22-281「消したい3行目またまたアフター 」

古泉が昼食おごってくれて助かった。破産するところだった。
代わりに『今度朝比奈さんと仕事をする時は古泉を誘う』という約束させられた。
食事をすればハルヒの気分も少しは改善するかと思ったが、全然改善しなかった。
夜叉の瞳のハルヒ、無口に睨む長門、諦めたような顔つきの朝比奈さんは恐かったが、
茹蛸のように真っ赤で幸せそうな目付きの佐々木は見ていてほっとした。
そんなに映画良かったのかねー、佐々木

「痛い。誰かさんに殴られた所がまだ痛む。」
「大丈夫かい?キョン」
優しく氷を当ててくれる佐々木は良いねー。
やっぱり結婚するならハルヒみたいな乱暴な女でなく、佐々木みたいな優しい女の子に限る。ハルヒも佐々木も俺には高嶺の花だが。
それに対して、ますますハルヒが怖いよ。

え?急に俺の目の前が真っ暗に。
「少年、誰だかわかるかっなー?」
「鶴屋さんでしょう。わかりますよ。早く手を除けて下さい。」
「良くわかったねー。」
「急に目隠ししてくるようなのは鶴屋さんくらいですよ。」
「ハルにゃんはしないのかにょろ」

「今日は、鶴屋さん。奇遇ですね。」
皆が鶴屋さんに挨拶をする。
「皆に会えて嬉しかったにょろ。」
ついでに谷口、国木田、阪中も来ていたらしい。
(おい、俺達といる時と全然違うぞ。鶴屋さんはもしかしてキョンのこと)
(ありえるのね)
(鶴屋さんの胸がキョンの背中に当たっていたね)

「お前らも来ていたのか。」
「鶴屋さんに誘われたので」
鶴屋さんの奢りだよな多分
「SOS団の活動でハルにゃん達と遊べなくて寂しかったにょろ。彼らがいたので良かったけど。」
「鶴屋さん、あの話はキョン君達にするんじゃなかったのね」
(馬鹿、こんな込み入った話を涼宮に話すと、えらいことになると言ってただろ。)
「あの話って何ですか、鶴屋さん。SOS団団長であるあたしが何でも解決させていただきます」
その根拠の無い自信はどこから来るんだ。
「いやー、それは今度で、今日は皆でめがっさ遊ぼう。ハルにゃん、今日の予定は?」
「いえ、別に」
「じゃ、これからテニスしよう」

A組:キョン・長門、B組:谷川・ハルヒ、C組:藤原・九曜、D組:古泉・橘、E組:国木田・鶴屋、F組:佐々木・朝比奈、G組:阪中・助っ人の人
リーグ戦総当りの結果、俺は長門とペアになり、見事優勝した。宇宙的魔法使わなくても強いんだなー長門は。本当に使ってないかは知らないが。
「有希とペアになった時だけ何であんなに強いのよ。野球の時だって。(ブツブツ)とにかくリベンジよ、有希、勝負しなさい。」
まだやるのか、ハルヒ。元気なことだ。俺は明日筋肉痛だ。
ハルヒとペアになった谷口は災難だったと思う。実力の半分も出なかっただろうなー。
実は藤原が最もテニスうまい。何もせず突っ立っている九曜とペアになったのに見事3位になったから。

「佐々木、残念だったな。ドベになって。」
朝比奈さんとペアだったから順当か
「君のまわりには魅力的な女性が多いんだな」
それはもしかして嫌味か?少し不機嫌になってないか?
「佐々木、明日のことだけど、もし暇だったらいっしょに勉強してくれないか」
「喜んで」
佐々木はその日一番の笑顔を見せた。
(続いたら良いね)

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最終更新:2007年10月04日 14:48
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