「ナァァゼェエエ!」
【名前】 |
カリブディスマイナソー |
【読み方】 |
かりぶでぃすまいなそー |
【声】 |
不明 |
【登場作品】 |
騎士竜戦隊リュウソウジャー |
【登場話】 |
第38話「天空の神殿」 |
【所属】 |
ドルイドン |
【属性】 |
海獣型モンスター |
【分類】 |
マイナソー/給水塔目カリブディス科 |
【発生元】 |
ガチレウス |
【願望】 |
「プリシャスに心臓を奪われもう後がない」 |
【武装】 |
なし |
【鳴き声】 |
「ナーゼー!」 |
【分布】 |
満ち足りたダム |
【経験値】 |
396 |
【幻獣モチーフ】 |
カリュブディス |
【その他のモチーフ】 |
水、給水塔、渦潮、蛇口 |
【経験値の由来】 |
サイクロン |
【詳細】
ガチレウスのマイナス感情から誕生し、幻獣「カリブディス」の伝説を司って実体化したマイナソー。
大量の水を蓄えた給水塔が壊れ、勢いよく水が溢れ出す光景をそのまま人形の怪物にしたような姿を持つマイナソーで、周辺の水源から水を吸収して自分のエネルギーに変えてしまう能力を持つ。
故に周辺に水があればあるほど強くなるシンプルながら強力。
頭頂部のタンクを通して体内に水を蓄えることが可能であり、川やダム等の水源があればそこから水を吸収して攻撃のエネルギーにすることが可能。
理想としてはダムのような潤沢な水源があれば超強力なサイクロン攻撃を繰り出せるが、川等でも十分に強力な激流ショットを乱射できる。
能力による吸水力は凄まじく、公園の噴水に使用されている水を始めとして、大きな川の水まで一瞬で吸い込んでしまう。
しかし溜め込める水量には上限が存在し、エネルギーとして使う以上常にマックス状態を保つことが出来ない。
そのため一定時間おきに水源を探して水分補給をしなければ弱体化してしまう弱点を持つ。
最近になって地球侵略を仕切るようになった
ナイト級幹部である
プリシャスの能力で心臓を握られていたガチレウスだったが、
そのスリルを楽しんでいた
ワイズルーとは対象的に、他人に命を握られている環境を嫌ってどうにか心臓を取り返すためプリシャスの命令に従い続ける日を送っていた(ワイズルーも最終的に耐えられなくなったが)。
しかしリュウソウジャー達の活躍で作戦の失敗が続き、とうとうプリシャスから「ガッちゃん」呼ばわりされた上、最後通牒を突きつけられてしまう。
そういった経緯で溜め込まれたストレスを使って、恐らく
クレオンを脅すかしてカリブディスマイナソーを作り出したのだろう。
水源を狙って行動していたところを、ちょうどその近くで訓練していたバンバとトワがこのマイナソーを発見し、始まりの神殿に取り込まれたコウとカナロを残し他のメンバーへ連絡。
合流した4人の攻撃に晒されていたところを、発生元である
ガチレウスが割って入り、ガチレイド砲による攻撃を加え彼らを変身解除させてしまう。
生身になったリュウソウジャーを仕留める絶好の機会にも関わらず、マイナソーを伴ってガチレウスは姿を消してしまい、
いつもと違う様子のガチレウスを訝しむメルトらであったが、水を吸収すれば吸収するほどパワーアップするマイナソーであるため、試練を受けているコウ達を待っているわけには行かない。
そこに尚久が差し入れのおにぎりと豆乳を持って現れ、意外な組み合わせであっても米と豆乳はエネルギー補給に向いているという発言を受け、メルトはカリブディスマイナソー攻略の方法を思いつく。
再び暴れだしたカリブディスマイナソーを発見したメルト達は竜装チェンジして応戦。
トワがハヤソウルで撹乱し攻撃を無駄撃ちさせることで蓄えた水を消費させ、アスナがツヨソウルで抑え込んだところをバンバがカワキソウルで体内の水分を蒸発させていく。
メルトの作戦があたり急速に弱っていくマイナソーを見かね、ガチレウスは自分を罵倒するようクレオンに命じる。
