カリュブディス

【名前】 カリュブディス
【読み方】 かりゅぶでぃす
【声】 岩崎諒太(第28章以降)
【登場作品】 仮面ライダーセイバー
【初登場話】 第21章「最高に輝け、 全身全色(フルカラー)。」
【分類】 メギド
【宿主】 伊本マミ
アルターライドブック カリュブディス
【ジャンル】 幻獣/生物/物語
【特色/力】 能力吸収
【モチーフ】 カリュブディス、騎士?

【詳細】

ゴーレムメギド(幻獣)、サンショウウオメギド(ハンザキメギド)(生物)、アヒルメギド(物語)の3体のメギドを取り込み誕生した特殊なメギド

3つあるジャンルのメギドを取り込んだことでそれぞれの能力を会得しており、「能力吸収」を固有能力としているあたり、まだ拡張の余地はあると思われる。
ゴーレムメイドの持つ手の遠隔操作、ハンザキメギドの強力な再生能力、アヒルメギドの透明化能力を現時点で有しており、両手持ちの大鉈「ザルツドラ」を振るう豪腕を誇る。

胴体にはいくつものチャックのような部分があるが、そこから花弁のような形状の巨大な口を展開してあらゆるものを捕食する。
大型建機も一口で2/3喰らい、セイバーも一度はまるごと捕食してしまったほど。
ただ捕食後即消化、とはならないようで飲み込まれてしまったセイバーもさほど時間が経っていなかったためか、口を開けた瞬間に仮面ライダー最光によって救出されている。

3つのジャンルの複合属性ということでデザストと似た存在であり、今の所あまり知能は高くないようで目についた存在を捕食しようとする本能に忠実な獣のような動きだが、時間経過に伴い成長を果たし明確な自我を持つに至った上、言語能力も向上した。

作り出したのはストリウス
双子のフードファイターとして有名な「爆食ジェニミ」の片割れ、伊本マミにアルターライドブックを埋め込み、上述の3体のメギドと融合させる形で誕生した。
性質としてはイエティメギド等のように人間と一体化しアルターライドブックの編纂成長を促すタイプの新型メギドと同じ。
宿主が女性のためか泣き声のような笑い声のような不気味な音を発しながら行動する。

工事現場で建機等を捕食していたところ現れたセイバークリムゾンドラゴンと交戦し、透明化能力や腕を切り落とされても即座に再生する等取り込んだメギドの能力を駆使して善戦。
戦闘中、逃げ遅れた作業員を発見して捕食しようとしたところ、それを庇ったセイバーをまるごと飲み込んでしまう。
そこに現れたユーリが仮面ライダー最光 エックスソードマンへと変身。
剣技に圧倒されたためセイバーのように飲み込んでしまおうと捕食器官を解放して彼へと迫るが、最光は捕食器官からセイバーを救出するとエックスソードブレイクでメギドと宿主を分離しつつ撃破した。

しかし誰もいなくなったあと、アルターライドブックはサンショウウオメギドの再生能力らしきものでアルターライドブックとして復活。ストリウスに回収されている。

その後元の宿主の双子の妹、伊本レミにストリウスがアルターライドブックを埋め込むことで復活。
姉であるマミを捕食することで一体化し、同じDNAを持つ双子を取り込んだことでメギドと人間の分離の難易度が跳ね上がり、
光の聖剣の力を持ってしても分離が叶わなかった。
しかし火炎剣烈火が持つ聖剣の真の力を引き出した飛羽真によって一体化していた双子を分離され、エックスソードマンワンダフルに変身した最光の攻撃で撃破される。
取り込まれていた伊本姉妹は本事件に関わる記憶を消された上で元の生活に戻ることが出来たが、やはり再生能力でアルターライドブックが復活し、ストリウスの手元で編纂は継続し間もなく完成している。

第28章で復活し、唸り声しかあげられなかった以前と比べ人語を介する等知能が劇的に向上。
ストリウスの指示でソードオブロゴスに気取られないよう多くの人間にアルターライドブックを埋め込みメギドに変え、ブックを回収していたようで大量のアルターライドブックを確保していた。
当初はデザストの二の舞いになることを懸念していたズオスだったが、様付けで自身を敬い忠誠心を見せるカリュブディスにあっさり手のひらを返してその働きを評価している。

