シザーズ
所有者備考:ヘルヘイム大冥王国の四将が一翼にして〝大元帥〟の地位を有する真正の魔神
魔神具:魔鋏『シザーズ』 ≪エルリックサーガ≫
メルニボネ家に伝わる魔神具であり、使用できるのはメルニボネの血族だけとされ、更に同時に二刀を扱える使い手はフタエを措いて他には存在しないといわれる。
メルニボネ家に伝わる魔神具であり、使用できるのはメルニボネの血族だけとされ、更に同時に二刀を扱える使い手はフタエを措いて他には存在しないといわれる。
二刀のシャスクと呼ばれる形状の片手剣を蝶番で繋ぎ合わせた〝鋏〟型の剣。
それぞれ、漆黒の剣が『ストームブリンガー』純白の剣が『モーンブレイド』という。
二刀は、同時期に創られた兄弟剣であり、色以外は、形状、能力共に全く同じものである。
混沌の力によって鍛えられたとされ、本来ならば呪いにすら使用しないであろう異質で邪悪なルーンが刀身を埋め尽くすように刻まれ、固定化のルーンにより、世界のあらゆる物質をほぼ確実に断ち切ることが出来る。
この〝鋏〟を形作る二刀は『マインドツール』であり、剣そのものが生きている。
ただし、知性に欠け、本能のみで動く存在として常に飢餓感に苛まれており、他者(人でも神でも)の魂を喰らうことを至上とする。
その力は、本来、使い手の身体を乗っ取り、意識を奪って剣自身の本能で殺しを行うとまでいわれ、喰らった魂は、そのまま純粋な力として使い手のなかに取り込まれていくという。
それぞれ、漆黒の剣が『ストームブリンガー』純白の剣が『モーンブレイド』という。
二刀は、同時期に創られた兄弟剣であり、色以外は、形状、能力共に全く同じものである。
混沌の力によって鍛えられたとされ、本来ならば呪いにすら使用しないであろう異質で邪悪なルーンが刀身を埋め尽くすように刻まれ、固定化のルーンにより、世界のあらゆる物質をほぼ確実に断ち切ることが出来る。
この〝鋏〟を形作る二刀は『マインドツール』であり、剣そのものが生きている。
ただし、知性に欠け、本能のみで動く存在として常に飢餓感に苛まれており、他者(人でも神でも)の魂を喰らうことを至上とする。
その力は、本来、使い手の身体を乗っ取り、意識を奪って剣自身の本能で殺しを行うとまでいわれ、喰らった魂は、そのまま純粋な力として使い手のなかに取り込まれていくという。
使い手は、この『シザース』によって魂を喰らえば喰らうほど力を増すが、喰らった分の力を使用するには、二刀(あるいは一刀のみでも可能)の力を解放する必要がある。
本来は、吸収した力を解放すると、その総量に合わせて二刀の自我も強くなり、並みの使い手ならば呪いの力で剣と使い手の人格が反転してしまうほどの呪詛がかかっている。
フタエは、これを己の自我の強さで押さえ込み、尚且つ二刀を合わせて使いこなす。
本来は、吸収した力を解放すると、その総量に合わせて二刀の自我も強くなり、並みの使い手ならば呪いの力で剣と使い手の人格が反転してしまうほどの呪詛がかかっている。
フタエは、これを己の自我の強さで押さえ込み、尚且つ二刀を合わせて使いこなす。
タスラム
所有者:【魔弾の射手】ヒトエ=アガーテ=ザミエル
所有者備考:ヘルヘイム大冥王国の四将が一翼にして〝執政長官〟の地位を有する。
神具:魔弾『タスラム』 ≪ケルト神話≫
銃の形状をした武器で、打ち出された弾丸は必ず必中するという魔法則が施されている。
『タスラム』の弾丸は、物理法則に反し、敵対者へと進行方向を変え、更には物質すら透過する。
この銃の優れた点は、通常弾丸と魔力弾丸の兼用が可能だということだ。
この際、魔力弾丸ならば、使い手の魔力が続く限り打ち続けることができ、弾切れは存在しない。
そして、その速度は光に同じとされる。
銃の形状をした武器で、打ち出された弾丸は必ず必中するという魔法則が施されている。
