3-227「最短のフラグ」

「キョン、キミが意図を立てるためのお膳立てを行い、いざ差し出されたら
その人の目の前でフラグをへし折ることに快感を感じているのはよく理解したよ。
僕はその事についてキミを問い詰める気は無い。むしろどんどんやってくれ。
キミを目当てに寄って集る、まるで死肉に群がるハイエナのような奴らにどんどん
絶望を与えてやってくれ」

まて佐々木いきなり何を言い出す。というかなんで近寄って来る
別にお前が嫌いなわけじゃないんだが俺が朝倉に刺されかけた時より激しく本能が
死にたくないと訴えてくるんだよ
できれば今すぐにでも逃げ出したいんだが佐々木が俺に向けて明らかな殺気をぶつけてくるせいで
情けないことに体がすくんでしまったようだ

「でもね、キョン――――なんで僕のフラグまで粉砕する必要があるのかぜひキミの口から教えて欲しい。
わざわざ勉学に励む時間を削ってまでキミに送ったというのに、それを目の前で壊されて黙っているほど
僕の精神は頑丈にできていないみたいだ。
もっとも、今ではその事に感謝しているよ。何度もキミにフラグを壊されたことで
僕はある天啓を授かったんだからね」

ほう、その神からのお言葉に興味が無いわけじゃないが今は俺の命の方が大事なんだ
無用な好奇心のせいで最終的に自分の喉を掻き毟った某主人公になりたくないんだよ
だから佐々木サン、どうかその歩みを止めてはいただけないでしょうか?

「それは出来ない相談だね。僕が歩みを止めてしまったらせっかくの強制フラグが
またキミに破壊されてしまうかもしれないしね。
――――せっかくだから教えてあげるよ。僕が導き出した一つの結論というものを」

教えんでいい。というか頼むから止まってくれ
これ以上近づいたら―――――!


「――――キョン、キミはフラグをクラッシュする時間がとても短い」


佐々木は、身動きできない俺の首に腕を回し


「なら、キミにフラグを壊す暇を与えなければいい。実に簡単な答えだったんだよ」


くすりと、女の子らしい笑顔を浮かべて、俺の唇を奪いやがった


フラグクラッシャー・キョン
佐々木からの奇襲により撃沈
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(´・ω・)

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最終更新:2008年01月28日 22:28
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