ガチレウス

「おのれ!おのれえ!おのれい!ニェーイ!!!」

【名前】 ガチレウス
【読み方】 がちれうす
【声】 稲田徹
【登場作品】 騎士竜戦隊リュウソウジャー
【登場話】 第14話「黄金の騎士」~第16話「海に沈んだ希望」
第27話「天下無双の拳」
【所属】 ドルイドン
【分類】 ルーク級幹部
【属性】 ドルイドン族
【武装】 ガチレイド砲
スクリュークロー
【分布】 真剣勝負の深海
【経験値】 503
【チェスピースモチーフ】 ルーク
【その他モチーフ】 城、司令官?、戦艦
【名前の由来】 ガチンコ+アキレウス

【詳細】

第14話から登場するドルイドンに属するルーク級幹部

同じくルーク級幹部に分類されるタンクジョウに比べるとやや細身ではあるが、城壁を模した頑丈な装甲に覆われており物理耐久が非常に高い。
また両手にはスクリュークローと呼ばれる高速回転する黄金の爪を持ち、両肩には水陸両用で威力を発揮するガチレイド砲を装備した攻守に優れた高い戦闘力を有する。

また深海での戦闘も得意とし、脚部をフィン型に合体させスクリューを開放した水中戦闘形態への変形能力も持ちその戦闘力は陸上のみならず水中でも損なわれるものではない。
むしろ水中においては機動性が大幅に向上するため、分布にも書かれているように水中のほうがその力の真価が発揮されるといえる。

その性格は無駄を許さない自己中心的なもの。
プライドが高くともクレオンや作ったマイナソーが巨大成長するのを積極的に補佐し、頻繁に自ら出陣していた面倒見の良いタンクジョウと比べると、器量が小さく視野が狭い。
会話も戦闘も無駄を許さず、自分だけが正しいものと思い込んでいるため、あらゆるやり取りに対し「何故」と問い詰め会話を成立させようとしていない。
それ故に前線で一人戦う分には問題ないが、集団を指揮する指揮官としての適性は非常に低い。

タンクジョウが戦死しワイズルーが侵略の指揮を執るようになって以降の14話にて地球に来訪。
どうやら宇宙から侵略の様子を見ていたようだが、リュウソウジャーの始末が出来ずに侵略が進んでいないことに苛立ち、自らやってきたらしい。

その当時ワイズルーは地下駐車場を前線基地としてクレオンと共に改造しておりレイアウトに悩んでいた。
そこに現れたガチレウスはワイズルーの問いかけに対し「何故○○する必要がある」と次々と切って捨てたため「会話が跳ねない」とワイズルーは地球侵略を放棄して撤退してしまったため、なし崩しに彼が地球侵略の指揮を取ることに。
クレオンは地球にやってくる以前からガチレウスの性格を知っていたためか露骨に気落ちしていたが、そんな彼は文字通りの地獄を見ることになった。

まずバジリスクマイナソーをクレオンに作らせるも、カナロ/リュウソウゴールドに瞬殺されてしまったためその場を離れ、続けてケルピーマイナソーを作らせる。
このケルピーマイナソーは水を操りメラメラソウルを始めとしたリュウソウジャーの戦力を封じ込めて圧倒するという強力な個体であり、気に入ったらしくこのマイナソーを500体量産するという無茶振りをクレオンに命じてその場から立ち去った。
だがケルピーマイナソーはリュウソウゴールドとの相性の悪さで撃破されてしまい、戦っている間にクレオンの体液を広範囲に降らせることで大量のマイナソーを生み出そうと企んでいたが、
違う場面で無理に体液を絞り出していたクレオンは倒れてしまっており、その計画は頓挫してしまう。

第15話ではクレオンが作り出したパーンマイナソーがまたしてもリュウソウゴールドに倒されかけ逃げ帰ってきた事に腹を立て、
クレオンが適当にマイナソーを暴れさせていたことも見抜いており殴ろうとしたが、慌てたクレオンがパーンマイナソーを連れ立ってその場をあとにしたため制裁は保留にして見送った。

