佐々木が池に落ちた
飛び込んで助けようとするキョン。しかし、
ゴボゴボゴボゴボゴボボボボ ザバアアアアアアアアア
「池の中から佐々木を抱えた女の人が!誰だか知らないけどありがとうございます!!」
「あなたが落としたのはこの巨乳の佐々木ですか?」
朝比奈(大)に匹敵する巨乳の佐々木がいた。思わずゴクリと唾を飲み込む。しかし
「えええ!?あ…えと違います。もっと乳が小さい。はっきり言って貧乳の」
「そうですか」ドボーン
「投げ捨てた!?」
「それではこちらの(グイッ)若布髪の女の子らしい佐々木ですか?」
「キョンくん、私といっしょに勉強してくれませんか?駄目ですか?」モジモジ
「違います。僕っ子で、男みたいな口調の佐々木です」
「そうですか」ドボーン
「また投げた?」
「それでは、無口な眼鏡の佐々木さん?」
「それも違います。本物の佐々木はおしゃべりです」
「ドジッ子ツインテールの佐々木さんは?」
「違います」
「それでは、元気で唯我独尊な佐々木さんですね?」
「キョン、明日は二人で不思議探索に行くわよ」
まるでハルヒだやれやれ
「それも違います。そろそろ本物の佐々木を出して下さい」
「それではこちらの(グイッ)中学時代に仲の良かった男の子へ密かな好意を寄せつつも
進路を違えたために疎遠になってしまったが、ひょんなことで再会したことにより
想いが再燃し、これまでとは打って変わって積極的に逢うようになり、
ある日の予備校帰りに待ち合わせた駅から帰る途中に寄った夜の公園で
これまで溜まりに溜まった想いの丈を告白するタイプの佐々木ですか?」
「それも違います。もっと普通の、俺なんかに恋心を抱かない、親友の佐々木です」
「……」
どうしました、女神様?
「あなた大嘘吐きですね。罰として、このヤンデレの佐々木さんをあげます」
そこには、朝倉みたいな佐々木がいた。
ゴボゴボゴボゴボゴボボボボ ザバアアアアアアアアア
「消えちゃった?」
「キョンくんは今の女の子と全て別れて。そしてあたしと結婚するの。
もし浮気したら、閉鎖空間とナイフのどっちが良い?」
佐々木の右手にキラリと光るナイフ。嫌だ、死ぬのは嫌だ
「女神様、出て下さい。お願いだから元の佐々木を返して下さい」
ゴボゴボゴボゴボゴボボボボ ザバアアアアアアアアア
「何故かあなたが気に入りました。特別です。残り6人の佐々木さんもあげましょう」
(終わり)
最終更新:2007年12月15日 17:50