『タスラム』の弾丸は、物理法則に反し、敵対者へと進行方向を変え、更には物質すら透過する。
この銃の優れた点は、通常弾丸と魔力弾丸の兼用が可能だということだ。
この際、魔力弾丸ならば、使い手の魔力が続く限り打ち続けることができ、弾切れは存在しない。
そして、その速度は光に同じとされる。
ただし、この銃の魔法則は、必中、無限弾、速度に重点をおいたものであり、あたったからといって特別な効果はなく、通常の弾丸と同じ効果を発揮するのみだ。
ただし、魔力弾丸の場合、威力は込めた魔力に比例する。
ただし、魔力弾丸の場合、威力は込めた魔力に比例する。
宝具としてみれば、その威力は低く見られがちだが、実際に光の速度で飛来し、尚且つ必中する極小の弾丸に対抗することは困難を極める。
この弾丸に対しては、避けるという選択肢がまず存在しないのだ。
ただし、敵対者の身に付ける装備は障害に数えられないため(恐らく、敵対者の身に触れているものを敵対者の一部と認識するためと思われる)着弾の瞬間に盾や剣で凌ぐといったことは可能であるらしい。
もっとも、光の速度で飛来する弾丸を防げる者は、世界にそう多く存在せず、魔神級悪魔かそれに匹敵する神ならば防ぐことも可能であろうが、人の身でこれを成しうる者は人類の一握りにも満たない。
この弾丸に対しては、避けるという選択肢がまず存在しないのだ。
ただし、敵対者の身に付ける装備は障害に数えられないため(恐らく、敵対者の身に触れているものを敵対者の一部と認識するためと思われる)着弾の瞬間に盾や剣で凌ぐといったことは可能であるらしい。
もっとも、光の速度で飛来する弾丸を防げる者は、世界にそう多く存在せず、魔神級悪魔かそれに匹敵する神ならば防ぐことも可能であろうが、人の身でこれを成しうる者は人類の一握りにも満たない。
フラガラッハ
所有者:【血戯(ちそばえ)】ビート
所有者備考:ヘルヘイム大冥王国の四将が一翼にして〝侍大将〟の地位を有する超人
神具:神剣『フラガラッハ』 ≪ケルト神話≫
別名『応酬丸』と呼ばれる神剣
ひとたび剣を抜けば、剣に誘われるが如く身を躍らせ、切られた者は決して生き延びず、また、あらゆる鉄をも切り裂くといわれる。
別名『応酬丸』と呼ばれる神剣
ひとたび剣を抜けば、剣に誘われるが如く身を躍らせ、切られた者は決して生き延びず、また、あらゆる鉄をも切り裂くといわれる。
『フラガラッハ』は、単純だが強力な三つの魔法則を施すことによって、一の無敵を確立している剣である。
その魔法則とは、それぞれ、魅了、毒、固定化の三つがそれだ。
剣を抜き、敵を魅了により引き込み、一刀を加え、毒により殺し、物質の固定化によって刃は強固で壊れにくい。
その魔法則とは、それぞれ、魅了、毒、固定化の三つがそれだ。
剣を抜き、敵を魅了により引き込み、一刀を加え、毒により殺し、物質の固定化によって刃は強固で壊れにくい。
この剣に付与された魔法則は強力で、神にすら有効であるとされる。
ただし魅了と毒は、それぞれ〝魅了〟を司る神、〝毒〟を司る神などには通用せず、それ以外の者に対しても魅了は精神力で対応し、毒はそれである以上、解毒剤が存在するようだ。
ただし魅了と毒は、それぞれ〝魅了〟を司る神、〝毒〟を司る神などには通用せず、それ以外の者に対しても魅了は精神力で対応し、毒はそれである以上、解毒剤が存在するようだ。
雷切
所有者:【血戯(ちそばえ)】ビート
霊具:妖刀『雷切』 ≪日本伝承≫
雷の神獣〝鵺〟を一閃の刹那にして六十八の肉塊に切り刻んだ妖刀
〝鵺〟を切り伏せたことで無銘の刀は『雷切』と恐れられるようになった。
雷の神獣〝鵺〟を一閃の刹那にして六十八の肉塊に切り刻んだ妖刀
〝鵺〟を切り伏せたことで無銘の刀は『雷切』と恐れられるようになった。
