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ヒトエ=アガーテ=ザミエル

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冥王四将の一翼にして【魔弾の射手】の二つ名を持つ、ヘルヘイムの執政長官

年齢不明、少なくともフタエよりは年下であると思われる。
その出自も不明とする部分が多く、本来魔族であるのかどうかも疑わしい。
だが、そのあたりに関した事情は、全てフタエのみが知りえていることらしい。

今から二千年ほど昔、未だヘルヘイムという名の国が、冥界に存在していた頃、フタエの推挙により冥王三将に名を連ねることとなった。

執政長官、その地位は、ヘルヘイムの政治に関わる全権を任される地位であり、唯一、治世に際してヘルに意見の陳情を許される立場にある。
この権利は、四将最高峰の権力を有するフタエにも与えられていない。
もっとも、ヘルヘイムは多くの他国がそうであるような領主統治制(各土地に鎮座する領主の裁量に任せて統治する形態)をとっておらず、国の統治形態を完全に政治手法で行っているため、他国に比べ府庁が多く、フタエ一人による管理は困難となっている。
府庁は、近衛府、衛門府、兵衛府の軍三府と国府、大宰府、鎮守府、冥府の治世四府に分けられ、そのうち、近衛府と兵衛府はフタエが取り仕切り、衛門府はビートが纏めている。
残りの治世四府をヒトエが担うという形になっている。
ナガシマは、大僧正の位階にあるが、五年前にできたばかりの地位であるため仕事と呼べる事柄は存在していない。

彼女は、三将入りの際に、魔弾タスラムを授与されている。
これは、銃の形状をした武器で、打ち出された弾丸は必ず必中するという魔法式が込められている。この弾丸は、物理法則に反し、敵対者へと進行方向を変え、更には物質すら透過する。
この銃の優れた点は、通常弾丸と魔力弾丸の兼用が可能だということだ。
この際、魔力弾丸ならば、使い手の魔力が続く限り打ち続けることができ弾切れは存在しない。
そして、その速度は光に同じとされる。
ただし、この銃の魔法式は、必中、無限弾、速度に重点をおいたものであり、あたったからといってどうとうことはなく、通常の弾丸と同じ効果を発揮するのみだ。
ただし、魔力弾丸の場合、威力は込めた魔力に比例する。

宝具(神や魔神の持つ道具)としてみれば、その威力は低く見られがちだが、実際に光の速度で飛来し、尚且つ必中する極小の弾丸に対抗することは困難を極める。
この弾丸に対しては、避けるという選択肢がまず存在しないのだ。
ただし、敵対者の身に付ける装備は障害に数えられないため(恐らく、敵対者の身に触れているものを敵対者の一部と認識するためと思われる)着弾の瞬間に盾や剣で凌ぐといったことは可能であるらしい。
もっとも、光の速度で飛来する弾丸を防げる存在は、世界にそれほど多くは無く、魔神級悪魔かそれに匹敵する神ならば防ぐことも可能であろうが、人の身でこれを成しうると言われる。あるいは事実対峙して生き延びた。または打ち破った。とされる人間は、故人と噂される者を含めても、この世の歴史に十人のみしか存在しないといわれる。
それが、七人の魔法使いの五人(七人の魔法使いの中で人間に属する者達)である【凪人】【狂える詩人】【精霊使い】【久遠の戯弄】【最古の徒弟】の五人と、七人の魔法使いの称号が噂の中で生まれる以前の人類最古の魔法使い【倍至の聖賢】の魔法使い六名、そして、ヒトエと同じく冥王四将に名を連ねる人間【濁世の聖者】【血戯】の二人、そして、シュヴァルツクベレ城の住人【環なる蛇】【七七七人殺し】の計十名と言われている。
魔法使いは、魔弾を主に風などの結界により探知し防ぐとされ、この結界規模は、精霊魔法使いがもっとも広域であるとされる。
同じくエレメント系統に属する錬金術師は、この結界規模が小さいと言われている。
その原因は、錬金術師は科学者に近く、ピリア(愛)を理論的に解釈し、構成に手を加えるため、本来の精霊との〝対話〟を不慣れとしているからだと言われる。
変わって、精霊魔法使いは、真の意味でのピリア(愛)を心得ており、それをもって精霊と接するために、強い精霊の加護を得ているといわれる。
ただし、錬金に際しては、理論的に解釈したピリア(愛)が有効であるとされる。
これは、物質を構成する極小の名も無き精霊達は、知能に乏しく本能の存在であるため、感情が多分に含まれる真の意味でのピリア(愛)は返って構成に雑念を与えるためだといわれている。
ナガシマは、自らの特殊能力でもある神聖の加護を享け、神聖障壁を常に周囲に展開しているため、弾丸の着弾を察知し、防ぐことができるという。
ビートに至っては『明鏡止水の理』という侍独自の技能を駆使し、弾丸が削る大気の流動、進む弾丸が燃やす空気の匂い、肌に触れる瞬間の熱、それらを感じ取り防ぐのだという。
ビートは、この理を『一寸の見きり(先見)』と称している。
ギャクジョウの場合は、対処といえるかは難しく、皆がそうだが光の速度の弾丸は人間には目視できない。そのために結界などの対処法なのだが、彼はそれを一切講じない。どころか、弾丸を受けても真直ぐ敵に突進するという無茶な戦法をとることで肉を切らせて骨を絶つ。
ミッドナイトなどは『あんなものは銃身と銃口の向きと引き金にかかる指と目線と汗と口元と筋肉の動きでいつ打つかくらい誰でも解る。避けるのはあくびが出るほど簡単だ』と言い切っている。

もっとも、上記に上げたものは特別の例であり、魔弾タスラムが必中の魔具であることに変わりは無い。

戦闘においては、あまり交戦を好む性格ではなく、フタエの出陣に際し同行することはあっても、自ら出陣することはない。
ただし、魔族の高官というものは、知略と同じ程度の武力が必要とされるため、その実力は四将中なんら劣るところは無い。
フタエと共に戦場を翔ける絶大な姿から【葬者(葬る者)】の名で呼ばれることもある。
フタエと同じく、これは異名ではないが、ヒトエを例え【楽堂にて奏者、戦場にて葬者】と謳われている。
彼女も同じく〝身を尽くし〟互いを守る姿から【無闕攻守の二重奏】の名を持つ。

同じく、フタエが設立したギルド、交響楽団【レギンレイヴ】に入団しており、セカンド(盟主補佐)を任されている。
ギルド内では、あらゆる楽器に精通し、歌声は天使のそれと噂されている。

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