100の言葉より1の結果であります
2016年9月28日の参議院本会議で蓮舫からの質問を受けての発言。
以下、答弁の抜粋
○蓮舫
民進党・新緑風会の蓮舫です。
(中略)
今や日本では6人に1人が貧困状態です。一人親家庭のお子さんは2人に1人が貧困状態。豊かと言われる東京でも子供食堂の開設が後を絶ちません。食べられない子供は親の自己責任と切り捨てていいんでしょうか。労働者の給与が下がり、不安定雇用が増え、一人親がダブル、トリプルワークをして生活保護を受けずに頑張っても子供を満足に食べさせることができない方がおられる。だから私たちは、一人親家庭を支えるための児童扶養手当を改善すべきと何度も提案してきました。
さきの通常国会で、政府は、第二子の手当を1万円、第三子の手当を6千円へと倍増するとしました。厚労省の試算では、この額を3万円にして初めて貧困率が10%の改善となり、この程度の改善では効果が薄いのが明らかになっています。政府は、さらに、財源が足りないと所得制限を入れました。来年度概算要求を見ると、児童扶養手当に所得制限を入れた場合と入れない場合の差額は22億円です。
貧困の子供たちを救い、未来の納税者になる自助を促すための22億円が措置できない理由はどこにあるんでしょうか。総理、是非教えてください。
今年の予算委員会でも指摘をしましたが、安倍内閣は子供の貧困対策予算の一部を民間の寄附に頼っています。第二次補正予算案でも、来年度予算の概算要求でも、子供たちを助けるNPOを直接支援する予算はどこにも計上されていません。この民間からの寄附を財源とする基金から助成金が支給されるだけです。民間基金の尊さは尊重します。ただ、なぜ国は直接子供の貧困対策を支援されないのかを是非聞かせてください。(後略)
以下、答弁の抜粋
○蓮舫
民進党・新緑風会の蓮舫です。
(中略)
今や日本では6人に1人が貧困状態です。一人親家庭のお子さんは2人に1人が貧困状態。豊かと言われる東京でも子供食堂の開設が後を絶ちません。食べられない子供は親の自己責任と切り捨てていいんでしょうか。労働者の給与が下がり、不安定雇用が増え、一人親がダブル、トリプルワークをして生活保護を受けずに頑張っても子供を満足に食べさせることができない方がおられる。だから私たちは、一人親家庭を支えるための児童扶養手当を改善すべきと何度も提案してきました。
さきの通常国会で、政府は、第二子の手当を1万円、第三子の手当を6千円へと倍増するとしました。厚労省の試算では、この額を3万円にして初めて貧困率が10%の改善となり、この程度の改善では効果が薄いのが明らかになっています。政府は、さらに、財源が足りないと所得制限を入れました。来年度概算要求を見ると、児童扶養手当に所得制限を入れた場合と入れない場合の差額は22億円です。
貧困の子供たちを救い、未来の納税者になる自助を促すための22億円が措置できない理由はどこにあるんでしょうか。総理、是非教えてください。
今年の予算委員会でも指摘をしましたが、安倍内閣は子供の貧困対策予算の一部を民間の寄附に頼っています。第二次補正予算案でも、来年度予算の概算要求でも、子供たちを助けるNPOを直接支援する予算はどこにも計上されていません。この民間からの寄附を財源とする基金から助成金が支給されるだけです。民間基金の尊さは尊重します。ただ、なぜ国は直接子供の貧困対策を支援されないのかを是非聞かせてください。(後略)
○安倍内閣総理大臣
蓮舫議員にお答えをいたします。
(中略)
児童扶養手当及び子供の貧困対策についてお尋ねがありました。
子供の貧困への取組は極めて重要であります。子供たちの未来が家庭の経済事情によって左右されるようなことがあってはなりません。経済的にも様々な困難を抱えている一人親家庭や子供の多い世帯にはきめ細かな支援が必要です。このため、多子加算については、必要な財源を確保し、子供が2人以上の一人親家庭の加算額を倍額にする改正を行いました。
第二子の加算額については約36年ぶり、第三子以降の加算額については約22年ぶりの引上げとなります。その際、特に経済的に厳しい状況にある御家庭に重点を置いて支援するため、所得に応じて支給額を調整する仕組みを設けました。
民主党政権の3年3か月、22億円どころか、児童扶養手当はたったの1円も引き上がりませんでした。重要なことは、言葉を重ねることではありません、結果であります。100の言葉より1の結果であります。(後略)
蓮舫議員にお答えをいたします。
(中略)
児童扶養手当及び子供の貧困対策についてお尋ねがありました。
子供の貧困への取組は極めて重要であります。子供たちの未来が家庭の経済事情によって左右されるようなことがあってはなりません。経済的にも様々な困難を抱えている一人親家庭や子供の多い世帯にはきめ細かな支援が必要です。このため、多子加算については、必要な財源を確保し、子供が2人以上の一人親家庭の加算額を倍額にする改正を行いました。
第二子の加算額については約36年ぶり、第三子以降の加算額については約22年ぶりの引上げとなります。その際、特に経済的に厳しい状況にある御家庭に重点を置いて支援するため、所得に応じて支給額を調整する仕組みを設けました。
民主党政権の3年3か月、22億円どころか、児童扶養手当はたったの1円も引き上がりませんでした。重要なことは、言葉を重ねることではありません、結果であります。100の言葉より1の結果であります。(後略)

この言い回しは2013年1月4日、安倍内閣総理大臣年頭記者会見でも使われていた。お気に入りのフレーズだったのかもしれない。
第96代の内閣総理大臣を拝命して、ちょうど今日で10日目に当たります。
新年を迎え、危機を突破をしていく、この重たい使命に改めて身の引き締まる思いであります。
政治の信頼を取り戻し、未来へ向けた新たな国づくりに邁進をしていくという決意を新たにいたしております。
空疎な100の言葉よりも、意味ある1つの結果を大切にしていきたいと思います。
政策実現のスピード感と実行力を安倍内閣では何よりも重視してまいります。
動画
51:26~
2016年9月28日参議院本会議
2016年9月28日参議院本会議
1:18~
2013年1月4日年頭記者会見
2013年1月4日年頭記者会見
ソース
第192回国会 参議院 本会議 第2号 平成28年9月28日
(数字は議事録だと漢数字で記録されるため、「百の言葉より一の結果」となっている)
https://kokkai.ndl.go.jp/#/detail?minId=119215254X00220160928¤t=4
(数字は議事録だと漢数字で記録されるため、「百の言葉より一の結果」となっている)
https://kokkai.ndl.go.jp/#/detail?minId=119215254X00220160928¤t=4
データベース「世界と日本」(代表:田中明彦)
日本政治・国際関係データベース
[文書名] 安倍内閣総理大臣年頭記者会見
https://worldjpn.net/documents/texts/PI/20130104.O1J.html
日本政治・国際関係データベース
[文書名] 安倍内閣総理大臣年頭記者会見
https://worldjpn.net/documents/texts/PI/20130104.O1J.html