機関工作員達の佐々木観察報告
注意:―――以降が上司への報告内容、「」内は独語です。
工作員A
―――今日もターゲットを観察するためにターゲットの後ろを歩く。
―――登校するターゲットは、追いついてきた同級生に肩を叩かれた。肩を並べて歩く二人は自然と歩みが遅くなる。
―――会話の内容を聞くため、俺は気付かれないように接近する。相変わらず色気の無い会話内容。
―――新聞やテレビでは事件を報道していて、当たり前の日常は描かないものだから、新聞を鵜呑みにすると事件ばかり起きていると勘違いする、という要旨の会話をしていた。
―――こんな関係なら、傍目からは恋人関係に見えるであろうことは疑う余地がない。
―――俺と彼女らは違うクラスなので、学校で別れる。
「よし、報告書はこんなもんだな。あんまり詳しく書くと、趣味で恋愛小説の脚色してると怒られるからねー」
工作員B
―――観察対象が塾に行くのを観察。何もなし
「自転車の後ろに彼女を乗せるなんて、青春だね。キョンくんは佐々木ちゃんにキスなんかをしようとは思わないのかな?」
工作員C
―――佐々木は放課後図書室で勉強する。
「相変わらずキョンも一緒だな。どこまでラブラブなんだ、あの二人」
そして、別の日
―――今日は最初岡本と一緒に勉強する。キョンが現れ、岡本が去り、結果的にキョンと一緒に勉強する形になる。
工作員D
―――佐々木は今日の昼飯は○と△という女子生徒と食べる
―――今日の昼飯はキョンと須藤の3人で食べる
「キョンと二人きりで食べない日は報告しておかないとな」
それらの報告は現場を見たことのない上司によりまとめられ、機関秘密ファイルに保管された。
観察報告まとめ
―――「第二の神」の家族構成、交遊関係を以下に示す。
―――異性の友人の中では、キョンという渾名の同級生と比較的親しく、時々一緒にいるため、周囲から恋人と誤解されているが、恋人関係にはない。
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最終更新:2009年10月09日 19:41