アスラン・ザラ(ATHRUN ZALA)(CV:石田彰)
【解説】
DESTINYでの略歴
第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦後オーブに亡命し、
アレックスという偽名を使い、代表首長となったカガリをサポートしている。
戦争回避のためプラントのデュランダルの元に赴くが、説得され再び
ザフトのアスラン・ザラとして、
ザフトの特務隊「
FAITH」の一員となり、
ミネルバに赴く。この場合、一度軍を抜け再び軍に戻る形なのだからディアッカ同様緑服になるはずなのに何故か赤服。(議長権限だろうか?)
シンとの衝突、ハイネの存在などを経験し、次第に
ミネルバクルーと打ち解けはじめる。
しかし彼の行動がすべてカガリ、キラを中心に起因しているために、
作中でも立場が定まらずにフラフラしていた印象が強い。
会戦前に双子と口論になり、後に愛機を達磨にされるが文句も言わない優柔武断ぶり。
本編後半ではシンがキラを討った事がきっかけになり、デュランダルのとる行動や思想に疑問を持ち始める。
やがて軍から脱走を試みるも撃墜され、キサカの手によってAAに保護。
その後キラ率いるAAで終戦のために尽力する。
ジャスティス、
フリーダムの2機で行われたケーキ入刀ならぬメサイア入刀では視聴者を失笑させた人物。
さんざん悩んでくれたが結果的にキラの傍に居る事が彼の幸せなのだと2作かけて己を知る。
スペシャルエディション4の新カットを見る限り、戦後はプラントには戻らずオーブに居続けている様子。
ずっとメインサイドにいた上、登場時間も最長のため、真の主役の呼び声が高い。
というかスペシャルエディションでは主役ということになっている。
(視点は主にアスラン視点、EDでキャストも一番上、S
フリーダム、∞ジャスティス、
デスティニーの三体が並んだカットではジャスティスが中心にいるなど。
ただし新作画の面などでキラの方が優遇されているが)
しかし全体的に見て状況に流されて行動している様にしか見えない点やシンに対し「戦争はヒーローごっこじゃない」と言いつつストーリーの後半、実際にヒーローごっこを行っていたのはアスラン自身ではないかなど批判も多い。
「
ミネルバに沈めと言うのか!お前は!!」と発言していたにもかかわらず最終回で沈めたのはアスラン自身であることも忘れてはならない。
名前の由来は監督曰くヘブライ語で「暁」や「夜明け」を意味する「athrun」 から。
また、『アスラン』という名前にはサンスクリット語で 『迷う者』とか『定められない者』とかいう意味がある。
偶然の一致になるのだが、古代ケルト語ではアスランは『裏切り』 という意味を持っていたりもする。
彼のイメージカラーは前作ではキラの「青」に対して「赤」となっていたが、今作において彼のパイロットスーツは紫、
インフィニットジャスティスは濃いめのピンクを基調としておりやや統一感に欠ける。それは正にころころと陣営を変える彼のどっちつかずの生き方を象徴しているのかもしれない。
CVの石田彰氏は「最後まで自分のキャラが分からなかった」との事。
一人称は「俺」と「君」。
ただしキラとシンに対しては「お前」で、自分の事も無印の頃は「僕」だった。
ザフト籍にもかかわらず盲目なまでにキラ、AA陣を庇護し、軍内で反感を買うこともしばしば。(特に35話での庇護っぷりにはシンでなくても「はぁ!?」と言いたくなる程。)
セリフはお馴染み、ほぼ「キラ!」のみだったため、ホモ疑惑からついに真性との呼び声が高い。
アークエンジェル撃墜作戦時にも「キラ!」ばかりでカガリという単語が全くみられなかった。そのせいか後にカガリはアスランからの指輪を外し、彼とふっきれたかのようだ。(無論冗談である…多分)
言い回しが遠回しすぎるあまり、アニメの彼のシンに対する発言は説得とは思いにくく、ただ自分の意見を押し付けている様にしか見えなかったとも考えられる。
劇中のシンみたいに「何を言ってるんだ!アンタは…!」と視聴者が感じる事も…。
結果的にアスランの発言がシンを追い詰めていたことも事実である。
最後は「馬鹿野郎!!」と言い
デスティニーを撃破したが無印で「俺は馬鹿だから・・・」と言っている人物からそんな事言われたくないと思う視聴者もいる。
高山瑞穂版コミックスでは最終話で母を殺された憎しみだけで戦いに身を投じ、闇雲に力を求めていた昔の自分とシンを重ね合わせ、その上で手に入るものは何も無いと言い、きちんとした説得をしている。
THE EDGEではインパルスVS
フリーダムの際、「早くいつもの様にやってくれ、シンを止めてくれ」とキラに対し思っておりシンはどうなっても構わないと考えている様に見える。その為、シンに「俺が撃たれればよかったんですか!?」と言われた時は図星をつかれて殴りつけた風にしか見えない。
MS乗りとしては機体の性能よりも本人のやる気で戦闘力が大きく変動する。
反面、白兵戦ではコズミックイラ無双といっていい傑出した戦闘能力を誇り、歩兵 としてはキラをも越える
スーパーコーディネイターである。ルナマリアが射撃を担当することと同様に、アスランの場合MSに乗ること自体がミスなのかもしれない。
命令に疑問を抱き、自らの行動をいつまでも後悔し、悩む…という戦闘力とは裏腹に軍人としてはまるっきり向いていない。
