もうこうなったら、強硬手段に出るしかありません。
九曜さんにお願いして、キョン君と佐々木さんを擬似閉鎖空間に閉じ込めてもらっちゃいました。
ごめんなさい佐々木さん、わたしとしても決して本意ではないのだけれど
シャイすぎるあなたとキョン君が結ばれるためには
もうこんな手段しか残されていなかったの……!!
「ただいまー」
ああ!なんて罪深いわたし……って、ええ!?な、なんで佐々木さん!!!???
まだ二分も経ってな……!!
「……まあ、だいたいの話は事前に教えてもらってたから。
脱出方法がたぶん『あれ』だろうな、くらいのことは、なんとなく分かってたの」
そ、それにしたって!
どーやってあれに至るまでの葛藤とかあれやこれやをクリアしたと言うの?
こんな短時間で!あの最凶のフラグクラッシャーを相手に!!
「いや。彼寝てたから。目を覚ますまえに済ませてきた」
そう言って、なにげなくくちびるを指で撫でている彼女を。
わたしは、初めて『怖い』と思いました。
最終更新:2008年01月28日 22:31