そしてクレオンがカナロの妹であるオトを人質に取り、カナロにリュウソウジャーを攻撃させようとした場面に登場し、クレオンが約束を守ろうとしたため、その姿勢を「馬鹿か」と避難する。
そして目障りに感じていたゴールドが死ねば妹を開放するとしたが、モサレックスの助けを見込んでカナロは発泡してオトを大きく吹き飛ばし、海に落ちかけた彼女はモサレックスが飲み込むことで窮地を脱することが出来た。
そしてパーンマイナソーがキシリュウオーファイブナイツに圧倒され逃げ出したのを見ると、このマイナソーを見限ったようで舌打ちと共に立ち去った。

第16話では結局パーンマイナソーを使った合体封じ作戦も失敗し倒されてしまったため、怯えながら謝罪を口にするクレオンに対し、
「よくやった」という賞賛の言葉を初めて口にする。
安堵するクレオンだったが、続けて「お前は用済みだ」とガチレウス砲の直撃を受け肉体が四散してしまう(しかしガチレウスが立ち去った直後に再生し、クレオンはスライム系の生物であることが判明した)。
パーンマイナソーとキシリュウオーの戦いを見ていたガチレウスは、キシリュウオーが水に弱いという弱点を見抜いており、ケルピーマイナソーとの戦いで水の障壁を突破しようと全てのリュウソウルを駆使して戦っていたリュウソウジャー達の動きを観察し、その力も見極めていた。
そして自分ひとりでリュウソウジャーを殲滅するべく、市街地に現れドルン兵をけしかけリュウソウブルーとピンクを足止めしている間にツヨソウルを装着したリュウソウレッドと戦う。

その戦闘で「右胸にダメージが通る」ことに気がついたレッドは、ドルン兵を片付けたリュウソウゴールドと共に強竜装し、連携攻撃でガチレウスを追い込んでいく。
そしてレッドが抑え込んでいる間にゴールドが右胸を撃ち抜いたことでダメージを受け、バーニングディーノスラッシュとファイナルサンダーショットの合せ技を受ける。
しかしその肉体は爆散せず、オレンジ色の結晶に包まれて動きが停止したため勝利したと思い込んだコウ達だったが、
戦闘に参加していなかったトワとバンバは「なんか違和感…」と腑に落ちない様子だった。

それは予想通りであり、消滅しないことを怪しんだトワとバンバは、コウらが立ち去ったあと、その場に取り残されたガチレウスに攻撃を加えるもびくともしない。
そこに現れたクレオンは、その状態のガチレウスが自己防衛機能がは叩いた休眠状態であり力を蓄えていること、そしてそれが解除されると超強化されることを暴露する。

それを聞いたメルトは、これまでの戦闘データを学習しているであろうガチレウスに対して、未知の騎士竜をぶつけることを考案する。
しかし頑ななモサレックスは陸のリュウソウ族であるリュウソウジャー達に助力することを良しとせず、カナロがモサレックスの説得に当たっている間にリュウソウジャーはガチレウスと対峙することに。

翌日結晶化を解除したガチレウスは巨大魔強化を果たして巨大化。
予めその場で待機していたリュウソウジャー達は、流石にいきなり巨大化は想定外だったものの、キシリュウオーファイブナイツを完成させ迎撃を行う。
戦闘データの分析からファイブナイツをも圧倒したガチレウスは、海へと突き落として自分に優位な状況へと持ち込み、思うように動けないキシリュウオーを圧倒。
水中戦闘形態となったガチレウスはファイブナイツをあと一歩のところまで追い込み、勝利を確信したが、そこへカナロの言葉に心を動かされたモサレックスが現れ、キシリュウネプチューンへと竜装合体。
突然現れた未知の戦力を前に、分析も何も効果がなくキシリュウネプチューントルネードストライクを弱点の右胸に食らい爆発の中に消えた。

