猫の目の実況中
2004年ラジー賞総なめの映画鑑賞の巻
「なあ、シャシャキ……」
「……ああ、キョン。言いたいことはわかるけど、映画を見るのと、
僕の方を半眼で見るのと、どっちかにしたまえ。
あと一つだけ言っておくと、エジプトの猫の神は、
バストじゃなくバステトだと記憶しているんだが」
まあしかし、傍から見ると俺たちってこんな感じだったら……
なんかヤだなあ。
「ねえキョン。僕はこのハル・ベリーみたいに奔放だったり、
泥棒したりした記憶はないんだがね」
後者はともかく前者はどうだろうなって……おお!
「キョン、人のいる前で濡れ場で鼻の下を伸ばさないでくれたまえ」
ああ、すまんすまん……ってもう終わってるよ。朝チュンかよ!
「……#」
猫パンチは思ったよりはるかに強力だと、何故か身をもって知ることになりましたとさ、畜生。
「あとキョン、僕は臍だしのボンテージを着るつもりは毛頭ないからね」
あれが似合うのは肉食ってボンキュッボーンな西洋人だけだって。
そんなこと考えちゃいないよ。
……何故かもう一発猫パンチをくらいました。さっきより強烈なのを。
理不尽にも程があるぞシャシャキ。
「君はもう少し女心というものを学びたまえ」