とは気まずい関係が続いている
会話は最低限になり、バスケ以外では露骨に無視されるようになった
そんな関係でも部屋は変えられないから、この10日間は耐えなければならない
会話は最低限になり、バスケ以外では露骨に無視されるようになった
そんな関係でも部屋は変えられないから、この10日間は耐えなければならない
「はぁ…」
僕も不参加にすればよかったかな…今更になってそう考えた
―†―†―†―†―†―
「明日からこのメニューでやっていくから、時間厳守ねぇ。それじゃあ解散」
夕食の席で簡単な確認を済ませ、初日の終わりを告げる
それと同時に部屋を飛び出して行く生徒達
もはや見慣れた光景だ
友達同士で過ごす事が、旅行気分で楽しいのだろう
修学旅行では教師の目が無駄に厳しくて自由時間というものが少ない
私も学生時代は、よく夜中に抜け出して叱られた
だから私は、そういう事に細かく言わない
教師として間違っていても、生徒の目線で考えたいからだ
それと同時に部屋を飛び出して行く生徒達
もはや見慣れた光景だ
友達同士で過ごす事が、旅行気分で楽しいのだろう
修学旅行では教師の目が無駄に厳しくて自由時間というものが少ない
私も学生時代は、よく夜中に抜け出して叱られた
だから私は、そういう事に細かく言わない
教師として間違っていても、生徒の目線で考えたいからだ
「あらぁ」
足音も聞こえなくなった部屋に、蒼星石と雪華綺晶だけが残っていた
そう言えば二人共、最後に抱いたのは1ヶ月も前か…
私自身も多忙で、なかなか相手をしてやれなかった
尤も、蒼星石は私に関わられる方が嫌みたいだけど
そう言えば二人共、最後に抱いたのは1ヶ月も前か…
私自身も多忙で、なかなか相手をしてやれなかった
尤も、蒼星石は私に関わられる方が嫌みたいだけど
「アナタ達は遊びに行かないのねぇ」
「…初日にテンション上げ過ぎても、疲れるだけですから」
「…初日にテンション上げ過ぎても、疲れるだけですから」
相変わらずハキハキしているが、淡白な喋り方
「だけど少しくらい羽を伸ばしたらぁ…蒼星石ぃ…?アナタも忙しかったんじゃない?」
「え…?いえ…まぁ…」
「え…?いえ…まぁ…」
質問の意図を理解していないようだ
「私の家に来る暇もない程、忙しかったのでしょう?」
「ぁ───」
「ぁ───」
気が付いたようで、顔から見る見る血の気が引いていく
「合鍵、無くしたわけじゃないわよねぇ?」
「あ…は…はぃ…」
「あ…は…はぃ…」
隣で顔を真っ赤に染める雪華綺晶を気にしているのか、狼狽える蒼星石が可愛らしい
「結構待ってたのよぉ…自由に入っていいって言ったのに一度も来ないんだものぉ」
「…すいません…」
「これからは遠慮しないでねぇ…何故ならアナタは私の──」
「…すいません…」
「これからは遠慮しないでねぇ…何故ならアナタは私の──」
バン
と音がして雪華綺晶が立ち上がる
耐えられないと言った様子だった
と音がして雪華綺晶が立ち上がる
耐えられないと言った様子だった
「待って!雪華き──」
「うるさい!」
「うるさい!」
蒼星石が止めようと腕を掴むも、雪華綺晶はそれを振り払う
こうなる事は予想していた
こうなる事は予想していた
「私はどうやらお邪魔なようで…」
吐き捨てるように言い、反転して出口へ向かう
この状況で蒼星石が部屋に戻れば、確実に殺されるだろう
この状況で蒼星石が部屋に戻れば、確実に殺されるだろう
「待ちなさい雪華綺晶」
「…何ですか?」
「…何ですか?」
事の発端が私なら、少しくらいは責任を取ってあげなければ可哀想だ
「アナタ達、ケンカしてたのねぇ」
白々しいセリフに、蒼星石が睨んでくる
誰のせいだと言いたげに
誰のせいだと言いたげに
「3年生がそんなんじゃチームは纏まらないわぁ。だから二人とも、今から私の部屋に来なさい」
中身の相性が合わずとも、身体の相性が合わないとは限らない
彼女達は発展途上だ
彼女達は発展途上だ
- 早く続きが読みたいですぅ・・・ -- ぽる (2009-04-02 16:10:38)
- 定期的に投下したいと宣言して早2ヶ月…
それでも待って下さってる方がいて感激と同時に、本当に申し訳ないとしか言えないです。
とりあえず今週か来週までには投下できるかと思います。
もうしばし、お待ち下さい。 -- WP (2009-04-08 01:17:18) - うぅ…続きはどぉなるんだろ…
蒼い子カワユイ
-- 名無しさん (2009-04-09 22:29:17)