17-45「1乙」

>>1乙
「やぁ、こんばんは。いつものようにこんな時間だけど、挨拶は済ませておこうと思ってね。
>>1乙。それから前スレ>>1000、嬉しいことを言ってくれるね。さて、佐々木スレッドも、もう
17スレ目だね。17、つまり作中の僕の満年齢と同じだけの数を刻んだわけだ。そう考えると、
何とも感慨深いね。さて、人生の転機といえば、昔は18歳、今は14歳ともいうね。もっとも
大学全入時代の到来が叫ばれて久しい昨今では、再び転機は18歳に戻っているのかもし
れないが、どちらにせよ、高校生の終わりが人生のひとつの節目である、もしくはであった
ことを感じている人は多いのではないのかな。そう考えると、17歳というのはモラトリアムの
最後の年であると考えてもよいわけだ。もちろん、モラトリアムの期間延長という意味で大学
に進学する人もいるだろうし、それを責める気持ちはまったくない。それはそれで立派な理由
と言えるだろう。さて、僕らの親愛なる友人は大学進学を志望しているようだが、彼が僕の知っ
ている彼であるのだとしたら、それは必ずしも、自分の将来像を見据えているわけでも、モラ
トリアムのためにでもないと思う。まぁ、決めつけているようで申し訳ない気分もあるが、恐らく
は何となくだろう。ああ、もちろん、僕は他人の志望理由をとやかく言うつもりはないのだよ。
僕の志望理由も決して褒められたものではないからね。……ただ、彼のこととなると、そのね。
そう、これは老婆心というヤツさ。彼の成績はお世辞にも良いとは言えないだろうし、ね。涼宮
さんにも言ったように、僕はこの夏、正確に言うなら、一学期の成績で、彼のお母上の態度が
決まると思う。さてと、そうなると僕もそろそろ現実的な志望大学のランクってものを考えなけ
ればならない。一年ほどあれば、彼の学力もそれなりに鍛えられるとは思うんだけど。
 ねぇ、キミはどう思う?」

 そう言って、佐々木は鞄から大学のパンフレットを取り出した。

 今日の佐々木さんは将来のことを考えているようです。

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最終更新:2007年08月11日 06:35
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