「安倍晋三記念小学校」を朝日新聞の誤報であると一方的に訴える聖帝。当時朝日新聞は吉田証言、吉田調書報道の取り下げだので評判を落としていたため、一方的に朝日新聞のデマだと言い張って、そういう雰囲気を出して取り繕うとしていたのかもしれない。(同年には御用記者による『徹底検証「森友・加計事件」朝日新聞による戦後最大級の報道犯罪』小川榮太郎著という本が発売されるなどしている)
国会答弁
立憲民主党逢坂の質問。昭恵夫人が「私が真相を知りたい」と講演会で発言した件についての認識を問われて
これは、例えば、安倍晋三記念小学校、こう籠池さんが申請した、これを朝日新聞が事実かのごとく報道しましたね。籠池さんが考えた名前ですから当然そうだと思ったら、実は開成小学校だったんですよ。
御党、前、皆さんは民進党に属しておりましたが、民進党の福島さんがそこに座って、これ、安倍晋三記念小学校と申請されましたよね、だから、みんなわかっていたんですよ、かかわっていることが。そこでそんたくが生まれたんですよ、それを認めなさいと私を追及したんですよ。
しかし、例えば、報道した朝日新聞も、しっかりと、これは元本のコピーがあるはずですから、コピーで、普通、小学校の名前を見ますよね。それを普通、裏取りというんですよ。裏取りをしない記事というのは、これはもう記事とは言えないんです。ほとんど、ちゃんとした品質をなしていない。
そして、実は違った……(発言する者あり)
済みません、今、一生懸命答えているんですから、やじで妨害をしないでください。(発言する者あり)済みません、後ろの方々もやめていただけますか。
委員長、ちょっと、私、発言しにくいものですから、注意してください。
逃げて逃げて逃げ回っているようではまともな答弁には見えません。逢坂は「報道がどうとかではなく」として昭恵と森友学園の関係について聞き直した。
○安倍内閣総理大臣 今の御質問は、実は昨年も何回も、相当の回数、私、答弁させていただきました。もう一回ということであれば、貴重な時間を使って答弁させていただきますが、同じことを申し上げますから、違ったことは言えないと思います。
しかし、その前に、報道について、報道が間違えた原因が私にあるかのように、また妻にあるかのように言うのは、それは間違っていますよ。報道というのは、裏をとって報道するのが当たり前じゃないですか。間違えたら、訂正、謝罪するんですよ。
先ほどここで、一つだけ私訂正させていただきますと、朝日新聞は、安倍晋三記念小学校という間違った報道をしたけれども、その後、わからないように訂正したかもしれないと言ったんですが、これは訂正していませんでした。訂正していませんから、多くの人たちはそれをそのまま、その新聞しか読んでいない人はわからないんですよ、ずっと。そういうことが続いているんですよ。
それを私たちが解明しろといったって、それは解明できない話であって、そのことまで全て背負えといっても、それは私はおかしいのではないか。一方的なデマ、中傷を肯定するのとそれは同じですよ。そういうことをはっきりと申し上げておきたい。(逢坂委員「問題のすりかえですね」と呼ぶ)これは、問題のすりかえではなくて、いわば問題の本質にもつながっている、こう思うのでございます。
そして、妻も講演に呼ばれていけば、そこのいいところが何かということを選びながら、それは申し上げることはありますが、同時に、いろいろなことを言われても、それは何もできませんねという趣旨で、やんわりと、開校に何か手伝うということはできない旨も申し上げているわけでございます。全体を見ていただきたい、こう思うところでございます。
麻生太郎氏発言
麻生氏も朝日をやり玉に挙げる発言、というよりほとんど喧嘩を売っている

朝日新聞の報道内容は誤報だったのか
当時の記事の切り抜き(2017年5月9日朝日新聞)
朝日新聞は「設置趣意書に安倍晋三記念小学校と書いてあった」とは記事化しておらず、いずれの記事でもインタビューで籠池氏が認めたと発言を紹介する記事にしているにすぎない。
朝日新聞は「設置趣意書に安倍晋三記念小学校と書いてあった」とは記事化しておらず、いずれの記事でもインタビューで籠池氏が認めたと発言を紹介する記事にしているにすぎない。


テレビにも

首相側の主張も報道
さらには、朝日新聞は聖帝の主張もきちっと報じている。
そのうえで「私の考え方に非常に共鳴している方から、(2007年に内閣総辞職して)首相を辞めた時に『安倍晋三小学校にしたい』という話があったがお断りした。まだ現役の政治家である以上、私の名前を冠にするのはふさわしくない。私が死んだ後であればまた別だけれど、私の郷土の先輩である、例えば吉田松陰先生の名前をつけられたらどうかという話をした」とも語った。
「安倍晋三小学校、断った」首相、国有地売却の関与否定2017年2月17日
実際どうだったのか
開示された設置主意書のタイトルは開成小学校となっていた。

どうやら設置主意書は複数あるらしい…😨
loading tweet...— 上脇博之 (@kamiwaki) November 24, 2017