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フタエ=エルリック=メルニボネ

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所在 ヘルヘイム
本名 フタエ=エルリック=メルニボネ
役職(?) 冥王四将最高位“大元帥”
種族 魔神
年齢
所有装具・武具 シザーズ?

詳細

冥王四将が一翼、ヘルヘイム全軍を束ねる指揮者にして死起者、大元帥の地位を任される魔神
【白面の魔】の二つ名を有する。

年齢六千歳前後。

大元帥、その位階は冥王四将最高位を意味し、ビートの直轄の上司にあたる。
もっとも、ヘルヘイムの議会はビート率いる〝軍将派〟ナガシマ率いる〝教皇派〟ヒトエ率いる〝政権派〟そして、フタエ率いる〝参謀派〟の四党合議制をとっており、これによる多数決により決をとる手法を用いる。(ただし、最終決議は少女王ヘルによって決される)

だが、大元帥はそのまま全軍の指揮者を意味し、大将(戦場において指揮を執る者、この場合はビートを意味する)の上に位置する存在であるため、命令の行使権限は、ビートよりも一階級上にある。

その実力は九国に覇を唱えるあらゆる魔族を凌ぐとされる。

かつて、冥王三将(五年前のビート、ナガシマの継承以前は三将で構成されていた)が持つとされた神器(本来はエリン四秘宝)の一つ、光神剣クラウソラスの正統継承者であったが、
『我が身は、汚濁よりも尚濁り、その穢れは外清浄すらも受けつけぬもの故に、光神を授かるにあたわず』
としてこれを拒否したとされる。
その折、自らに謙虚であるさまと、常より名高かった女王への忠義から感銘を受けたヘルが、あらゆる願いを一つ叶えよう。と、告げたという。
もっとも、フタエにすれば、当然の拒否であり、主人に何かを戴く気は毛頭なかったのだが、この際ヘルが『私に願いを一つ叶えさせるならば、そなたの愚行を許そう』と気を利かせたことで、フタエも願いを申し出たとされる。
彼の願いは、当時、執政官の地位にあったヒトエの三将入りの提案であった。
本来、執政官として優れた実力を有していたヒトエは、戦闘技量においてもフタエに次ぐ実力者であり、この意見に異を唱える者は少なく、彼はクラウソラスを受取らぬ代わりに、ヒトエの三将入りを決議させた。

武器は、数千年の古くから持ちつづける、因縁とも呼ぶべき存在を振るう。
それは、剣と剣を蝶番で繋げるという奇妙な構造をしており、握りの部分にガードを後付した形状によって手首で剣筋を回転させるなど、奇抜な動きを可能としている。
フタエは、この武器をシザースと呼んでいる。(銘というより、形状のことを指しているらしい)

剣一つ一つの形状は、シャスクと呼ばれる刀剣に近く、刃渡り一メートルほど、ほんの僅かに緩やかな湾曲を備える刃により、断ち切り、突き刺しと両用することができる。
ただし、刀身に比べグリップ部分が短く、片手分しか無いため両手による必殺の一撃を繰り出すことは出来ない。

剣一本一本はそれぞれに強い力を持つ魔剣であり、漆黒の剣がストームブリンガー、純白の剣がモーンブレイドという。
この二刀は、同時期に創られた兄弟剣であり、色以外は、形状、能力共に全く同じものである。この二刀は、混沌の力によって鍛えられたとされ、本来ならば呪いにすら使用しないであろう異質で邪悪なルーン文字が刀身を埋め尽くすように刻まれている。
ルーンの力により、世界のあらゆる物質をほぼ確実に断ち切ることが出来るが、これは、ビートが授かったフラガラッハにも使用されている高質化のルーンであると思われる。
この二刀が、もっとも他の刀剣と一線を画す特徴は、生きているということだ。
この特異点は、ミッドナイトの持つティルヴィングと同じものだが、ただし、この二刀は常に飢餓感に苛まれており、他者(人でも神でも)の魂を喰らうことを至上とする思考を持ち、その力は、本来、使い手の身体を乗っ取り、意識を奪って剣本来の意思で殺しを行うとまで言われている。(この剣を二刀同時に扱うことは不可能とされた)
そして、喰らった魂は、そのまま純粋な力としてフタエのなかに取り込まれていくため、フタエは、このシザースによって魂を喰らえば喰らうほど力を増す。
この剣の特殊能力は、確かに稀有なものだが、決して必殺の事象を常に起こしうる(ティルヴィングのような)というようなことは不可能であり、敵対者を倒すのは、あくまでフタエの技量によるところが大きい。
ただし、フタエはこの二刀の存在を忌み嫌っており、常は、腰に下げた同じ量だけの反作用ルーンを刻み込んだ特殊な鞘に封印する形をとっている。
普段はルーンにより強化された飾り気に乏しいロングソードを使用する。

本来フタエが所有していたのは、ストームブリンガー一刀であったが、モーンブレイドの所有者である弟を殺害し、手に入れたとされている。
経緯は不明だが、一族の間で大きな衝突があったことは確かのようだ。
これにより、遥か昔、冥界において勇名を馳せていたフタエの家系、メルニボネ家は一族郎党を巻き込んだ離散を起こし没落している。