「これで終わりと思うなぁ!」という断末魔の叫びを残し…

これで死亡したと思われていたが、爆発の寸前宇宙空間へと逃げ出していたことが判明し第27話で再登場。
クレオンはもとより、ワイズルーさえガチレウスが死んだと思っていたのだが、「死んだらここにいない」として爆発の寸前に脱出していたことを説明。
本人曰く「戦死を回避した」とのことだが、ワイズルーにしつこく「逃げた」呼ばわりされ苛立つ様子を見せたが、宇宙空間に逃げた際に他の幹部と思しき存在も地球侵略に乗り出そうとしていたのを目の当たりにしたようで、自分が地球を手に入れるのだとして単身騎士竜パキガルーを目的に出陣する。

メルト、アスナ、ティラミーゴを圧倒するが、親からはぐれていたパキガルーの子、チビガルーが親元に合流し騎士竜の封印が解けたことで戻ってきたメルトがドッシンソウルを使った強竜装を発動。
そのすさまじい衝撃を打ち込むラッシュには自慢の防御力も意味をなさず圧倒されてしまい、終いにはコウも助け出されたことで合流を許すという、自分の作戦全てが覆されるという屈辱を味わう。
その屈辱に耐えきれなかったのか凄まじい奇声を発しながら地団駄を踏みまくり、メラメラソウルを纏ったリュウソウレッドの一撃を食らう寸前にワープで「退避」した。
基地に戻ってきたが、ガイソーグから嫌味を言われたことで激昂し、「回避」だと主張しその鎧を砕いてやろうかと迫るも、ぜひ頼むと言われてしまったため「どういう意味だ…?」と問いかけたがスルーされてしまった。

【余談】

名前は恐らくギリシア神話に登場する「アキレウス」と、「ガチンコ」を合わせたものと思われる。
右胸というピンポイントな弱点も、かかとが弱点であるアキレウスに倣ったものか。
経験値はゴリ押しの語呂合わせ。

『アンシェイカブル リュウソウル”ケ・ボーン”』によると、カナロのモサレックス(海洋の騎士竜)と激戦することが最初から決まっていたので、モチーフは「旧日本海軍の司令官」。また、劇中で変形していたように身体の各部が海上や海中を進む様々な乗り物の要素を組み込んでデザインされている。身体のタイル模様も潜水艦で用いれているでティールらしく、同じルーク級のタンクジョウの城塞の煉瓦と差別化している。

そのすさまじい酷使っぷりからクレオンを追い込んだ結果、巨大魔強化をバラされるという仕返しを受けたガチレウスだったが、その離反とも言える行為に関して特に言及はしていない。
目の前にいたリュウソウジャー達に特に驚いていないことから、目は見えるようだが音は聞こえないのだろうか。

ガチレウスがクレオンを酷使したことで相対的に爆発的に向上したタンクジョウ及び、ワイズルーへの評価だが、ネクロマンサーマイナソーの力で生き返ったタンクジョウとのやり取り、そしてワイズルーと仲良くやっている退場後のストーリーを見る限り、ある意味その行いはドルイドンという組織に対してクレオンの忠誠心を高める結果になったのだと言えなくもない。

その横暴さ、部下の酷使っぷりがブラック企業の上司にも見えたことから、クレオンが社畜に見えるという視聴者の意見も。

大量のマイナソーを生み出しリュウソウジャーを蹂躙する作戦がクレオンが疲労から倒れて頓挫するというのは、部下の能力をちゃんと把握できていないということであり、ついでに言うならキシリュウオーの弱点を見つけるやいなや貴重な戦力の誕生元であるはずのクレオンを始末しようとしたため、元から自分以外の戦力には期待していなかった可能性がある。

復活時(というより再登場時)ですら単独行動をした結果、目当ての騎士竜は手に入らず、リュウソウブルーただ一人に圧倒される始末。
終いには上記の通り気勢を上げながら地団駄を踏みまくるという醜態を晒しており、指揮官の適正以前の話であったことが明らかになった。
一言で言ってしまえば「子供」なのである。精神的に。

自分の思い通りにしようとし、それがかなわないと見るや激昂する等まさに。
宇宙空間に逃げた際に、他の幹部が動き出しそうだと思ったらしく、その焦りも奇行に走った原因なのかもしれない。

最終更新:2020年07月10日 20:03