自身の善悪の概念があやふやなのにもかかわらず、搭乗機が「正義」とはもはや皮肉の域を超えている。
また、今作で最も他の女性キャラからモテた男性キャラと言われ、また恋愛方向の鈍感さでもトップ。(33話でルナマリアから遠回しに告白されても全く気づかない。)
アニメ雑誌の人気投票ではよくキラに抜かされているが、日本中の女性視聴者全員が人気投票に参加したら間違いなくNo.1になる…かも。まあそういう投票は改竄されているという意見もあるが。
SEED Club 4コマですてぃにーによると、キラに人気を越されているのを何気に気にしてるっぽい。
成績優秀で容姿端麗でヤキンの英雄なトップエリート!!!!…なのだが、とてつもなく素晴らしいヘタレ君。
デスティニーの彼はある意味誰よりヒロインらしい、という意見が一部女性視聴者から有る。
死んだ父の呪縛から逃れられないでいる。ちなみに彼の「答え」は未だ見つかっていないらしい。
メイリンとくっついた場合シンの義理の弟になり、カガリとくっついた場合キラの義理の兄になる。(by
SEED Club 4コマですてぃにー)
※なお、作品中盤までと終盤で敵対関係が真逆になるため、本作では2キャラ分の枠が用意されている。
2007年ニュータイプロマンスSPRING「
SEED Clubえほん」によると「常識が通じるが基本ダメな人」らしい。
筋肉質な体系で何故かシャワーシーンが多い(サービス?)
全くの余談だが、ガンダムシリーズでも上位に入るくらい多くのMSに搭乗をしている。
ついで乗ったMSが∞ジャスティス以外ほとんど破壊されている(大破クラス)と、自分が乗った機体には他人を乗せないアンチエコロジーなパイロット。(赤い彗星並に乗り換え、それ以上に壊している)
イージス→
ジャスティス→ザク(アーモリーワン搭乗)→ザク(メテオブレイカー作戦時)→
セイバー→グフと当時最新鋭機クラスを乗り回し大破している。(まあ相手や状況が悪すぎる所為もあるが)
大破クラスを連発している割に五体満足で生きているところは凄い。(普通は機体と共に爆発して死んでいる)
SEEDではイージス、
ジャスティス共に自爆しているとWガンダムのヒイロ以上の熱き自爆野郎でもある。
とはいえでも、当時最強といわれていたストライクを撃破したのも自爆。
地球に向いていたジェネシスを破壊したのも自爆。
と自爆により優秀な戦果を挙げているの事実である。特に後者は、キラよりも英雄扱いされるほどの戦果と思われる。
前作同様にやたら痛々しい怪我ばっかりしている。
○原作有名台詞
- こんなところで君を死なせる訳にいくか!(PHASE01)
- 俺はアレックスだよ…(PHASE02)
- バカにするな…!(PHASE04)
- 敵って…誰だよ?(PHASE07)
- 戦争はヒーローごっこじゃない!(PHASE16)
- ハイネー!!(PHASE23)
- 理解は出来ても、納得出来ない事もある・・・!(PHASE25)
- キラーッ!!(PHASE34)
- 思い出せシン! お前は本当は、何が欲しかったんだ!(PHASE43)
- シン! お前も、過去に囚われたまま戦うのはやめるんだ!(PHASE-FINAL)
- そんなことをしても、何も戻りはしない!(PHASE-FINAL)
- この・・・馬鹿野郎!!(PHASE-FINAL)
- 俺はかつて母を殺された憎しみだけで戦いに身を投じた・・・。だから分かる!今のお前の気持ちが!(高山瑞穂版コミックス EPISODE15)
- 自らの無力さを呪い、ただ闇雲に力を求めて・・・。だがなシン!その先には何も無いんだ!心は永遠に救われはしない!(高山瑞穂版コミックス EPISODE15)
- 俺はお前の様にはやれないんだよ!!(THE EDGE PHASE11)
- ちくしょう・・・!!(THE EDGE PHASE11)
- ああ・・・シン。泣いてるように喚いて・・・聞いてるこっちの方が辛いぞ・・・?お前は・・こんな風に戦っちゃいけない。(THE EDGE PHASE15)
- 未来は他人の理屈で決めるものじゃない。自分の意志で選び取り、切り開くものだ!(THE EDGE PHASE20)
【台詞】
- 選択時
- アスラン・ザラ、発進する!(FAITH)
- ああ、行こう!(オーブ)
- 戦闘開始時
- ラクス、大丈夫なのか?(FAITH・オーブ共通・僚機がラクス)
- オーブを守るぞ、カガリ!(FAITH・オーブ共通・僚機がカガリ)
- 行くぞ、キラ!(FAITH・オーブ共通・僚機がキラ)
- 戦闘指揮は俺が執る。いいな、シン?(FAITH・僚機がシン)
- 行くぞ、レイ!戦闘開始だ!(FAITH・僚機がレイ)
- 行くぞ、ルナマリア!援護を頼むぞ!(FAITH・僚機がルナマリア)
- 俺が援護します!(FAITH・僚機がハイネ)
- 相変わらずだな、イザーク!(FAITH・僚機がイザーク)
- ディアッカ、頼んだぞ!(FAITH・僚機がディアッカ)
- フラガ少佐…ええっ!?(オーブ・僚機がムウ)
- バルトフェルド隊長、行きましょう!(僚機がバルトフェルド)
- これじゃ、戦うしかないじゃないか!(FAITHのみ)
- 迷ってる場合じゃない!(FAITHのみ)
- 俺はあいつらを守りたい…!