以前は、ヒトエと共に戦場に立つこともあったが、五年前の冥王戦争以降は、机上の指揮を常としている。
ただし、一度戦場に立てば、その力は超絶であり、それは戦場を翔ける【死起者】(死を想起させる者、あるいは、死を起こす者)と呼ばれた。
これは、異名ではないが、フタエを例えて【机上にて指揮者、戦場にて死起者】と謳われた。
彼ら二人は、互いのために〝身を尽くし〟支えあうことから【無闕攻守の二重奏】と呼ばれる。
彼らは、奏者、指揮者と呼ばれるだけに、古典音楽を基とする〝楽興の時〟と呼ばれる特殊な技を用いる。
その楽曲は〝円舞曲〟〝奇想曲〟〝狂詩曲〟〝行進曲〟など多岐にわたり、その数は十五を数える。

フタエは、大元帥以外にも交響楽団(小規模で弦楽器中心のものを管弦楽団、より大規模なものを交響楽団というが、どちらもオーケストラと呼ばれる)ギルド【レギンレイヴ(神々に残された者の意)】の創始者でありギルドマスターを勤めている。
そこでの担当は、当然指揮者であるらしい。

彼の口癖は『やれやれ【無能】は是も無く異を唱える』『愚かなるは愚昧たる【無能】ぶりか…』『私の行く手を遮ることが、どれほど【無能】な行為であるか…』といった言葉が多く、必ず他者を無能と嘲る。
唯一、机上、戦場において自らを苦しめる者を対等と見なすが、この際『こういった場合にとるべき行動は往々にして変わらん……私もほとほと【能】が【無い】』という台詞を聞くことになった相手は、まさに往々にして地獄を見る結果となる。
自らをして無能と認めた後、フタエは必ずシザースを抜くためだ。
これを一度抜けば、ストームブリンガー、モーンブレイドの二種の叫びが戦場に木魂する。
ただし、この二刀は、知能が低く、ものを多くは理解できないため、常に飢餓感を満たすことを考え、本能のみで行動する。
もっぱらの口癖は『喰らえ喰らえ喰らえ』『eateateat』か、あるいは、魂を喰らった後に、一瞬訪れる満腹感から発せられる『ゲェェッゲッゲッゲェ』『ギャァァギャッギャァァ』という下劣な笑いだけである。
彼らは、主にこの二つの言葉を繰り返すことしか出来ない。即ち、彼らは、飢餓、満腹、飢餓、満腹、飢餓を無限に繰り返しているのだ。
そして、フタエは【白面の魔】の二つ名に相応しく完全に色素が抜け落ち、髪も肌も色を失い真白に変わり果て、瞳のみが真紅に色を変える。
この際のフタエは、フタエの力のみならず、今までシザース、あるいはストームブリンガーで殺し、魂を喰らってきた者達の力が加わる。
このため、あらゆる敵対者は【白面の魔】の前では灰塵と化すと言われる。

人間で在りながら四将に名を連ねたナガシマのことを忌み嫌っており、犬猿の仲でもある。
今まで幾度と無く刃を交えているが決着はついていないらしい。
ただし、同じく人間であるはずのビートのことは、それなりに認めており〝いけ好かない人間だが、背中を任せるに足る実力を持っている〟と評している。
これは、かつてビートが葦原中国に居を構えていた頃、当時無銘であった刀を持って高天原より攻め入った神獣、雷獣〝鵺〟を、齢十六にして一閃のもとに切り伏せたとされ、その際、鵺は刹那にして六十八の肉塊に変じたと言われる話に起因する。
その後、ビートの持つ無銘の刀は〝雷切〟と恐れられたが、その一件以後、高天原よりもっとも危険な〝アラハバキ〟として注視されることとなったビートは、葦原中国を追われる形で西方九国へとやってきた。
この話の真偽は定かでないが、フタエは、冥王戦争の折、ビートの活躍を目の当たりにしており、その話を信用しているようだ。
その実力のもとに、ビートを評価しているのだろう。

もっとも、冥王四将の力は拮抗しており、誰かが特別に突出しているといったことはないのだが、フタエがナガシマを嫌うのは、その特別待遇からだろう。
本来、冥王の将は三将からなり、その役職は【大元帥(軍部統括提督)】【執政長官(政治の頂点、ヘルを皇族とするならば、この職種は現代の総理大臣にあたり、その統括部署は政治に関わる全てであり、現代の総理大臣よりも遥かに万能である)】【騎士大将(ロードナイト)(戦場における武将の立場であり、大将階級、現在この位階はビートが継承しており、騎士大将ではなく、侍大将(サムライマスター)に名を変えている)】の三役からなるが、ヘルは五年前、ここに【大僧正(信仰を司る教皇の立場)】を加え、四将とし、この【大僧正】の地位にナガシマを迎え入れた。
それは、本来存在しないはずの冥王の四番目の将の誕生であった。
ヘルヘイムに四番目の将位が創られたのは、ヘルナガシマを高く評価している結果でもある。

何より、本来、三神器中最強とされる光神剣クラウソラスをナガシマに授与したことが、フタエには疑問でならないらしい。

余談ではあるが、ビートの前任者にあたる騎士大将(ロードナイト)【骸手】のガルガンチュアは、先の冥王戦争の折、少数の精鋭と共に最前線に赴き、何者かの手により返り討ちにあい討滅されている。
兵の全てが皆殺しにあっているため、詳細を知る者はいないが、高次霊威反応(人間でいう生命反応)の消滅が確認されており、死亡したことは間違いないらしい。
その実力は、現在のビートと同等か、それを凌ぐとすら言われる使い手だった。

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