その後しばらくして第39章にてストリウスがカリュブディスアルターライドブックから呼び出され、刃王剣十聖刃を手に入れたセイバーを狙う。
クロスセイバーが仮面ライダーソロモンと戦う横でブレイズタテガミ氷獣戦記と戦う。
ザルツドラを扱う剛腕と捕食能力でブレイズと渡り合うが、レオ・ブリザード・カスケードで生まれた氷柱を捕食しようとするもキックでそれを押し込まれ敗北した。

第41章でも復活し、無銘剣虚無を手にし仮面ライダーファルシオンへの変身能力を得たデザストと戦うストリウスに呼び出される。
カラミティストライクを受け撃破されたと見せかけ即座に復活し、背後からの不意打ちでデザストの肉体を彼のアルターライドブックの一部ごと捕食することに成功。
デザストが投げつけた無銘剣虚無を受け爆散するも、デザストアルターライドブックを吸収したことでさらなる力を手に入れ、現実世界とワンダーライドブックの境界を喰ってつなげる能力に覚醒。
さらにはカリュブディス・ハーキュリーという強化形態への変身能力を手に入れ、止めに来た大秦寺と尾上が駆けつけてきたため、その能力で圧倒。
デザストからコピーしたカラミティストライクで彼らを追い込み、二人もろとも捕食しようとするも、そこへ飛羽真がクリムゾンセイバーに変身して参戦。
刃王剣十聖刃で聖剣を複製し手にした剣士達の猛攻により敗北、爆散した。

第43章でも復活し登場。
ストリウスがこれまで集めてきたアルターライドブックを保管している拠点の万人として登場し、飛羽真と神代兄妹と交戦。
アルターライドブックを全て飲み込んだ状態で剣士達と激突し、ピラニアメギドデザストの能力を駆使する上、
クロスセイバーの攻撃が聖剣の力を介したものであるため、それを喰らえば喰らうほど能力が増えていくことを凌牙に見抜かれ、
神代兄妹の連携攻撃、さらには時国剣界時をコピーしたクロスセイバーの攻撃で一気に押されていく。

そこにストリウスが現れ、これまで確保した全知全能の書の直接の分割本の力でクロスセイバー達を吹き飛ばすと、
カリュブディスに指示を出してなんとストリウス本人をカリュブディスに捕食させてしまう。
あまりの光景に絶句する剣士達の前でカリュブディスは苦しみだすとその体が突如崩壊。
そこにはストリウスが唯一人立ち、禍々しい一冊の本を手にしていた。


【余談】

メギドとしての名前とアルターライドブックの名前が全く同一なのもデザストと同様。
こちらの場合はワンダーワールドを視認できる人間に寄生する形の新種のメギドである。
なお公式サイトの「メギド」の項目では、カリュブディス名義で登録されているが、ストーリー紹介ページでは「カリュブディスメギド」として登場している。

名前の由来であるカリュブディスとはギリシア神話に登場する怪物。
騎士竜戦隊リュウソウジャーに登場したカリブディスマイナソーのモチーフとしての登場が初という珍しい選定であり、仮面ライダー怪人でも初。
ポセイドンとガイアの娘というが大食いが過ぎて咎められ、主神ゼウスから罰として怪物の姿に変化させられてしまったという。
その怪物というのも一日に三回海水を飲み干しては吐き出し大渦を作り出すともので、渦潮を擬人化したとも考えられている。

ただ渦潮や水に関わる要素はデザインから見られないものの、頭部を輪切りにするように口があったり何でも捕食する悪食のあたりにモチーフである怪物の要素を感じさせる。
騎士のように見える姿である理由は不明だが、カリュブディスモチーフ初となるのが騎士竜戦隊リュウソウジャーである繋がりか。
リュウソウジャーではマイナソーの発生元となったのは幹部怪人であるガチレウスで、騎士モチーフではないがメインカラーは白だった。

最終更新:2022年12月18日 02:23