妖刀といわれているが、実際には〝剣神威(ツルギノカムイ)〟が籠められた霊剣に属する刀である。
〝剣神威〟の力により、神格や能力にも左右されるが、ある程度の魔術、神霊の障壁を突破することができる。
〝剣神威〟の力により、神格や能力にも左右されるが、ある程度の魔術、神霊の障壁を突破することができる。
クラウソラス
所有者備考:ヘルヘイム大冥王国の四将が一翼にして〝大僧正〟の地位を有する聖人
神具:光神剣『クラウソラス』 ≪ケルト神話≫
〝不敗の剣〟を意味する神剣の一刀にして、至宝級に属するケルト最強の一振り。
一度鞘より抜けば、眩い光によって辺りを照らし、他者の眼を眩ませ、その一撃は必殺であったとされ、この剣の一撃は神すら不可避である。
ただし、必中必殺の間合いは、あくまでも剣が届く範囲であり、投擲などに使用できる武器ではない。
つまり、剣の間合いさえ完璧に計れるならば、恐れることはないとも言えるが、そうした回避を防ぐために〝眩い光〟という能力が存在していると考えられ、これと連携を組まれた場合、回避は神であっても例外なく困難を極める。
特に『クラウソラス』から放たれる光は、ただの光ではなく神の眼すら眩ます特殊なものである。
〝不敗の剣〟を意味する神剣の一刀にして、至宝級に属するケルト最強の一振り。
一度鞘より抜けば、眩い光によって辺りを照らし、他者の眼を眩ませ、その一撃は必殺であったとされ、この剣の一撃は神すら不可避である。
ただし、必中必殺の間合いは、あくまでも剣が届く範囲であり、投擲などに使用できる武器ではない。
つまり、剣の間合いさえ完璧に計れるならば、恐れることはないとも言えるが、そうした回避を防ぐために〝眩い光〟という能力が存在していると考えられ、これと連携を組まれた場合、回避は神であっても例外なく困難を極める。
特に『クラウソラス』から放たれる光は、ただの光ではなく神の眼すら眩ます特殊なものである。
アルジェンティム
魔道具:銀銃剣『アルジェンティム』 ≪ギリシア≫
〝銀色〟を意味する銃剣
銃器先端に刀身が取り付けられた銃剣銃の形状をしているが、通常と違い、刀身の取り外しがきかず、銃の先端がそのまま20センチあまりの両刃のダガーになっている。
形状は、通常のハンドガンを一回り大きくしたもので、リボルバータイプのハンドキャノンである。
弾丸は、洗礼済みシルバーチップと通常弾、その他数種の特殊弾を使用できる構造を備えている。
〝銀色〟を意味する銃剣
銃器先端に刀身が取り付けられた銃剣銃の形状をしているが、通常と違い、刀身の取り外しがきかず、銃の先端がそのまま20センチあまりの両刃のダガーになっている。
形状は、通常のハンドガンを一回り大きくしたもので、リボルバータイプのハンドキャノンである。
弾丸は、洗礼済みシルバーチップと通常弾、その他数種の特殊弾を使用できる構造を備えている。
『アルジェンティム』の素材として用いられた鉱物は鉄鉱ではなく〝アージロード鉱〟を採用している。
この鉱物は、銀を内包しているにも拘らず鋼鉄よりも遥かに硬い硬度を持つ特殊な希少鉱物である。
銃剣銃アルジェンティムは、このアージロード鉱を用い、高名な錬金鍛冶師が銃の形に錬成した特注品であり、その浄化作用はミスリルに劣るものの、硬度においてミスリル銀よりも遥かに硬く、実戦的な武器に仕上がっている。
この鉱物は、銀を内包しているにも拘らず鋼鉄よりも遥かに硬い硬度を持つ特殊な希少鉱物である。
銃剣銃アルジェンティムは、このアージロード鉱を用い、高名な錬金鍛冶師が銃の形に錬成した特注品であり、その浄化作用はミスリルに劣るものの、硬度においてミスリル銀よりも遥かに硬く、実戦的な武器に仕上がっている。
サンクチュアリ
所有者:【骸手】ガルガンチュア?