自分を罵倒させることでエネルギーを絞り出し、マイナソーを巨大化させようという作戦だったが……
「雑魚が!」「テメエ何回リュウソウジャーに負けてんだよ!」「俺が作ってやったマイナソーを無駄にしてんじゃねえよ!」「おめえなんかな、ガチで雑魚なんだよ!」
「この雑魚レウスが!!!」
今までの鬱憤を晴らすがごとく繰り出されたクレオンの罵倒を受けたガチレウスから大量のエネルギーが放出され、それを一気に吸収したカリブディスマイナソーは巨大化。
それに伴い吸収できる水分量の上限も大幅に増したため、水場に近づけるわけにはいかなくなり、メルト達はキシリュウオーファイブナイツブルーを作り上げ応戦するが、
水がなくとも幹部級から生み出されたマイナソーだけのことはあり、素の強さも凄まじくキシリュウオーはマイナソーの攻撃に追い込まれていく。
そうこうしている内に大量の水を蓄えたダムにマイナソーが到着してしまい、その水を使った激流ショットを食らいキシリュウオーは更に窮地に追い込まれてしまう。
そこへ試練を突破したコウとカナロがリュウソウカリバーを手にして合流。
手に入れたリュウソウカリバーの力でコウはノブレスリュウソウレッドへとパワーアップを遂げる。
そしてコウがヒエヒエソウルで発動したアルティメットディーノスラッシュで吸い上げようとしていた水分を凍結させられ、ガチレウスの指示で直接彼らを潰そうと迫るが、
絶え間ない激流ショットを掻い潜りレッドリュウソウルで発動したエクストリームディーノスラッシュの攻撃を受け大きなダメージを受ける。
さらにコウからリュウソウカリバーを渡されたカナロもまたノブレスリュウソウゴールドへと強化変身。
コウもマックスリュウソウレッドへとマックスチェンジし、二人が発動したエバーラスティングディーノスラッシュとアルティメットディーノスラッシュの合せ技を受け敗北、爆散した。
プリシャスから突きつけられた最後通告。
それを覆すためにとにかくこのマイナソーを強くしようとしていたガチレウスだったが、それすらも失敗してしまう。
それはすわなち、ガチレウスの最期が近いことを示していた…
【余談】
モチーフであるカリブディス、カリュブディスとも呼ばれるのは、ギリシア神話に登場する怪物である。
渦潮を擬人化したとも言われ、このマイナソーのモチーフにも渦潮が含まれている。
ポセイドンとガイアという女神の娘だったとされているが、大食いが過ぎて問題を起こしたことで、ゼウスから罰として怪物の姿に変化させられてしまったという。
その怪物というのも一日に三回海水を飲み干しては吐き出し大渦を作り出すというもの。
ギリシャ神話の中でもあまり有名な存在ではないこともあり、モチーフとしては初。
なおカリュブディス選出は38話の脚本を担当したたかひろや氏の指定とのこと。
幹部怪人から生み出された初のマイナソーで戦闘力も相応に高く、本来であればかなりの負担になるであろう
生命エネルギーの供給も耐えていたガチレウスだったが、マイナソーを完全体にするのを優先するあまり、
追撃のチャンスを自分から捨てて撤退したり、倒されかけたマイナソーを巨大化させるため、クレオンに自分を罵倒させるなど、今まで見なかった行動が目立っていた。
リュウソウジャー達にマイナソーを倒すための作戦を練る時間を与えてしまったのはガチレウスの判断である。
マイナソー自身の力技でそれを突破しはしたが、よほど焦りがつのっていたのだろう。
なお、ガチレウスが最初に目をつけたマイナソーはカリブディスと同じく、
水を操るマイナソーであり、その能力を気に入って量産するようクレオンに無茶振りして失敗したこと、
自分のフィールドである海中でキシリュウオーを敗北一歩手前まで追い込みながらも、新戦力のキシリュウネプチューンに敗北したことが、一時戦線を離脱することになったこともあり、どうもガチレウスと水は相性が悪いらしい。
本人の得意とするフィールドは「真剣勝負の深海」なのだが。
最終更新:2021年02月02日 01:11