- 俺にはやるべき事があるんだ!
- 来るぞ、散開しろ!
- こんな戦いはやめさせないと…(CPU戦で敵機として登場時も)
- くっ…やはりやるしかないのか…(セイバー搭乗時、CPU戦で敵機として登場時)
- 自分が今、何を討とうとしているのか、お前本当に判っているのか!?(∞ジャスティス搭乗時、CPU戦で敵機として登場時)
- やめろキラ! お前の力はただ戦場を混乱させているだけだ!(CPU戦で敵機として登場時キラからロック)
- 攻撃
- ふざけるな!
- やめろ!
- このぉ!
- ちいぃ!
- えぇぃっ!
- 下がれ!
- おとされるわけには!
- そんなものに!
- やるしかない!
- ぢぇぇ!
- そこっ!
- これで終わらせる!(強射撃)
- くそっ!えぇぇぇぇい!(強射撃)
- うおぉ!(格闘)
- どけぇ!(格闘)
- ッ! こいつ!(格闘)
- サーチ
- 来たか!
- あれか!
- そこか!
- 見えた!
- キラ!(FAITH・キラをロックオン)
- やめろキラ!(FAITH・CPUキラをロックオン)
- カガリ!?お前…(FAITH・カガリをロックオン)
- なにやってるんだ、こんな所で!(FAITH・CPUカガリをロックオン)
- 討ちたくないと言いながら、何だお前は!?(FAITH・ターゲット・キラをロックオン)
- やめるんだ、シン!(オーブ・シンをロックオン)
- ルナマリアか!(オーブ・ルナマリアをロックオン)
- チッ!やめろルナマリア!お前も!(オーブ・CPUルナマリアをロックオン)
- レイか!(オーブ・レイをロックオン)
- イザーク!(オーブ・イザークをロックオン)
- ディアッカ!(オーブ・ディアッカをロックオン)
- 被弾時
- 直撃!?
- うわぁっ!
- ちぃっ!
- ぐっ!
- 何をするんだ!?(誤射)
- どういうつもりだ!?(誤射)
- しっ、しまった!?(被撃墜時)
- うわぁぁぁ…!(被撃墜時)
- ここまでか…すまない!(被撃墜時)
- やられたのか!(味方撃墜時)
- 味方が!(味方撃墜時)
- 回避時
- 弾切れ時
- 敵機撃破時
- もう抵抗をやめろ!
- やめろと言ってるのに…!
- 邪魔をするな!
- もう戦闘をやめろ!
- 復帰時
- 踊らされているのは、俺の方か…(FAITHのみ)
- 乗せられているな…(FAITHのみ)
- これが本当に、お前達の望んだことか?
- くっ、まずいな!
- ええぃ、どうしてこんな?
- こんな事を繰り返して…どうなっているんだ
- 通信 (FAITH)
- 通信(オーブ)
- 通信(共通)
- 損傷なしだ!(損傷なし)
- この程度なら問題ない!(損傷軽微)
- くっ…これしきのダメージ…(損傷拡大)
- 大丈夫だ…まだ…(もう持たない)
- 覚醒(FAITH)
- 退かぬのなら…やるしかない!!(スピード)
- もうやめろ!!(ラッシュ)
- 仕方がない…仕方がないんだ! 撃たなければ!!(パワー)
- 討ちたくないと言いながら、何だお前は!!(キラをロックしながら)
- 覚醒(オーブ)
- 俺にだって…守りたいものがあるんだ!!(スピード)
- そんなことをしても、何も戻りはしないッ!!(ラッシュ)
- いい加減目を覚ませ!!(パワー)
- キラァァ!!(キラをロックしながら)
- この…バカ野郎ッ!!(シンをロックしながら)
- 邪魔をするな!君を討ちたくなどない!!(ルナマリアをロックしながら)
- 覚醒(共通)
【更新情報】
11/26 15:34 若干修正
07/03 00:11 体験を元に追加
最終更新:2023年08月16日 12:22