所有者備考:ヘルヘイム最強の武将に位地する〝侍大将(サムライマスター)〟ビートの前任者で、〝騎士大将(ロードナイト)〟の地位を任されていた人物。
後任であるビート以上の実力者であったと言われるが、五年前の冥王戦争の際に討滅が確認されている。
その正体は巨人族であるが、現界した姿は青年然とした美丈夫であった。
後任であるビート以上の実力者であったと言われるが、五年前の冥王戦争の際に討滅が確認されている。
その正体は巨人族であるが、現界した姿は青年然とした美丈夫であった。
魔神具:特殊結界『サンクチュアリ』 ≪理想郷≫
ガルガンチュアの体内に移植されていた特殊な人工臓器型魔力機関であり、特殊結界『サンクチュアリ』を発動する宝具
これを体内に移植し、器官の一部として魔力を常に循環させることで、ガルガンチュアの周囲一メートルあまりには、常に特殊結界が構築されていた。
この宝具は、結界内部に存在する精霊や死霊や神霊の力すべてを締め出す効果があり、精霊、死霊、神霊的な力を源とするすべての魔術を完全に封じてしまう能力がある。
つまり、囁き文字、自然、儀式、古代語などの系統を除いた、すべての魔術を封じる宝具である。
かつて神が人の世界に降り立った際に勃発した旧暦最後の大戦、人類の栄華の終わりともいわれる〝明の終焉〟戦争などでは、魔術師のあいだで〝魔術師殺し〟の異名で呼ばれた宝具でもある。
多くの魔術師が殺された理由として、儀式魔術は火急の戦闘を呼ぶ戦時下では用をなさず、古代語は本来の使用条件の厳しさから使い手すら少なかった。
それらの理由により、魔術師は詠唱不要の魔術である精霊魔術を主戦力として好んだため、ガルガンチュアの『サンクチュアリ』に対抗する術を持たなかったのだ。
この戦争において、ガルガンチュアと戦い、生きていた魔術師は、込められた魔力でのみ術を発動するルーンを大量にその身に刻んでいたウィスパード(囁く者)か、本来使い手の少ない自然魔術に長ける者(ネイチャーメイガス)のみであったらしい。
ガルガンチュアの体内に移植されていた特殊な人工臓器型魔力機関であり、特殊結界『サンクチュアリ』を発動する宝具
これを体内に移植し、器官の一部として魔力を常に循環させることで、ガルガンチュアの周囲一メートルあまりには、常に特殊結界が構築されていた。
この宝具は、結界内部に存在する精霊や死霊や神霊の力すべてを締め出す効果があり、精霊、死霊、神霊的な力を源とするすべての魔術を完全に封じてしまう能力がある。
つまり、囁き文字、自然、儀式、古代語などの系統を除いた、すべての魔術を封じる宝具である。
かつて神が人の世界に降り立った際に勃発した旧暦最後の大戦、人類の栄華の終わりともいわれる〝明の終焉〟戦争などでは、魔術師のあいだで〝魔術師殺し〟の異名で呼ばれた宝具でもある。
多くの魔術師が殺された理由として、儀式魔術は火急の戦闘を呼ぶ戦時下では用をなさず、古代語は本来の使用条件の厳しさから使い手すら少なかった。
それらの理由により、魔術師は詠唱不要の魔術である精霊魔術を主戦力として好んだため、ガルガンチュアの『サンクチュアリ』に対抗する術を持たなかったのだ。
この戦争において、ガルガンチュアと戦い、生きていた魔術師は、込められた魔力でのみ術を発動するルーンを大量にその身に刻んでいたウィスパード(囁く者)か、本来使い手の少ない自然魔術に長ける者(ネイチャーメイガス)のみであったらしい。
ガルガンチュアは、自分の体内に存在する『サンクチュアリ』に魔力を流すことで、最大にして直径約二キロまで結界を拡大させることができる。
ただし、弊害として、この結界を発動させることで、自身が結界内に存在を許した神以外(神は、正確には肉体を持たず、神霊の存在であり、『サンクチュアリ』の構築結界から締め出されてしまう)は結界内に存在できないため、ガルガンチュアは、常に少数精鋭での行軍を好んだ。これは、内部に神(干渉物)があることで、それだけ制御が難しくなることを意味している。
同時に、任意指定により、能力の干渉を制御できることなどから、かなり高位の結界宝具であったと思われる。
また、制御が困難であるものは、それだけ、能力の高い宝具であることを示している。
どの程度の神格を具えた神ならば『サンクチュアリ』の結界を突破できるのか、ということは解っていない。
ただし、弊害として、この結界を発動させることで、自身が結界内に存在を許した神以外(神は、正確には肉体を持たず、神霊の存在であり、『サンクチュアリ』の構築結界から締め出されてしまう)は結界内に存在できないため、ガルガンチュアは、常に少数精鋭での行軍を好んだ。これは、内部に神(干渉物)があることで、それだけ制御が難しくなることを意味している。
同時に、任意指定により、能力の干渉を制御できることなどから、かなり高位の結界宝具であったと思われる。
また、制御が困難であるものは、それだけ、能力の高い宝具であることを示している。
どの程度の神格を具えた神ならば『サンクチュアリ』の結界を突破できるのか、ということは解っていない。
ただし、【骸手】ガルガンチュアは、五年前の冥王戦争の折に行なった、少数行軍の際に討滅されたことが確認されており、恐らく、この宝具も現代には残っていないと思われる。