トランプ氏は2019年2月に安倍氏がノーベル賞委員会に提出した推薦書のコピーを受け取ったと明らかにしている。この前年にはトランプ氏と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(当時)による初の米朝首脳会談が行われており、これが推薦理由と目されてきた。
だが、複数の日本政府関係者によると、トランプ氏が大統領に就任した17年にはトランプ氏側から平和賞への推薦を依頼されたという。外務省はトランプ氏を推すに足る理由がないとした上で「推薦書は50年後に公表されてしまう」と反対に回った。
「いいんだよ、そんなこと。推薦したって受賞できるか分からないし、受賞したらしたで高く売れるじゃないか」
「トランプ氏にノーベル平和賞を」 各国が相次ぎ推薦 「安上がり」な対米外交のツールに(産経 2025/8/17)
2019年の推薦理由
トランプ氏は15日の記者会見で、首相がノーベル賞関係者に送ったという5ページの推薦の書簡を首相から受け取った、と明らかにした。
日本政府関係者によると、昨年6月にあった史上初の米朝首脳会談後、米側から「推薦してほしい」と打診を受けたという。推薦は毎年2月締め切りで、各国の大学教授や国会議員、受賞経験者らに資格がある。
トランプ氏によると、首相は「日本を代表し、敬意を込めてあなたを推薦した」と伝えた。推薦理由については「日本の領土を飛び越えるようなミサイルが発射されていたが、いまは突如として日本人は安心を実感しているからだ」との見方を示した。
トランプ氏をノーベル賞に推して…米国が安倍首相に依頼(朝日 2019年2月17日)